もぅえぇわ!
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#336 [だーいし]
一息つきマヤは立ち上がり拍手をした。
『なかなかおもしかったよ!でも、……なんで?』
2人はフーッと息を吐いた。
『マヤ…お前、いじめられてるんだろ?』
『えっ??』
『僕に「楽しい?」とか「僕が楽しかったら私も楽しい。」とか言ってたから…学校もずっと休んでたみたいだし…』
マヤは窓の方を向いた。
『そ、そんな事ないわよ!!私が、そんな、い、いじめられるわ…』
『もういいだろ、マヤ!』
キヨシは一喝した。
:12/01/14 04:10
:S003
:tjTfrUHw
#337 [だーいし]
『無理するな。マヤ。』
マヤはキヨシの方を見た。
『き、キヨシ。』
『ヒロシがね、昨日マヤのクラスに乗り込んだんだ。』
『えっ??』
昨日──
朝のHR前
バーーーーン!!!!
C組の教室のドアを勢いよく開けるヒロシ。
『邪魔するでー!!』
クラス全員が唖然とする。
『あ、あなた誰ですか!?あっあのB組の小林君ですね!?』
:12/01/14 04:15
:S003
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#338 [だーいし]
『あぁ、せや。自分は?』
教卓に両手を付き言う。
『学級委員の渡部ですけど。』
『あぁ、学級委員か。なら話は早い。この中にな、マヤちゃんをいじめとるヤツがおんねん!』
『なっ…』
渡部は立ち上がる。
『あなた何を言ってるの!このクラスにいじめなんてあるわけないじゃない!』
『それがあんねんな〜』
そういうとヒロシはカバンの中からあるものを出した。
:12/01/14 04:20
:S003
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#339 [だーいし]
『これは、ゴミ箱にあったマヤちゃんのノートや。まぁこんな汚い言葉ばっか書かれて可哀想やなー。で、こっちにあるのはこのクラスの学級日誌や。えぇか?これとこれ!見比べたらな、誰が書いたか一目瞭然やねん!!』
ヒロシは2つのものを教卓に叩きつけた。
『なぁ、こんな汚い事すんなよ。オレらはこんな事する為に字習ってきたんか?なぁ、勉強しにきたんか?違うやろ!!言いたい事あるなら正々堂々面と向かって言え!!』
ヒロシは教室を出た。
その日の放課後何人かの生徒がヒロシの元を訪れて一連のイジメが自分でやった事を認めた。生徒達が言うには、明るく先生やクラスメイトに振る舞うマヤにイラついていた事が動機だった。
:12/01/14 04:28
:S003
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#340 [だーいし]
『その生徒らなぁ、直接マヤちゃんに謝りたい言うてたわ。』
マヤは下を向いた。
『マヤちゃんは明るくて、気ぃ強いとこあるけど結局は可愛い「女の子」やねん。女の子はナイーブで傷つきやすい。その傷を癒すのが「男」やねん。』
『マヤ、マヤの為に漫才しようって提案したのヒロシなんだ。「少しでも笑顔になって欲しい、オレらの漫才の最初の客になって欲しい」って。』
マヤは下を向いたまま泣いた。
目から流れ落ちた雫が床を濡らしていた。
:12/01/14 04:35
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#341 [だーいし]
そして、マヤは涙を拭きながら顔を上げた。
『あんた達の漫才、全っ然おもしろくない!さっきの「おもしろい」撤回ね!撤回!』
『な、なんでだよ。』
『漫才は笑いを与えるんでしょ!?な、泣かしてどうするのよ。』
ヒロシとキヨシは顔を見合わせる。
『これはやっぱり、マネージャーが必要ね!明日からビシビシ鍛えていくわよ!』
ヒロシとキヨシはたちまち笑顔になりマヤの手をとりバンザイをし喜びあった。
:12/01/14 04:40
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#342 [だーいし]
ガララララ…
教室のドアが開く。
『あの〜そろそろ〜…』
マスクの人物だった。
『うわっ!で、誰なのよ!』
『B組の蔵野と』
『板尾です。』
『この2人にも協力してもらってん!』
蔵野と板尾はマヤに一礼をする。
:12/01/14 04:42
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#343 [だーいし]
『あんたたちも、ありがとね!』
マヤは2人に笑顔を振り撒いた。
その天使のような笑顔に2人はとろけるような表情を浮かばせる。
『じゃあ〜腹減ったしたこ焼き食いにいっか!』
『あの店だね。前行った。』
『いいね〜♪』
『僕たちも行って』
『いいですか?』
こうして、マヤのいじめ事件は解決した。
:12/01/14 04:47
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#344 [だーいし]
5人はヒロシとキヨシが前に行ったたこ焼き屋に向かった。
再び静けさに包まれる校舎。
『人に勇気を与える漫才……か。たけちゃん……僕らはそんな漫才してたかな……』
教室の真ん中に1つだけポツンとある椅子に寄りかかり、今田は呟いた。
:12/01/14 04:53
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#345 [だーいし]
『えっ?まだ顧問が決まらないの?』
放課後の部室にキヨシの声が轟く。
『そんな大きい声だすなよー。』
『大きい声も出るよ!これじゃ文化祭に出られないよ〜。』
頭を抱えるキヨシと頭を掻くヒロシ。見かねたマヤがこう切り出す。
『今田先生はダメなの?ほら、元漫才師だって。』
『今田先生は〜もう、いいねん。』
『いいって?』
『ほ、ほら、臨時の人やし。な、急におらんようになってもやし。』
『そうだよね。』
『そっか。』
ヒロシはごまかした。
:12/01/14 05:08
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