もぅえぇわ!
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#432 [だーいし]
一瞬時間が止まった気がした。お互い何も言わず見合っていた。
『ヨシキ、久しぶり!で、何?漫才がどうかした?』
『ああぁ、いやっなんでもないんだ。それじゃ。』
キヨシはその場をあとにしようとするがアキに止められる。
そしてキヨシが持っていたチラシを半ば強引に取った。
:12/01/27 17:29
:S003
:7M7SLvP.
#433 [だーいし]
『これって……、ヨシキ、漫才やってんの?』
『………あぁ。』
アキの表情がどんどんと曇っていく。
『こんな事するために帝都西に行ったの?』
キヨシは何も言えなかった。
:12/01/27 17:36
:S003
:7M7SLvP.
#434 [だーいし]
『こんなとこおったんや!はよ、行くぞ!時間や時間!』
ヒロシは息を切らしながらキヨシとアキの所に。
『あら可愛い子〜♪言うてる場合か!お前もナンパしてる場合か!』
ヒロシはキヨシの腕を引っ張り、海の家とっくんに向かった。引っ張られている時も、キヨシはアキの方を見ていた。お互い寂しそうな顔で。
:12/01/27 17:42
:S003
:7M7SLvP.
#435 [だーいし]
第1回目公演まであと10分。ヒロシは店の奥から、テーブルの方を見た。
『2……4…5、5人?普段と変わらんや〜ん。』
チラシを配った効果は全く出ず肩を落とす。
『客少ないけど頑張ろ!キヨシ!』
『…………』
『キヨシー。キヨシ!!』
『……ああぁ、ゴメン。』
:12/01/28 16:39
:S003
:dHQcGotE
#436 [だーいし]
『何ボーとしてんねん。もう時間や。準備ええか?』
『う、うん。』
出囃子が流れ、2人は勢いよくステージに飛び出した。
『『はーい!どーもー!小林鈴木でーす!』』
まばらな拍手が起こる。
マヤと徳井も固唾を飲んで2人を見守る。
:12/01/28 16:44
:S003
:dHQcGotE
#437 [だーいし]
『いや〜夏やな!』
『夏ですね〜』
『やっぱ夏は暑いな〜!』
『まぁ、夏ですからね。』
『夏って……やぱ暑いな〜。』
『ままぁ、ねっ、夏ですから。』
『あつ〜〜、やぱ夏は』
『何回言うんだよ!僕たちまだ「夏」しか言ってないよ!』
:12/02/03 19:12
:S003
:sili3k36
#438 [だーいし]
始めこそシーンとしていた店内だったが漫才が進行するにつれ、わずかではあるが笑いが起き始めていた。
『せやな!スイカ割りは塩で割った方がかける手間省けるもんな!』
『言ってないよ!そんなこと!まるで…』
キヨシはツッコミに詰まった。ヒロシは目を見開き、キヨシの方を見る。
キヨシの目線の先には、アキがいた。
:12/02/03 19:17
:S003
:sili3k36
#439 [だーいし]
『おまっ、緊張でセリフ忘れてるやんけ!もぅえぇわ!』
ヒロシはなんとかその場を誤魔化し、舞台からはけた。
客もハプニングの一つと捉え、笑っていた。
舞台裏。
『練習では上手くいったけど、やっぱ客前にしたら緊張癖出たな、キヨシ。』
『…………』
『まぁ、オレのアドリブがバッシーン決まったからよかったけど。』
『ご、ごめん。』
:12/02/03 19:21
:S003
:sili3k36
#440 [だーいし]
『初舞台にしてはよかったんじゃない?』
マヤと徳井が拍手をしながら2人に近づいてきた。
『いや〜よかったよ!2人とも!これでうちも潤うよ。ハハッハハハ』
『あの〜……』
キヨシは絶句した。
:12/02/03 19:24
:S003
:sili3k36
#441 [だーいし]
『げっ!バカアキ!なんでアイツがいるのよ!』
マヤがボソッと呟く。
舞台裏に現れたのは紛れもなくアキだった。
『初めまして、窪地アキっていいます。さっきの漫才すっごくおもしろかったです!』
『あっ!さっきの可愛い子やん!』
『どうも♪』
アキはいわゆる「ギャル」に近い面持ちだった。
:12/02/03 19:28
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:sili3k36
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