もぅえぇわ!
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#222 [だーいし]
数日後の放課後。部室。
キヨシは1人でDVDを見ながら何かをメモしていた。
ガチャ
『よう、キヨシ。』
『ヒロシ。』
ヒロシが机にカバンを置く。
『なんやまたマヤちゃんおれへんやん。』
『そうなんだよ。最近はあまり教室にもこないしね。まぁいいんじゃない?まだマネージャーとしての仕事はないわけだし。』
:12/01/05 04:36
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#223 [だーいし]
『ま〜せやな。』
ピリリリリ……
キヨシの携帯が鳴る。母からの着信。
『ん?キヨシ電話ちゃうか?出んでえぇんか?』
『え、あああ、大丈夫。最近、イタズラ電話や間違い電話が多いんだよ。』
『ふ〜ん。そっか。』
『そ、そんな事よりどう今田先生は?』
:12/01/05 04:38
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#224 [だーいし]
『これだけは言っておくよ小林君。ただ「おもしろい」だけじゃダメなんだ。犠牲が多すぎるよ、漫才は…』
今田の言葉が脳裏をよぎる。
『ん、あああ、それがな後もう少しやねん!あと一息ってとこかな。』
『そう。頑張ってね!』
『お、おう!』
ヒロシとキヨシは互いの大きな問題を解決出来ずにいた。
:12/01/05 04:43
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#225 [だーいし]
『では、すいません。お先失礼します。』
『おや?もう仕事は片付いたんですか?今田先生。』
『教頭先生。はい。』
『早いですね〜さすがです!このまま松本先生と変わってほしいぐらいだ。』
職員室が笑いに包まれる。
『ではまた明日。』
『お疲れさまでした。』
:12/01/05 04:45
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#226 [だーいし]
時計は20時を少し過ぎていた。今田は帰り道、夕食を買うため家の近くのコンビニに向かっていた。
『あれ?今ちゃん?今ちゃんだろ?』
『????大崎先輩?あぁーご無沙汰してます!』
『やっぱ今ちゃんや〜!!懐かしいな〜!!10年ぶりぐらいか〜』
『ですかね!お久しぶりです!』
:12/01/05 04:51
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#227 [だーいし]
『へいっ久々の再開に乾杯♪』
『か、乾杯。』
2人は近くの居酒屋へ
今田が先ほどグラスを合わせたのは大学の1つ先輩の大崎。
『いや〜ホンマ懐かしいな!最後いつやあれ会ったの、大学のあれかな、ままえぇか。』
『先輩はスーツ姿って事は出張か何かですか?』
『ん〜ん、大学出て神奈川の会社に就職決まってん。で、今日は取引先がこの辺にあるからきてん。で、まさか今ちゃんに会えるとはやっぱ世間は狭いな♪』
:12/01/05 04:58
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#228 [だーいし]
『で、今ちゃんは大阪から仕事かなんかできてんの?』
『いや、僕はこっちに住んでるんすよ。』
『へえっ?東京で「芸人」やってんのか?』
今田の顔が少し曇る。
『今、僕教師やってるんです。』
大崎は食べようとした焼き鳥を皿に戻した。
:12/01/05 05:03
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#229 [だーいし]
『教師?なんでや?』
『芸人は……もういいんです。』
『お前、まさかあれが原因で…』
『違います!!…違います。先輩。』
今田の顔がこわばった。
大崎はそれを察知した。
『そっか…。もったいないな〜。「漫才サークル」の時は、今ちゃんピカ一やったのにな〜』
大崎は焼き鳥を食べた。
:12/01/05 05:07
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#230 [だーいし]
『「夢」だけでは何とも…』
『まっそうか。オレも結局普通のサラリーマンやしな〜。まぁええわ、今日は昔話をつまみに呑もうや♪』
『はい、付き合います。』
昔話は夜中まで続いた。
ホテルに宿泊している大崎と別れ、少し酔いながらも自分の家にたどり着く今田。
:12/01/05 05:11
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#231 [だーいし]
散らかったアパートの一室。 蛍光灯を付けずに布団に倒れこむ。
『今田、ありがとな。』
この言葉が今田の脳の中でスピーカーのように拡声され何度も何度も、何度も何度も繰り返される。
その瞬間、今田は右手で両目を覆い大泣きした。
時計は夜中の3時を少し過ぎたところだった。
:12/01/05 05:17
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