もぅえぇわ!
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#230 [だーいし]
『「夢」だけでは何とも…』

『まっそうか。オレも結局普通のサラリーマンやしな〜。まぁええわ、今日は昔話をつまみに呑もうや♪』

『はい、付き合います。』

昔話は夜中まで続いた。


ホテルに宿泊している大崎と別れ、少し酔いながらも自分の家にたどり着く今田。

⏰:12/01/05 05:11 📱:S003 🆔:w3r/fQqk


#231 [だーいし]
散らかったアパートの一室。 蛍光灯を付けずに布団に倒れこむ。



『今田、ありがとな。』



この言葉が今田の脳の中でスピーカーのように拡声され何度も何度も、何度も何度も繰り返される。
その瞬間、今田は右手で両目を覆い大泣きした。
時計は夜中の3時を少し過ぎたところだった。

⏰:12/01/05 05:17 📱:S003 🆔:w3r/fQqk


#232 [だーいし]
次の日。放課後の部室。

『どや?DVDの調子は?』

『僕なりに気付いた点をノートに書いてみたよ。』

キヨシはヒロシにノートを渡した。

『凄いやん!こんなギッシリ!じゃあ、そろそろ漫才の練習すっか。』

『え?顧問の件は大丈夫なのかい?』

『えっ?ま、まぁ、その、そろそろ漫才もやっといた方がいいかなと思って。顧問と両立しながらするから。』

『そうか。よし!頑張ろう。』

⏰:12/01/05 05:25 📱:S003 🆔:w3r/fQqk


#233 [だーいし]
『じゃあ、まずはお互いにDVDをめっちゃ見たと思うからこの「ジャンヌダルク」のネタを完コピしよか!』

『完コピ?』

『そう!まずは漫才のリズムっていうのを体に叩きこむで!セリフは一言一句同じで。もちろんタイミングも。』

『わかった!』

『じゃあ、行こう!はい、どーもジャンヌダルクで〜す♪』


練習は夜まで続いた。

⏰:12/01/05 05:30 📱:S003 🆔:w3r/fQqk


#234 [だーいし]
学校からの帰り道。
家の近所の公園のブランコが揺れている。

『マヤ??』

キヨシはブランコに近づいた。
『部活にこなくてこんな所には来るだ。』

『き、キヨシ!?お、おどかさないでよ。』

『なんで部室に来ないんだ?』

⏰:12/01/05 05:33 📱:S003 🆔:w3r/fQqk


#235 [だーいし]
『まだ部活も始まってないのに、マネージャーは必要ないでしょ!!』

『まぁね。横でお菓子食べるやつがいないから練習に専念できるよ!』

マヤは下を向いた。

『ねぇ、キヨシ。』

『ん?』

『今、楽しい?』

『なんだよそれ!?』

キヨシは隣のブランコに座る。それと同時にマヤはブランコを飛び降りる。

⏰:12/01/05 05:37 📱:S003 🆔:w3r/fQqk


#236 [だーいし]
『今、楽しいって聞いてんの!!』

『楽しいよ!部活やり出してから毎日発見ばかりだからね!』
『………そ、ならよかった♪キヨシが楽しかったら、私も楽しいから。』
そう言うとマヤは地面に置いてあったカバンを持って、キヨシの方を一度も見ずに去った。

『おい、待てよ!ったく、なんだよアイツ…。』


次の日からマヤは学校に来なくなった。でもその事実は、今のキヨシの耳には入ろうにも入らなかった。

⏰:12/01/05 05:43 📱:S003 🆔:w3r/fQqk


#237 [だーいし]
キヨシ宅。
家に入る前に、マヤの家を見るが2階の部屋は明かりが消えていた。

ガチャ…
扉を開けた。

『キヨシ…こちらに来なさい。』

リビングから母が出てきた。

『母さん…帰ってたんだ……』

キヨシはリビングに向かった。

⏰:12/01/05 15:52 📱:S003 🆔:w3r/fQqk


#238 [だーいし]
『そこに座りなさい。』

椅子に座るキヨシ。

『キヨシ、塾勝手に辞めたんだって。熊井君のお母さんから聞いたわ。塾やめて何やってるの?』

『…………。』

『勝手にやめたのね。いい?あなたは母さんと父さんのように東大に行かなきゃダメなの。母さんと父さんの顔に泥を塗らないでね。』

⏰:12/01/06 01:45 📱:S003 🆔:yWZePEFw


#239 [だーいし]
ずっと下を向いて黙り込むキヨシ。

『黙ってないで何かいいなさい。』

『…………。』

『キヨシ!……まぁいいわ。この事は父さんに言いますから。近いうちに父さんが家に帰ってくるから。その時、言います。』

キヨシは黙って部屋に戻った。キヨシはベッドに倒れ込み、天を仰いだ。

⏰:12/01/06 01:50 📱:S003 🆔:yWZePEFw


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