もぅえぇわ!
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#1 [だーいし]
この物語は、ある男達の『漫才』にかける情熱と青春の日々の記録である。
頻繁に更新出来ませんが、興味ある人は見ていって下さい。
:10/05/08 03:13
:W64S
:p3R99LBg
#2 [だーいし]
日本の中心 東京。
そこの、とある区の、とある高校に、とある男子生徒が転校しようとしていた。
『ここでオレの伝説が始まるでぇ!!』
男の名前は『ヒロシ』。
この物語の主人公だ。
:10/05/08 03:18
:W64S
:p3R99LBg
#3 [だーいし]
ヒロシはグラウンドを駆け抜け、学校に入っていった。
『ねぇ!知ってる今日転校生来るんだって!』
『えっマジ?』
『しかも男らしいよ!』
『えぇーイケメンかもー!!』
女子が騒いでいた。
キーンコーンカーンコーン♪
『はい皆席につけー。』
1年B組の担任マツモトが皆を席に座らせた。
『えぇホームルームを始める前に、今日から新しい友達が増えます!』
キャーキャーキャー♪
女子が黄色い声援を送る。
:10/05/08 03:24
:W64S
:p3R99LBg
#4 [だーいし]
『はいっはいってー』
クラス全員が入口を見た。
『どーもー!!!小林ヒロシでーす!コバヒロやで♪コバヒロが来たで♪うわーこのクラス可愛い子ぎょうさんおるな!こっちから、べっぴんさん・べっぴんさん・一つ飛ばしてべっぴんさん♪なんちゃって!』
:10/05/08 03:27
:W64S
:p3R99LBg
#5 [だーいし]
『何この空気??えっ皆暗い!暗い!暗い!私はドントクライ。もう泣きましぇん。』
シーン。
外の小鳥のさえずりが聞こえた。
『はいっ若干個性強いけど皆仲良くしてやってくれ。』
:10/05/08 03:30
:W64S
:p3R99LBg
#6 [だーいし]
『小林の席は、鈴木の横な。』
ヒロシはスキップをしながら一番後ろの窓側に座った。
『じゃーホームルームを始める。』
担任が話している。
『なぁ!なぁ!』
:10/05/08 03:32
:W64S
:p3R99LBg
#7 [だーいし]
ヒロシは横に座っているいかにも真面目そうな『鈴木』に話しかけた。
『なんか皆暗ない?ノリ悪いしー。』
『この学校には君みたいなキャラはいないからね。』
:10/05/08 03:35
:W64S
:p3R99LBg
#8 [だーいし]
『いやっにしても暗すぎるやろ〜。』
『ここは進学校だよ。いくら1年だからといってももう受験勉強は始まってるんだ。静かにしてくれかな。』
『はぁ〜!!!ここそんな学校やったん???』
:10/05/08 03:37
:W64S
:p3R99LBg
#9 [だーいし]
ヒロシは立ち上がり、大きな声で言った。
皆の視線が窓側の一番後ろに注いだ。
『小林!!静かにしろっ!』
担任は怒鳴った。
『す、すんまへん。』
ヒロシは鈴木にヒソヒソ声で、
『そんな高校生活楽しいか?』
と尋ねた。
:10/05/08 03:40
:W64S
:p3R99LBg
#10 [ななしのごんべい]
おもしろいです!!
あたし大阪やから
こーゆうのおもしろいです


がんばってください


:10/05/08 11:23
:P904i
:ldzr/OLg
#11 [だーいし]
『この学校にはそういうヤツしかいないよ。知らなかったの?』
鈴木は前を見ながら言った。
『ん〜知らんかったなぁ。てかノリで来たみたいな♪』
鈴木は目を見開いて言った。
『ノリで来れる所じゃないよ!』
:10/05/08 15:46
:W64S
:p3R99LBg
#12 [だーいし]
『たまたまやって!たまたま。』
ヒロシは言った。
鈴木は少し呆れていた。
キーンコーンカーンコーン♪
『はいっホームルームはここまで。10分後授業だから準備しとけー。』
:10/05/08 15:49
:W64S
:p3R99LBg
#13 [だーいし]
マツモトが伸びをしながら教室を出た。
それを見るやいなや、女子3人がヒロシに近づいてきた。
『ねぇどこから来たの?』
女子の一人が言った。
『笑いの本場 大阪やで!』
『なんで来たの?』
『ええやろ!教えてやろう!』
:10/05/08 23:24
:W64S
:p3R99LBg
#14 [だーいし]
ヒロシは咳払いをし、立ち上がった。
『オレは漫才がしたいねん!笑いの本場は大阪や。せやけど、日本の中心は東京や。いくら大阪で一番おもろーても、東京で天下とらな意味ないねん!』
:10/05/08 23:30
:W64S
:p3R99LBg
#15 [だーいし]
『この学校にも漫才したいヤツがぎょうさんおるはずや!そん中からオレは相方を見つけたる!』
ヒロシは片手を天に突き上げながら言った。
クラス全員が一瞬ヒロシを見た。
鈴木は自習していた。
:10/05/08 23:34
:W64S
:p3R99LBg
#16 [だーいし]
『あっそう。まぁ無理やと思うけど頑張って。』
女子3人が席に着いた。
『なんやねん。聞いといて。』
昼休み
『隣ええか!?』
ヒロシは鈴木が弁当を食べている中庭のベンチに座った。
:10/05/08 23:38
:W64S
:p3R99LBg
#17 [だーいし]
『この学校には楽しい事なんてないんだ。見てみな。メシの時間まで勉強してる。まぁオレもだけどな。』
