2年A組
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#151 [我輩は匿名である]
南里を初めて見る龍也は、目を丸くして彼女を見る。
「あぁ、こいつは俺が面倒見てる寺田龍也」
「どうも」
龍也は急におとなしくなって、ぺこっと頭を下げる。
「そうだったんですか」
「…あんたは?」
「あぁ失礼しました。私は警視庁捜査一課の南里由紀と言います」
:11/11/16 21:36
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#152 [我輩は匿名である]
「(…美人…)」
「おい、鼻の下伸ばしてんじゃねーよ」
「のっ、伸ばしてねーよ!俺にはちゃーんと…」
「ちゃーんと、何だよ?」
土谷にニヤニヤ笑われ、龍也は内心「やべぇ」と口をつぐむ。
「…じゃっ、俺帰るわ」
「あ!?おいこら!」
土谷の声を振り切って、龍也は走って警察署を出た。
:11/11/16 21:36
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#153 [我輩は匿名である]
「(…いや、別に言ってもよかったんだけどな…)」
思わず逃げてしまったが、龍也はふと思う。しかし、何だか急に恥ずかしくなった。
「…あ〜あ、つまんねぇなぁ…」
龍也はポケットに手を突っ込んで、ふと空を見上げてつぶやいた。
:11/11/16 21:37
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#154 [我輩は匿名である]
毎日、そんな日が続いた。退屈で、でも安心な日々。
6日たったこの土曜日も、そんな日になるはずだった。
春香は財布に入れていたCDの予約券を手に、それを眺める。
予約の期限が今日で切れてしまう。本当は学校帰りに買う予定だったのだが、学校に行けなくなってしまい、買いに行くタイミングを完全に失っていた。
「…今日ぐらいいいよね。どうせ明後日からまた学校始まるんだし」
春香は立ち上がり、部屋を出る。
「お母さん!CDだけ買いに行ってきていい?すぐ帰ってくるから!お願い!」
台所で、母親に向かって手を合わせる。
:11/11/16 21:37
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#155 [我輩は匿名である]
母親は少し考えた末、「すぐ帰ってくるのよ?絶対人通りが多いところだけを通りなさい」と了承してくれた。
「ありがとう!行ってきます!」
春香は大喜びし、鞄を持って家を飛び出す。
幸い、ここからCDショップまではそう遠くなく、大通りを通るので安全だ。
春香は久しぶりの外出に、なんとなく心躍らせながら歩く。
ただの買い物でこんなに開放感を覚えたことは、おそらく今までなかっただろう。
無事にCDショップに到着し、念願のCDを買った。
:11/11/16 21:38
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#156 [我輩は匿名である]
「(やっと買えたー♪)」
袋に入ったCDを大事そうに鞄に入れ、店を出る。
そこで、ふとあることを思いついた。
「(…せっかくだし、ちょっとだけ本屋にも行こうかな)」
そういえば、雑誌も買いたかったっけ。春香は迷ったが、どうせすぐそこだし、と歩を進める。
同じ大通りの、少し先に行ったところに本屋はある。
:11/11/16 21:38
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#157 [我輩は匿名である]
土曜日という事もあり、だいぶ混雑している。人をよけながらなんとか歩く。
「(あ、そういえば彩にメール送ろうと思ってたのに、すっかり忘れてた)」
ぼーっとしていると、突然全く関係の無い事を思い出すのは、よくある事である。
この間電話した時には、変な空気で終わり、ずっとそのままだった。
あの時、何て答えればいいのかわからなくて、黙り込んでしまった。きっと、彩は少なからず気にしているだろう。
「(帰ったらメール送ろう)」
そんな事を思っていると、向こうから歩いてきた男性にぶつかりそうになった。
「あっ…すみません」
目の前で止まったため、ぶつかりはしなかった。
:11/11/16 21:38
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#158 [我輩は匿名である]
「こちらこそ」
愛想よく、目の前の黒髪の男性が笑う。
ホッとして、春香も小さく笑い返す。
その直後。
胸元に鈍い痛みを感じた。
春香はどうしたんだろうかと視線を落とす。
そして、自分の目を疑った。
目の前の男性の手が見える。そしてそれに握られているナイフも、それが自分に突き刺さっているのも、そこから溢れ出る赤い液体も。
:11/11/16 21:39
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#159 [我輩は匿名である]
「心配しなくても、心臓に刺さってるからあんまり苦しまずに死ねるよ」
男性がにっこり笑う。
「バイバイ」
そして、素早くナイフを引き抜き、ポケットに入れた。
それ以上何も言えないまま、春香はその場に倒れ込む。
そうなってやっと、周りの人が気付いた。多数の悲鳴が上がり、騒然とし始める大通り。
男性は人の流れに乗り、その場から消えた。
こんなことなら、わざわざCDを予約なんてしなければよかった。期限が切れても、月曜日の学校帰りまで待てばよかった。薄れゆく意識の中で、春香は後悔した。
:11/11/16 21:40
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#160 [我輩は匿名である]
春香ちゃああん(;_;)
:11/11/16 21:45
:W62P
:cvuFfvFM
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