亡き君に告ぐ
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#67 [不発花火]
「明日、あなたは体が残らないまま死んでしまうの。避けられないわ。あなたの未来だもの」
夢子はクスクスと可笑しそうに笑う。
少年は異常だと思った。
同時に、堪え難い程の恐怖を感じた。
少年の周りは「気にするな」と少年に声をかけるが、皆夢子の予知夢が当たることを知っていた。
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:SH04B
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#68 [不発花火]
「また、明日」
少年の手を振りほどくと、夢子が笑う。
翌日、少年が死亡したことをクラスメイトが知ることになる。
塾の帰り道に、泥酔した男が運転するダンプカーに引かれ、遺体すら残さず亡くなったと。
遺体はアスファルトに引き延ばされたと。
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:vGZkDNeY
#69 [不発花火]
「夢子、お前…!」
「明日、わたしは死ぬわ。
明後日、世界が終わる」
少年の一番の親友が夢子に殴りかかるが、夢子はまた笑っていた。
自分は死ぬと。
その翌日に、世界が終わると。
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#70 [不発花火]
「お前、何言ってるんだ!夢話も大概にしろ!」
怒鳴りつけるが、夢子はまだクスクスと笑っている。
「わたしは明日、自殺をする。そして、世界が終わる」
もう、狂気しか感じられなかった。
―たった一日で世界が終わるなんてふざけている。
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#71 [不発花火]
「わたしの死はイエス・キリストによって最期の審判をかけられるの。だから、世界が終わるのよ。わたしの死は、世界の死」
夢物語。
「もう、いい。お前と話してるとこっちの頭が可笑しくなりそうだ…」
翌朝、夢子は学校に来なかった。
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#72 [不発花火]
担任の教師に、昨夜自室で首吊り自殺をしたとクラスメイトは報告を受けた。
遺体を発見した両親が、夢子の机の上からメモを見つけたらしい。
メモには、こう記されていた。
―明日、世界が終わる夢を見たの。
:10/12/23 02:11
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#73 [不発花火]
クラスメイトは笑った。
夢子の死で、世界が終わる。
夢子の夢物語もここまでだと。
―ねぇ、明日世界が終わる夢を見たのよ
そして、世界が明日を迎えることはなかった。
世界の終結は一瞬だった。
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#74 [不発花火]
空は闇に覆われ、大雨が降った。
まず、太陽が死んだ。
後を追う様にして、月が死んだ。
太陽のかけらは人々を焼き払い、月のかけらは世界を壊した。
瞬きをする間もなく、世界は終結を迎えた。
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#75 [不発花火]
―ねぇ、明日世界が終わるのよ
クラスメイト達は死ぬ間際、夢子の笑い声を聞いた。
END
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#76 [不発花火]
:10/12/23 02:15
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