鈴木が弁当を食べながら言った。
『……オレが変えたる!確かに勉強は大切かもしれへん、でももっと大切なものがあるんや。高校生活には。』
:10/05/09 01:35
:W64S
:Nb2sZD/6
#18 [だーいし]
『なぁ、オレと漫才せぇへんか?一緒に高校生活エンジョイしようや!!』
ヒロシは鈴木に手を差しのべた。
鈴木はそれを無視し、立ち上がった。
『悪い。他あたってくれ。』
鈴木は参考書を持ち、向こうにいった。
『よっしっ!!明日や!明日がある!』
:10/05/09 01:44
:W64S
:Nb2sZD/6
#19 [だーいし]
次の日。
その日は朝礼がある日だ。
鈴木は大きな欠伸をしながら校長先生の話を聞いていた。
『あれっ?小林君は?』
『さっきまでいたのにね。』
女子達が話していた。
:10/05/09 02:39
:W64S
:Nb2sZD/6
#20 [だーいし]
鈴木は周りをキョロキョロした。
『ちょっと君何をしてるんだ!やめなさい!』
舞台袖から先生達の声が聞こえた。
『えぇやんけ!ちょっとマイク借りるだけやから!』
あの声はヒロシだ。
:10/05/09 02:43
:W64S
:Nb2sZD/6
#21 [だーいし]
『なんだ君は!』
『校長先生。ちょっとマイク貸してくれます?』
ヒロシは校長からマイクを奪いとった。
『えぇ!皆さんおはようさん。オレは1年B組、小林ヒロシです。』
:10/05/09 02:50
:W64S
:Nb2sZD/6
#22 [だーいし]
『オレは大阪から来て、漫才で、天下取ったろうと思う!離せっ!』
ヒロシは止めようとする先生達を振りほどき話を続けた。
『オレと漫才やってくれるヤツ、誰でもいい!放課後、理解準備室に来てくれ!ほな!』
ヒロシは先生達に連れていかれた。
:10/05/09 03:12
:W64S
:Nb2sZD/6
#23 [だーいし]
『はいっみんな静かに!』
校長先生がざわめいてる生徒達に言った。
その後ヒロシはこっぴどく叱られた。
『あなたね!どういうつもり!?』
ヒロシが教室に戻るやいなや、一人の女子が怒鳴ってきた。
:10/05/09 23:32
:W64S
:Nb2sZD/6
#24 [だーいし]
『な、なんやねん。いきなり。』
『あなたが勝手な事したから、アタシ達のクラスが変な風に見られたじゃない!!そういうの内申点に響くのよね!』
『わりぃ。わりぃ。』
『ホントっいい加減にしてよね!』
彼女の名前は佐藤ユカ。このクラスの学級委員だ。
:10/05/09 23:37
:W64S
:Nb2sZD/6
#25 [だーいし]
そして放課後。
ヒロシは理科準備室にいた。
ヒロシはホルマリンに入ったカエルをずっと見ていた。
『誰も……けぇへんか…。』
ガチャ。
ドアが開いた。
:10/05/09 23:40
:W64S
:Nb2sZD/6
#26 [だーいし]
『まだいたんだ。』
『おぉ!鈴木か!なんや漫才したく…』
『勘違いするな。オレはただ様子を見にきただけだ。それと、キヨシ。キヨシでいいよ。』
『お前キヨシゆう名前やったんか!じゃあこれからキヨシやな!』
:10/05/09 23:44
:W64S
:Nb2sZD/6
#27 [だーいし]
『じゃあ、僕塾あるから。』
『おぅ!また明日な!』
そういうとキヨシは去っていった。
キヨシが去ってしばらくして、また扉が開いた。
:10/05/09 23:57
:W64S
:Nb2sZD/6
#28 [だーいし]
『なんやぁ?キヨシ忘れもんかぁ?』
窓を見ていたヒロシが扉の方に目を向けた。
『あ、あのすいません。』
『だ、どちらさん?』
『あっ初めまして!1年D組の浜田カズヤと申します!ヨロシク!』
『よろしゅ〜。で、なんや?まさか……?』
『はいっ!一緒に漫才やりましょう!!』
:10/08/17 04:20
:W64S
:HqxqSfiY
#29 [だーいし]
『ホンマか?ホンマか?』
『はいっ!やりましょう!』
『よっしゃぁぁぁぁ!!!』
ヒロシは部屋をぐるぐる走り回った。
『じゃあ、早速練習やな!』
『ごめん。今日塾なんだ。だから明日からでいい?』
『おう!全然オッケーや!じゃあ明日も同じ時間に!』
『うん!それじゃ。』
カズヤは部屋を出た。
次の日。
:10/08/17 04:23
:W64S
:HqxqSfiY
#30 [だーいし]
『相方が見つかったってホント?』
朝のHR前。ヒロシの机の周りには人だかりができていた。
『あぁ!ホンマやで!これから、ビシバシ鍛えてやるで〜!』
『で、相手誰?』
『D組のカズヤや!浜田カズヤ!』
『えっ、そ、そうなんだ。』
周りにいたクラスメイトは何事もなかったかのように自分の席に着いた。
『な、なんやねん。』
『アイツとはあまり関わらない方がいいよ。』
キヨシは数学の参考書をみながら言った。
:10/08/17 04:28
:W64S
:HqxqSfiY
#31 [だーいし]
『なんでや?』
『まぁ今に分かるよ。』
ヒロシはキヨシに理由を尋ねようとしたが、チャイムが鳴りマツモトが入ってきたのでやめた。
放課後。
ヒロシはニヤニヤしながら、理科準備室にいた。
しかし、カズヤはこなかった。 次の日もまた次の日も……
:10/08/17 12:32
:W64S
:HqxqSfiY
#32 [だーいし]
カズヤが相方になってから1週間…
結局カズヤは理科準備室にこなかった。
