異種系バトルロワイヤル
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#1 [かきて]
はじめまして
♀ですが、頑張ってかきます!
>>2 感想板にもきてね!
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:11/03/05 20:08
:SH07B
:☆☆☆
#2 [かきて]
:11/03/05 20:08
:SH07B
:☆☆☆
#3 [かきて]
僕の名前はヨウ。
歳は22、見た目は冴えない中学生。
そしていま流行りのニ―トだ。いわゆる、底辺代表。
そんな僕は、これから起こる恐ろしい出来事に巻き込まれるなんて考えたこともなかった。
:11/03/05 20:14
:SH07B
:☆☆☆
#4 [かきて]
親も親で、かなり甘やかせなのでお金に苦労はない。
そして僕には唯一欠かせないものがあった。
それは携帯いじりだ。
朝から晩まで携帯をずっといじっている。
:11/03/05 20:17
:SH07B
:☆☆☆
#5 [かきて]
もちろんメールをしているわけではない。
最近ハマっているのはC―BOXというネットだ。
僕のような者が唯一威勢をはれる場所だ。
:11/03/05 20:18
:SH07B
:☆☆☆
#6 [かきて]
特にお気に入りなのが、ネタ板。
僕はコテハンは持ってないが、かなり昔からネタ板には住んでいるので大抵の名前は知っている。
:11/03/05 20:20
:SH07B
:☆☆☆
#7 [かきて]
そしてある日…
「ん…こいつやけにつっかかってくるな…コテもないくせに」
:11/03/05 20:22
:SH07B
:☆☆☆
#8 [かきて]
「いや、コテがないからといって…バカにはできない、新参とは限らないしな」
独り言が目立つ。
:11/03/05 20:23
:SH07B
:☆☆☆
#9 [かきて]
ここ最近、絡んでるとその観客さんのうち一人と意気投合していた。
「女なのかな…」
18禁にはあえて行かないヨウは何気に初女友達かと期待した。
:11/03/05 20:29
:SH07B
:☆☆☆
#10 [かきて]
どんな形であれ、人生で初めて女と友達になるチャンスだと、ヨウは童貞丸出しだった。
勇気を出して聞いてみた…
だが、そいつは男だった。
:11/03/05 20:31
:SH07B
:☆☆☆
#11 [かきて]
「…まあ、でも仲良くしよう」
するとヨウとその観客さんに安価が向けられ、こうコメントされていた。
《馴れ合いすんなゴミ
》
ヨウはここぞとばかりに言い返し、言い合いをした。
なぜか、それはネットの世界だから出来たことであった。
:11/03/05 20:33
:SH07B
:☆☆☆
#12 [かきて]
そして、なんとか論破できた。
たまに、スレをたててみたりしたが単発だった。
:11/03/05 20:35
:SH07B
:☆☆☆
#13 [かきて]
そんな僕に、ついに最悪な運命の日がやってきた。
夕飯前に部屋でオナニ―をしていると、下のリビングから母たちの声とドタバタする音が聞こえた。
:11/03/05 20:40
:SH07B
:☆☆☆
#14 [我輩は匿名である]
ぜったいしまぶーのファンだろw
:11/03/05 20:40
:SH002
:TlifHj3Q
#15 [かきて]
集中できない…クソ、だから嫌なんだよ人間は
バンッ
え…
ヨウの部屋にガスマスクをつけた男たちが押し入ってきた。
:11/03/05 20:42
:SH07B
:☆☆☆
#16 [かきて]
「………ッ!?」
恐怖で声にならなかった。
「貴様はニ―ト代表に選ばれた。 強制連行する」
:11/03/05 20:45
:SH07B
:☆☆☆
#17 [かきて]
え…え?
ヨウは抵抗したが髪をつかまれ、階段を引きずられていった。
:11/03/05 20:47
:SH07B
:☆☆☆
#18 [かきて]
引きずられるとき、階段でいろんな箇所をぶつけた。
そして玄関前で母が倒れていた。
その頭には小さな穴が開いており、血が流れていた。
:11/03/06 00:43
:SH07B
:☆☆☆
#19 [かきて]
そんな…そんな…
父はまだ帰宅していないようだった。
ああ…僕も死ぬのか…
そして後頭部に強い衝撃が走り、ヨウは意識を失った。
:11/03/06 00:45
:SH07B
:☆☆☆
#20 [かきて]
「……う…」
目が覚めると、そこは丸い構造をした無駄に広い部屋の中だった。
死んでなかった…いや、ここは天国というところか…!?
