*- エロチュウ -*
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#91 [亜夢]
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最後の講義なんて頭になんかはいってこなかった。
アタシにとって、男の人とのデートは…高校や中学んときにした遊びに行くことくらいしか知らない。
大人の人―…
アタシの知らない世界を知ってる、そんなひととどこに遊びにいくんだろう―…
ドキドキしっぱなしのアタシ。
しかも待ち合わせ場所と時間。
大学の前に、アタシが講義を終えたら、すぐ―…
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:10/05/22 00:04
:F02B
:Qn3qwYdw
#92 [亜夢]
:10/05/22 00:08
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#93 [亜夢]
:10/05/22 00:12
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:Qn3qwYdw
#94 [亜夢]
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「亜夢。」
校門の前。
ヒラヒラと手を振るモデルみたいな男、響皐月。
もちろん周りの子達はチラチラ彼をみたり、さえないアタシを見たり。
ぺこっとお辞儀する。
「まだ堅いなあ…キスもした仲なのに♪」
にんまり微笑んで響皐月は言う。
―…///
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:10/05/22 06:19
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:Qn3qwYdw
#95 [亜夢]
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「乗って?」
キーを片手にピュンピュンて音がすると遠隔操作で車が光る。
これってかなりの高級車、のはず。
詳しくはないけどそれなりにわかる。
「ありがとうございます…」
アタシは助手席のドアの開け閉めまでしてくれる響皐月にどきどきする。
紳士的だなあって。
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:10/05/22 06:22
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#96 [亜夢]
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「ね、俺の名前よんで。」
「響サン…」
ハンドルを握りしめたまま、響皐月はハアとため息をつく。
「俺のほんとの名前は龍紀ってかいて…たつき。 本庄龍紀。」
「龍紀…サン。」
「違うよ亜夢。 たつきって呼んで。」
「たつき…」///
よく出来ましたと言いながら優しくアタシの髪の毛を撫でた。
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:10/05/22 06:27
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:Qn3qwYdw
#97 [亜夢]
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「亜夢は、今日夜仕事だろ?」
「はい…」
これで5回目。
さっきから響皐月…じゃなくて本庄龍紀がずっと敬語禁止っていってくる。
年上でしかもお客さんだから龍紀には、すぐにタメ口では話すことができなかった。
「ちょっとずつでいいから…俺は亜夢と仲良くなりたい。」
ドキン―…
アタシの心臓は夜までもつかな?
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:10/05/22 06:31
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#98 [亜夢]
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「次俺に敬語で話したら、キスするよ…?」
車のハンドルを握りしめたまま、まっすぐ前に目を向けて龍紀はいった。
「えと…」///
「夜仕事あるなら俺一緒にCIELいってもいい? どうせ暇だろ。」
店がね、と笑った。
水曜日は確かにノーゲストのときもある。
ふたりで行くとかなんだか照れくさい。
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:10/05/23 23:11
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:UUkC3.iQ
#99 [亜夢]
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「はい。」///
あ―…
目の前は赤信号。
ブレーキで止まると同時にシートベルトをはずす龍紀サン。
「おしおき☆」
つぶった目が近づいてくる。
鼻と鼻がぶつかりあったそのときに、後ろからのクラクション。
「ここの信号…せっかちだなあ…」
子供みたくふてくされる龍紀サン。
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:10/05/23 23:14
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:UUkC3.iQ
#100 [亜夢]
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ちがうちがう―…
龍紀サンじゃなくて【たつき】だし、はいじゃなくてうん、だ。
慣れるのに一苦労しそうだけど…
でもドライブ中の龍紀はたくさん自分のことを話してくれたり、たくさん質問をしてくれて、途中から全く気を使わずに会話できた。
「わっ…もうこんな時間か。 いこっか☆」
ぱらぱら雨が降ってる。
手をぎゅっと握られ、駐車場から店のビルまで走る―…///
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:10/05/23 23:18
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:UUkC3.iQ
#101 [亜夢]
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BBBB…
「亜夢ちゃん、おはよう。 もう来てる?」
「今エレベーター待ってますよ!!!」
「じゃあ今日はこなくていい。 響皐月クンのお客さんが君に会いたがってる…酔っぱらってるから少し面倒なんだよ。」
「あ…わかりました。」
どしたの?て顔で龍紀はアタシを見つめた。
タイミングよくエレベーターが1階に到着する。
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:10/05/23 23:22
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:UUkC3.iQ
#102 [亜夢]
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「店長いわく、龍紀のお客さんが酔っぱらってきてて…アタシのこと聞いてくるみたいで…とりあえず帰りなっていわれた。」
到着したはずのエレベーターは2階へとあがっていく。
「やば…」
階段の脇のところに引っ張られて龍紀と隠れる。
背中に密着してるよ―///
チーン…
中からでてきたのは確か【あやの】ってお客さんだった。
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:10/05/23 23:26
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#103 [亜夢]
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「朝日…アンタ情報はほんとなんでしょうね。」
携帯で話しながらエレベーターを降りてくる【あやの】。
「今日は欠勤みたいだけど―…アタシ、皐月の女があんなしけたbarの女だったら潰してやるんだからっ!!!