:11/12/04 08:34
:S003
:VvOeydzQ
#33 [だーいし]
放課後。キヨシが家路を急いでいると
『お前、漫才の練習いかなくていいのか?クックク』
『おいおい、勘弁してくれよ。やるわけないじゃん。』
『だよな。』
『ちょっとからかっただけだよ。ハハハ』
カズヤの声だった。
キヨシは校舎に戻った。
:11/12/04 08:38
:S003
:VvOeydzQ
#34 [だーいし]
ガララ…
『キ、キヨシ!?』
『なっ!?まだいたんだヒロシ君』
『あぁ、カズヤと約束したさかいな。』
『あいつならこないよ。さっき話聞いたんだ。』
『…………。』
『ずっと君を騙して嘲笑ってたんだよ!どうして君はそんなこ…』
『わかってたんや。それは』
『えっ?』
:11/12/04 08:41
:S003
:VvOeydzQ
#35 [だーいし]
『なんとなく分かってた。でもなキヨシ。オレは生粋の大阪人なんや。そんなんも含めて「シャレ」や思うねや。アホやろ〜だからな、もしカズヤがきたら「いつまで待たすねん!」言うたろ思ててん』
『変わってるよ君は。』
『ははっ。せやろ。』
『まぁいい。じゃあ失礼するよ。』
そう言い残しキヨシは去って行った。
ヒロシは一人窓から夕日を眺めていた。
:11/12/04 08:45
:S003
:VvOeydzQ
#36 [だーいし]
皆さん、見てくれてます?
:11/12/05 23:56
:S003
:tnivwt4I
#37 [我輩は匿名である]
楽しみにしています
頑張って下さい
:11/12/06 00:08
:LIGHT-P
:4Y//JG5I
#38 [だーいし]
中間テストが1週間と迫ったある日の帰りのHR
キヨシがヒロシに話しかけた。
『で、漫才の相方はどうなったの?』
『ん?あぁ、まぁ、うん。』
『もう諦めなよ。ここはそんなとこじゃないからね。』
『う〜ん。そうかもな。』
『見てのとおり、みんな授業が終わったのに勉強している』
『そこの2人!何してるの?』
1人の女子が話しかけてきた。
:11/12/06 02:22
:S003
:HVGjt/ww
#39 [だーいし]
『なんだ、マヤか。』
『なんよ!その言い方!』
『なんや、2人は知り合いなんか?』
『初めまして、隣のクラスの宮本マヤです。キヨシとは家が近所の幼馴染みなの!』
『そうなんや!こんな可愛い子が幼馴染みなんて、このこの〜』
『やめてくれ!』
『で、小林…君だっけ!?漫才の相方はどうなったの?』
:11/12/06 02:28
:S003
:HVGjt/ww
#40 [だーいし]
『う〜ん、それがさっぱりやねんな〜。』
『そっか。まぁこの学校だしね。ってかさキヨシ!あんたが相方になってやりなよ!』
『なんでだよ。』
『だって小林…君だっけ?困ってんじゃん!』
『困ってるからってなんで僕が漫才なんてしなくちゃいけないんだよ!』
『ヒロシでええで!』
『あんたは黙ってて!』
『君は静かにしてくれないか!』
『さすが幼馴染みや。。』
:11/12/06 02:32
:S003
:HVGjt/ww
#41 [だーいし]
暫く2人の言い争いが続いた。
『まぁまぁ2人とも…』
『分かったわ!今度の中間テストでもし、小林…ヒロシ君がヒロシ君が、5教科の合計点数で上回ったら相方になるって!どうよ?』
『…………』
『宮本さん、気持ちは嬉しいけど…』
『いいよ。僕はそれで。引き受けるよ!』
『ほんまか?やった!!』
『………ふぅ、じゃあ僕は塾があるから。』
そう言い残すとキヨシは教室を去った。
:11/12/06 02:51
:S003
:HVGjt/ww
#42 [だーいし]
『宮本さん!ありがとうな!っしゃぁ頑張るでぇ!』
『ヒロシ君…あのぅゴメンね!多分無理だと思うよ…』
『なっなんでや?』
『あの……ゴメンね。キヨシこの学校でもトップクラスの成績なの…てかぶっちゃけ学校1位。。』
『あいた〜。そうやったんや〜』
:11/12/06 03:05
:S003
:HVGjt/ww
#43 [だーいし]
その日の夜。
ヒロシは自宅のベランダから星を眺めていた。
『はぁ〜どうしよかな〜。』
時を同じくしてキヨシは塾で勉強に勤しんでいた。
『理由はどうであれ、勉強で勝負を挑まれたんだ…僕が負けるはずがない…』
キヨシはメラメラと闘争心を燃やしていた。
:11/12/06 05:56
:S003
:HVGjt/ww
#44 [だーいし]
中間テスト5日前…
授業中。
キヨシは授業そっちのけで受験勉強をしていた。
『中間テストは勉強をしなくても大丈夫だ。ガーゴー…目指すは東大。1秒足りとも無駄にガーゴー…できない!って「ガーゴー」ってなんだ?』
ガーゴー…zzZ
ガーゴー…zzZ
『こ、コイツ寝てるぞ!なんだ?なんなんだ??』
イビキを立てて寝ているヒロシの元にマツモトが歩み寄った。
:11/12/06 06:06
:S003
:HVGjt/ww
#45 [だーいし]
『コラッ!小林!!いつまで寝てるんだ!』
『は、はい!おかわりは2回まで!!!あ、あれ?』
『なんの夢を見てたんだ!?』
ワァッとクラス内が一瞬沸いたが、すぐに静寂を取り戻した。
『こんなヤツに負けるわけがない!転入できたのもたまたまだろう…大体この学校で漫才なんてできる訳がないんだ!』
寝ているヒロシを裏腹にキヨシは着々と闘争心を燃やしていた。
:11/12/06 06:12
