もぅえぇわ!
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#51 [だーいし]
感想ドンドン書いて下さいね!
:11/12/06 10:06
:S003
:HVGjt/ww
#52 [(*´∇`*)]
めっちゃ面白い

:11/12/07 01:20
:P08A3
:r.g8FWas
#53 [だーいし]
放課後。
キヨシは塾に行く準備をしていた。
『よう!どうだった?テストは?』
『なんだマヤか。完璧に決まってるだろ。』
『だよね〜。あれ?ヒロシ君は?』
『うん?さあな。なんかダッシュで出てったよ。』
『そっか。あってかさ、今日一緒に帰ろうよ!』
『わりぃ、塾なんだ。じゃあ』
『あ、うん。………つまんないのっ!』
そういうとマヤは去っていった。
:11/12/07 02:41
:S003
:UBBIUeuM
#54 [だーいし]
次の日
国語の授業中
国語の教師、東野は学校でも随一の厳しさを誇っている。今どき「竹刀」を常時しているのは全国だけでも東野だけだろう。
『であるからして、紫式部はかの有名な源氏物語を作ったわけだ。』
さすが東野の授業だけあっていつも寝ているヒロシもこの授業だけは真面目に取り組んでいた。
:11/12/07 03:09
:S003
:UBBIUeuM
#55 [だーいし]
『ゴメン、あの、授業ちゃんと受けたほうがいいよ。』
キヨシがコソコソとヒロシに話しかけた。
『何言うてんねん。オレは真面目に授業受けてるやんけ!』
『肩肘ついてかい?』
『これは〜その〜こうしたら落ち着くねん!』
『そうかい、てっきり学生服の内ポケットにいれてある携帯型ラジオのイヤホンを腕に通して肩肘ついてるフリして聞いてるのかと思ったよ。』
『げっ!いつから気ぃ付いてた!?』
:11/12/07 03:24
:S003
:UBBIUeuM
#56 [だーいし]
『みんなは騙せても聞こえるんだよね、隣の席だから音が。』
『あちゃ〜。でもまぁ見逃して!今日「漫才アワード」の発表やねん!開催地が大阪やからテレビでやってへんねん!だからこうやってラジオでやな〜まっお前に迷惑かけてないからええやん。』
『聞こえてくるんだよ!気になるんだよ!』
『分かった分かった!ボリューム下げるから〜』
『そういう問題じゃないんだよ!その光景が目に入って気が散るんだよ!』
『そんなん見ぃひんかったらええやんけ!』
『おい。』
『入るんだよ!視野に!いいかい人間の視野っていうのは…』
『あぁまてまて新人賞の発表やから』
『おい。』
:11/12/07 03:39
:S003
:UBBIUeuM
#57 [だーいし]
『さっきからおいおいうるさいねん!聞こえへんやろ!』
『僕はそんな事行っていない!』
『お―――い!!!!』
バシッ!!!!
