天使と悪魔の暇潰し
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#208 [匿名]
ターゲットは人気の無い路地裏にいる。手には血がべっとり付いた包丁が握られていて、目の前をには男の死体。

その先に僕たちが現れた。

「あれ、君達いつから居たの?」

ターゲットは慌てる様子はなく、淡々としている。

「おめぇが刺したと同時くらいだよ。」

⏰:10/12/19 13:51 📱:F06B 🆔:☆☆☆


#209 [匿名]
正確に言うと、刺してから二分程経っていた。刺した瞬間を上で見ていたから、いつからだなんてどうでもよかった。

「そっかー。見られてたか。君達、誰にも言わないでいてくれるー?」

ターゲットはニヤニヤ笑っていて、気味が悪かった。

「簡単にはいかねぇな!人にもの頼む時の態度か?」

彼もニヤニヤしながら言うが、気味の悪さはない。

⏰:10/12/19 14:02 📱:F06B 🆔:☆☆☆


#210 [匿名]
「…別にいいや。」

ターゲットが空をあおいだ。

「警察に言ってもいいよ?多分僕って、生きていても意味のない人間だと思うんだよねぇ。ねぇ、君達も思う?」

首を傾げて聞いてくるターゲットを見ると、なぜか鳥肌がたった。

⏰:10/12/22 15:04 📱:F06B 🆔:☆☆☆


#211 [匿名]
「ああ、思うね。お前は生きている価値のねぇ奴だな。」

彼は睨みながら言う。

「生きてる価値のない人間なんていないよ!」

僕は天使らしい事を言ってみた。

「はあ?お前本気で言ってんのかよ!こんなクズに。」

彼がクズと言った瞬間に、ターゲットの顔色が変わった。真っ直ぐ彼を睨み付けている。

⏰:10/12/22 15:10 📱:F06B 🆔:☆☆☆


#212 [匿名]
「うわあああああ!!」

いきなり叫び出したターゲットが、彼に向かって走ってきた。

手には包丁が握られていて、彼に向けている。

ブスッ!
その瞬間、彼が刺された。

包丁は腹に刺さったまま、彼は膝を着いた。

「君がいけないんだよー。僕をクズだなんて言うから。僕は悪くないんだからね。」

彼がドサッと倒れると、ターゲットは笑いながら、走って逃げて行った。

⏰:10/12/22 15:18 📱:F06B 🆔:☆☆☆


#213 [葵]
気になる(`・ω・')

⏰:10/12/23 00:30 📱:SH06A3 🆔:☆☆☆


#214 [匿名]
>>213葵さん
ありがとうございます!

⏰:10/12/23 17:46 📱:F06B 🆔:☆☆☆


#215 [匿名]
彼は目を瞑り、刺されたお腹辺りを押さえていた。

「もうどっか行ったよ。」

僕かそう教えてあげると、彼はパチッと目を明け、スクッと立ち上がった。

「俺演技上手くね?」

刺さった包丁を抜くと、放り投げた。

⏰:10/12/23 17:49 📱:F06B 🆔:☆☆☆


#216 [匿名]
前にも言ったが、僕達は死なない。怪我もしないし、風邪も引かない。

包丁を抜いて出来た穴は、触っていれば塞がる。

刺されて平気な人間などいないから、ターゲットは彼を殺したと思うかもしれない。かなり深く刺さっていたみたいだし、致命傷になってもおかしくない。

死ななくても、重症である事は間違いないだろう。

⏰:10/12/23 17:55 📱:F06B 🆔:☆☆☆


#217 [匿名]
「あ!俺、いい事思い付いた!幽霊になるわ。」

僕達は死なない。だから幽霊にはなれない。

人間のように生きていないから、人間からしてみれば、幽霊も天使も悪魔も、同じなのかもしれないけど。

「幽霊のふりして、あいつにとりつくってのはどーだよ!かなり怖くねーか?怖いよな!毎日耳元で、呪ってやるーって囁くんだよ!怖くなって、死にたくなるよな?な?」

⏰:10/12/23 18:03 📱:F06B 🆔:☆☆☆


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