:S003
:HVGjt/ww
#46 [だーいし]
中間テスト前日
放課後帰り道
『あちゃ〜また今日も1日中寝てもうたな〜。明日テストどうしよかな〜。あっヤバい今日は「勝ち抜け!お笑い戦(いくさ)」の日や!絶対見なアカンな!!』
ヒロシは走って家路を急いだ。
数時間後の夜。
『アカンアカンで!忘れてた!お笑い戦見る時に「おにぎりせんべい」は必需品やのに家にストックなかった!はよコンビニ行かな!あっ近道はこの公園通ったらええねんなっ!ん?あれは…?』
街灯が灯された公園のブランコに誰かが腰を下ろしていた。
:11/12/06 06:28
:S003
:HVGjt/ww
#47 [だーいし]
『やっぱり、キヨシか。』
『うわっ!鈴木君か!ビックリした!何してるの?』
『いや〜まぁちょっとコンビニに。』
『そう。じゃあ失礼するよ。』
『ちょ、ちょ、ちょまぁ待てや。自分は何しててん?』
『僕は塾の帰りだよ。』
『帰りって家近いんか?』
『まぁ、この辺だけど。じゃあこの辺で。』
:11/12/06 06:31
:S003
:HVGjt/ww
#48 [だーいし]
『いやいや!待てや!なんでまた公園に?』
『ここはちっちゃい頃からずっと遊んでた所なんだ…このブランコに乗るとなんか落ち着くんだ。心を引き締めたい時にはいつもここに来る。』
『なるほどな。ん、なんで今は心を引き締めたいんや?』
『なっ…明日はテストだろ!?もし君に負けたらしたくもない漫才とやらをしなくちゃならないからね!』
『せやで〜。』
『「せやで〜。」って!大丈夫なのかい?勉強とかちゃんとしてるの??』
『う、ま、まぁそれなりに。。』
:11/12/06 06:36
:S003
:HVGjt/ww
#49 [だーいし]
『その感じはどうやらやっていないようだね。』
『や、やってんで!』
『どうだか。まぁそれは明日分かる事だけどね!』
『絶対負けへんからな!』
『僕だって!じゃあ失礼するよ!』
『絶対相方にするからな〜!』
遠ざかるキヨシの背中にヒロシは放った。
『あっお笑い戦見られへんかった…』
:11/12/06 06:41
:S003
:HVGjt/ww
#50 [だーいし]
中間テスト当日
『はいっ始め!!』
マツモトの掛け声と共に中間テストが始まった。
ヒロシ・キヨシ、両者一瞬睨みあってから鉛筆を滑らした。
この高校は1日で5教科全てのテストをやりきる。
キーンコーンカーンコーン♪
『はーい!そこまでー!手置けよー!じゃあ後ろの人〜集めてきてー!』
中間テストの全科目が終了した。
『完璧だ…』
鉛筆を片付けながらキヨシが呟いた。
ヒロシはベロを出してへばっていた。
:11/12/06 06:48
:S003
:HVGjt/ww
#51 [だーいし]
感想ドンドン書いて下さいね!
:11/12/06 10:06
:S003
:HVGjt/ww
#52 [(*´∇`*)]
めっちゃ面白い

:11/12/07 01:20
:P08A3
:r.g8FWas
#53 [だーいし]
放課後。
キヨシは塾に行く準備をしていた。
『よう!どうだった?テストは?』
『なんだマヤか。完璧に決まってるだろ。』
『だよね〜。あれ?ヒロシ君は?』
『うん?さあな。なんかダッシュで出てったよ。』
『そっか。あってかさ、今日一緒に帰ろうよ!』
『わりぃ、塾なんだ。じゃあ』
『あ、うん。………つまんないのっ!』
そういうとマヤは去っていった。
:11/12/07 02:41
:S003
:UBBIUeuM
#54 [だーいし]
次の日
国語の授業中
国語の教師、東野は学校でも随一の厳しさを誇っている。今どき「竹刀」を常時しているのは全国だけでも東野だけだろう。
『であるからして、紫式部はかの有名な源氏物語を作ったわけだ。』
さすが東野の授業だけあっていつも寝ているヒロシもこの授業だけは真面目に取り組んでいた。
:11/12/07 03:09
:S003
:UBBIUeuM
#55 [だーいし]
『ゴメン、あの、授業ちゃんと受けたほうがいいよ。』
キヨシがコソコソとヒロシに話しかけた。
『何言うてんねん。オレは真面目に授業受けてるやんけ!』
『肩肘ついてかい?』
『これは〜その〜こうしたら落ち着くねん!』
『そうかい、てっきり学生服の内ポケットにいれてある携帯型ラジオのイヤホンを腕に通して肩肘ついてるフリして聞いてるのかと思ったよ。』
『げっ!いつから気ぃ付いてた!?』
:11/12/07 03:24
:S003
:UBBIUeuM
#56 [だーいし]
『みんなは騙せても聞こえるんだよね、隣の席だから音が。』
『あちゃ〜。でもまぁ見逃して!今日「漫才アワード」の発表やねん!開催地が大阪やからテレビでやってへんねん!だからこうやってラジオでやな〜まっお前に迷惑かけてないからええやん。』
『聞こえてくるんだよ!気になるんだよ!』
『分かった分かった!ボリューム下げるから〜』
『そういう問題じゃないんだよ!その光景が目に入って気が散るんだよ!』
『そんなん見ぃひんかったらええやんけ!』
『おい。』
『入るんだよ!視野に!いいかい人間の視野っていうのは…』
『あぁまてまて新人賞の発表やから』
『おい。』
:11/12/07 03:39
:S003
:UBBIUeuM
#57 [だーいし]
『さっきからおいおいうるさいねん!聞こえへんやろ!』
『僕はそんな事行っていない!』
『お―――い!!!!』
バシッ!!!!
