天使と悪魔の暇潰し
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#115 [匿名]
それからターゲットは、社内に戻らず、屋上に向かっていた。
ただただ、空を眺めている。
神様でも見えるのか?もし見えたとしたら、忙しく死人に質問をしているだろう。生きてる人間の事は見ていない。
神様は人間の為にいるんじゃないのかよ?と思われたら困るだろうな。そんなのは人間が勝手に決めつけただけで、神様は一言もそんな事は言っていない。
:10/11/10 19:52 :F06B :☆☆☆
#116 [匿名]
神様なんていない。という人間もいる。
神様はいる。
ただ人間の為に何かをする事はない。
そして、神様お願い!と願う人間も自由だか、そんな願い、神様は聞いていない。
そんな暇があるなら、自分で努力したり、他の事を考えた方が、時間の無駄にならなくていいよ、と教えてあげたくなる。
:10/11/10 19:55 :F06B :☆☆☆
#117 [みか]
続きが楽しみ
更新頑張って下さい
:10/11/12 23:04 :SH904i :s8LPXFGY
#118 [匿名]
>>117みかさん
ありがとうございます!
凄く嬉しいです!!
:10/11/13 12:43 :F06B :☆☆☆
#119 [匿名]
「なんだよアイツ!自殺してぇならとっとと飛び降りりゃいーのによぉ」
屋上に行き、ただただ空を眺めてるターゲットに嫌気がさしたのか、舌打ちをしながら彼は下に降りて行く。
僕もターゲットの所へ行きたかったが、先を越されてしまった。
彼が何をするかは分からなかったが、彼がターゲットに接触する事で、死が早まるような気がして仕方がなかった。
:10/11/13 14:42 :F06B :☆☆☆
#120 [匿名]
「おい、お前!こんな所で何してんだよ!!」
彼はターゲットの後ろから話しかける。話しかけるというよりは、怒鳴るが近いかもしれない。
「…君は?」
ターゲットは驚く事もなく、振り向いた。もう、何もかも諦めているような顔だ。
「てめぇには関係ねぇだろ。」
なんて無愛想なんだろう。
:10/11/13 14:48 :F06B :☆☆☆
#121 [匿名]
「あぁ、関係ないね。なら僕がここで何しようと、君にも関係ないよね。」
「お前死ぬ気か?」
「…君には関係ない。」
ターゲットは冷静だった。
「ああ、そうだな。俺には関係ねぇことだな。」
「分かってくれたら、どこかへ行ってくれないか。人が目の前で死ぬなんて嫌だろう。」
「答えてんじゃねーかよ。」
:10/11/13 14:53 :F06B :☆☆☆
#122 [匿名]
「だから…」
「うるせぇ!」
ターゲットが話そうとしたとき、また彼は怒鳴った。
「悪いけど、人が死ぬ事には慣れてる。てめぇが目の前で飛び降りた所で俺は笑うだけだ!」
「僕を止めようとしても無駄だよ?」
「は?笑わせんな。俺はてめぇみてーな奴が大嫌いなんだよ!早く死んでほしくてわざわざ此処まで来てやったんだ!」
ターゲットはふふっと下を向き笑った。
「そっか。よかった。僕は意志が弱いから、君みたいに後押しをしてくれる人がいると心強いよ。」
:10/11/13 15:02 :F06B :☆☆☆
#123 [匿名]
するとターゲットは手すりに手をかけ、ゆっくりとまたぐ。そして柵の向こう側へと出た。
今までのターゲットの性格が嘘のように、落ち着き払っている。
ターゲットは死ぬ気だ。死ぬ事すら出来ない人間だったのに、もうここまで成長してしまった。
まずい、と思ったとほぼ同時に、その気持ちはなくなった。
「待って!!」
ターゲットの自殺を止める事が出来る、唯一の女性。
:10/11/14 12:04 :F06B :☆☆☆
#124 [匿名]
間に合った。
昨日女性には、ターゲットの会社の場所を教えていた。
行くのも行かないのも、あなたの自由です、とだけ伝えて。
よく屋上にいるとわかったもんだ。僕はほっと一安心した。
「待って!!死ぬなんてやめてください!!」
女性は今にも泣き出しそうな形相で、必死に言葉を出している。
:10/11/14 12:09 :F06B :☆☆☆
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