『お前ら放課後生徒指導室にこいっ!!』
竹刀を床に降り下ろし、東野が2人に言い放った。
:11/12/07 03:44
:S003
:UBBIUeuM
#58 [だーいし]
放課後
東野からこっぴどく叱られた2人は罰として黙々と校庭の草むしりをしていた。
『あのさ、僕帰っていい?』
『何言うてんねん!このバケツいっぱいにするまで帰られへんねんて!まだ、半分も行ってないで…』
『僕、塾が…あもう無理だ!サボる事になったよ!初めてね!もともと君があんな事しなかったらね!』
『もぅえぇやんけ〜そんなん言うてもしゃーないやん!』
『ったく。早く終わらそう。』
『せやな。』
:11/12/07 04:06
:S003
:UBBIUeuM
#59 [だーいし]
草むしりをして2時間。
辺りはすっかり夜になっていた。
バケツの中の草はあと少しでうまりそうだった。
『いよいよ明日だな。』
『ん、何がやねん。』
『「何がやねん。」って。テストの返却日、明日だよ。』
『あぁ〜。』
『絶対負けないから。』
『もちろん、オレもやで!』
『あの、もし僕が負けたら…』
『おぉー!!やってるねー!』
2人に歩み寄ってきたのはマヤだった。
:11/12/07 04:24
:S003
:UBBIUeuM
#60 [だーいし]
『なんだマヤか。何しにきたんだ!?』
『何その言い方〜!せっかく差し入れ持ってきたのに〜』
『おぉ!マヤちゃん!気が利くね〜なんで分かったんや?』
『友達が言っててさ。』
マヤは2人に差し入れのおにぎりを渡しながら言った。
『てかさ!こんなに遅くまで、学校にいるのって初めてだよね!』
『あぁ、確かにな。僕は絶対にこの時間は塾だからね。』
『ヒロシ君は大阪の時、あった?こんな時間まで学校にいたこと?』
『ぁあま、まぁな。。』
『ん?何?』
:11/12/07 04:33
:S003
:UBBIUeuM
#61 [だーいし]
『とにかく、僕は失礼するよ!草むしりはこんなもんでいいだろ。』
2人に割り入るようにキヨシが言った。
『あぁ、すまんな。ありがと。』
『じゃあ、私も帰るね!』
『あぁ、すまんな!おにぎりありがと。』
『ヒロシ君、明日絶対負けないからね!』
『おぅ!ほなな!』
2人は帰っていった。
ヒロシはおにぎりを頬張りながら星を見上げていた。
暫くして、重い腰をあげ学校を去った。
:11/12/07 04:40
:S003
:UBBIUeuM
#62 [だーいし]
次の日
運命のテスト返却日
帰りのHRで全て返却される
『はい、じゃあテスト返すぞー。』
『えぇーーー!!』
松本の発言に台本通りのリアクションをするクラス一同。
『と、その前にだな、このクラスにとても優秀な人がいました!』
これまた台本通りにざわつくクラス一同
『えぇー、なんと5教科全て満点500点満点が出ました!』
一層ざわつくクラス一同
:11/12/07 08:07
:S003
:UBBIUeuM
#63 [だーいし]
『鈴木君じゃない?』
『多分鈴木だろ?』
『恐らくそうだろ。』
口々に呟くクラス一同。
『はーい!静かに!静かにしろーっ。はい、じゃあ発表するぞ!!…………、はいっ鈴木ぃ!』
おぉーっと驚きと共に『やっぱりな』という声もちらほら聞こえた。
『鈴木、おめでとう。』
松本の賛辞にキヨシは立ち上がって
『ありがとうございます。』
と一礼した。
:11/12/07 08:16
:S003
:UBBIUeuM
#64 [だーいし]
拍手に包まれた教室内
キヨシはみんなに挨拶をするかのように礼を続けた。
どや顔でヒロシの方を見たが、ヒロシは窓の外を見ていた。
『はい、おめでとうな鈴木。』
『ありがとうございます。』
キヨシは座りながらお礼を言った。
『えぇー……あと、小林!500点満点おめでとう。』
『え?』
拍手に包まれていた教室が一転、水が引くように静まりかえった。
:11/12/07 08:23
:S003
:UBBIUeuM
#65 [だーいし]
『えっ先生どういう事?』
ざわつくクラスを代表して学級委員長のユカが尋ねた。
『いや、だから小林も5教科全て100点だったんだよ。いや〜ビックリだな。』