:11/03/06 00:47
:SH07B
:☆☆☆
#21 [かきて]
だが、違うようだった。
足もあるし、頭はまだ痛かった。
自分を含め、中には6人いた。
:11/03/06 00:48
:SH07B
:☆☆☆
#22 [かきて]
彼らも同じように連れてこられたのか…
すると一人の男が口を開いた。
「なあ、これ何かのドッキリとかか?」
その一言がきっかけで、次々と言い合いとどよめきが部屋に響きだした。
:11/03/06 00:51
:SH07B
:☆☆☆
#23 [かきて]
「…これ、拉致…よね」
ドレス風の格好をし、髪をカ―ルした女が言った。
:11/03/06 00:53
:SH07B
:☆☆☆
#24 [かきて]
すると、剣道着の男が言った。
「俺は、試合があるんだ。はやく出してくれ。」
「はよこっから出さんかいボケェッ!!! 何のつもりじゃ!!」
ヤクザ風の男が天井にむかい叫んだ。
:11/03/06 00:57
:SH07B
:☆☆☆
#25 [かきて]
「ちょっと、落ち着きなさいよ!」
口調が気になったが、図体のデカい男が言った。
すると、ヨウと同い年くらいの女が言った。
「…とりあえず、自己紹介しときませんか?」
:11/03/06 01:00
:SH07B
:☆☆☆
#26 [かきて]
自己紹介? この女この状況を楽しんでるのか!? 天然なだけか?
ヨウは心のなかで言った。
「…いいアイデアね!」
さっきのゲイが答えた。
:11/03/06 01:02
:SH07B
:☆☆☆
#27 [かきて]
「どこがじゃ! 頭おかしいんかオドレら!! 」
そう言ったヤクザの男の意見にヨウは同意だった。
:11/03/06 01:03
:SH07B
:☆☆☆
#28 [かきて]
すると、部屋にアナウンスが流れた。
《みなさん、ようこそお集まりくださいました。
みなさんは、代表者です。 》
:11/03/06 01:05
:SH07B
:☆☆☆
#29 [かきて]
いきなり流れだしたアナウンスに一同はビクついた。
《 代表者とは、日本に住む何十種類ある様々な職種の人間の中から、代表する6種の人間。
すなわち代表、あなたたちのことです。》
「はあ!?」
どよめきが起こる。
:11/03/06 01:10
:SH07B
:☆☆☆
#30 [かきて]
《そしてあなたたちには、殺し合いをしていただきます。 》
「殺し…」
「どういうことだッ」
《詳しくはまだ話せませんが、ここは地上からはるか下に位置する地下になります。》
:11/03/06 01:12
:SH07B
:☆☆☆
#31 [かきて]
《我々は極秘プロジェクトを敢行すべく、地下にむかい地上から近い順にAブロック、Bブロック、Cブロックとそれぞれの階にあるステージを創立しました。》
「…………!!!」
:11/03/06 01:17
:SH07B
:☆☆☆
#32 [かきて]
「ようは、エレベーター式ってことか」
ガッチリしたイケメンが冷静に言った。
《その通り、察しがいい方がいるようですね。
あなた方がいる部屋は地下のエレベーターだと思ってください》
:11/03/06 01:19
:SH07B
:☆☆☆
#33 [かきて]
《そして、あなたたちは今、一番下の階のCブロックのステージ前にいます。
そのドアが開くと、ステージ内に続いています。》
:11/03/06 01:21
:SH07B
:☆☆☆
#34 [かきて]
《各ステージで、殺し合いをしてもらい、誰か死人が出ない限りステージからエレベーター内に戻ることは出来ませんのでご了承ください。》
「んなデタラメな…」
:11/03/06 01:23
:SH07B
:☆☆☆
#35 [かきて]
