†horror†
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#491 [輪廻◆j6ceQ96kak]
蓮『村井、どうかした?』
響歌『ナナ、もしかしたら…』
蓮『…?』
響歌『ナナは…もう死んでるかもしれない…』
蓮『…へっ?』
響歌の予想外の発言に蓮は拍子抜けしたような表情を見せる。
:11/08/07 00:12 :T004 :lEByWk0Q
#492 [輪廻◆j6ceQ96kak]
響歌『あのカメラ…写された人だけじゃなくて写した本人にもなんらかの不幸がくる…そんな感じがするんだよね』
蓮『それ本気で言ってんの?』
響歌『だって蓮のお兄さんだってあの時…』
蓮『それは…なんていうか…』
言葉に詰まる蓮。
響歌『それにお兄さんの携帯にきたメールも…』
蓮『あんなのふざけたイタズラに決まってるだろ。俺は信じないね』
そう自信満々に言い放った。
:11/08/07 00:19 :T004 :lEByWk0Q
#493 [輪廻◆j6ceQ96kak]
一方、響歌は納得できない表情をしていた。
響歌『…蓮には言っておいた方がいいかな』
そう言ってポケットから携帯電話を取り出すと、メール画面を蓮につきつけた。
蓮『な、なんだよこれ…』
響歌『私にもきたの。昨日の夜…』
蓮『い、イタズラじゃねーの?』
まだ言うかと思わんばかりの往生際の悪さに我慢できなくなった響歌は昨日身に起きた体験も話した。
:11/08/07 00:26 :T004 :lEByWk0Q
#494 [輪廻◆j6ceQ96kak]
その話を聞き終えた蓮は黙ってしまった。
響歌『デスカメラとデスネット…蓮のお兄さんに起きた事はこの二つがものすごく関係してると思う』
蓮『で、でも…デスネットなんてサイト、兄ちゃんが入会してるなんて聞いた事ないよ』
響歌『私だってそんなのに入った覚えはないよ。でもこうしてメールは来てるんだよ!』
少し強気に言うと、蓮はなぜか小さく微笑んだ。
:11/08/07 00:32 :T004 :lEByWk0Q
#495 [輪廻◆j6ceQ96kak]
蓮『やっぱお前変わってないや』
響歌『なんでこんな時に笑ってるの?』
蓮『お前だってなんだよその真剣な顔。ガラじゃねえって』
響歌『なっ…』
蓮『よし、肩の力抜けたとこでお前の所に来るっていうデスネットの局員について調べようぜ』
一番辛いのは彼のはずなのに、なぜこんな呑気に笑っていられるのか?
いや、それが響歌の知っている桐谷蓮だったからだ。
:11/08/07 00:39 :T004 :lEByWk0Q
#496 [輪廻◆j6ceQ96kak]
蓮『じゃあお前の携帯で調べてくんない?』
響歌『…私が…?』
蓮『俺、携帯もパソコンもないし』
響歌は小さくため息をついてから、ネットへ繋いだ。
『デスネット 局員』
検索。
あっという間にページが何個か現れた。
一番上から順にページを閲覧していく。
:11/08/07 00:46 :T004 :lEByWk0Q
#497 [輪廻◆j6ceQ96kak]
とある掲示板が表示され、スクロールしていく。
――――――――――
1:名無しさん
登録した覚えのないデスネットというサイトからポイントが0になりました、みたいな感じで局員がお伺いしますってメールがきたんですけどこれって本当にきたりするんですか?
親はイタズラだろうと言いましたが、内心怖いです…。
――――――――――
この書き込みをした者と同じく内心ドキっとなった響歌はゆっくりとページをスクロールした。
:11/08/07 01:02 :T004 :lEByWk0Q
#498 [輪廻◆j6ceQ96kak]
――――――――――
2:名無しさん
当然だけどメールアドレスだけで住所までは特定できない。
放っておけば大丈夫。
しつこく来るようならアドレス変更。
架空請求みたいなもんだよ。
――――――――――
3:名無しさん
↑デスネットは別だよ。
主は闇サイトで闇商品買ったりした事ある?
買う時に名前とか住所書く所あるから、そこから情報が色んな所に漏れるよ。
――――――――――
響歌『これだ…』
画面に向かって一人で頷いた。
:11/08/07 01:11 :T004 :lEByWk0Q
#499 [輪廻◆j6ceQ96kak]
蓮『なんかわかった?』
響歌『ナナがデスカメラ買った時に私の名前とか住所使ってた…。だから今になってこのメールが…』
蓮『え…でもおかしくね? お前って中学の時、井本が携帯買ってから連絡先は交換してなかったんだよな? ならなんでアドレスとか番号とかわかんの?』
蓮の言うとおりだった。
それだけが不可解だった。
:11/08/07 01:18 :T004 :lEByWk0Q
#500 [輪廻◆j6ceQ96kak]
そんな中、一人の男の顔が思い浮かぶ。
響歌『あの男…』
蓮『…どした?』
響歌『私が山の中で会ったあの男なら…』
蓮『…!!』
響歌の中で何かが繋がりはじめていた―
すべてを知る為には、響歌はもう一度あの男に会わなければならないのかもしれない―
その日の夜、またしてもあの夢を見た。
身動きができない状態。
そして暗闇から段々と近づいてくる見えない人物。
それは響歌のすぐ目の前まで迫っていた―
第4話 共鳴なる戦慄【完】
:11/08/07 01:27 :T004 :lEByWk0Q
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