もぅえぇわ!
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#272 [だーいし]
『ただ、2人のネタは決してテレビ向きではない。』
2人から笑顔が消えた。
藤原は続ける。
『北野君のボケ、今田君のツッコミは互いに天下一品だ。しかし、それが反発し合って良さをいかしきれていない。実に惜しいコンビだよ。』
『………どういう事ですか?僕らをデビューさせてくれるのに否定するなんて…』
:12/01/07 18:10
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#273 [だーいし]
『実はね、君たちみたいなコンビがもう1組いてね。そのコンビのボケと今田君が組み、ツッコミが北野君と組む。それは2組とも素晴らしいコンビになるよ。次世代のお笑い時代を担う2組にね。』
2人は黙ったまま。
『そして、その2組には全国放送のゴールデンの冠を持ってもらう。人気・知名度は全国区になるよ。悪い話ではないと思うが…どうだろ?』
2人は黙ったまま。
:12/01/07 18:15
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#274 [だーいし]
『まぁ、考えていてくれ。返事は後日で。それじゃお先に。』
藤原は1万円をテーブルに置き、その場を後にした。
2人は近くの河川敷へ。
『どうする、たけちゃん。』
『オレは断ろうかな。やっぱり今田ぁじゃないと意味ないしな。』
北野は笑顔で言う。
『今田ぁはどうなん?』
『オレは…』
今田は空を見上げた。
『オレは、解散した方がえぇと思う。』
:12/01/07 18:21
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#275 [だーいし]
北野は目を見開いた。
『な、何言うてんねん!今日初めて会うたようなヤツの話を鵜呑みにするんか?』
『少なくとも僕たちよりかは、プロだよ。』
『今田ぁ、目ぇ覚ませ、な。』
『目を覚ますのはたけちゃんの方だよ!!』
今田は一喝した。
:12/01/07 18:26
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#276 [だーいし]
『所詮、「インディーズ」なんやで!!出待ちするファンや人気が出てもインディーズはインディーズ。これはチャンスやで、たけちゃん。』
『今田ぁ、でもオレ今田やないと…』
『いつまでも夢見る年頃じゃないやろ!!』
『なっ………』
北野は絶句した。
:12/01/07 18:31
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#277 [だーいし]
『オレもたけちゃんとずっと漫才をしたい。でも、このままじゃいけない。チャンスはすぐそこに、そこにあるんや!!』
『……そっか。確かにそうかもしれんな。』
『たけちゃん、一緒にお笑い界を引っ張ろう!』
『………おう。』
『明日、藤原さんに電話しとくよ!』
『わかった。』
『じゃあ。』
『おう。』
今田は土手の階段を上っていった。
『今田ぁ。』
今田は振り返らずに立ち止まる。
:12/01/07 21:28
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#278 [だーいし]
『今田ぁ、笑いの意味が分かると「生きてるな〜」って感じんねん。』
今田は何も言わない。
『またいつか、漫才しようや!今田ぁ。』
今田は振り返らずに頷いた。
その帰り道、今田は大泣きした。
:12/01/07 21:31
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#279 [だーいし]
そして、今田と北野は別々の相方とデビューする事になった。
そして、今田のコンビの冠番組初収録の日を迎えた。
収録前の楽屋。
ガチャ。
『今田君!』
『藤原さん!ご無沙汰してます!』
『元気がいいね〜。若手はそうでなきゃ!』
『ありがとうございます!』
『君たちには期待しているんだ!頑張って!』
『はい!』
:12/01/07 21:36
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#280 [だーいし]
『明日は北野君のとこも初収録なんだ。』
『そうなんですか。』
『まぁ、関係ないか。とにかく頑張って!』
『はい!』
藤原は出ていった。
『よし!頑張ろう!』
今田は並々ならぬ闘志を燃やしていた。
:12/01/07 21:39
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#281 [だーいし]
『はい、今田さん入られま〜す!!』
ADが今田を紹介し、今田がスタジオに入る。
『よろしく〜今田ちゃんと石田ちゃ〜ん。Dの吉岡で〜す。』
チャラいD吉岡が話しかける。
『おはようございます!』
『2人には期待してるから〜、頼むよ〜。』
『はい!』
『で、今田ちゃん頼んでた高校の卒アル持ってきてくれた〜?』
:12/01/07 21:46
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