《そして、C→B→A→地上と、最後の地上に戻って来ることができた者が生きて自宅に帰ることができます》
「ふざけやがって、コラァ!!」
ヤクザが怒鳴る。
:11/03/06 01:25
:SH07B
:☆☆☆
#36 [かきて]
《 それでは、一応こちらのほうであなた方のスペックを簡単に紹介しときましょう》
「なんだ、なにがどういうことだよ…」
:11/03/06 01:27
:SH07B
:☆☆☆
#37 [かきて]
《 ヨウ ♂/22/ニ―ト》
周りがヨウを見る。
「ち、…なんでこんなクズと…」
ちらほら聞こえてきた。
:11/03/06 01:29
:SH07B
:☆☆☆
#38 [かきて]
《マイ ♀/22/フリータ―》
「あ、よろしくお願いします!」
殺し合いだっつってんのになにがよろしくだ…
ヨウはまた心の中で言った。
:11/03/06 01:31
:SH07B
:☆☆☆
#39 [かきて]
《剛 ♂♀/26/空手》
「オカマが、気持ち悪いんだよ、いますぐ死ねッ」
またボソッと聞こえた。
:11/03/06 01:34
:SH07B
:☆☆☆
#40 [かきて]
《アキト ♂/21/ボクサー》
あ、さっきのイケメンか…
オカマが顔を赤らめていた。
:11/03/06 01:35
:SH07B
:☆☆☆
#41 [かきて]
《エイジ ♂/30/柔道 》
「なに、勝手にわしの名出しとんじゃァ!!!」
「へぇ、ヤクザのくせに柔道してんのか…」
剣道着の男が言った。
「んじゃコラァ!!!」
つかみ合いになった。
:11/03/06 01:39
:SH07B
:☆☆☆
#42 [かきて]
《トウゴ ♂/23/剣道》
「剣道なんか相手んならんわボケがァ!!」
と、ヤクザが言った。
:11/03/06 01:41
:SH07B
:☆☆☆
#43 [かきて]
《 ミク ♀/24/キャバ 》
「ほぅ、…キャバねぇ…いい乳してそうだぜ」
ヤクザがニヤニヤして言った。
:11/03/06 01:43
:SH07B
:☆☆☆
#44 [かきて]
《観客さん ♂/22/ネタ民》
え…観客?ネタ…民?
ヨウは、聞き間違えかと思った。
「なんじゃそれ、お前なんか知っとんのちゃうんかい」
ヤクザがつっかかる。
:11/03/06 01:45
:SH07B
:☆☆☆
#45 [かきて]
《それでは、みなさん、頑張って殺し合ってください。 異種バトルロワイヤル、開始です!!》
すると、ドアが開いた。
:11/03/06 01:47
:SH07B
:☆☆☆
#46 [かきて]
ドアの外は、広いジャングルのような地下とは思えないような場所だった。
「…んじゃここ。」
:11/03/06 01:49
:SH07B
:☆☆☆
#47 [かきて]
一同がジャングルらしきドアの外に出た瞬間、後ろのドアが閉まった。
「…こんなところで、本当に殺し合いを…?」
:11/03/06 16:30
:SH07B
:☆☆☆
#48 [かきて]
本当に地下なのか…? 土もあるし、まるで島だ…
だが空はなかった。所詮広い部屋に作られたフィールドなのか…
:11/03/06 16:31
:SH07B
:☆☆☆
#49 [かきて]
すると、剣道着のトウゴが歩きだした。
「フン、おもしれぇ」
そう言って森の中に姿が消えていった。
:11/03/06 16:36
:SH07B
:☆☆☆
#50 [かきて]
「よくわかんねぇが、とりあえずお前俺と来いや」
と、ヤクザのエイジが、キャバのミクの手首をつかみ言った。
ミクはエイジの頬にビンタを喰らわした。
周りがどよめく。
:11/03/06 16:38
:SH07B
:☆☆☆
#51 [かきて]
「なにすんだクソアマァ!!犯すぞコラ!」
「ざけんな、あたしは不細工には興味ないの」