松本がなぜか冷静に語った。
しばらくして、おぉーっという歓喜の声と共に拍手の渦がまた起こった。
:11/12/08 03:35
:S003
:KTs.2M8Q
#66 [だーいし]
『はい、静かにー!静かにー!でだな、全教科満点がなんと2人も出たという事で今度の全校集会で表彰される事になった!』
おぉーっとクラス一同。
ヒロシは喜びもせず、窓の外を見ていた。
HR終わり。
キヨシはヒロシに待ってましたと言わんばかりに尋ねた。
:11/12/08 03:44
:S003
:KTs.2M8Q
#67 [だーいし]
『ど、どういう事だよ!なんで、なんで君が満点なんだよ!授業中とか寝てばっかりじゃん!どうしてだよ!』
珍しく感情的になるキヨシ。
『勉強とか全然してないで!まぁテスト前に教科書読むぐらいしか…』
『す、すごい。それだけで満点とるなんて…』
『まっまあな。』
:11/12/08 03:50
:S003
:KTs.2M8Q
#68 [だーいし]
いつしか教室には2人だけ。
いつもの冷静さを取り戻したキヨシがこう続けた。
『完敗だよ…僕の負けだ。約束通りその漫才をやるよ。相方になるよ。』
『何言うてんねん。負けもクソもあれへんがな。引き分けや。』
『いやっ僕は完全勝利を目指していたんだ!負けも引き分けも同じなんだ!だから、漫才やるよ。』
『オレはな、嫌々やるやつとは漫才したないねん!ちゃんと漫才したい気持ちがあるやつとやりたいねん!』
:11/12/08 04:01
:S003
:KTs.2M8Q
#69 [だーいし]
『そっか、そうだよね。でも、なんか納得出来ないんだ!だから、なんでも言うこと聞くよ!何?何がいい?』
『グイグイくるなぁ!ん〜そう言われてもな〜。じゃああれやな!』
『なんだい?』
ヒロシは笑みを浮かべ立ち上がり、キヨシにこう告げた。
『今日、オレとデートしてくれっ!』
:11/12/08 04:06
:S003
:KTs.2M8Q
#70 [だーいし]
キヨシはヒロシの発言にキョトンとしていた。
『???あのどういう事かな???』
『せやからー。今からちとオレに付き合ってや!』
『悪いけど、今日塾が…』
『塾はいつもやろ!1日ぐらいえぇやろ〜?なぁなぁ〜』
ヒロシはキヨシをくすぐりながら言った。
『分かった、分かったよ!行くよ!行く!』
:11/12/08 04:17
:S003
:KTs.2M8Q
#71 [だーいし]
くすぐりに観念したのかキヨシはヒロシ言った。
『よしっ!そうと決まれば早く行くで〜!』
ヒロシはキヨシの腕を掴み教室を後にした。
その道中
『小林君、いい加減腕を離してくれないかな?』
『あぁわりぃ。わりぃ。で、もぅヒロシでえぇで!なんか前から統一性なかったし、オレだけ「キヨシ」言うてんのもおかしいしな!オレら友達やん!』
『友達?』
『あぁ!友達。ほら着いたで!』
ヒロシが指を指した先にあったのはたこ焼き屋。
『ほら、はよ行くで!』
『う、うん!』
先に店内に入ったヒロシを、キヨシは少し笑いながら追いかけてた。
:11/12/08 04:32
:S003
:KTs.2M8Q
#72 [だーいし]
『こんな所にたこ焼き屋あったんだね。』
『せやねん!こっちに引越ししてきてからずっと気になっててん!』
『僕も初めてだよ。あっきたよ!』
『なんでキヨシも同じ「明太マヨネーズ味」やねん!交換出来ひんやん!』
『しょうがないじゃん!好きなんだから!』
:11/12/08 04:39
:S003
:KTs.2M8Q
#73 [だーいし]
『おいしかったね。』
水を飲みながらキヨシが言った。
『うまかったけど、やっぱ大阪の方が美味いわ〜』
ヒロシがそういうと奥で作業をしていたガテン系の店長が2人を睨んだ。
『いやっまぁその〜めっちゃ美味かったな〜な、なぁキヨシ!』
『う、うん!』
:11/12/08 04:42
:S003
:KTs.2M8Q
#74 [だーいし]
ガテン系の店長は笑顔になり作業を続けた。
2人はため息をつきたこ焼き屋を後にした。
その後、2人はゲーセン・カラオケに行った。
辺りはすっかり暗くなっていた。
