もぅえぇわ!
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#370 [だーいし]
『やったぁぁぁぁ!!これで心置き無く漫才が出来んねんな!?』
『うん!』
バンザイをしながら喜ぶヒロシとマヤに笑顔でお辞儀をするキヨシ。
『あとは、本当に顧問だけだ。』
キヨシの発言に一気に現実に戻されるヒロシとマヤ。
ガラララ…
部室の扉が開く。
:12/01/18 11:43
:S003
:NHL4oj6Y
#371 [だーいし]
『ここは理科準備室じゃないのかい?』
『い、今田先生!?』
今田は扉を閉め中に入ってきた。
『テレビまで置いて…ここは本来生徒は立ち入り禁止のはずじゃ…』
3人はごまかす素振りをみせた。
『いや〜これはその〜。』
ヒロシが言い訳を考えていると、キヨシがこう切り出した。
:12/01/19 07:15
:S003
:QMI5OXXI
#372 [だーいし]
『ここは「漫才部」の部室なんです。まだ顧問もいなくて正式に部活動としては動けていないのですが…。今田先生は顧問は無理と聞いてますので、ここは目を閉じてもらえないでしょうか。』
今田は人体模型をずっと黙ったまま触っていた。
『先生??』
疑問に思ったマヤが尋ねる。
『顧問………か。よし、今日から漫才部の顧問はこの僕が受け持つよ。』
:12/01/19 07:21
:S003
:QMI5OXXI
#373 [だーいし]
3人は状況を把握出来ずにいた。
『い、今、なんて?』
『だから、今日から僕が顧問だ。』
3人は開いた口が閉まらない。
『小林君と鈴木君を見てると、ほんと漫才をしてた頃の僕たちを見てるみたいなんだ…。この前、学校で漫才をしてただろ?』
ヒロシとキヨシはマヤを見る。
:12/01/19 07:25
:S003
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#374 [だーいし]
『あれ見てさ、自分の中で勝手に閉めてた心の鍵がさパーンッて開いた気がしてね。』
今田はキヨシの方を見る。
『鈴木君、君の漫才に対する情熱はすばらしいよ。昨日の君を見て思った。』
次はヒロシの方を見る。
『最近ね、たけちゃんの声が聞こえる気がするんだ。「漫才やれー」って。でもそれは君の声なのかもしれない。』
今度は3人を見る。
『でも僕はもう漫才は出来ない。教師として今は生きているから。だけど、僕が持っている知識のすべてを教える事は出来る!どうかな?』
:12/01/19 07:34
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#375 [だーいし]
3人は一瞬、何が起こったのかわからなかった。
『ほ、本当に………』
『今田先生が………』
『漫才部の顧問やるて』
『イェーイ!!!!!!』
3人はやっと状況を把握し大喜びした。
『キヨシ、昨日の事って何?』『いやヒロシ、「たけちゃん」て誰?』
『『まぁいいか!イェーイ!』』
今田はほくそ笑んだ。
:12/01/19 18:19
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#376 [だーいし]
『さぁさぁ、落ち着いて。』
今田は3人をイスに座らす。
『で、君たち「コンビ名」は考えてあるの?』
ヒロシとキヨシは考えた。
というのも以前、マヤの前で漫才をした時のコンビ名「小林鈴木」は急遽のもの。
2人はもっといいコンビ名を模索中だった。
『考えてんねんけど…、いいん浮かばんくてな。』
『そうか……。コンビ名って結構大事だからね。』
:12/01/19 18:28
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#377 [だーいし]
『あぁせや!先生、考えてや!なんかいいの!』
『えっ!?僕がかい?』
『なぁキヨシ!それでいいよな?』
『確かに、その方がいいかも!』
『えぇぇ、コンビ名っていうのはね…』
『はいっ!決まりやな!』
2人の強引な誘いに今田は頷くしかなかった。
しかし、内心はとてもうれしかった。
:12/01/19 18:31
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#378 [だーいし]
ある日の事。
帝都西高校 学校長 『井本(いのもと)』は校長室の盆栽の手入れをしていた。
コンコン…
『はい。どうぞ。』
井本校長は時計を見た。そろそろ帝都東高校との合同会議に行く時間だった。
ノックの相手は教頭の井上。
『校長、教育委員会の委員長が…』
『これから会議に行くんだ。電話だろ?会議終わりに電話するよ。』
:12/01/19 18:38
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#379 [だーいし]
『いえ、お、お見えなっております。』
『なっなに、…』
コツコツと聞こえるハイヒールの音。
『失礼します。』
『こ、これはこれは。教育委員長。』
教育委員長は校長室のソファーに何も言わず座る。
:12/01/19 18:41
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