すると殴りかかろうとするエイジの腕を掴み、ゲイの剛が言った。
「やめな、喧嘩ならアタシが相手してやるよ」
:11/03/06 16:41
:SH07B
:☆☆☆
#52 [かきて]
「離せ…このカマ野郎ッ!」
だが、ガッチリと掴まれた腕は全く動かない。
「…てめえ、殺す…!」
「今のうちにどっかに逃げときな」
剛は周りの一同に言った。
:11/03/06 16:43
:SH07B
:☆☆☆
#53 [かきて]
ヨウはもちろんダッシュでその場から逃げ出した。
同じ方向に、フリ―タ―のマイもついて走ってきた。
:11/03/06 16:45
:SH07B
:☆☆☆
#54 [かきて]
ネタ民の観客さんは、パニックに陥って独走していた。
キャバのミクは、剛にお礼を言い、その場をあとにした。
:11/03/06 16:47
:SH07B
:☆☆☆
#55 [かきて]
「アンタもはやく行きな!」
剛はその場を動かないボクサーのアキトに叫んだ。
ブツブツと何か言っているようだ。
:11/03/06 16:48
:SH07B
:☆☆☆
#56 [かきて]
その隙をみて、エイジが腰から銃を取りだし発泡した。
「うぁあっ」
剛の太ももから血が吹き出し、エイジを掴む手が緩んだ。
:11/03/06 16:50
:SH07B
:☆☆☆
#57 [かきて]
「気色わりぃんだよ!!ボケ!ヤクザなめんなコラァ」
うずくまる剛の体を蹴り倒し、銃を剛の頭に向けた。
「死ぬかお前、あァ!?」
:11/03/06 16:52
:SH07B
:☆☆☆
#58 [かきて]
次の瞬間、エイジの横面にアキトが拳を叩き込んだ。
「ぐっ、しまっ…」
よろめくエイジは銃を構えたが、懐にもぐりこんだアキトがエイジの腹にフックを喰らわした。
:11/03/06 16:55
:SH07B
:☆☆☆
#59 [かきて]
くふぅと息が洩れ、膝をつくエイジ。
その顔面に膝蹴りが入った。
エイジは仰向けに倒れ、失神した。
:11/03/06 16:57
:SH07B
:☆☆☆
#60 [かきて]
「あの、大丈夫ですか…?」
心配そうなアキトの肩を借りて起き上がる剛。
「アンタ、ありがとうね。助かったわ」
:11/03/06 16:58
:SH07B
:☆☆☆
#61 [かきて]
照れくさそうにうなずくアキト。
「あら、かわいい…嘘よ嘘。 アンタなんで逃げなかったの?」
「いや、俺、あの…足が動かなくて。それに、誰かを身代わりにして逃げるのが嫌だっただけで…」
:11/03/06 17:02
:SH07B
:☆☆☆
#62 [かきて]
「へぇ、おかしなこと言うのね。 アンタ格好よかったわよ? イケメンだし」
「…いや、俺はそんな出来た人間じゃないです」
「アタシは剛。 見ての通りオカマよ」
「あ、俺はアキトっていいます。」
:11/03/06 17:04
:SH07B
:☆☆☆
#63 [かきて]
「とにかく、みんなを探しましょう」
二人は、気絶したエイジをあとに歩きだした。
:11/03/06 17:06
:SH07B
:☆☆☆
#64 [かきて]
その頃、息を切らし木にもたれかかる観客さん。
「はぁはあ、なんだ、一体俺が何でこんな目に…!!」
:11/03/06 17:08
:SH07B
:☆☆☆
#65 [かきて]
自分はいつだって、自分の意見を押し通してきたり、屁理屈だろうとなんだろうと常に人の上に立ってるつもりでいた。
ただそれは、C‐BOXの中での話だが…
だが、こんな拉致されるほどのことなんかした覚えがない。
:11/03/06 17:11
:SH07B
:☆☆☆
#66 [かきて]
ヤクザとかキャバとか、なんなんだ一体、殺し合い!?
意味がわからない…
ゲームか?ゲームだよ、そうだよな…?
