大量生産の屑みたいな短編集
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#116 [異世界への行き方(9)]
エレベーターはゆっくり上昇する。六がゆっくり七に変わる。
僕はふと壁に目をやった。何か黒い染みのようなものが壁に浮かび上がっていたからだ。七が八に変わる。すると染みは広がる。八が九に変わる。染みが壁全体に広がり、色が鮮やかになる。黒みがかった赤色だ。
僕は染みに触れてみた。黒みがかった赤色の液体が指についた。液体のついた指を鼻に近付かせて匂いを嗅いでみた。血の匂いがした。
僕は息を飲む。九が十に変わる。僕は隣に目を遣る。女の姿はなかった。僕が正面に顔を戻すと先ほどの女の顔が眼前にあった。僕の心臓が跳ね上がる。
:11/02/20 15:07
:biblio
:A5igH2QY
#117 [異世界への行き方(10)]
何とか声を出さずに済んだ。この女は驚かそうとしているのだ。僕に声を出させて、そして殺すつもりなんだ。
異世界に行くための試練は非常に厳しかった。女の右側の目玉が前に飛び出してきて、そしてこぼれ落ちる。鼻からは緑の液体が垂れ、顎が外れ口は大きく開いた。よく見ると口にはミサンガがあった。友人がしていたミサンガだ。
女は更に僕の顔に顔を近付ける。女から鼻をえぐるような腐敗臭がする。女は蛇のような細くて長い舌を出し、ペロペロと僕の頬を舐める。
:11/02/20 15:07
:biblio
:A5igH2QY
#118 [異世界への行き方(11)]
僕は身体を震わせる。目を閉じて、悪夢が去るのを待つ。これは悪夢なんだ。覚めない夢なんかない。必死に自分に言い聞かせる。
女が僕のまぶたに触れる。そして無理やり目を開かせる。ちゃんと見ろと言いたいらしい。良いだろう、僕はこの悪夢をはっきり見てやる! 僕は手を払い、目を見開いて女の顔を見た。
やがてドアが開く。女は観念したのか僕に背中を見せた。やっと終わる、と僕は思った。女がエレベーターを降りる。そしてどこかへ消えた。僕は崩れ落ちるようにして床に座った。エレベーターのドアは開いたままだ。
:11/02/20 15:07
:biblio
:A5igH2QY
#119 [異世界への行き方(12)]
もう僕には外に出て異世界かどうか確かめるような力はなかった。やがてドアが閉まり、エレベーターは一階へ向かう。エレベーターは通常の速さで降下する。壁の染みはもうない。
一階につく。僕は立ち上がり、エレベーターを出た。現実に返ったのだ、悪夢から覚めたのだ。僕は外の空気を肺に運び、ゆっくり吐いた。深呼吸をすると気が楽になった。
あれは幻覚だ。僕はそう自分に言い聞かせた。友人は用事を思い出して帰ったのだ。僕は腕で額の汗を拭おうとした。
血だ。腕には血がべったりついていた。
:11/02/20 15:08
:biblio
:A5igH2QY
#120 [我輩は匿名である]
異世界への行き方はhttp://bbs2.ryne.jp/r.php/occult/1319/このスレを参考にして書きました
:11/02/20 15:11
:biblio
:A5igH2QY
#121 [我輩は匿名である]
:11/02/20 15:11
:biblio
:A5igH2QY
#122 [我輩は匿名である]
なんのオチもどんでん返しもない話ばっかりだね
:11/02/21 15:42
:PC
:RFih9ObM
#123 [我輩は匿名である]
>>122貴重な意見ありがとうございます。そうですね、考えてみたらオチがありませんね。自分の作品って可愛い物でなかなか悪い点がわからんのです。低レベルな作品で満足しちゃってるせいですね。
ちゃんとオチだとかが書けるよう精進します。
:11/02/21 18:16
:biblio
:0qvT8Zb2
#124 [我輩は匿名である]
短編集好きなので、頑張ってください。
偉そうにすみませんでした。
:11/02/21 18:36
:PC
:RFih9ObM
#125 [運命の人(1)]
とある病院に二人の男女が入院していました。二人は何度か顔を合わせる内に、互いのことが好きになりました。
「エミちゃん、好きだよ」
「ヤマトくん、私も好きよ」
二人は手を握り合いました。二人は幸せでした。けれど、不幸でもありました。二人は重い病気で、あと数ヶ月しか生きられないのです。
「ヤマトくん、なんで神様は意地悪をするんだろうね?」
「意地悪?」
「私たちをくっつけたかと思えば、引き離そうとするじゃない?」
「そうだね。でもこういうことなんじゃないかな。愛する人のために、希望を捨てずに頑張れって。頑張って生きてみろって」
:11/05/29 22:32
:biblio
:8XGo/2Jc
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