『お前ら放課後生徒指導室にこいっ!!』
竹刀を床に降り下ろし、東野が2人に言い放った。
:11/12/07 03:44
:S003
:UBBIUeuM
#58 [だーいし]
放課後
東野からこっぴどく叱られた2人は罰として黙々と校庭の草むしりをしていた。
『あのさ、僕帰っていい?』
『何言うてんねん!このバケツいっぱいにするまで帰られへんねんて!まだ、半分も行ってないで…』
『僕、塾が…あもう無理だ!サボる事になったよ!初めてね!もともと君があんな事しなかったらね!』
『もぅえぇやんけ〜そんなん言うてもしゃーないやん!』
『ったく。早く終わらそう。』
『せやな。』
:11/12/07 04:06
:S003
:UBBIUeuM
#59 [だーいし]
草むしりをして2時間。
辺りはすっかり夜になっていた。
バケツの中の草はあと少しでうまりそうだった。
『いよいよ明日だな。』
『ん、何がやねん。』
『「何がやねん。」って。テストの返却日、明日だよ。』
『あぁ〜。』
『絶対負けないから。』
『もちろん、オレもやで!』
『あの、もし僕が負けたら…』
『おぉー!!やってるねー!』
2人に歩み寄ってきたのはマヤだった。
:11/12/07 04:24
:S003
:UBBIUeuM
#60 [だーいし]
『なんだマヤか。何しにきたんだ!?』
『何その言い方〜!せっかく差し入れ持ってきたのに〜』
『おぉ!マヤちゃん!気が利くね〜なんで分かったんや?』
『友達が言っててさ。』
マヤは2人に差し入れのおにぎりを渡しながら言った。
『てかさ!こんなに遅くまで、学校にいるのって初めてだよね!』
『あぁ、確かにな。僕は絶対にこの時間は塾だからね。』
『ヒロシ君は大阪の時、あった?こんな時間まで学校にいたこと?』
『ぁあま、まぁな。。』
『ん?何?』
:11/12/07 04:33
:S003
:UBBIUeuM
#61 [だーいし]
『とにかく、僕は失礼するよ!草むしりはこんなもんでいいだろ。』
2人に割り入るようにキヨシが言った。
『あぁ、すまんな。ありがと。』
『じゃあ、私も帰るね!』
『あぁ、すまんな!おにぎりありがと。』
『ヒロシ君、明日絶対負けないからね!』
『おぅ!ほなな!』
2人は帰っていった。
ヒロシはおにぎりを頬張りながら星を見上げていた。
暫くして、重い腰をあげ学校を去った。
:11/12/07 04:40
:S003
:UBBIUeuM
#62 [だーいし]
次の日
運命のテスト返却日
帰りのHRで全て返却される
『はい、じゃあテスト返すぞー。』
『えぇーーー!!』
松本の発言に台本通りのリアクションをするクラス一同。
『と、その前にだな、このクラスにとても優秀な人がいました!』
これまた台本通りにざわつくクラス一同
『えぇー、なんと5教科全て満点500点満点が出ました!』
一層ざわつくクラス一同
:11/12/07 08:07
:S003
:UBBIUeuM
#63 [だーいし]
『鈴木君じゃない?』
『多分鈴木だろ?』
『恐らくそうだろ。』
口々に呟くクラス一同。
『はーい!静かに!静かにしろーっ。はい、じゃあ発表するぞ!!…………、はいっ鈴木ぃ!』
おぉーっと驚きと共に『やっぱりな』という声もちらほら聞こえた。
『鈴木、おめでとう。』
松本の賛辞にキヨシは立ち上がって
『ありがとうございます。』
と一礼した。
:11/12/07 08:16
:S003
:UBBIUeuM
#64 [だーいし]
拍手に包まれた教室内
キヨシはみんなに挨拶をするかのように礼を続けた。
どや顔でヒロシの方を見たが、ヒロシは窓の外を見ていた。
『はい、おめでとうな鈴木。』
『ありがとうございます。』
キヨシは座りながらお礼を言った。
『えぇー……あと、小林!500点満点おめでとう。』
『え?』
拍手に包まれていた教室が一転、水が引くように静まりかえった。
:11/12/07 08:23
:S003
:UBBIUeuM
#65 [だーいし]
『えっ先生どういう事?』
ざわつくクラスを代表して学級委員長のユカが尋ねた。
『いや、だから小林も5教科全て100点だったんだよ。いや〜ビックリだな。』
松本がなぜか冷静に語った。
しばらくして、おぉーっという歓喜の声と共に拍手の渦がまた起こった。
:11/12/08 03:35
:S003
:KTs.2M8Q
#66 [だーいし]
『はい、静かにー!静かにー!でだな、全教科満点がなんと2人も出たという事で今度の全校集会で表彰される事になった!』
おぉーっとクラス一同。
ヒロシは喜びもせず、窓の外を見ていた。
HR終わり。