観客さんは完全にパニックに陥っていた。
:11/03/06 17:13
:SH07B
:☆☆☆
#67 [かきて]
俺は今までだってセックスもしたことあるし( 可愛いとはいいがたいが)、彼女もいたこともある、一応学生だし、C―BOXでだって有名なコテも持ってるし、顔だって、髪型はキメてるから、どや顔とかやたら腹筋みせたりしてる勘違いクソネタ民どもとも違うハズだ。(時々叩かれるが)
そんな俺は勝ち組のはずなのに、どうしてこんな…
:11/03/06 17:19
:SH07B
:☆☆☆
#68 [かきて]
勝ち組のつもりだっただけなのか…?
いや、そんなはずは…いや、そもそもC―BOXに依存してる時点で…いや、あれ? 俺はなにして…
観客さんはネット世界に浸かりすぎて、自分を過大評価してしまっていた
つまり、本来の自分はしょうもないやつだったのだ。
:11/03/06 17:22
:SH07B
:☆☆☆
#69 [かきて]
観客さんは、精神がおかしくなっていた。
目は遠くのほうを見、涎を垂れ流し、不気味な笑い声を発しながら放心状態になっていた。
:11/03/06 17:24
:SH07B
:☆☆☆
#70 [かきて]
その頃、ヨウは自分を追ってついてきたマイと共に、横たわる大きな丸太の影に隠れていた。
「…ねえ、あたしたちどうなっちゃうの?」
:11/03/06 17:25
:SH07B
:☆☆☆
#71 [かきて]
そんなこと知らねえよ!
と、もちろん心の中で思った。
「…なんで、なにも言わないの? どうかしたの?」
ずけずけと何度も訊いてくるマイの問いにヨウは心の中で、何度も偉そうに言い返してやった。
:11/03/06 17:28
:SH07B
:☆☆☆
#72 [かきて]
「なにか喋ってよ! ねえ!男でしょ、しっかりしてよ!」
うっせ―な、何度も答えてんじゃん!…心の中でだけど…
:11/03/06 17:29
:SH07B
:☆☆☆
#73 [かきて]
そもそも女とこんなに密着して会話なんてしたことないことに気付いたヨウは、チャンスだと思い、勇気を出して口を開いた。
「…お、男だからって、関係ない…よ」
なに言ってんだ僕―ッ!最悪だ!最初の一言が、こんなセリフなんて…
:11/03/06 17:32
:SH07B
:☆☆☆
#74 [かきて]
するとマイはムッとした顔をした。
「なにそれ―、女の子を守るのが男の役目じゃん」
「いや、僕、別に」
「…もしかして、あたしウザイ?」
:11/03/06 17:34
:SH07B
:☆☆☆
#75 [かきて]
ヨウは首を激しすぎるくらい横に振った。
それを見て、マイがプッと吹き出し笑い始めた。
「そんなに首振らなくても! え、じゃあなに?あたしのこと気になってるの?」
顔を赤らめるヨウ。
:11/03/06 17:36
:SH07B
:☆☆☆
#76 [かきて]
「もしかして、女の子の免疫がないとか?」
「…う、ん」
「へ―、でもあたし草食系あんま好きじゃないんだよね」
「いや、別に僕は…あの」
「あたし、マイ。よろしく」
:11/03/06 17:38
:SH07B
:☆☆☆
#77 [かきて]
どうもこの子、苦手だな―と思いながらもヨウも答えた。
「僕は、ヨウ…ていいます」
「敬語じゃなくていいじゃん、この際」
「う、うん」
:11/03/06 17:40
:SH07B
:☆☆☆
#78 [かきて]
「てか、一体なんなんだろうね…拉致られてくる前の全然記憶がないんだけど…」
「僕…も」
嘘だ、僕は少なくとも覚えていた。オナニ―していたなんて言えない。
:11/03/06 17:43
:SH07B
:☆☆☆
#79 [かきて]
「あの、マイ…ちゃんは、殺し合いとか信じる…の?」
「ん―、なんか状況もまだ理解出来ないからわかんないや」
:11/03/06 17:44
:SH07B
:☆☆☆
#80 [かきて]
それはそうだろう、だが、さっきのヤクザとオカマのひとたちの様子を見た限り、今頃もしかしたら…
その時だった。
:11/03/06 17:49
:SH07B
:☆☆☆
#81 [かきて]
前方の草むらからガサガサと何かが近づいてくる音がする。
「なに? なんなの…?」
怯えるマイになんの言葉もかけられないヨウ。
:11/03/06 17:55
:SH07B
:☆☆☆
#82 [かきて]
草むらから、剣道着のトウゴが現れた。
「お前ら、参加しねェ気か?」
「…参加って、アンタ殺し合いとか信じてるわけ!?」
マイが言った。
:11/03/06 19:23
:SH07B
:☆☆☆
#83 [かきて]
「…信じきってはいない。だが、たしかなことは死人がすでに出ているということだ」
!!!!!!!!!!!!!!!!!
