2年A組
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#232 [我輩は匿名である]
「僕が素直に捕まると思う?」

葛城の言葉に、土谷は素早くピストルを構え直す。それを見て、南里たちも葛城に狙いを定める。

しかし、葛城の方が数秒速かった。

「バイバイ」。そう言い残して、葛城は持っていたナイフで自分の首を切り裂いた。

頸動脈が切れた葛城の体は、周囲を赤く染めながら仰向けに倒れる。

⏰:11/11/28 22:04 📱:PC/0 🆔:AQY0ejrw


#233 [我輩は匿名である]
土谷の頭の中が真っ白になる。その後ろで、南里が部下に救急車の要請を命令し、美穂たちに駆け寄る。

他の刑事たちも、葛城に駆け寄ったり、話し合ったりしている。

葛城は倒れ込んだまま、ボーっと青空を見上げる。

「(ごめんね…、僕はここまでだ…。…楽しかったよ…)」

誰かにあててそう思いながら、ゆっくりと目を閉じた。

⏰:11/11/28 22:05 📱:PC/0 🆔:AQY0ejrw


#234 [我輩は匿名である]
南里が美穂のそばにしゃがみ込み、龍也の首元に触れる。

しかし、南里の指先にはもう、何の感触も返ってこない。

美穂は生気のない表情でぼんやりと、ほとんど息をしていない龍也の寝顔を見つめている。

「そんなわけねぇだろ…」

南里の後ろで立ち尽くしている土谷が呟く。

「こいつはそんなに簡単に死なねぇ…!そんな奴じゃねぇんだよ!!」

⏰:11/11/28 22:09 📱:PC/0 🆔:AQY0ejrw


#235 [我輩は匿名である]
土谷は龍也に駆け寄り、心臓マッサージをしようと龍也の体に手をかける。

しかし、美穂がそれを拒むように、龍也の体を強く抱きしめた。

「…もうやめて…」

首を振る美穂の体も、小刻みに震えている。

ここまで拒否されては、手を出すことができない。土谷と南里は困ったように顔を合わせた。

その後、龍也と葛城は、救急車で警察病院に運ばれたが、2人ともそこで死亡が確認された。

⏰:11/11/28 22:10 📱:PC/0 🆔:AQY0ejrw


#236 [我輩は匿名である]
2年A組を見て凄いファンになりました
続きが早くみたいです

⏰:11/12/02 19:13 📱:SH004 🆔:WNdrMwfs


#237 [我輩は匿名である]
>>236サン
コメントありがとうございます!
感想板もありますので、そちらもご利用ください♪

⏰:11/12/02 20:22 📱:PC/0 🆔:YUwrgdBc


#238 [我輩は匿名である]
美穂は南里に貸してもらった毛布を肩にかけて、病院のベンチに座ってじっとする。

龍也の最期の言葉が頭から離れず、何度も繰り返し響く。

⏰:11/12/02 20:23 📱:PC/0 🆔:YUwrgdBc


#239 [我輩は匿名である]
土谷たちと葛城が対峙している間、龍也は美穂の声にじっと耳を傾けていた。

『きっと救急車も呼んでくれるよ!だからもうちょっと頑張って!ね!?』

『…救急車が来ても…これじゃ…助からない…だろ…』

『どうして?わからないじゃない!』

『…わかるよ…』

龍也は言いながら、地面に広がる自分の血の跡に目をやる。

⏰:11/12/02 20:23 📱:PC/0 🆔:YUwrgdBc


#240 [我輩は匿名である]
下腹部を刺された時も出血は多かったが、胸部の出血量は、明らかにそれを上回っていた。

この出血量では、きっと助からない。万が一助かっても、脳死状態や麻痺が残る可能性がある。

龍也はそう思って、もう一度美穂を見る。

『…ごめん…。明日からは…送ってあげられそうにねぇわ…。…気を付けて帰れよ…』

『寺田くん…』

ぼろぼろと涙を流す美穂を見て、龍也は小さく笑みを浮かべる。

⏰:11/12/02 20:24 📱:PC/0 🆔:YUwrgdBc


#241 [我輩は匿名である]
『あーあ…俺…今超幸せかも…。…好きな子が…自分の為に泣いてくれて…好きな子に抱かれて…死ねるんだから…』

龍也は満足そうに言って、目を閉じる。

その言葉を聞いて初めて、美穂は気が付いた。

皐がやたらと恋愛話で意味深な笑みを浮かべていたのも、その時にちょっと心の中が変な気分になったのも、
龍也にグローブを貸してもらったり、「送ってやる」と言われてとても嬉しかったのも…みんな、

龍也の事が好きだったからだ。

⏰:11/12/02 20:24 📱:PC/0 🆔:YUwrgdBc


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