天使と悪魔の暇潰し
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#107 [匿名]
「あいつらさ〜陰で言ってねぇで本人に直接言ってくんねぇかなぁ!」
彼は下を睨みながら舌打ちをした。
「そしたらもっともっと追い込まれんのによぉ。嫌いだったら直接言った方がスッキリすんじゃんなぁ」
その通りだ。
「嫌いじゃないんじゃない?」
:10/11/10 16:14 :F06B :☆☆☆
#108 [匿名]
ただ皆が悪口を言うから、私も言ってみた。そんな所なんだろうな。
彼の言った通り、直接言った方がスッキリする。見ててイライラしてるだけなんて、ストレスをわざと溜めてるようにしか見えない。
本当はそこまで嫌いじゃないんだ、きっと。だから直接言わない。皆に合わせてるだけ、ストレスなんて溜まらない。
:10/11/10 16:18 :F06B :☆☆☆
#109 [我輩は匿名である]
:10/11/10 18:31 :P03B :84bByedM
#110 [匿名]
:10/11/10 18:56 :F06B :☆☆☆
#111 [匿名]
「嫌いじゃない?んなわけねーよ!俺はああいう男は大っ嫌いなんだよ!」
悪魔の彼が嫌いなら、世の中の皆が嫌いになるのか?そんな訳がない。
彼は本当に自分中心の考え方しか出来ない。絶対に天使にはなれないだろう。
そっか、と僕はあやふやな返事をした。
:10/11/10 19:03 :F06B :☆☆☆
#112 [匿名]
「君、ちょっと話があるんだ。会議室にきてくれるか?」
昨日の、社長だか、部長だか、課長だか、偉そうな人がターゲットだけに聞こえる声で言った。
ターゲットは驚いた様子もなく、はい、と小さな声で返事をすると、席を立った。
何となく良い話ではない事が予想出来た。
:10/11/10 19:08 :F06B :☆☆☆
#113 [匿名]
「昨日の資料の事でしょうか?それでしたら本当に反省しています。申し訳ありませんでした!もう、このような事は起こさないよう努力します!」
社長だか偉い人が喋り出す前に、ターゲットは頭を下げた。
「いや、もういいんだ。」
「ありがとうございます!」
もういい、という言葉にターゲットはまた頭を下げた。また頑張ればいいと、心に決めたような顔をしている。
:10/11/10 19:16 :F06B :☆☆☆
#114 [匿名]
「いや、違うんだ。もう君は今日限りでここには来なくていい。」
え?とターゲットは頭を上げる。
「いや、今は不況だろ?こっちは人経費を払うのもやっとなんだ。君には悪いけど、君が一番成果のない人間なんだ。すまないが、そういう事だ。」
ターゲットは首になった。
ターゲットとしては突然の話だったのかもしれない。
:10/11/10 19:22 :F06B :☆☆☆
#115 [匿名]
それからターゲットは、社内に戻らず、屋上に向かっていた。
ただただ、空を眺めている。
神様でも見えるのか?もし見えたとしたら、忙しく死人に質問をしているだろう。生きてる人間の事は見ていない。
神様は人間の為にいるんじゃないのかよ?と思われたら困るだろうな。そんなのは人間が勝手に決めつけただけで、神様は一言もそんな事は言っていない。
:10/11/10 19:52 :F06B :☆☆☆
#116 [匿名]
神様なんていない。という人間もいる。
神様はいる。
ただ人間の為に何かをする事はない。
そして、神様お願い!と願う人間も自由だか、そんな願い、神様は聞いていない。
そんな暇があるなら、自分で努力したり、他の事を考えた方が、時間の無駄にならなくていいよ、と教えてあげたくなる。
:10/11/10 19:55 :F06B :☆☆☆
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