異種系バトルロワイヤル
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#51 [かきて]
「なにすんだクソアマァ!!犯すぞコラ!」

「ざけんな、あたしは不細工には興味ないの」

すると殴りかかろうとするエイジの腕を掴み、ゲイの剛が言った。

「やめな、喧嘩ならアタシが相手してやるよ」

⏰:11/03/06 16:41 📱:SH07B 🆔:☆☆☆


#52 [かきて]
「離せ…このカマ野郎ッ!」
だが、ガッチリと掴まれた腕は全く動かない。

「…てめえ、殺す…!」

「今のうちにどっかに逃げときな」

剛は周りの一同に言った。

⏰:11/03/06 16:43 📱:SH07B 🆔:☆☆☆


#53 [かきて]
ヨウはもちろんダッシュでその場から逃げ出した。
同じ方向に、フリ―タ―のマイもついて走ってきた。

⏰:11/03/06 16:45 📱:SH07B 🆔:☆☆☆


#54 [かきて]
ネタ民の観客さんは、パニックに陥って独走していた。

キャバのミクは、剛にお礼を言い、その場をあとにした。

⏰:11/03/06 16:47 📱:SH07B 🆔:☆☆☆


#55 [かきて]
「アンタもはやく行きな!」
剛はその場を動かないボクサーのアキトに叫んだ。

ブツブツと何か言っているようだ。

⏰:11/03/06 16:48 📱:SH07B 🆔:☆☆☆


#56 [かきて]
その隙をみて、エイジが腰から銃を取りだし発泡した。

「うぁあっ」

剛の太ももから血が吹き出し、エイジを掴む手が緩んだ。

⏰:11/03/06 16:50 📱:SH07B 🆔:☆☆☆


#57 [かきて]
「気色わりぃんだよ!!ボケ!ヤクザなめんなコラァ」
うずくまる剛の体を蹴り倒し、銃を剛の頭に向けた。

「死ぬかお前、あァ!?」

⏰:11/03/06 16:52 📱:SH07B 🆔:☆☆☆


#58 [かきて]
次の瞬間、エイジの横面にアキトが拳を叩き込んだ。

「ぐっ、しまっ…」

よろめくエイジは銃を構えたが、懐にもぐりこんだアキトがエイジの腹にフックを喰らわした。

⏰:11/03/06 16:55 📱:SH07B 🆔:☆☆☆


#59 [かきて]
くふぅと息が洩れ、膝をつくエイジ。

その顔面に膝蹴りが入った。

エイジは仰向けに倒れ、失神した。

⏰:11/03/06 16:57 📱:SH07B 🆔:☆☆☆


#60 [かきて]
「あの、大丈夫ですか…?」
心配そうなアキトの肩を借りて起き上がる剛。

「アンタ、ありがとうね。助かったわ」

⏰:11/03/06 16:58 📱:SH07B 🆔:☆☆☆


#61 [かきて]
照れくさそうにうなずくアキト。

「あら、かわいい…嘘よ嘘。 アンタなんで逃げなかったの?」

「いや、俺、あの…足が動かなくて。それに、誰かを身代わりにして逃げるのが嫌だっただけで…」

⏰:11/03/06 17:02 📱:SH07B 🆔:☆☆☆


#62 [かきて]
「へぇ、おかしなこと言うのね。 アンタ格好よかったわよ? イケメンだし」

「…いや、俺はそんな出来た人間じゃないです」

「アタシは剛。 見ての通りオカマよ」

「あ、俺はアキトっていいます。」

⏰:11/03/06 17:04 📱:SH07B 🆔:☆☆☆


#63 [かきて]
「とにかく、みんなを探しましょう」


二人は、気絶したエイジをあとに歩きだした。

⏰:11/03/06 17:06 📱:SH07B 🆔:☆☆☆


#64 [かきて]
その頃、息を切らし木にもたれかかる観客さん。
「はぁはあ、なんだ、一体俺が何でこんな目に…!!」

⏰:11/03/06 17:08 📱:SH07B 🆔:☆☆☆


#65 [かきて]
自分はいつだって、自分の意見を押し通してきたり、屁理屈だろうとなんだろうと常に人の上に立ってるつもりでいた。

ただそれは、C‐BOXの中での話だが…

だが、こんな拉致されるほどのことなんかした覚えがない。

⏰:11/03/06 17:11 📱:SH07B 🆔:☆☆☆


#66 [かきて]
ヤクザとかキャバとか、なんなんだ一体、殺し合い!?
意味がわからない…

ゲームか?ゲームだよ、そうだよな…?

