もぅえぇわ!
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#220 [だーいし]
裏庭に移動するヒロシ。
そこには今田が花に水をやっていた。
『断る!!』
今田の声が脳裏をよぎる。
後ろを振り返る今田。
『やぁ。この前はゴメンね。あんな大きな声出して。』
『いや、全然大丈夫っす。』
『こんな事言うのはあれなんだけど、もう僕の前で漫才の話はしないでくれるかな。もちろん「漫才部」の顧問の件も正式に断るよ。』
『先生……』
:12/01/05 02:15
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#221 [だーいし]
それでも引き下がらないヒロシ。
『先生、俺らのコンビ絶対におもろくなると思うねん!ザ・ピスタチオに負けないような…』
今田は無言でヒロシを見つめた。何とも言えない哀しみにみちた顔をしていた今田にヒロシは言葉を詰まらした。
『じゃあ、失礼するよ。』
今田はその場を去ろうとした。校舎の入口の扉を開けて今田は立ち止まった。
『これだけは言っておくよ小林君。ただ「おもしろい」だけじゃダメなんだ。犠牲が多すぎるよ、漫才は…』
扉が閉まって。
ヒロシは何も言えなかった。
:12/01/05 02:22
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#222 [だーいし]
数日後の放課後。部室。
キヨシは1人でDVDを見ながら何かをメモしていた。
ガチャ
『よう、キヨシ。』
『ヒロシ。』
ヒロシが机にカバンを置く。
『なんやまたマヤちゃんおれへんやん。』
『そうなんだよ。最近はあまり教室にもこないしね。まぁいいんじゃない?まだマネージャーとしての仕事はないわけだし。』
:12/01/05 04:36
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#223 [だーいし]
『ま〜せやな。』
ピリリリリ……
キヨシの携帯が鳴る。母からの着信。
『ん?キヨシ電話ちゃうか?出んでえぇんか?』
『え、あああ、大丈夫。最近、イタズラ電話や間違い電話が多いんだよ。』
『ふ〜ん。そっか。』
『そ、そんな事よりどう今田先生は?』
:12/01/05 04:38
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#224 [だーいし]
『これだけは言っておくよ小林君。ただ「おもしろい」だけじゃダメなんだ。犠牲が多すぎるよ、漫才は…』
今田の言葉が脳裏をよぎる。
『ん、あああ、それがな後もう少しやねん!あと一息ってとこかな。』
『そう。頑張ってね!』
『お、おう!』
ヒロシとキヨシは互いの大きな問題を解決出来ずにいた。
:12/01/05 04:43
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#225 [だーいし]
『では、すいません。お先失礼します。』
『おや?もう仕事は片付いたんですか?今田先生。』
『教頭先生。はい。』
『早いですね〜さすがです!このまま松本先生と変わってほしいぐらいだ。』
職員室が笑いに包まれる。
『ではまた明日。』
『お疲れさまでした。』
:12/01/05 04:45
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#226 [だーいし]
時計は20時を少し過ぎていた。今田は帰り道、夕食を買うため家の近くのコンビニに向かっていた。
『あれ?今ちゃん?今ちゃんだろ?』
『????大崎先輩?あぁーご無沙汰してます!』
『やっぱ今ちゃんや〜!!懐かしいな〜!!10年ぶりぐらいか〜』
『ですかね!お久しぶりです!』
:12/01/05 04:51
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#227 [だーいし]
『へいっ久々の再開に乾杯♪』
『か、乾杯。』
2人は近くの居酒屋へ
今田が先ほどグラスを合わせたのは大学の1つ先輩の大崎。
『いや〜ホンマ懐かしいな!最後いつやあれ会ったの、大学のあれかな、ままえぇか。』
『先輩はスーツ姿って事は出張か何かですか?』
『ん〜ん、大学出て神奈川の会社に就職決まってん。で、今日は取引先がこの辺にあるからきてん。で、まさか今ちゃんに会えるとはやっぱ世間は狭いな♪』
:12/01/05 04:58
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#228 [だーいし]
『で、今ちゃんは大阪から仕事かなんかできてんの?』
『いや、僕はこっちに住んでるんすよ。』
『へえっ?東京で「芸人」やってんのか?』
今田の顔が少し曇る。
『今、僕教師やってるんです。』
大崎は食べようとした焼き鳥を皿に戻した。
:12/01/05 05:03
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#229 [だーいし]
『教師?なんでや?』
『芸人は……もういいんです。』
『お前、まさかあれが原因で…』
『違います!!…違います。先輩。』
今田の顔がこわばった。
大崎はそれを察知した。
『そっか…。もったいないな〜。「漫才サークル」の時は、今ちゃんピカ一やったのにな〜』
大崎は焼き鳥を食べた。
:12/01/05 05:07
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