キヨシはヒロシに待ってましたと言わんばかりに尋ねた。
:11/12/08 03:44
:S003
:KTs.2M8Q
#67 [だーいし]
『ど、どういう事だよ!なんで、なんで君が満点なんだよ!授業中とか寝てばっかりじゃん!どうしてだよ!』
珍しく感情的になるキヨシ。
『勉強とか全然してないで!まぁテスト前に教科書読むぐらいしか…』
『す、すごい。それだけで満点とるなんて…』
『まっまあな。』
:11/12/08 03:50
:S003
:KTs.2M8Q
#68 [だーいし]
いつしか教室には2人だけ。
いつもの冷静さを取り戻したキヨシがこう続けた。
『完敗だよ…僕の負けだ。約束通りその漫才をやるよ。相方になるよ。』
『何言うてんねん。負けもクソもあれへんがな。引き分けや。』
『いやっ僕は完全勝利を目指していたんだ!負けも引き分けも同じなんだ!だから、漫才やるよ。』
『オレはな、嫌々やるやつとは漫才したないねん!ちゃんと漫才したい気持ちがあるやつとやりたいねん!』
:11/12/08 04:01
:S003
:KTs.2M8Q
#69 [だーいし]
『そっか、そうだよね。でも、なんか納得出来ないんだ!だから、なんでも言うこと聞くよ!何?何がいい?』
『グイグイくるなぁ!ん〜そう言われてもな〜。じゃああれやな!』
『なんだい?』
ヒロシは笑みを浮かべ立ち上がり、キヨシにこう告げた。
『今日、オレとデートしてくれっ!』
:11/12/08 04:06
:S003
:KTs.2M8Q
#70 [だーいし]
キヨシはヒロシの発言にキョトンとしていた。
『???あのどういう事かな???』
『せやからー。今からちとオレに付き合ってや!』
『悪いけど、今日塾が…』
『塾はいつもやろ!1日ぐらいえぇやろ〜?なぁなぁ〜』
ヒロシはキヨシをくすぐりながら言った。
『分かった、分かったよ!行くよ!行く!』
:11/12/08 04:17
:S003
:KTs.2M8Q
#71 [だーいし]
くすぐりに観念したのかキヨシはヒロシ言った。
『よしっ!そうと決まれば早く行くで〜!』
ヒロシはキヨシの腕を掴み教室を後にした。
その道中
『小林君、いい加減腕を離してくれないかな?』
『あぁわりぃ。わりぃ。で、もぅヒロシでえぇで!なんか前から統一性なかったし、オレだけ「キヨシ」言うてんのもおかしいしな!オレら友達やん!』
『友達?』
『あぁ!友達。ほら着いたで!』
ヒロシが指を指した先にあったのはたこ焼き屋。
『ほら、はよ行くで!』
『う、うん!』
先に店内に入ったヒロシを、キヨシは少し笑いながら追いかけてた。
:11/12/08 04:32
:S003
:KTs.2M8Q
#72 [だーいし]
『こんな所にたこ焼き屋あったんだね。』
『せやねん!こっちに引越ししてきてからずっと気になっててん!』
『僕も初めてだよ。あっきたよ!』
『なんでキヨシも同じ「明太マヨネーズ味」やねん!交換出来ひんやん!』
『しょうがないじゃん!好きなんだから!』
:11/12/08 04:39
:S003
:KTs.2M8Q
#73 [だーいし]
『おいしかったね。』
水を飲みながらキヨシが言った。
『うまかったけど、やっぱ大阪の方が美味いわ〜』
ヒロシがそういうと奥で作業をしていたガテン系の店長が2人を睨んだ。
『いやっまぁその〜めっちゃ美味かったな〜な、なぁキヨシ!』
『う、うん!』
:11/12/08 04:42
:S003
:KTs.2M8Q
#74 [だーいし]
ガテン系の店長は笑顔になり作業を続けた。
2人はため息をつきたこ焼き屋を後にした。
その後、2人はゲーセン・カラオケに行った。
辺りはすっかり暗くなっていた。
『楽しかったね。』
『あぁめっちゃ楽しかったな!』
『じゃあそろそろ…』
『最後にオレんちこーへんか?』
『ヒロシんちに?』
:11/12/08 04:46
:S003
:KTs.2M8Q
#75 [だーいし]
『こんな時間に大丈夫かい?親御さん心配しない?』
『うち、あれやねん。姉と2人暮らしやねん。だから大丈夫!』
『そ、そう。でも、ホントに大丈夫?』
『いいから、行くで!』
そういうとヒロシはまたキヨシの腕を掴んで歩き出した。
:11/12/08 04:49
:S003
:KTs.2M8Q
#76 [ラナケイン]
『さぁさぁさぁ、あがって!あがって!』
『おじゃまします。』
ヒロシの家は学校から歩いて30分の所にある10階立てマンションの最上階にある。
部屋は2LDK
『おかえりー。』
台所の奥で声がした。
パタパタパタとスリッパの音が近づいてくる。