『楽しかったね。』
『あぁめっちゃ楽しかったな!』
『じゃあそろそろ…』
『最後にオレんちこーへんか?』
『ヒロシんちに?』
:11/12/08 04:46
:S003
:KTs.2M8Q
#75 [だーいし]
『こんな時間に大丈夫かい?親御さん心配しない?』
『うち、あれやねん。姉と2人暮らしやねん。だから大丈夫!』
『そ、そう。でも、ホントに大丈夫?』
『いいから、行くで!』
そういうとヒロシはまたキヨシの腕を掴んで歩き出した。
:11/12/08 04:49
:S003
:KTs.2M8Q
#76 [ラナケイン]
『さぁさぁさぁ、あがって!あがって!』
『おじゃまします。』
ヒロシの家は学校から歩いて30分の所にある10階立てマンションの最上階にある。
部屋は2LDK
『おかえりー。』
台所の奥で声がした。
パタパタパタとスリッパの音が近づいてくる。
『ちょうどよかった!今、ご飯の準備……こちらは?お友達?』
:11/12/08 08:10
:S003
:KTs.2M8Q
#77 [ラナケイン]
『おん!同じクラスのキヨシ。』
『初めまして、鈴木キヨシと申します。すいません夜分遅くにおじゃまして。』
『あら礼儀正しいわね〜。姉の小林ユイと申します!いつも弟がお世話になってます〜。』
ユイはエプロンで手を拭きながらキヨシをまじまじと見た。
『ん?どうかされましたか?』
『ねぇちゃん、初めて会う人をじっくり見る癖あんねん。』
:11/12/08 08:15
:S003
:KTs.2M8Q
#78 [ラナケイン]
『誰かさんとちがってしっかりしてるわね〜』
『誰のことやねん!そんな事より腹減ったわ〜』
『今日はね、塩ちゃんこ鍋よ!あっそうだ!キヨシ君も食べるわよね?』
『いやいや、僕は大丈夫です。その、ご飯時に来てやっぱり申し訳ないので帰ります。』
『何言ってんのよ、さぁ入って!』
今度はユイに腕を掴まれながらリビングに案内された。
:11/12/08 08:19
:S003
:KTs.2M8Q
#79 [だーいし]
すいません。名前が「ラナケイン」になっていました。
:11/12/08 08:20
:S003
:KTs.2M8Q
#80 [だーいし]
結局キヨシは夕食をご馳走になることになった。
『さぁ、そろそろ完成かな〜?フタ、オープン!!』
グツグツと土鍋の中で塩ちゃんこが煮えていた。
『お〜めっちゃ旨そうやん!』
『だろ〜誰が作ったと思うのよー?ユイシェフだぞー。ってか、キヨシ君リアクション薄くない?』
『はいっ?ああぁすいません。うわーおいしそーだー。』
キヨシは自分が出来る精一杯のリアクションをした。
それを見て小林姉弟は笑った。
:11/12/08 08:26
:S003
:KTs.2M8Q
#81 [だーいし]
『さすが、ヒロシの友達ねっ!おもしろいわ!』
塩ちゃんこをつつきながらユイが呟いた。
『あっありがとうございます。』
食事後、暫く他愛もない会話をしたあと、キヨシはある質問をユイにした。
ヒロシはバラエティ番組を見ている。
『あの、どうしてヒロシ君と2人暮らしを?』
『元々はこのマンションに先に上京してた私1人で住んでたの。でも、いきなりヒロシが東京で漫才したいとか言い出してね…』
:11/12/08 08:41
:S003
:KTs.2M8Q
#82 [だーいし]
『もちろん父さん母さんは猛反対してね、半ば家出する形でここに来たのよ。まぁ今でも怒ってると思うけど…』
『そうなんですか。』
『さっきから何の話してんねん!?』
バラエティ番組が終わりヒロシが2人の元へ。
『別に、あんたがカッコイイねって話よ。』
『嘘つけ!!まぁえぇわ。キヨシ、オレの部屋で漫才のDVD見ようぜ!』
:11/12/08 08:47
:S003
:KTs.2M8Q
#83 [だーいし]
『えっあっうん。』
キヨシはヒロシの後を追い、ヒロシの部屋に入った。
ヒロシの部屋は綺麗に整頓されており、壁一面にお笑い芸人のポスターが貼ってあった。
棚にはずらりとお笑いのDVDがところせましと並んでいた。
:11/12/09 15:59
:S003
:JfiVzRK.
