もぅえぇわ!
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#482 [だーいし]
塾帰り、時刻は23時をまわった所だった。
キヨシは足早に家路へと急いだ。家まで最後の曲がり角に差し掛かった時、コンビニ帰りのマヤに偶然出くわした。
『あっ。』
互いに思わず声を出した。
あの日、喧嘩して以来ろくに喋ってなかったのだ。
『じゅ、塾の帰り?』
『う、うん。』
『大変ね。』
『慣れっこだよ。』
会話がぎこちない。
:12/03/16 17:24
:S003
:HidMOvTg
#483 [だーいし]
『じゃあ、また学校で。』
キヨシはその場を離れようとした。
『あっ待って!』
マヤはキヨシを引き留める。
『ちょっと、いいかな。』
2人は河川敷にあるベンチに腰かけた。
『あのさ、謝りたくて…』
『……。』
『この前は、ひどい事言ったなって。許してくれる?』
『……。』
:12/03/16 17:33
:S003
:HidMOvTg
#484 [だーいし]
キヨシはしばらく黙った後にこう言った。
『明日は雨だな。うん、大雨だ。』
『えっ?なんでよ?』
空は雲一つなく、晴れ渡っており星が輝いている。
『マヤが謝ってきたから。』
キヨシは少し笑いながら言った。
『ちょっと!何よそれ!』
2人は笑いあった。
:12/03/17 10:25
:S003
:i96XLGtE
#485 [だーいし]
しばらく他愛もない会話が続き、さてとと2人は立ち上がる。マヤが神妙な面持ちでこう言った。
『アキと付き合ってんでしょ?』
キヨシの顔から笑顔が消える。
『あ、あぁ。』
『まさか、あんたに彼女ができるなんてね〜。』
キヨシは黙ったまま。
『いいじゃん!アキ可愛いし!』
『あ、ああ。』
:12/03/17 12:29
:S003
:i96XLGtE
#486 [だーいし]
『幸せにしてやんなよ〜。じゃあね!』
『あっ家まで送るよ。』
『いいよ。寄るとこあるし!じゃね!』
そう言うとマヤは河川敷の階段をかけのぼり、去って行った。
マヤの顔から笑顔が消えていた。
:12/03/17 12:33
:S003
:i96XLGtE
#487 [だーいし]
次の日の昼休み。
『よっ!』
アキはいつものようにキヨシが座っているベンチへ。
『さっきさ、体育で転んで超痛い!』
『うん。』
『あぁー午後から退屈な授業ばっかだなー。』
『うん。』
『ヨシキ?聞いてる?』
『うん。』
『ねぇ!明日の休みなんだけどどっか行かない?明日はだっ』『お願いがあるんだ。』
キヨシはアキの話を途中できった。
『別れてほしい。』
:12/03/17 12:38
:S003
:i96XLGtE
#488 [だーいし]
『えっ?』
アキは耳を疑った。
『学校でしかこうして話せないし、放課後・休みは僕は塾だから会えない。帝都西には絶対に行かなくちゃならない。このまま付き合ってても君を幸せにする事が出来ない。』
『いいよ。そんなこ』
『君には、君には僕よりいい人が見つかるよ。』
『私は、私には、ヨシキしか…』
『実は………』
キヨシは次の言葉をためらった。
『分かった。それ以上言わないで。。お願い。言いたい事はなんとなく分かる。』
午後の授業を知らせるチャイムが虚しく鳴った。
:12/03/17 12:45
:S003
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#489 [だーいし]
『ごめん。』
キヨシは足早に校舎に向かった。アキは1人、ベンチに腰かけた。
『まっさか、今日フラれるなんてね〜。だって明日は私の誕生日だよ。。』
アキの気持ちを悟るかのように、ポツポツと雨が降りだした。
:12/03/17 12:47
:S003
:i96XLGtE
#490 [だーいし]
江ノ島にもポツポツと雨が降りだした。
『まぁ夏やからスイカをねこう、手で割ろうとしたらね、』
ヒロシの必死の漫談をよそに、客たちは天気を気にしていた。
ドバー!!!!!
いきなりタライの水がひっくり返ったような雨が降りだした。途端に客たちはガヤガヤしだし、店を去って行った。
店内には誰もいなくなった。
『あれっ?おーい!オチまだやでー!』
:12/03/17 12:52
:S003
:i96XLGtE
#491 [だーいし]
次の日の夏期講習。
ヒロシは教室に入るやいなやキヨシの席に向かった。
キヨシはそれに気付き
『や、やぁ。昨日はごめん。』
『や、やぁちゃうわ!お前のせいで激スベリやってんで!雨降ってみんな帰るし!』
『ご、ごめん。』
『あんなにスベったん初めてやわ!「弘法も筆の誤り」ってやつや!』
『言い過ぎじゃない?』
『嫌みや!!』
『ご、ごめん。』
:12/03/17 12:56
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