†horror†
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#41 [輪廻◆j6ceQ96kak]
響歌『そ、そんな…』
警官『もしかしてイタズラで電話したのですか?』
響歌『違います! 確かに吉田さんの顔が…』
警官『いい加減にしてくださいよ…こっちだって暇じゃないんです!』
警官はものすごい形相で言い放ち、帰っていった。
:11/04/27 12:35 :SH003 :t3.q0Fzo
#42 [輪廻◆j6ceQ96kak]
その場に崩れ落ちた響歌の元に敬太がすぐにやってきた。
敬太『…響歌ちゃん、大丈夫?』
響歌『私…確かに見たのに』
敬太『部屋暗かったんでしょ? 見間違えても仕方がないって!』
彼の支えに助けられながらも、平静を保った響歌に急に眠気が訪れた。
:11/04/27 12:41 :SH003 :t3.q0Fzo
#43 [輪廻◆j6ceQ96kak]
響歌『ごめん…もう寝るね』
敬太『ああ』
そしてあの音はそれからは一度もする事がないまま朝を迎えた。
優斗『あーよく寝た!』
響歌『おはようございます』
優斗『あれ村井? なんか暗いじゃん』
響歌は深夜の事を吉田に話した。
:11/04/27 12:45 :SH003 :t3.q0Fzo
#44 [輪廻◆j6ceQ96kak]
優斗『マジかよ、俺がそんな顔に?』
雪乃『響歌を驚かす為に変顔してたんじゃないの?』
優斗『ばーか。誰がそんな事するか』
いつもの楽しい会話が始まった。
しかしそれを中野敬太が遮るように口を開いた。
敬太『そういえばあの音しなくなりましたよね』
響歌はそれに疑問を抱かずにはいられなかった。
:11/04/27 12:49 :SH003 :t3.q0Fzo
#45 [輪廻◆j6ceQ96kak]
響歌『そういえば中野君、私が起こしたらすぐに目を開けたよね。起きてたの?』
敬太『ん? いや、寝てたけど。…俺って寝起きがいい方なんだよね』
響歌『でも、私が吉田さんの顔見た時に部屋が暗かった事も知ってたよね。だからちょっと気になって』
敬太は苦笑いをした。
:11/04/27 12:52 :SH003 :t3.q0Fzo
#46 [輪廻◆j6ceQ96kak]
敬太『だって、元から暗かったじゃん? だからそう思っただけ』
響歌『…そうなんだ』
優斗『さ、今日も仕事だ。俺は先に行かせてもらうわ』
吉田は一人黙々と片付けと準備を始めた。
:11/04/27 12:59 :SH003 :t3.q0Fzo
#47 [輪廻◆j6ceQ96kak]
そんな中、雪乃が響歌のそばに来て耳元で言った。
雪乃『そういえば響歌、私が悲鳴あげて気絶したって事は優斗くんには内緒にしてね。からかわれちゃうから』
響歌『うん、わかったよ』
響歌は、あれから吉田が起きる前に目を覚ました雪乃に報告していたのだ。
:11/04/27 13:01 :SH003 :t3.q0Fzo
#48 [輪廻◆j6ceQ96kak]
雪乃が準備に入り、今度は中野が響歌の元へ。
敬太『なあなあ、俺達はまだ時間あるし隣の部屋行ってみない?』
響歌『えっ?』
彼の意外な提案に一瞬戸惑う響歌。
敬太『だって俺そのおばさん見てみたいし。いいだろ?』
:11/04/27 13:07 :SH003 :t3.q0Fzo
#49 [輪廻◆j6ceQ96kak]
響歌『やめたほうがいいよ…。部屋の鍵もかかってると思うし』
敬太『鍵なら任せとけって。隣のおばさんは俺の親戚の人だって言えば管理人から鍵を貸してもらえるかもしれないだろ?』
響歌『無理があるような…。だって変わった人なんだよ? 管理人さんもおばさんの家族の事はわかってると思うし』
:11/04/27 13:10 :SH003 :t3.q0Fzo
#50 [輪廻◆j6ceQ96kak]
敬太『大丈夫。俺、演技は得意だし。俺も変わった人を演じればいいんだよ』
響歌『大丈夫かなあ…』
昔から嫌な事は嫌と言えない性格の響歌は彼に言われるがまま、その提案に乗る事にした。
吉田と雪乃がいち早く仕事に向かったのを確認した中野は、実行に入った。
:11/04/27 13:15 :SH003 :t3.q0Fzo
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