もぅえぇわ!
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#85 [だーいし]
暫く沈黙が続いた。
『漫才を…………知らんのか?』
『う、うん。恥ずかしながら。』
ヒロシはDVDを一旦机に置いた。
『小さい頃から勉強しかしてなくてテレビは全然見せてくれなかったんだ。』
『それでも漫才は分かるやろ?』
:11/12/09 16:39
:S003
:JfiVzRK.
#86 [だーいし]
『いや……』
『でも、前から漫才漫才言うてたやん!!』
『あれは…、なんとなくっていうか知らないのがバレたら…みたいな。』
『そうなんや、よしっ!』
ヒロシは徐にベッドの上に立ち上がりこう言った。
『それでは「漫才」というものを説明しましょう!!』
:11/12/09 16:44
:S003
:JfiVzRK.
#87 [だーいし]
『漫才っていうのは基本的に2人でやるもんなんや。で、「ボケ」と「ツッコミ」という役割があるんや。』
『ボケ?……ツッコミ?』
『そう!この2人が滑稽な話をしてやな、お客さんを笑わすんや!』
『その役割って?』
『滑稽な話の中でおもしろおかしく洒落を言うのが「ボケ」、そのボケを正すのが「ツッコミ」なんや。』
:11/12/10 06:56
:S003
:f5ObjgjU
#88 [だーいし]
キヨシは顎に手をやり考えながらヒロシの話を聞いていた。
『その、なんとなく「ボケ」の役割は分かるんだけど、「ツッコミ」がイマイチ…』
『ん〜そやな、例えばボケが「最近暑くなってきましたね〜僕昨日コタツ出しましたよ。」というボケをしたとする。キヨシだったら何て言う?』
:11/12/10 07:00
:S003
:f5ObjgjU
#89 [だーいし]
『ん〜そうだね。「暑いのにコタツを出すのかい?普通はクーラーとかでしょ。まぁ人それぞれ体の特徴はあるけど。」かな。』
『…………ま、まぁそんな感じやな。でもそれやったら長すぎるやろ?オレやったら「いや出すかー!クーラーやろ!逆!逆!」みたいなね。』
『おぉーなるほどね。』
『漫才は「リズム」「コンビネーション」が大事やねん!どっちかが勝ってても疎かでもアカン絶妙なさじ加減が必要やねんな。』
:11/12/10 07:06
:S003
:f5ObjgjU
#90 [だーいし]
『奥が深いんだね。』
『あぁせやろ!』
ヒロシはテーブルに置いていたDVDを手に取った。
『じゃあそれを踏まえて〜』
DVDをプレイヤーに入れながら
『見てみましょう!』
ヒロシがリモコンを手に取り言った。
:11/12/10 07:10
:S003
:f5ObjgjU
#91 [だーいし]
DVDの時間は1時間15分。しかし、2人はそれより長く感じた。
ヒロシは笑いながら、キヨシはまじまじと初めて雪を見た子供のようにDVDを見ていた。
再生が終わりヒロシはDVDを取り出した。
:11/12/10 07:20
:S003
:f5ObjgjU
#92 [だーいし]
しばし沈黙が続いた。
『いや〜おもしろかったな〜。やっぱ最高やったなぁ!なぁ、キヨシ!あれ……どした?』
キヨシは黙ったまま遠くを見ていた。そして、重い口を開きこう言った。
『…………すごい。漫才ってこんなスゴいものだったんだ。日本にこんなすばらしい文化があったなんて、知らなかった……』
:11/12/16 17:00
:S003
:avd1Ac6E
#93 [だーいし]
『かん、感無量だよ。スゴいね。』
『せやな。そんだけ言うてくれたら漫才も嬉しいやろな〜。』
日付は変わろうとしていた。
『うわっもうこんな時間だ!それそろ帰るね。』
『いやっ泊まったらいいやん!』
:11/12/16 17:08
:S003
:avd1Ac6E
#94 [だーいし]
『そういうわけにはいかないよ。そろそろ親も帰ってくるしね。じゃあ、失礼するよ。』
キヨシが部屋を出ようとした瞬間にヒロシが話しかけた。
『キヨシ、オレと漫才やれへんか?』
『えっ?』
:11/12/16 17:11
:S003
:avd1Ac6E
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