そうだった…!思いだした…母さんは僕が拉致られるときに殺されたんだ…!
:11/03/06 19:25
:SH07B
:☆☆☆
#84 [かきて]
「…俺は、お前らを殺して生き残る」
「え、ちょっ、なんでよ!?」
マイが必死に言葉を発する。
:11/03/06 19:27
:SH07B
:☆☆☆
#85 [かきて]
「安心しろ。
木刀代わりに、いい棒を見つけた。 丈夫だし、これだと時間はかからんだろうな」
トウゴはそう言って棒を振り上げ構えた。
「どっちからだ?」
:11/03/06 19:30
:SH07B
:☆☆☆
#86 [かきて]
トウゴはマイに構えていたが、ふとヨウのほうへ目線を移した。
ヨウは必死に目をそらした。
:11/03/06 19:32
:SH07B
:☆☆☆
#87 [かきて]
「こっちを見ろッ!!!」
トウゴは叫んだ。
ヨウは目をギュッとつむった。
その肩にバシッと一撃が入る。
「ぎゃッ」
:11/03/06 19:34
:SH07B
:☆☆☆
#88 [かきて]
「お前、見ててイライラするぜ」
ヨウはうずくまり、恐怖で涙が止まらなかった。
「やめてよ!」
マイがヨウの前に出てきた。
:11/03/06 19:36
:SH07B
:☆☆☆
#89 [かきて]
しばらくにらみ会う二人。
すると、棒を肩に乗せトウゴがフンッと言った。
「やめた。 殺る価値もね―」
:11/03/06 19:38
:SH07B
:☆☆☆
#90 [かきて]
jpg 96KB
:11/03/06 19:41
:SH07B
:☆☆☆
#91 [かきて]
「女に守られて情けねェ男だな」
トウゴは二人の間を通り、去っていった。
:11/03/06 19:43
:SH07B
:☆☆☆
#92 [かきて]
そのころ、ミクは歩きながらさっきの状況のことを考えていた。
殺し合いですって!? ふざけてるのにもほどがあるわ…あたしはキャバクラでもNo1の女よ…!
なんでこんなところに連れてこられなきゃいけないの…
:11/03/06 19:56
:SH07B
:☆☆☆
#93 [かきて]
高卒で夜の世界に入り、初めは風俗嬢だった自分をある日、あるホストが「体を傷つけるのはやめよう」と言ってあたしを変えてくれた…
あたしはキャバクラで必死に働き、いつしかNo1にまで昇りつめた。
:11/03/06 19:59
:SH07B
:☆☆☆
#94 [かきて]
そのホスト、龍と一緒に住むようになってあたしの世界観は変わっていった。
龍の笑顔に癒され、たまに喧嘩はしたけれど、いつだって何気ない一言であたしの心を救ってくれた。
:11/03/06 20:02
:SH07B
:☆☆☆
#95 [かきて]
龍はホストクラブで、No1ではなかった。
たまにスネて喧嘩して帰ってきたり、でもそれも彼らしくて、誰かを愛しいって思えるなんて考えてもみなかった。
こんな毎日がずっと続けばいいのに…
:11/03/06 20:06
:SH07B
:☆☆☆
#96 [かきて]
だが、ある日龍の帰りを待ち夕飯の支度をしてるとき、アパートの玄関から凄い勢いで龍が飛び入ってきた。
:11/03/06 20:07
:SH07B
:☆☆☆
#97 [かきて]
龍がよろけてあたしの体にのッかかってきた時は、どうしたの?そんなに会いたかった?と、今ではなんて間抜けなことが思い浮かんだんだろうと思う。
:11/03/06 20:09
:SH07B
:☆☆☆
#98 [かきて]
あたしの肩にぐったりともたれかかり虫の息の龍の様子に驚く間もなく。
その玄関からガスマスクをした男たちが入ってきた。
:11/03/06 20:10
:SH07B
:☆☆☆
#99 [かきて]
「龍!?どうしたの!? このひとたち誰なの!?」
そしてヌルッとした感触にギョッとした。
自分の腕から手にかけて龍の血がべっとりとついていた。
:11/03/06 20:12
:SH07B
:☆☆☆
#100 [かきて]
「…逃げろ、ミク」
