もぅえぇわ!
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#302 [だーいし]
今田は急いで病院に向かった。走って走って、息が切れるのも忘れるぐらい走った。
病院に到着する。
階段をかけ上がり病室に向かう。
『たけちゃん!!!』
北野の病室は今朝と変わらなかった。
変わったと言えば北野の母親がいる事。
そして……
北野の顔に白い布が被せてあった事だった。
:12/01/08 21:19
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#303 [だーいし]
:12/01/08 21:20
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#304 [だーいし]
『そんな……ウソや………』
今田は北野のベッドに駆け寄り北野の身体を大きく揺さぶる。
『たけちゃん!!ウソやろ!!なぁ!!何とか言うてや!!なぁ!!約束したやん!!また、漫才するって言うたやん…』
今田は崩れ落ちた。
数日後、北野の葬儀が行われた。
:12/01/08 21:28
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#305 [だーいし]
今田は泣いた。来る日も来る日も泣いた。
だが、葬儀の時だけは泣かなかった。何故だか分からない。
葬儀が終わり今田は遺影を眺めていた。遺影は真っ直ぐな笑顔を見せている大学時代のもの。
『今田くん…。』
北野の母親が話しかける。
:12/01/08 21:34
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#306 [だーいし]
『おばさん…』
『いい顔してるでしょ。』
『はい。』
母親が今田の横に座る。
『たけしね、最期まで今田くんの事言ってたのよ。』
『えっ。』
ピピピピピーン
ピピピピピーン
『先生!心肺停止しました!』
:12/01/08 21:42
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#307 [だーいし]
『どいて!電気ショックの準備を!150に上げて!』
ピッピッピッピッ…
『なっ…信じられん。心肺機能が蘇生した……』
『かぁ……ちゃん…』
『どうしたの!!たけし!!』
母がたけしの手を両手で掴む。
:12/01/08 21:46
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#308 [だーいし]
『い、い…ま……だ…は……?』
『今田くんね、今、向かってるから!!ね!!』
『あ……い、かわらず………空気……読まれ……へんな……。また……迷惑………かけて………もうた……』
ピピピピピーン
ピピピピピーン
『先生!心拍数下がっていきます!!』
『たけしぃぃぃぃ!!!!』
:12/01/08 21:54
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#309 [だーいし]
『これで……めい…わく………かけず……に……すむ。』
ピ─────
『たけしぃぃ!!!!!!!』
『たけしにとって今田くんは、母親の私よりも特別な存在だったのかもしれないわ…』
帰り道。
今田はたまらず泣きじゃくった。
:12/01/08 22:01
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#310 [だーいし]
自分勝手な解散で北野は死んだ。なのに北野は最期まで自分の事を心配してくれた。
「何が何でも売れたい。」
今田はこの事しか考えていなかった。
『これでまた一緒に漫才できるな……』
『これは神様の手荒い祝福や思うねや。「もう1度今田と漫才やれて」いう。』
『あ……い、かわらず………空気……読まれ……へんな……。また……迷惑………かけて………もうた……』
『これで……めい…わく………かけず……に……すむ。』
『今田、ありがとな。』
:12/01/08 22:20
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#311 [だーいし]
『うわぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!!!!』
悔やんでも悔やみきれない思いにかられ、今田は叫んだ。 何度も叫んだ。
『そんな事があったんや。』
今田の過去を知りヒロシは何とも言えない気持ちになった。
『だから僕はもう漫才はしない。触れてはいけないんだ。また僕は人を傷つけてしまう。』
:12/01/08 22:27
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