2年A組
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#65 [我輩は匿名である]
>>64さま
ご感想(ですよね?汗)ありがとうございます!

感想板もありますので、そちらもご利用くだされば嬉しいです(*^^*)

⏰:11/10/28 21:21 📱:PC/0 🆔:KIsItnv6


#66 [我輩は匿名である]
次の日。

「やっぱ、部活無いと暇だね」

教室の壁にもたれながら、皐はため息をつく。

「そうだね…。私は、今は部活ない方が嬉しいけど」

彩は苦笑しながら言う。

事件から関係のないものからすれば、退屈な日々だろう。

⏰:11/10/28 21:22 📱:PC/0 🆔:KIsItnv6


#67 [我輩は匿名である]
皐がつまらなさそうに足をぶらぶらさせていると、歩いてきた男子の足を蹴ってしまった。

「あ、ごめん」

「…別に…」

男子は俯いたまま小声で答えると、それ以上何も言わずに去って行った。

皐は不満そうにその男子の背中を見つめる。

「…あいつ、名前なんだっけ?」

「確か…岡本君じゃなかった?」

⏰:11/10/28 21:23 📱:PC/0 🆔:KIsItnv6


#68 [我輩は匿名である]
「暗いねぇ…。あんなんで生きてて楽しいのかな」

うじうじした性格は嫌いな皐にとっては、今通った岡本忍のような男子は生理的に受け付けないらしい。

何か言いたそうに見ていたが、ため息をついて視線を彩に戻した。

「彩ちゃん、皐ちゃん」

2人がドアに目をやるのと同時に、美穂が教室に入ってきた。

「久しぶりだね」

「部活がないと、なかなか会わないもんねぇ。2組通った時、菊池君も皐ちゃんみたいな顔してたよ」

「どんな顔だよ…」

⏰:11/10/28 21:24 📱:PC/0 🆔:KIsItnv6


#69 [我輩は匿名である]
そういえば龍也も事件とは関係がないため、さぞかし暇な事だろう。

「お似合いなんじゃないの?」

「馬鹿言わないでよ。あんなアホそうな奴好みじゃないし」

うんざりしたように皐が吐き捨てる。あまりに嫌そうだったので、彩と美穂が一斉に笑い出す。

「それにほら、あいつにはもっとお似合いの奴がいるし!!」

皐が思い出したように言う。

「え、誰?」

美穂がきょとんとした表情で尋ねる。

⏰:11/10/28 21:24 📱:PC/0 🆔:KIsItnv6


#70 [我輩は匿名である]
「(美穂しかいないでしょ…)」

かわいい顔して鈍感で天然な美穂に、彩も皐もため息をつく。

「美穂、菊池君に好きな人いるの、知らないの?」

「知らない」

「あ、そう…」

きっぱりと否定する美穂を見て、彩は龍也が気の毒に思えてきた。

その横では、美穂が腕を組んで真剣に考えている。

⏰:11/10/28 21:24 📱:PC/0 🆔:KIsItnv6


#71 [我輩は匿名である]
「でも、彩にもいるよね。お似合いの人」

「えっ誰?」

「(お前もかよ…)」

美穂とまったく同じ反応を示した彩に、皐はさらに疲れたように肩を落とした。

⏰:11/10/28 21:25 📱:PC/0 🆔:KIsItnv6


#72 [我輩は匿名である]
そんな平和な日は長くは続かない。

2日後の夜、今度は司が通う高校の女子生徒2人の遺体が見つかった。

しかし、今回は今までの事件とは違った。

事件現場で、土谷はしゃがみこんでため息をつく。

2人の女子高生の胸元には、刺し傷ではなく銃痕が残っていた。それも、何発も。

「(何で急に凶器を変えたんだ…?いや、それともやっぱり複数犯か…)」

いずれにせよ、これではわからない事が増えただけだ。

⏰:11/10/28 21:26 📱:PC/0 🆔:KIsItnv6


#73 [我輩は匿名である]
たった数日間で死者6人。犯人の糸口もいまだ掴めない。被害者の共通点は“ある中学校の元2年A組”という事だけ…。

「土谷警部」

背後でしゃがれた男の声がした。

聞こえないように小さく舌打ちをしながら立ち上がり、土谷はその人物の方を向いて敬礼する。

「まだ捕まえられんのか」

「申し訳ありません」

「これだから所轄に任してはおけんのだよ」

警視庁から来た、白髪で背の高い刑事が、いつものように嫌味を吐く。

⏰:11/10/28 21:26 📱:PC/0 🆔:KIsItnv6


#74 [我輩は匿名である]
「(だったらてめぇは解決できんのかよ…)」

土谷は小さくため息をつく。

「どうする?これでは埒が明かんぞ。マスコミもうっとうしくて仕方がない。さっさと終わらせろ」

「とりあえず、今までの被害者が中学2年の時に同じクラスだった生徒全員を聴取し、さらなるパトロールの強化を」

「聴取は警視庁の捜査員が行う」

「はい?」

「貴様らの生ぬるい捜査では信用できん」

「…ご自由にどうぞ」

土谷は一礼し、いったんその場を立ち去った。

お前みたいに現場を1度しか見ていない者に、事件を解決させられるわけがない。そう思いながら。

⏰:11/10/28 21:27 📱:PC/0 🆔:KIsItnv6


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