2年A組
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#377 [我輩は匿名である]
「どうしたの?さっきまでの余裕どこ行っちゃったの?私の言ってる事の方が正しいから、言い返せない?」
今度は彩が余裕の笑みを浮かべる。
何も言い返せず、凛が黙る。しかし、すぐに小さく笑った。
「…余裕ない人は、もう1人いるよ。あんたのすぐ後ろにね」
その言葉に、彩はちらっと自分の背後に目をやる。
「…誰の事だ?」
:12/02/15 23:02
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:2Wja4oSk
#378 [我輩は匿名である]
「あんたよ。さっきより顔色悪いけど、大丈夫?早く病院行かないと、本当に死んじゃうよ」
「…殺す気でいたんだろ。…何をいまさら」
彩の背後で誠が鼻で笑う。
しかし凛の言う通り、誠の声が少し弱々しくなっている。呼吸も大きくなっている気がする。
「いいの?これ以上無駄な事言ってると、また大事な友達が1人死んじゃうよ?」
「…そう言えば、私がおとなしく殺されると思ったの?」
彩はあえて、強がる言い方をする。
:12/02/15 23:02
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#379 [我輩は匿名である]
誠は心配だが、ここで折れたら2人ともやられる。どうにかして言い負かすことができれば、2人とも助かるかもしれない。
彩は一か八か、それに賭ける。
「私たちは死なないよ。あんたみたいに弱い奴に、絶対殺されたりしない」
「黙れ!絶対ここで殺してやる…!私をここまで怒らせた事、後悔させてやるよ!!!」
凛は狂ったように叫び、引き金に指をかける。
:12/02/15 23:03
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#380 [我輩は匿名である]
そして…
ドン!と、重苦しい銃声が1発、倉庫内に響き渡る。
ピストルを持っていた凛の手の甲から、血が噴き出す。
どこかから飛んできた銃弾は凛の手を貫通し、持っていたピストルも砕いた。
:12/02/19 22:35
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#381 [我輩は匿名である]
「ああああああ!!」
悲鳴を上げながら、凛が獣のように目を見開いて睨んだ先には、煙の上がる拳銃を構えた南里の姿。
いるはずのない彼女を見て、凛は自分の目を疑い、一瞬動きを止める。
その直後、今度は背後から誰かに両腕を掴まれ、完全に動きが取れなくなってしまった。
「やっと捕まえたぜ、くそガキ」
:12/02/19 22:35
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:qbNJL2rk
#382 [我輩は匿名である]
凛を確保し、土谷が勝ち誇ったような笑みを見せる。
「何で!?何であんた達がここに…!?」
「私が呼んだの」
凛が捕まる姿を見ながら、彩が言った。
「うっちーが誰かに撃たれた音がしたから、私たちの考えた通りだと思った。だから聞こえないように南里さんに電話して、すぐ来てもらうように頼んでたんだ」
:12/02/19 22:35
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:qbNJL2rk
#383 [我輩は匿名である]
「残念だったわね。たまたま私たちは署に残ってたのよ。“何かあった時に困るから”って。…本当に何かあるなんて思ってなかったけど」
拳銃をおろし、南里が笑う。
「じゃあ、じゃあそいつが死んでたらどうしたのよ!?」
「死んで無い事を祈るしかなかった。でもその後すぐにうっちーの声がしたから、見てみたら肩撃たれてるだけだったから、大丈夫かなと思って」
「…おい…それはさすがに可哀相だろうよ。結構ぐったりしてるぞ」
土谷に言われて、彩は初めて後ろを向いた。
:12/02/19 22:36
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:qbNJL2rk
#384 [我輩は匿名である]
確かに彼の言う通り、誠は下を向いて黙っている。
「…大丈夫。うっちーも私も死なないよ」
彩は曇りのない目でそう断言した。
「何で…何で言い切れるのよ」
「約束したもん。ここに入る前に、『絶対死なないで』って」
「たったそれだけ?そんなの…」
:12/02/19 22:36
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:qbNJL2rk
#385 [我輩は匿名である]
「あんたにはわかんないよ。お互いを信じ合う気持ちなんて」
彩に言われ、凛は下を向く。
「…殺して」
「あ?」
小さな声で凛が言ったのを聞き取れず、土谷が耳を傾ける。
「殺してって言ってるの!あんた達に逮捕されるぐらいなら、死んだ方がマシ!!あの男を殺されて、私の事恨んでるんでしょ!?早く殺しなさいよ!ほら!!」
焦るように言う凛に、土谷は憐れむような視線を向ける。
:12/02/19 22:36
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#386 [我輩は匿名である]
「…てめぇと一緒にすんな」
土谷は真剣な顔で答える。
「そりゃてめぇの事は殺したいぐらい恨んでるよ。顔が腫れあがるぐらいまでぶん殴ってやりてぇ。
でもなぁ、そんな事したって、あいつらは喜ばねぇんだよ。あいつらが望んでるのは、お前を逮捕する事だけだ。
…生きて償え」
そう言って、土谷は凛の両手に、静かに手錠をかけた。
:12/02/19 22:37
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