『ちょうどよかった!今、ご飯の準備……こちらは?お友達?』
:11/12/08 08:10
:S003
:KTs.2M8Q
#77 [ラナケイン]
『おん!同じクラスのキヨシ。』
『初めまして、鈴木キヨシと申します。すいません夜分遅くにおじゃまして。』
『あら礼儀正しいわね〜。姉の小林ユイと申します!いつも弟がお世話になってます〜。』
ユイはエプロンで手を拭きながらキヨシをまじまじと見た。
『ん?どうかされましたか?』
『ねぇちゃん、初めて会う人をじっくり見る癖あんねん。』
:11/12/08 08:15
:S003
:KTs.2M8Q
#78 [ラナケイン]
『誰かさんとちがってしっかりしてるわね〜』
『誰のことやねん!そんな事より腹減ったわ〜』
『今日はね、塩ちゃんこ鍋よ!あっそうだ!キヨシ君も食べるわよね?』
『いやいや、僕は大丈夫です。その、ご飯時に来てやっぱり申し訳ないので帰ります。』
『何言ってんのよ、さぁ入って!』
今度はユイに腕を掴まれながらリビングに案内された。
:11/12/08 08:19
:S003
:KTs.2M8Q
#79 [だーいし]
すいません。名前が「ラナケイン」になっていました。
:11/12/08 08:20
:S003
:KTs.2M8Q
#80 [だーいし]
結局キヨシは夕食をご馳走になることになった。
『さぁ、そろそろ完成かな〜?フタ、オープン!!』
グツグツと土鍋の中で塩ちゃんこが煮えていた。
『お〜めっちゃ旨そうやん!』
『だろ〜誰が作ったと思うのよー?ユイシェフだぞー。ってか、キヨシ君リアクション薄くない?』
『はいっ?ああぁすいません。うわーおいしそーだー。』
キヨシは自分が出来る精一杯のリアクションをした。
それを見て小林姉弟は笑った。
:11/12/08 08:26
:S003
:KTs.2M8Q
#81 [だーいし]
『さすが、ヒロシの友達ねっ!おもしろいわ!』
塩ちゃんこをつつきながらユイが呟いた。
『あっありがとうございます。』
食事後、暫く他愛もない会話をしたあと、キヨシはある質問をユイにした。
ヒロシはバラエティ番組を見ている。
『あの、どうしてヒロシ君と2人暮らしを?』
『元々はこのマンションに先に上京してた私1人で住んでたの。でも、いきなりヒロシが東京で漫才したいとか言い出してね…』
:11/12/08 08:41
:S003
:KTs.2M8Q
#82 [だーいし]
『もちろん父さん母さんは猛反対してね、半ば家出する形でここに来たのよ。まぁ今でも怒ってると思うけど…』
『そうなんですか。』
『さっきから何の話してんねん!?』
バラエティ番組が終わりヒロシが2人の元へ。
『別に、あんたがカッコイイねって話よ。』
『嘘つけ!!まぁえぇわ。キヨシ、オレの部屋で漫才のDVD見ようぜ!』
:11/12/08 08:47
:S003
:KTs.2M8Q
#83 [だーいし]
『えっあっうん。』
キヨシはヒロシの後を追い、ヒロシの部屋に入った。
ヒロシの部屋は綺麗に整頓されており、壁一面にお笑い芸人のポスターが貼ってあった。
棚にはずらりとお笑いのDVDがところせましと並んでいた。
:11/12/09 15:59
:S003
:JfiVzRK.
#84 [だーいし]
『これ前買ってんけどまだ見てなかってん!伝説の漫才番組「気まぐれカウボーイ」の最新DVD〜』
『う、うん』
『何やねん!そのテンション!あっあれか?あんまお笑い番組見ぃひんとか?大丈夫!大丈夫!これは純粋に漫才しかしぃひんから初めてでも楽しめるで!』
『そ、そうなんだ。』
先ほどからぎこちない態度をとるキヨシにヒロシは疑問を感じていた。
『さっきから何やねん〜その感じ〜』
『ご、ごめん。じゃあ言うよ。………前から思ってたんだけど…………、漫才って何?』
:11/12/09 16:16
:S003
:JfiVzRK.
#85 [だーいし]
暫く沈黙が続いた。
『漫才を…………知らんのか?』
『う、うん。恥ずかしながら。』
ヒロシはDVDを一旦机に置いた。
『小さい頃から勉強しかしてなくてテレビは全然見せてくれなかったんだ。』
『それでも漫才は分かるやろ?』
:11/12/09 16:39
:S003
:JfiVzRK.
#86 [だーいし]
『いや……』
『でも、前から漫才漫才言うてたやん!!』
『あれは…、なんとなくっていうか知らないのがバレたら…みたいな。』
『そうなんや、よしっ!』
ヒロシは徐にベッドの上に立ち上がりこう言った。
『それでは「漫才」というものを説明しましょう!!』
:11/12/09 16:44
:S003
:JfiVzRK.
