2年A組
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#342 [我輩は匿名である]
「は…?」
「私を撃てば、私を殺せば満足なんでしょ?だったら撃てばいい。でもその後、うっちーがあんたにとる態度がもっと冷たくなることぐらい、わかって言ってるんだよね?」
彩は溢れてくる感情を押し殺しながら言い返す。
言い返されて、皐は何も言えず黙る。
「バカじゃないの?私を殺せば、うっちーとくっつけるとでも思ったの?それとも、自分の思い通りにならないから、私達2人とも殺せば満足?冗談じゃない!!
犯人と一緒に逮捕されて、刑務所の中で頭冷やして来たら!?」
:12/02/14 23:06
:PC/0
:Gu5WMMzk
#343 [我輩は匿名である]
彩は皐を怒鳴りつけ、その場を後にする。
仲良しだった友達に背を向けられ、皐はピストルを持つ手をおろし、座り込んだまま泣いた。
ただの嫉妬がどうしてこんな事になってしまったのか。皐はこうなってやっと、自分のした愚かさに肩を落とした。
彩が皐と別れてすぐ、離れた場所から銃声が聞こえた。
彩は驚き、足を止める。
「…うっちー…?」
まさか。そんな考えを振り払うように首を振って、彩はその音がした方へと急ぐ。
:12/02/14 23:06
:PC/0
:Gu5WMMzk
#344 [我輩は匿名である]
誠は撃たれた反動で壁にぶつかり、その場にしゃがみ込む。
出血する左肩を押さえ、凛を見上げる。
「…下手なのか?これじゃ死ねないぞ」
「わざと外したの。彩に、あんたが死ぬとこ見せてあげようと思って」
凛は怪しく笑いながら答える。
「撃たれた音がすれば、彩は必ずこっちに向かってくる。そこで一緒に逝かせてあげるわ」
「さぁ…?あいつはあいつで、永井のとこ行ってるからな。すぐ来るかどうか…」
誠も負けじと、凛に言い返す。
:12/02/14 23:19
:PC/0
:Gu5WMMzk
#345 [我輩は匿名である]
「じゃあ、それまでお喋りタイムにしよ。…何で私が犯人だってわかったの?」
凛もしゃがみこんで、誠に尋ねる。
「塩見があの画像を永井だって言い張るから、よく考えてみたんだ。
お前が関係しないなら、あの画像をお前だって嘘つく必要はない。なのにそんな回りくどい事をするのは、“被害者であるはずの”お前が何かしら関係してるから。
そこでやっと、今までこの事件がおかしいと思っていた理由がわかった。
今まで相手が男でも女でも1発で仕留めてきた葛城が、お前が抵抗したぐらいで刺し違えて逃げるなんて、どう考えてもおかしい。
だから、お前は葛城とグルなんじゃないか…そう思った。
わざと刺されたのは、被害者になったふりして、警察からの疑いの目を晴らすためか?」
:12/02/14 23:19
:PC/0
:Gu5WMMzk
#346 [我輩は匿名である]
誠の話を、凛は笑いながら聞いていた。
「へぇ〜、すごいね。バカな警察とは大違い!…そこまでわかってるんなら、なおさら死んでもらわないとね。もう1発撃ってあげようか?」
「塩見が来るのを待たなくていいのか?」
「どうせ警察は来ないし、いつ殺してもいいんだけどね」
凛の言葉に、誠は首をかしげる。
「俺たちが呼べば来るだろ」
「無理無理。あんたたちにメール送ってすぐ、警察に電話したの。山にある、廃棄された変電所で事件起こすよって。あそこからここまではだいぶ時間かかるからね。
それに、私が犯人だってばれないように『俺』って言っといたから、誰も私が犯人だなんて思わないだろうし」
:12/02/14 23:20
:PC/0
:Gu5WMMzk
#347 [我輩は匿名である]
勝ち誇った笑みを浮かべる凛に、誠は内心焦っていた。
もし彩と誠2人の推測が間違っていなかったら、それがわかった時点でどちらかが通報しようという計画だった。
しかし、南里たちが全員凛に騙されているとしたら、おそらく間に合わない。
そう思っていると、凛の背後に人影が見えた。
その直後。その人影が凛に覆いかぶさるように襲いかかってきた。
「ちょっ…誰よ!?」
凛が驚いて振り返ると、そこには彩がいた。
:12/02/14 23:20
:PC/0
:Gu5WMMzk
#348 [我輩は匿名である]
彩はピストルを持つ凛の手を掴み、銃口を何もない方向に向ける。
「悪いけど、私達死ぬ気ないから!!」
彩は凛に抵抗されながら、ピストルの引き金を引く。
全て使い切ってしまえば、もう怖くない。
何発入っているのかわからないが、彩は大きな銃声をとどろかせながら、その一心で指を動かす。
すると、抵抗する凛の左ひじが、彩の顔面に当たった。
それに怯み、うっかり手を離してしまった。
:12/02/14 23:20
:PC/0
:Gu5WMMzk
#349 [我輩は匿名である]
「うざいんだよ!どいつもこいつも!!」
凛がとっさに、そのピストルを振り回す。
痛がっている彩にそれを当てることなど、何も難しくない。
ピストルの角が、今度は彩の頭にヒットし、よろけた彩は誠のそばで倒れ込んだ。
「おい、大丈夫か!?」
誠が呼びかけると、彩はすぐに起き上がった。
ちょうどこめかみに当たったらしく、裂傷ができて血が出てきている。
「うん…大丈夫」
笑って答えながら、凛に向き直る。
:12/02/14 23:21
:PC/0
:Gu5WMMzk
#350 [我輩は匿名である]
凛は立ち上がり、ピストルの弾の残数を確認する。
中にはもう、残り1発しか入っていない。こんなに手こずると思っていなかったため、呼びも持っていない。
「あーあ…あんたのせいで、あと1発しかないじゃん。傷は痛いし、もう最悪」
凛は苛立ったように吐き捨てる。
「あんたがここに来たって事は、あいつは役に立たなかったんだね。せっかくチャンス上げたのに、弱いヤツ」
「…どういう事?」
流れてくる血を拭きながら、彩が聞き返す。
:12/02/14 23:21
:PC/0
:Gu5WMMzk
#351 [我輩は匿名である]
「この間、たまたまあいつを見かけてね。声をかけたら、あんた達といるのが嫌になったっていうからさ。『じゃあ手伝ってあげる』って誘ってあげたの。
その時は乗り気だったけど、いざとなると何もできなかったみたいだね。…何もしゃべらないように、後で始末しとかないと」
服装を整えながら、凛は淡々と答える。
「じゃあ、岡本君は?あの子も仲間だったって事でしょ?」
ふと思い出して、彩がまた尋ねる。
「あぁ…ははっ。あいつも馬鹿な男よね。私の事が好きだって言うから、『じゃあ私がこれからやる事手伝って』って頼んだら、ホイホイやってくれちゃってさ。
…まぁ、いざ殺るとなったら、怖くて殺り損ねたりしてたみたいだけど。
おまけにうっかり口滑らせそうになるし、あんまり役に立たなかったわね」
:12/02/14 23:22
:PC/0
:Gu5WMMzk
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