もぅえぇわ!
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#232 [だーいし]
次の日。放課後の部室。
『どや?DVDの調子は?』
『僕なりに気付いた点をノートに書いてみたよ。』
キヨシはヒロシにノートを渡した。
『凄いやん!こんなギッシリ!じゃあ、そろそろ漫才の練習すっか。』
『え?顧問の件は大丈夫なのかい?』
『えっ?ま、まぁ、その、そろそろ漫才もやっといた方がいいかなと思って。顧問と両立しながらするから。』
『そうか。よし!頑張ろう。』
:12/01/05 05:25
:S003
:w3r/fQqk
#233 [だーいし]
『じゃあ、まずはお互いにDVDをめっちゃ見たと思うからこの「ジャンヌダルク」のネタを完コピしよか!』
『完コピ?』
『そう!まずは漫才のリズムっていうのを体に叩きこむで!セリフは一言一句同じで。もちろんタイミングも。』
『わかった!』
『じゃあ、行こう!はい、どーもジャンヌダルクで〜す♪』
練習は夜まで続いた。
:12/01/05 05:30
:S003
:w3r/fQqk
#234 [だーいし]
学校からの帰り道。
家の近所の公園のブランコが揺れている。
『マヤ??』
キヨシはブランコに近づいた。
『部活にこなくてこんな所には来るだ。』
『き、キヨシ!?お、おどかさないでよ。』
『なんで部室に来ないんだ?』
:12/01/05 05:33
:S003
:w3r/fQqk
#235 [だーいし]
『まだ部活も始まってないのに、マネージャーは必要ないでしょ!!』
『まぁね。横でお菓子食べるやつがいないから練習に専念できるよ!』
マヤは下を向いた。
『ねぇ、キヨシ。』
『ん?』
『今、楽しい?』
『なんだよそれ!?』
キヨシは隣のブランコに座る。それと同時にマヤはブランコを飛び降りる。
:12/01/05 05:37
:S003
:w3r/fQqk
#236 [だーいし]
『今、楽しいって聞いてんの!!』
『楽しいよ!部活やり出してから毎日発見ばかりだからね!』
『………そ、ならよかった♪キヨシが楽しかったら、私も楽しいから。』
そう言うとマヤは地面に置いてあったカバンを持って、キヨシの方を一度も見ずに去った。
『おい、待てよ!ったく、なんだよアイツ…。』
次の日からマヤは学校に来なくなった。でもその事実は、今のキヨシの耳には入ろうにも入らなかった。
:12/01/05 05:43
:S003
:w3r/fQqk
#237 [だーいし]
キヨシ宅。
家に入る前に、マヤの家を見るが2階の部屋は明かりが消えていた。
ガチャ…
扉を開けた。
『キヨシ…こちらに来なさい。』
リビングから母が出てきた。
『母さん…帰ってたんだ……』
キヨシはリビングに向かった。
:12/01/05 15:52
:S003
:w3r/fQqk
#238 [だーいし]
『そこに座りなさい。』
椅子に座るキヨシ。
『キヨシ、塾勝手に辞めたんだって。熊井君のお母さんから聞いたわ。塾やめて何やってるの?』
『…………。』
『勝手にやめたのね。いい?あなたは母さんと父さんのように東大に行かなきゃダメなの。母さんと父さんの顔に泥を塗らないでね。』
:12/01/06 01:45
:S003
:yWZePEFw
#239 [だーいし]
ずっと下を向いて黙り込むキヨシ。
『黙ってないで何かいいなさい。』
『…………。』
『キヨシ!……まぁいいわ。この事は父さんに言いますから。近いうちに父さんが家に帰ってくるから。その時、言います。』
キヨシは黙って部屋に戻った。キヨシはベッドに倒れ込み、天を仰いだ。
:12/01/06 01:50
:S003
:yWZePEFw
#240 [だーいし]
次の日。放課後、部室。
『違うて!キヨシ!』
『な、何が!?』
『完コピは完コピやけど、キヨシにはリズムがないねん!なんかセリフをただ単に言うてるだけって感じやねん!』
『ご、ゴメン。』
『もぅ1回行くで!』
『ちょっと、いいかい?』
:12/01/06 02:11
:S003
:yWZePEFw
#241 [だーいし]
『やっぱり部として成り立ってないのに練習するのはって…』
『なっ……』
キヨシは痛い所をついた。
『意味のない練習なんてないねん!!』
『ヒロシ、こればかりは綺麗事ではすまされないよ。』
『もぅいい!!今日は終わりや!』
:12/01/06 02:19
:S003
:yWZePEFw
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