その瞬間龍の頭にプシュンッと、穴が開き、龍が絶命するのが分かった。
:11/03/06 20:14
:SH07B
:☆☆☆
#101 [かきて]
それからはその男たちに気絶させられ、あの部屋に連れていかれた。
いまになってだんだん思い出してきながら、ミクは涙をこらえながら歩き続けた。
:11/03/06 20:15
:SH07B
:☆☆☆
#102 [かきて]
確か、あのアナウンスでは "地上まで生き残った者は生きて帰れる"と言っていた。
ミクはどうしても自分と龍の住んでいたアパートに帰りたかった。
:11/03/06 20:19
:SH07B
:☆☆☆
#103 [かきて]
そして、復讐をしてやるんだ!!!!
ミクは憎悪で満たされていく…
多分、目的は分からないが、あんなことまであった以上、殺し合いはあながち嘘ではない気がする。
:11/03/06 20:21
:SH07B
:☆☆☆
#104 [かきて]
さっき助けてくれたオカマは信用してもいいのか…
いや、自分だけしか信用できない…
絶対に生き残る…絶対に!!
まずは、武器だ…
ミクは汚れたドレスの足元を動きやすいように結び、歩き続けた。
:11/03/06 20:24
:SH07B
:☆☆☆
#105 [かきて]
そのころ、ドア入り口前で気絶していたエイジが目を覚ましていた。
「…ッ!…くそ、どれくらい寝てたんだ…」
あたりを見回したが静かだった。
:11/03/07 18:45
:SH07B
:☆☆☆
#106 [かきて]
「あの野郎…ボクシング使ってやがったな…不意討ち食らわせやがって…」
エイジは怒りをこみあげながら、ブツブツと言った。
:11/03/07 18:48
:SH07B
:☆☆☆
#107 [かきて]
イライラすること続きだ…あの時からなんも変わらねえ…!!!
高校時代、いじめられてた俺は、親の薦めで柔道を一筋やってきた。 もちろん黒帯。
予選を勝ち抜き、全国大会出場の切符も勝ち取った。
:11/03/07 18:54
:SH07B
:☆☆☆
#108 [かきて]
強くなってからは、自分をいじめてきた奴らはもちろん、俺の暴力は学年1だと確信した…!
俺は強い、なんだ、暴力一つでこんないい景色がみられるんだ…
:11/03/07 18:57
:SH07B
:☆☆☆
#109 [かきて]
そして次第に自分はこんな学校にくすぶっておくような人間なのか…?
違う! …そして、ある考えに辿り着く…
試したい…
:11/03/07 19:23
:SH07B
:☆☆☆
#110 [かきて]
自分の力を試したい…!!!
夜の街には興味はあった、一体ストリートで自分の力はどのように通用するのか…!?
:11/03/07 19:26
:SH07B
:☆☆☆
#111 [かきて]
エイジは、夜の街で路上格闘をするようになり、ヤンキー・不良・喧嘩屋、さまざまな格闘を制し
…ある日一人を死の寸前まで負いやってしまう…
:11/03/07 19:29
:SH07B
:☆☆☆
#112 [かきて]
当然、退学…そしてエイジはなるべくして夜の街の世界に浸かりこんでいった…
2年後、とにかく街で暴れまわるエイジは、あるヤクザに一目置かれ、組で働くことになった…
……これでいいんだ。これで…
:11/03/07 19:34
:SH07B
:☆☆☆
#113 [かきて]
そして、エイジはある大きな仕事…いわゆるヤクの運びをした時のこと、相手の取り引き先の倉庫に辿り着き、ガスマスクをつけた男たちに気絶させられ、拉致されてきた…
:11/03/07 19:39
:SH07B
:☆☆☆
#114 [かきて]
エイジは、思い出しはじめていた。
まぶたをゆっくりと閉じ、鼻血を手の甲でぬぐいながら、落ちている銃を手に取りフゥ―…と息を吐いた。
:11/03/07 19:44
:SH07B
:☆☆☆
#115 [かきて]
くっくっ…殺し合いかァ…もう俺はなにも驚かねェ…
忘れてたぜ…強ェやつがいい景色をみれんだ…!
