2年A組
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#145 [我輩は匿名である]
「またなんかわかったら連絡するよ」
「うん、こっちも。ちゃんと生きといてくれよ?お前狙われそうなキャラだから心配だわ」
「何だよそれ」
「はははっ。じゃあな」
電話はそれで切れてしまった。
相変わらず自由奔放な彼に、誠は小さく笑い、電話を置いてまたパソコンに向き直った。
:11/11/14 21:59
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#146 [我輩は匿名である]
「あー暇暇暇!!」
「皐ちゃん声大きいよ」
皐と美穂も、暇つぶしに電話をしていた。
ストレスがたまっているのか、いつもに増して声が大きい皐に、美穂は真顔で電話を耳から遠ざける。
「いいね、事件に関係してない人は」
美穂は羨ましそうに言う。
「警察に呼ばれたりしないし、びくびくしなくていいし」
「まぁね。ほんと、いつ終わるんだろうね?この事件。マジいい迷惑」
「そうだね…」
:11/11/14 22:00
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#147 [我輩は匿名である]
皐はにやっと笑う。
「みんなの恋愛事情も見れないしねぇ」
「誰の?」
「あんた達だよ!!どこまで鈍感なの!?」
皐に怒鳴られ、美穂はまた受話器を話しながらきょとんとする。
「え?私?彩ちゃんじゃなくて?」
「彩もあるけど!」
「そういえば、皐ちゃんは?好きな人とかいないの?」
美穂がコロッと話を変える。
:11/11/14 22:00
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#148 [我輩は匿名である]
「わ、私は…」
すると、珍しく皐が言葉を濁した。
美穂は首をかしげる。
「私は…ないよ」
「嘘だぁ。皐ちゃんがそんな声出す時は大体怪しいよ」
「…うるさいなぁ」
「何々〜?美穂ちゃんが聞いてあげるよ〜?」
:11/11/14 22:01
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#149 [我輩は匿名である]
美穂は楽しそうに笑う。
「いいよ!…どうせかなわないんだし」
「え?」
「…なんでもない!」
「ふうん…」
変なの。美穂はかなり気になったが、皐の態度を考えると、それ以上は聞けなかった。
:11/11/14 22:01
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#150 [我輩は匿名である]
「何しに来たんだよ」
土谷は腕を組んで睨む。
「だってよー、学校いけねぇと暇でさー」
頭の後ろで手を組んで、つまらなさそうに龍也が言う。
「だからってうかつに出歩いてんじゃねーよ!」
「だって俺関係ねーもーん。そう言うんならさっさと捕まえろよな!」
2人は警察署内でにらみ合う。
「あの…どなたですか?」
静かに、南里が2人の間に割って入る。
:11/11/16 21:36
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#151 [我輩は匿名である]
南里を初めて見る龍也は、目を丸くして彼女を見る。
「あぁ、こいつは俺が面倒見てる寺田龍也」
「どうも」
龍也は急におとなしくなって、ぺこっと頭を下げる。
「そうだったんですか」
「…あんたは?」
「あぁ失礼しました。私は警視庁捜査一課の南里由紀と言います」
:11/11/16 21:36
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#152 [我輩は匿名である]
「(…美人…)」
「おい、鼻の下伸ばしてんじゃねーよ」
「のっ、伸ばしてねーよ!俺にはちゃーんと…」
「ちゃーんと、何だよ?」
土谷にニヤニヤ笑われ、龍也は内心「やべぇ」と口をつぐむ。
「…じゃっ、俺帰るわ」
「あ!?おいこら!」
土谷の声を振り切って、龍也は走って警察署を出た。
:11/11/16 21:36
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#153 [我輩は匿名である]
「(…いや、別に言ってもよかったんだけどな…)」
思わず逃げてしまったが、龍也はふと思う。しかし、何だか急に恥ずかしくなった。
「…あ〜あ、つまんねぇなぁ…」
龍也はポケットに手を突っ込んで、ふと空を見上げてつぶやいた。
:11/11/16 21:37
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#154 [我輩は匿名である]
毎日、そんな日が続いた。退屈で、でも安心な日々。
6日たったこの土曜日も、そんな日になるはずだった。
春香は財布に入れていたCDの予約券を手に、それを眺める。
予約の期限が今日で切れてしまう。本当は学校帰りに買う予定だったのだが、学校に行けなくなってしまい、買いに行くタイミングを完全に失っていた。
「…今日ぐらいいいよね。どうせ明後日からまた学校始まるんだし」
春香は立ち上がり、部屋を出る。
「お母さん!CDだけ買いに行ってきていい?すぐ帰ってくるから!お願い!」
台所で、母親に向かって手を合わせる。
:11/11/16 21:37
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