*トワイライト・ゾーン*
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#51 [スピーディー]
彼の喋る言葉はなんとなくリズムがあって、フレーズがバックビ―トを響かせる。

抱えているのはギターではなくて箒だったけれども、トニ―・パ―カ―はやっぱりミュージシャンだった。

⏰:11/02/22 01:10 📱:SH07B 🆔:☆☆☆


#52 [スピーディー]
たちまちユ―タは、ジャズが好きだった父なら、きっとトニ―を気に入ったにちがいない、と思った。

⏰:11/02/22 01:12 📱:SH07B 🆔:☆☆☆


#53 [スピーディー]
それから3、4日間、ユ―タはトニ―のあとにくっつきまわって、彼が仕事するのを眺めたり、自分にできることを手伝ったりした。

トニ―はユ―タに、釘を打たせたり、ペンキを塗る必要のある杭をヤスリでみがく仕事をやらせてくれたりした。

⏰:11/02/22 01:14 📱:SH07B 🆔:☆☆☆


#54 [スピーディー]
古びた遊園地で、こうしてトニ―の指示でやる単純な作業だけが、学校の授業の代わりのようなもので、ユ―タはそれが楽しかった。

⏰:11/02/22 01:16 📱:SH07B 🆔:☆☆☆


#55 [スピーディー]
東京からニューヨ―ク、そしてそこから来たこの静かな避暑地にきてからの最初の日々は、救いのないみじめな毎日だったが、新しく知り合った友だちがそこからユ―タを救い出してくれたのだ、という気がした。

⏰:11/02/22 01:19 📱:SH07B 🆔:☆☆☆


#56 [スピーディー]
こんな海外へと渡り自分と同い年くらいの友だちもいないユ―タにとって、トニ―・パ―カ―は誰よりも親しい友だちになったのだった。

⏰:11/02/22 01:22 📱:SH07B 🆔:☆☆☆


#57 [スピーディー]
だからいまも、お爺ちゃんの死の恐怖や、母がいまにも死ぬのではないかという恐れから逃れるために、あの暖かいトニ―の懐へとびこんで行きたいという強い気持に駆られていた。

⏰:11/02/22 01:26 📱:SH07B 🆔:☆☆☆


#58 [スピーディー]
それなのに、またもや、何かに"支配され、操られている"という厭な感じがもどってきていたのだ。

その見えない長い紐が、もしかしたらユ―タと母を、この海のそばの辺境へ引っぱってきたのではないのか。

⏰:11/02/22 01:29 📱:SH07B 🆔:☆☆☆


#59 [スピーディー]
だれだか知らないが、それがユ―タをここへ呼び寄せたのだ。

こんなことを考えるなんて、頭がおかしいのだろうか。

⏰:11/02/22 01:31 📱:SH07B 🆔:☆☆☆


#60 [スピーディー]
カモメが一羽、上空でぎゃっと啼いた。

ユ―タはやっぱり、自分の感じていることをトニ―に打ち明けよう、と思った。

⏰:11/02/22 01:32 📱:SH07B 🆔:☆☆☆


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