観客さんは完全にパニックに陥っていた。

⏰:11/03/06 17:13 📱:SH07B 🆔:☆☆☆


#67 [かきて]
俺は今までだってセックスもしたことあるし( 可愛いとはいいがたいが)、彼女もいたこともある、一応学生だし、C―BOXでだって有名なコテも持ってるし、顔だって、髪型はキメてるから、どや顔とかやたら腹筋みせたりしてる勘違いクソネタ民どもとも違うハズだ。(時々叩かれるが)

そんな俺は勝ち組のはずなのに、どうしてこんな…

⏰:11/03/06 17:19 📱:SH07B 🆔:☆☆☆


#68 [かきて]
勝ち組のつもりだっただけなのか…?

いや、そんなはずは…いや、そもそもC―BOXに依存してる時点で…いや、あれ? 俺はなにして…

観客さんはネット世界に浸かりすぎて、自分を過大評価してしまっていた
つまり、本来の自分はしょうもないやつだったのだ。

⏰:11/03/06 17:22 📱:SH07B 🆔:☆☆☆


#69 [かきて]
観客さんは、精神がおかしくなっていた。

目は遠くのほうを見、涎を垂れ流し、不気味な笑い声を発しながら放心状態になっていた。

⏰:11/03/06 17:24 📱:SH07B 🆔:☆☆☆


#70 [かきて]
その頃、ヨウは自分を追ってついてきたマイと共に、横たわる大きな丸太の影に隠れていた。

「…ねえ、あたしたちどうなっちゃうの?」

⏰:11/03/06 17:25 📱:SH07B 🆔:☆☆☆


#71 [かきて]
そんなこと知らねえよ!

と、もちろん心の中で思った。

「…なんで、なにも言わないの? どうかしたの?」

ずけずけと何度も訊いてくるマイの問いにヨウは心の中で、何度も偉そうに言い返してやった。

⏰:11/03/06 17:28 📱:SH07B 🆔:☆☆☆


#72 [かきて]
「なにか喋ってよ! ねえ!男でしょ、しっかりしてよ!」

うっせ―な、何度も答えてんじゃん!…心の中でだけど…

⏰:11/03/06 17:29 📱:SH07B 🆔:☆☆☆


#73 [かきて]
そもそも女とこんなに密着して会話なんてしたことないことに気付いたヨウは、チャンスだと思い、勇気を出して口を開いた。

「…お、男だからって、関係ない…よ」

なに言ってんだ僕―ッ!最悪だ!最初の一言が、こんなセリフなんて…

⏰:11/03/06 17:32 📱:SH07B 🆔:☆☆☆


#74 [かきて]
するとマイはムッとした顔をした。

「なにそれ―、女の子を守るのが男の役目じゃん」

「いや、僕、別に」

「…もしかして、あたしウザイ?」

⏰:11/03/06 17:34 📱:SH07B 🆔:☆☆☆


#75 [かきて]
ヨウは首を激しすぎるくらい横に振った。

それを見て、マイがプッと吹き出し笑い始めた。
「そんなに首振らなくても! え、じゃあなに?あたしのこと気になってるの?」
顔を赤らめるヨウ。

⏰:11/03/06 17:36 📱:SH07B 🆔:☆☆☆


#76 [かきて]
「もしかして、女の子の免疫がないとか?」

「…う、ん」

「へ―、でもあたし草食系あんま好きじゃないんだよね」

「いや、別に僕は…あの」
「あたし、マイ。よろしく」

⏰:11/03/06 17:38 📱:SH07B 🆔:☆☆☆


#77 [かきて]
どうもこの子、苦手だな―と思いながらもヨウも答えた。

「僕は、ヨウ…ていいます」

「敬語じゃなくていいじゃん、この際」

「う、うん」

⏰:11/03/06 17:40 📱:SH07B 🆔:☆☆☆


#78 [かきて]
「てか、一体なんなんだろうね…拉致られてくる前の全然記憶がないんだけど…」

「僕…も」

嘘だ、僕は少なくとも覚えていた。オナニ―していたなんて言えない。

⏰:11/03/06 17:43 📱:SH07B 🆔:☆☆☆


#79 [かきて]
「あの、マイ…ちゃんは、殺し合いとか信じる…の?」
「ん―、なんか状況もまだ理解出来ないからわかんないや」

⏰:11/03/06 17:44 📱:SH07B 🆔:☆☆☆


#80 [かきて]
それはそうだろう、だが、さっきのヤクザとオカマのひとたちの様子を見た限り、今頃もしかしたら…

その時だった。

⏰:11/03/06 17:49 📱:SH07B 🆔:☆☆☆


#81 [かきて]
前方の草むらからガサガサと何かが近づいてくる音がする。

「なに? なんなの…?」

怯えるマイになんの言葉もかけられないヨウ。

⏰:11/03/06 17:55 📱:SH07B 🆔:☆☆☆


#82 [かきて]
草むらから、剣道着のトウゴが現れた。

「お前ら、参加しねェ気か?」

「…参加って、アンタ殺し合いとか信じてるわけ!?」
マイが言った。

⏰:11/03/06 19:23 📱:SH07B 🆔:☆☆☆


#83 [かきて]
「…信じきってはいない。だが、たしかなことは死人がすでに出ているということだ」

!!!!!!!!!!!!!!!!!

