天使と悪魔の暇潰し
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#171 [匿名]
彼がターゲットの方に顔を向けた。

一瞬だった。



ターゲットが彼にキスをした。

「本当は私からしたくなかったのに。」

ターゲットは前に向き直った。下を向いて、赤くなった顔を隠している。

⏰:10/12/04 21:42 📱:F06B 🆔:☆☆☆


#172 [匿名]
彼は立ち上がり、ターゲットの前に立ち、

「立て!」
と命令をした。


「え?なんで?」

ターゲットの疑問は、彼によってかきけされた。彼はターゲットの腕を掴むと、無理矢理立たせる。

⏰:10/12/04 21:51 📱:F06B 🆔:☆☆☆


#173 [匿名]
一瞬だった。

一瞬だけ、彼はターゲットの肩を抱きながら、キスをした。


「お前のやり残した事は、叶ったか?」

「…うん。」

下を向いたのは二人ともで、目を合わせようとしなかったのも二人ともだった。

⏰:10/12/04 21:57 📱:F06B 🆔:☆☆☆


#174 [匿名]
人間の恋人同士を見ているようで、心が温かくなる。でも実際は違う。

人間と悪魔。
一緒に過ごす事は出来ない。

彼は、ターゲットのやりの残した事を、叶えてあげただけだ!と言い張るが、本心には聞こえなかった。

その日は1日中、彼の様子がおかしかった。

⏰:10/12/06 15:04 📱:F06B 🆔:☆☆☆


#175 [匿名]
五日目 最終日


あれから、彼はターゲットの様子を見る事なく、ボーッとしたり、あたふたしたりの繰り返しで、忙しそうに過ごしていた。

僕は下に降りるタイミングを計っていたが、なかなか掴めず、見舞いに来たお母さんが、ターゲットのいる病室に着いてしまった。

今日も目が腫れている。

⏰:10/12/06 15:10 📱:F06B 🆔:☆☆☆


#176 [匿名]
大切な話がある、とお母さんはターゲットをどこかへ連れて行った。

そして結局、下に降りる事なく、四日目が終わってしまった。

そして今日、最終日。
僕は下に行く必要はなかった。もうターゲットの気持ちは固まっているに違いない。

僕が何をしても、きっと何も変わらない。変える必要もない。

彼には何も言わず、二人を上から眺める事にした。

⏰:10/12/06 15:15 📱:F06B 🆔:☆☆☆


#177 [我輩は匿名である]
あげ”(ノ><)ノ

⏰:10/12/09 07:35 📱:S001 🆔:w3hWK2fI


#178 [もも◆DwVzW5MnkQ]
続ききになります

⏰:10/12/09 13:59 📱:SH02A 🆔:3xmwpjNA


#179 [匿名]
>>177さん

>>178さん

どうもありがとうございます!

⏰:10/12/10 01:12 📱:F06B 🆔:☆☆☆


#180 [匿名]
「これ。」

彼が手に持っているのは小さなビンで、中に薬のようなものが入っている。それをターゲットに手渡した。

「盗んできた。これ飲めば、楽に死ねる。あとはお前のタイミングで飲め。俺が居たら嫌なら帰る。見届けて欲しいなら此処に居る。」

「…うん。」

ターゲットは、手に持っているビンを見つめながら呟いた。

⏰:10/12/10 01:27 📱:F06B 🆔:☆☆☆


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