#87 [だーいし]
『漫才っていうのは基本的に2人でやるもんなんや。で、「ボケ」と「ツッコミ」という役割があるんや。』
『ボケ?……ツッコミ?』
『そう!この2人が滑稽な話をしてやな、お客さんを笑わすんや!』
『その役割って?』
『滑稽な話の中でおもしろおかしく洒落を言うのが「ボケ」、そのボケを正すのが「ツッコミ」なんや。』
:11/12/10 06:56
:S003
:f5ObjgjU
#88 [だーいし]
キヨシは顎に手をやり考えながらヒロシの話を聞いていた。
『その、なんとなく「ボケ」の役割は分かるんだけど、「ツッコミ」がイマイチ…』
『ん〜そやな、例えばボケが「最近暑くなってきましたね〜僕昨日コタツ出しましたよ。」というボケをしたとする。キヨシだったら何て言う?』
:11/12/10 07:00
:S003
:f5ObjgjU
#89 [だーいし]
『ん〜そうだね。「暑いのにコタツを出すのかい?普通はクーラーとかでしょ。まぁ人それぞれ体の特徴はあるけど。」かな。』
『…………ま、まぁそんな感じやな。でもそれやったら長すぎるやろ?オレやったら「いや出すかー!クーラーやろ!逆!逆!」みたいなね。』
『おぉーなるほどね。』
『漫才は「リズム」「コンビネーション」が大事やねん!どっちかが勝ってても疎かでもアカン絶妙なさじ加減が必要やねんな。』
:11/12/10 07:06
:S003
:f5ObjgjU
#90 [だーいし]
『奥が深いんだね。』
『あぁせやろ!』
ヒロシはテーブルに置いていたDVDを手に取った。
『じゃあそれを踏まえて〜』
DVDをプレイヤーに入れながら
『見てみましょう!』
ヒロシがリモコンを手に取り言った。
:11/12/10 07:10
:S003
:f5ObjgjU
#91 [だーいし]
DVDの時間は1時間15分。しかし、2人はそれより長く感じた。
ヒロシは笑いながら、キヨシはまじまじと初めて雪を見た子供のようにDVDを見ていた。
再生が終わりヒロシはDVDを取り出した。
:11/12/10 07:20
:S003
:f5ObjgjU
#92 [だーいし]
しばし沈黙が続いた。
『いや〜おもしろかったな〜。やっぱ最高やったなぁ!なぁ、キヨシ!あれ……どした?』
キヨシは黙ったまま遠くを見ていた。そして、重い口を開きこう言った。
『…………すごい。漫才ってこんなスゴいものだったんだ。日本にこんなすばらしい文化があったなんて、知らなかった……』
:11/12/16 17:00
:S003
:avd1Ac6E
#93 [だーいし]
『かん、感無量だよ。スゴいね。』
『せやな。そんだけ言うてくれたら漫才も嬉しいやろな〜。』
日付は変わろうとしていた。
『うわっもうこんな時間だ!それそろ帰るね。』
『いやっ泊まったらいいやん!』
:11/12/16 17:08
:S003
:avd1Ac6E
#94 [だーいし]
『そういうわけにはいかないよ。そろそろ親も帰ってくるしね。じゃあ、失礼するよ。』
キヨシが部屋を出ようとした瞬間にヒロシが話しかけた。
『キヨシ、オレと漫才やれへんか?』
『えっ?』
:11/12/16 17:11
:S003
:avd1Ac6E
#95 [だーいし]
『なんかよー分かれへんけど、漫才見てる時のキヨシ初めてオレが漫才見た時と同じ顔してたような気がしてな…せやからどやろキヨシ。』
『……気持ちはとっても嬉しいけど僕には無理だよ。勉強とかあるしね。今日は楽しかった。それじゃ。』
そう言い残しキヨシは部屋を出た。
『あれ?帰るの?』
キヨシが玄関で靴を履いているとリビングからユイが出てきた。
:11/12/16 17:17
:S003
:avd1Ac6E
#96 [だーいし]
『はい。』
『泊まったらいいのに。』
『いえっ大丈夫です。夕食ご馳走様でした。失礼します!』
キヨシはヒロシ宅を後にした。
その日は満月だった。
:11/12/16 17:18
:S003
:avd1Ac6E
#97 [だーいし]
数日後。
全校集会の日。
『だ!か!ら!僕は出ませんから!』
『そういうなよ鈴木〜これは名誉なことなんだぞ!?』
『だからって全校生徒の前で一言言うなんて…イヤです。』
キヨシは先日の中間テスト全教科満点の表彰を渋っていた。
:11/12/16 17:26
:S003
:avd1Ac6E
#98 [だーいし]
感想お待ちしてまーす!
:11/12/17 15:18
:S003
:4Q2AZYC6
#99 [だーいし]
松本は嫌がるキヨシを説得していた。
『小林を見てみろ。やる気満々だぞ!?』
教卓から自分の席を見てみると一人で表彰の練習をしているヒロシがいた。
『アイツはああいうのが好きなんです!僕は苦手なんです!』
『ん〜分かった。名前を言うだけにするよ。』
『お願いします。』
キヨシはホッと一息し、自分の席についた。
『なぁキヨシ、さっきから先生となんの話してたんや?』
『べっ別に。』
:11/12/17 15:33
:S003
:4Q2AZYC6
#100 [だーいし]
『そっか。まぁえぇわ、そんなことよりキヨシこの後頑張ろうぜ〜』
キヨシがため息をつき話そうとすると
『よーっし!そろそろ体育館に行くぞー!』
と松本が生徒に呼びかけた。
クラス全員が重い腰をあげた。
:11/12/17 15:38
:S003
:4Q2AZYC6
#101 [だーいし]
そして全校集会が始まった。
毎回校長の話が長い。
今日も話し始めて15分が経っていた。
『えぇという訳でもうすぐ1年生は遠足がありますが、上級生を見習ってよそに行っても我が校に恥じない行動をして下さい。えぇそれともうひとつ。前回の中間テストで1年生のクラスから全教科満点が2名出ました。B組の小林君と鈴木君前へ。』
:11/12/17 15:46
:S003
:4Q2AZYC6
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