そうだった…!思いだした…母さんは僕が拉致られるときに殺されたんだ…!

⏰:11/03/06 19:25 📱:SH07B 🆔:☆☆☆


#84 [かきて]
「…俺は、お前らを殺して生き残る」

「え、ちょっ、なんでよ!?」

マイが必死に言葉を発する。

⏰:11/03/06 19:27 📱:SH07B 🆔:☆☆☆


#85 [かきて]
「安心しろ。
木刀代わりに、いい棒を見つけた。 丈夫だし、これだと時間はかからんだろうな」

トウゴはそう言って棒を振り上げ構えた。

「どっちからだ?」

⏰:11/03/06 19:30 📱:SH07B 🆔:☆☆☆


#86 [かきて]
トウゴはマイに構えていたが、ふとヨウのほうへ目線を移した。

ヨウは必死に目をそらした。

⏰:11/03/06 19:32 📱:SH07B 🆔:☆☆☆


#87 [かきて]
「こっちを見ろッ!!!」

トウゴは叫んだ。

ヨウは目をギュッとつむった。

その肩にバシッと一撃が入る。

「ぎゃッ」

⏰:11/03/06 19:34 📱:SH07B 🆔:☆☆☆


#88 [かきて]
「お前、見ててイライラするぜ」

ヨウはうずくまり、恐怖で涙が止まらなかった。
「やめてよ!」

マイがヨウの前に出てきた。

⏰:11/03/06 19:36 📱:SH07B 🆔:☆☆☆


#89 [かきて]
しばらくにらみ会う二人。

すると、棒を肩に乗せトウゴがフンッと言った。
「やめた。 殺る価値もね―」

⏰:11/03/06 19:38 📱:SH07B 🆔:☆☆☆


#90 [かきて]
最初に安価はりわすれたのでちょくちょく貼ります

>>3-50
>>51-100

jpg 96KB
⏰:11/03/06 19:41 📱:SH07B 🆔:☆☆☆


#91 [かきて]
「女に守られて情けねェ男だな」

トウゴは二人の間を通り、去っていった。

⏰:11/03/06 19:43 📱:SH07B 🆔:☆☆☆


#92 [かきて]
そのころ、ミクは歩きながらさっきの状況のことを考えていた。

殺し合いですって!? ふざけてるのにもほどがあるわ…あたしはキャバクラでもNo1の女よ…!

なんでこんなところに連れてこられなきゃいけないの…

⏰:11/03/06 19:56 📱:SH07B 🆔:☆☆☆


#93 [かきて]
高卒で夜の世界に入り、初めは風俗嬢だった自分をある日、あるホストが「体を傷つけるのはやめよう」と言ってあたしを変えてくれた…

あたしはキャバクラで必死に働き、いつしかNo1にまで昇りつめた。

⏰:11/03/06 19:59 📱:SH07B 🆔:☆☆☆


#94 [かきて]
そのホスト、龍と一緒に住むようになってあたしの世界観は変わっていった。

龍の笑顔に癒され、たまに喧嘩はしたけれど、いつだって何気ない一言であたしの心を救ってくれた。

⏰:11/03/06 20:02 📱:SH07B 🆔:☆☆☆


#95 [かきて]
龍はホストクラブで、No1ではなかった。

たまにスネて喧嘩して帰ってきたり、でもそれも彼らしくて、誰かを愛しいって思えるなんて考えてもみなかった。

こんな毎日がずっと続けばいいのに…

⏰:11/03/06 20:06 📱:SH07B 🆔:☆☆☆


#96 [かきて]
だが、ある日龍の帰りを待ち夕飯の支度をしてるとき、アパートの玄関から凄い勢いで龍が飛び入ってきた。

⏰:11/03/06 20:07 📱:SH07B 🆔:☆☆☆


#97 [かきて]
龍がよろけてあたしの体にのッかかってきた時は、どうしたの?そんなに会いたかった?と、今ではなんて間抜けなことが思い浮かんだんだろうと思う。

⏰:11/03/06 20:09 📱:SH07B 🆔:☆☆☆


#98 [かきて]
あたしの肩にぐったりともたれかかり虫の息の龍の様子に驚く間もなく。
その玄関からガスマスクをした男たちが入ってきた。

⏰:11/03/06 20:10 📱:SH07B 🆔:☆☆☆


#99 [かきて]
「龍!?どうしたの!? このひとたち誰なの!?」

そしてヌルッとした感触にギョッとした。

自分の腕から手にかけて龍の血がべっとりとついていた。

⏰:11/03/06 20:12 📱:SH07B 🆔:☆☆☆


#100 [かきて]
「…逃げろ、ミク」

その瞬間龍の頭にプシュンッと、穴が開き、龍が絶命するのが分かった。

⏰:11/03/06 20:14 📱:SH07B 🆔:☆☆☆


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