#84 [だーいし]
『これ前買ってんけどまだ見てなかってん!伝説の漫才番組「気まぐれカウボーイ」の最新DVD〜』
『う、うん』
『何やねん!そのテンション!あっあれか?あんまお笑い番組見ぃひんとか?大丈夫!大丈夫!これは純粋に漫才しかしぃひんから初めてでも楽しめるで!』
『そ、そうなんだ。』
先ほどからぎこちない態度をとるキヨシにヒロシは疑問を感じていた。
『さっきから何やねん〜その感じ〜』
『ご、ごめん。じゃあ言うよ。………前から思ってたんだけど…………、漫才って何?』
:11/12/09 16:16
:S003
:JfiVzRK.
#85 [だーいし]
暫く沈黙が続いた。
『漫才を…………知らんのか?』
『う、うん。恥ずかしながら。』
ヒロシはDVDを一旦机に置いた。
『小さい頃から勉強しかしてなくてテレビは全然見せてくれなかったんだ。』
『それでも漫才は分かるやろ?』
:11/12/09 16:39
:S003
:JfiVzRK.
#86 [だーいし]
『いや……』
『でも、前から漫才漫才言うてたやん!!』
『あれは…、なんとなくっていうか知らないのがバレたら…みたいな。』
『そうなんや、よしっ!』
ヒロシは徐にベッドの上に立ち上がりこう言った。
『それでは「漫才」というものを説明しましょう!!』
:11/12/09 16:44
:S003
:JfiVzRK.
#87 [だーいし]
『漫才っていうのは基本的に2人でやるもんなんや。で、「ボケ」と「ツッコミ」という役割があるんや。』
『ボケ?……ツッコミ?』
『そう!この2人が滑稽な話をしてやな、お客さんを笑わすんや!』
『その役割って?』
『滑稽な話の中でおもしろおかしく洒落を言うのが「ボケ」、そのボケを正すのが「ツッコミ」なんや。』
:11/12/10 06:56
:S003
:f5ObjgjU
#88 [だーいし]
キヨシは顎に手をやり考えながらヒロシの話を聞いていた。
『その、なんとなく「ボケ」の役割は分かるんだけど、「ツッコミ」がイマイチ…』
『ん〜そやな、例えばボケが「最近暑くなってきましたね〜僕昨日コタツ出しましたよ。」というボケをしたとする。キヨシだったら何て言う?』
:11/12/10 07:00
:S003
:f5ObjgjU
#89 [だーいし]
『ん〜そうだね。「暑いのにコタツを出すのかい?普通はクーラーとかでしょ。まぁ人それぞれ体の特徴はあるけど。」かな。』
『…………ま、まぁそんな感じやな。でもそれやったら長すぎるやろ?オレやったら「いや出すかー!クーラーやろ!逆!逆!」みたいなね。』
『おぉーなるほどね。』
『漫才は「リズム」「コンビネーション」が大事やねん!どっちかが勝ってても疎かでもアカン絶妙なさじ加減が必要やねんな。』
:11/12/10 07:06
:S003
:f5ObjgjU
#90 [だーいし]
『奥が深いんだね。』
『あぁせやろ!』
ヒロシはテーブルに置いていたDVDを手に取った。
『じゃあそれを踏まえて〜』
DVDをプレイヤーに入れながら
『見てみましょう!』
ヒロシがリモコンを手に取り言った。
:11/12/10 07:10
:S003
:f5ObjgjU
#91 [だーいし]
DVDの時間は1時間15分。しかし、2人はそれより長く感じた。
ヒロシは笑いながら、キヨシはまじまじと初めて雪を見た子供のようにDVDを見ていた。
再生が終わりヒロシはDVDを取り出した。