…絶対皐月に媚び売ったにきまってるわよ。 皐月みたいないい子は、ああゆう子受け止めちゃいそうだしね。」
ふんっと彼女はいった。
アタシそんな風にしたつもりなかったのに―…
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:10/05/23 23:29
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:UUkC3.iQ
#104 [亜夢]
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後ろからぬくもりが消えた。
と、振り向いてまた覗くと龍紀があやのさんの携帯を取り上げてた。
「朝日―…おまえそんなことまでして、俺を潰したいのか?」
優しい笑顔と声が消えてる。
「とりあえず明日ミーティングで話そうか。 じゃあな。」
「さ…皐月…」
「たまたま資料とりに店よったらこれか。」
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:10/05/23 23:32
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:UUkC3.iQ
#105 [亜夢]
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取り上げた携帯を彼女にかえす。
「じゃあな。」
「皐月っじゃあなって―…」
龍紀は彼女の腕を振り払う。
「爆弾したり、店に迷惑かけたり、そういうことする客は俺は要らない。」
龍紀はポケットから煙草をとって火をつける。
「俺…人のことを金と思えるほど人間腐ってないけど、普通にできないやつは死ぬほど嫌いだ。」
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:10/05/23 23:55
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:UUkC3.iQ
#106 [亜夢]
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あやのって女の人は泣いてそのまま走っていった。
確か彼女は龍紀の大事なお客さんだったはず…なのに―
「亜夢? もういいよ。」
アタシはきょろきょろしながら龍紀のそばによった。
「龍紀…大丈夫?」
「ん…」
少し苦笑する龍紀。
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:10/05/23 23:58
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:UUkC3.iQ
#107 [亜夢]
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「大丈夫♪俺には亜夢がいるからさっ☆」
困った顔から一瞬に可愛い笑顔にかわる龍紀。
「…告白がこのビルってのは嫌だから…仕事休みになったことだし、ご飯いこっか☆」
龍紀はしっかりアタシの手を握って駐車場にむかう。
「なに食べる?」
「なに食べる?」
ふたりで恋人みたいに時間を過ごす。
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:10/05/24 00:05
:F02B
:mV7d2WvI
#108 [亜夢]
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龍紀が連れてってくれたご飯屋さんは、綺麗で少し暗めの洒落たお店だった。
海辺の近くで、barカウンターから見える景色は夜でも最高だ。
「おなか空いたっしょ?何でも食べなさい☆」
すっとアタシの座ってる椅子に手を置く龍紀。 アタシは背中にその存在をかんじてドキドキする。
いまもたれ掛かったら…肩抱かれるのかな、とかいろいろ。 短い時間に考えてしまう。///
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:10/05/24 03:28
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:mV7d2WvI
#109 [亜夢]
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好きなものをお互い頼んで、アタシがワイン好きだからといって、白を一本空けてくれた。
ふたりで乾杯をする。
薄い照明で見える彼のまつげ、鼻、瞳、くちびる―…
いつからアタシはこんなに意識するようになんだろう。
やっぱりあのキスの日から?…
「ん、これ美味しいね。」
あーんして、といってくる龍紀の言うことをきいて口を開けるアタシって、なんだか自然だった。
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:10/05/24 03:31
:F02B
:mV7d2WvI
#110 [亜夢]
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「門限とかないの?」
「ないよ。 いつも朝まで仕事してるからぜんぜん。」
「…じゃあもうちょっとだけ、ゆっくりする?」
龍紀はグラスをまわしながら言う。
彼の癖だ。
「うん―…」///
「亜夢。 俺、好きだよ。 亜夢のこと…」
ドキン―…
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:10/05/24 03:34
:F02B
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