大量生産の屑みたいな短編集
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#126 [運命の人(2)]
二人は頑張りました。副作用の強い薬を飲んで、病気と戦いました。でも、駄目でした。ヤマトくんが先にこの世を去りました。エミちゃんは泣きました。ヤマトくんが亡くなったことで、自分が抜け殻になってしまったような気がしました。
「エミちゃん、これ」
看護婦がエミちゃんに手紙を渡しました。
「これは?」
「ヤマトくんからの手紙。預かってたの」
「ありがとうございます」
エミちゃんは手紙を受け取ると、早速封を切りました。
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#127 [運命の人(3)]
「この手紙を受け取ったということは、もう僕はこの世界にいないってことだ。残念だけれど、一時的なさよならだ。何故一時的ってエミちゃんは思うだろう。実はというと、僕はまだ諦めてないんだ。僕は転生――つまり、生まれ変わりを信じてる。生まれ変わって、また君を愛したい。
エミちゃんが病気に勝ったら、僕のことを待っててほしい。成長したら、きっと君に会いに行く。年の差なんて大した障害じゃない。死に比べたら……そうだよね?」
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#128 [運命の人(4)]
「こういうことは言いたくないんだけれど、もしエミちゃんが病気に負けたら、生まれ変わってまた会おう。運命は信じる? 僕は信じるよ。きっと僕たちは会えるさ。きっとうまくいく。僕たちは再び会うことを約束するために出会ったのだから。
それじゃあ、一時的なさよならだ。また会おう」
エミちゃんの目からは涙が溢れ出ました。手紙には大粒の涙がこぼれ落ち、字が滲んだ。エミちゃんは生まれ変わりを信じました。そして、絶対ヤマトくんを見つけると決めました。
エミちゃんが亡くなったのは、それから数ヶ月してからでした。
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#129 [運命の人(5)]
ここはとある高校。沢山の若者が授業を受けています。
「あ、シャーペンの芯がない」
女の子は慌てました。筆箱や机の中を探しましたが、芯はありません。
「ヤマトくん、シャーペンの芯貸してくれない?」
「いいよ」
ヤマトくんと呼ばれた男の子はシャーペンの芯を貸してあげました。
「ありがとう」
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#130 [運命の人(6)]
「あれ、消しゴムがない」
ヤマトくんは慌てました。筆箱や机の中を探しましたが、消しゴムはありません。
「ねえ、エミちゃん、消しゴム貸してくれない?」
「はい」
「ありがとう」
二人はまだ気付いていません。隣に運命の人がいることに。
意外と近くに運命の人はいるかもしれません。あなたはどうですか?
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#131 [○○&◆.x/9qDRof2]
(´∀`∩)↑age
:22/10/07 17:01
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#132 [○○&◆.x/9qDRof2]
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#133 [○○&◆.x/9qDRof2]
:22/10/07 17:06
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#134 [○○&◆.x/9qDRof2]
「ほんと、動物好きだね」
「可愛いからなぁ」
そう言って、英輔はまた、甘く笑った。
麻衣には動物への興味などさらさらないが、英輔が趣味に傾倒する気持ちは、理解できる。時には、その趣味とはまた別の時間の使い道があるということも。
だからこそ、今日のような雨の日は、こうして二人で時間を共有する。
英輔もまた、休日の雨の日の読書を密やかな楽しみとしているのだ。
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#135 [○○&◆.x/9qDRof2]
「雨、止まないね」
視線を窓の外に移して、英輔が呟く。
「だからここにいるんじゃないの?」
「……それもそうだ」
また麻衣に視線を戻して小さく笑う。
「何言ってるんだか」
まだへらへらと笑っている英輔に呆れたように嘆息した。
どこか掴み所のない英輔だが、こうして過ごすこの時間が思いのほか心地好い。それが何故なのかわからなかったが、麻衣はいつの間にかこの雨の休日を待ち遠しく感じていた。
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