:11/12/10 07:20
:S003
:f5ObjgjU
#92 [だーいし]
しばし沈黙が続いた。
『いや〜おもしろかったな〜。やっぱ最高やったなぁ!なぁ、キヨシ!あれ……どした?』
キヨシは黙ったまま遠くを見ていた。そして、重い口を開きこう言った。
『…………すごい。漫才ってこんなスゴいものだったんだ。日本にこんなすばらしい文化があったなんて、知らなかった……』
:11/12/16 17:00
:S003
:avd1Ac6E
#93 [だーいし]
『かん、感無量だよ。スゴいね。』
『せやな。そんだけ言うてくれたら漫才も嬉しいやろな〜。』
日付は変わろうとしていた。
『うわっもうこんな時間だ!それそろ帰るね。』
『いやっ泊まったらいいやん!』
:11/12/16 17:08
:S003
:avd1Ac6E
#94 [だーいし]
『そういうわけにはいかないよ。そろそろ親も帰ってくるしね。じゃあ、失礼するよ。』
キヨシが部屋を出ようとした瞬間にヒロシが話しかけた。
『キヨシ、オレと漫才やれへんか?』
『えっ?』
:11/12/16 17:11
:S003
:avd1Ac6E
#95 [だーいし]
『なんかよー分かれへんけど、漫才見てる時のキヨシ初めてオレが漫才見た時と同じ顔してたような気がしてな…せやからどやろキヨシ。』
『……気持ちはとっても嬉しいけど僕には無理だよ。勉強とかあるしね。今日は楽しかった。それじゃ。』
そう言い残しキヨシは部屋を出た。
『あれ?帰るの?』
キヨシが玄関で靴を履いているとリビングからユイが出てきた。
:11/12/16 17:17
:S003
:avd1Ac6E
#96 [だーいし]
『はい。』
『泊まったらいいのに。』
『いえっ大丈夫です。夕食ご馳走様でした。失礼します!』
キヨシはヒロシ宅を後にした。
その日は満月だった。
:11/12/16 17:18
:S003
:avd1Ac6E
#97 [だーいし]
数日後。
全校集会の日。
『だ!か!ら!僕は出ませんから!』
『そういうなよ鈴木〜これは名誉なことなんだぞ!?』
『だからって全校生徒の前で一言言うなんて…イヤです。』
キヨシは先日の中間テスト全教科満点の表彰を渋っていた。
:11/12/16 17:26
:S003
:avd1Ac6E
#98 [だーいし]
感想お待ちしてまーす!
:11/12/17 15:18
:S003
:4Q2AZYC6
#99 [だーいし]
松本は嫌がるキヨシを説得していた。
『小林を見てみろ。やる気満々だぞ!?』
教卓から自分の席を見てみると一人で表彰の練習をしているヒロシがいた。
『アイツはああいうのが好きなんです!僕は苦手なんです!』
『ん〜分かった。名前を言うだけにするよ。』
『お願いします。』
キヨシはホッと一息し、自分の席についた。
『なぁキヨシ、さっきから先生となんの話してたんや?』
『べっ別に。』
:11/12/17 15:33
:S003
:4Q2AZYC6
#100 [だーいし]
『そっか。まぁえぇわ、そんなことよりキヨシこの後頑張ろうぜ〜』
キヨシがため息をつき話そうとすると
『よーっし!そろそろ体育館に行くぞー!』
と松本が生徒に呼びかけた。
クラス全員が重い腰をあげた。
:11/12/17 15:38
:S003
:4Q2AZYC6
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