俺は、あの景色が…このゲームであのときに感じたあの景色を見れる気がする…!!!!
:11/03/07 19:52
:SH07B
:☆☆☆
#116 [かきて]
のってやるよ…
そしてゆっくりとまぶたを開いた。
「まずは…ヤツらだ」
その瞳は、瞳孔が開いていた。
:11/03/07 19:55
:SH07B
:☆☆☆
#117 [ビオレ]
いいね
![](http://img.ryne.jp/emoji/63903.gif)
:11/03/07 22:22
:SH02A
:HEp1HEPA
#118 [我輩は匿名である]
書いて
:11/03/20 15:19
:SH02A
:zvg5DsD6
#119 [びおれ]
あ 携帯一緒
:11/03/22 20:37
:SH02A
:ji3V9BNA
#120 [かきて]
そのころ剛とアキトは、大きな樹のそばで休憩していた。
銃弾による剛の脚の怪我を治療する道具がないため、アキトが剛の脚に負担はかけられないと判断したためだった。
:11/03/27 16:16
:SH07B
:☆☆☆
#121 [かきて]
「あなた、なんでオカマのあたしにここまでしてくれるの」
息を切らしながら剛が聞いた。
「…いや、深く考えてないから自分でもわかりません…」
:11/03/27 16:22
:SH07B
:☆☆☆
#122 [かきて]
「今時、純粋なのね笑」
「え…いや、別に
![](http://img.ryne.jp/emoji/63915.gif)
」
「…」
「…」
「殺しあいなんて…ばかばかしいわよ」
:11/03/27 16:29
:SH07B
:☆☆☆
#123 [かきて]
コクリと頷くアキトに、剛は微笑んだ。
「あなた、死んじゃだめよ?」
「え…?」
:11/03/27 16:31
:SH07B
:☆☆☆
#124 [かきて]
どうやらこのオカマはアキトにハマっていた。
「それより、ボクシング…どのくらいやってたの?」
「…えっと、10年くらいです」
:11/03/27 16:34
:SH07B
:☆☆☆
#125 [かきて]
「…俺、昔はいじめられっこだったんです」
剛はなにも言わなかった。
「中学生のときからまともに人に意見したりなんてできなくて…放課後は毎日のように呼び出されてリンチやカツアゲをされてました」
:11/03/30 14:34
:SH07B
:☆☆☆
#126 [かきて]
「自殺も何回も考えたりもしたけど…それでも結局行動にうつすことができず、生きる意味を持てずにいました
ある日、ある女の子が転校してきました」
:11/03/30 14:37
:SH07B
:☆☆☆
#127 [かきて]
「その子は、見た目は清楚でおとなしそうな印象だったんですが、自己紹介のとき、いつも俺をリンチしてたやつがおちょくったんです…
すると、彼女はそいつのもとまでズカズカと近づいていき、回しげりをそいつの顔面に食らわせたんです…」
:11/03/30 14:41
:SH07B
:☆☆☆
#128 [かきて]
「それで、その子に恋しちゃったわけか」
剛がおちょくるように言った。
:11/04/12 22:30
:SH07B
:☆☆☆
#129 [かきて]
アキトは慌てるように言い付け足した。
「いや、好きとは違ってて…なんというか、憧れ…ってゆ―んですかね」
:11/04/12 22:31
:SH07B
:☆☆☆
#130 [かきて]
「憧れ?…女の子に?」
アキトがこくりと頷く。
「…それで、影響されて格闘技始めたってわけね」
:11/04/12 22:34
:SH07B
:☆☆☆
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