漆黒の夜に君と。V[BL]
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#139 [ちか]
相変わらず目付き悪いな。
でもちゃんと見れば、
顔も綺麗で可愛いし、
喋りさえしなけりゃモテるだろうに。
見た目は少し派手だが。
って!!
だから、
なんで俺がコイツをそういう目で見てるんだよ!?!?
その気?!
その気なのか?!俺!!
いや、違う!
俺はゲイじゃない!!
断じてゲイなんなじゃない!!
「なに一人で悶えてんだよ、気持ちわり。」
「え?」
あ、俺心の声になってなかった?
:11/10/16 10:21
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#140 [ちか]
俺は咳払いをして、混乱していた頭を落ち着かせる。
「お前には関係ない。ていうか、消灯時間とっくに過ぎてんぞ。はよ寝れ。」
至って自然に。
且つ、突き放すような口調を心がけて。
「……………り。」
「は?」
「お前じゃねえ、優里だっつってんだよ!!」
こいつはそんな俺の配慮なんて関係ないみたいだ。
:11/10/16 11:52
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#141 [ちか]
「名前くらい知ってる。」
敢えて呼ばなかっただけだ。
「………///」
なのになんでこいつは
「………知ってるなら、最初から名前で呼べ…。//」
それだけでこんな顔するんだ。
:11/10/16 11:55
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#142 [ちか]
こいつと喋ってると調子が狂う。
だからあんまり関わりたくないんだ。
「はいはい、優里くん。」
「くん付けとかキモい。」
イラッ
オジサン、キモいって言われるとけっこう気づつくんだけど。
:11/10/16 11:58
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#143 [ちか]
少し苛立った俺は、
これ以上ここに長居する必要もないと思い、ナースステーションの方へ再び足を向けた。
「……あ、あのっ、」
「なに。」
そんな俺の右手を咄嗟に掴む優里クン。
意味がわからない。
:11/10/16 12:26
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#144 [ちか]
なかなか口を開かないそいつに苛立ちは募るばかり。
そもそも俺はそんな我慢強い人間じゃないんだよ。
離せと口には出さずに、振り払うように手を引いた。
しかしその手は掴まれたまま。
痺れを切らして、口を開く。
「用事無いなら離し…、」
「結婚…!!…してるってホントなんけ…?」
:11/10/16 12:41
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#145 [ちか]
※訂正
>>139なんなじゃない→×
なんかじゃない→○
>>142気づつく→×
傷つく →○
>>144ホントなんけ→×
ホントなわけ→○
すいませんm(__)m
:11/10/16 13:23
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#146 [ちか]
ああ、もうこいつの耳にも入ってたのか。
そんなことをまるで他人事のように思った。
振り向くと頭一個分くらい下に顔がある。
目はやっぱり本気っぽい。
身長差のせいで自然と見下ろす側と見上げる側に役割は分担されるわけだが、このアングルで見ると心なしかガキ臭い顔も一瞬可愛く見えた。
医者にとって子供の患者とはそういうものだ。
そういうものなんだ、きっと。
頭の隅で蠢くモヤモヤした感情を消し去るように、自分へ言い聞かせる。
そして、
突き放す。
:11/10/16 14:06
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#147 [ちか]
「ああ、そうだ。」
いい機会じゃないか。
既婚者の男相手じゃ、さすがに暇潰しにもならないだろう。
さっさとこんなお遊びはやめさせるべきだ。
俺が肯定すると、みるみる優里クンの表情(カオ)は複雑になっていった。
そして不安な目で俺を覗きこむ。
「…う、上手くいってるのか…?」
早く正気戻してやらないと。
たとえ嘘をついてでも。
「そりゃもう、ラブラブ。」
嘘をついてでも。
:11/10/16 14:23
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#148 [ちか]
ピリリリリリ..ピリリリリリ..
ちょうどその時、白衣のポケットの中で電子音が鳴った。
ポケットから携帯を掴み出し、ディスプレイを見る。
「…お、ちょうど嫁からだ。」
「…………。」
通話ボタンを押す際にチラリと見えた表情は俺の目に悲しげに映った。
捕まれていた手はいつの間にか自由になっている。
これでいい。これでいいんだ。
「もしもし、おー、マイハニー。そっちは朝?そうか、そうか。うんうん、俺も会いたいよー」
俺はそのままそいつから離れるようにして足早にそこを出た。
―――――………
―――………
:11/10/16 14:42
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