漆黒の夜に君と。V[BL]
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#145 [ちか]
※訂正

>>139
なんなじゃない→×
なんかじゃない→○

>>142
気づつく→×
傷つく →○

>>144
ホントなんけ→×
ホントなわけ→○

すいませんm(__)m

⏰:11/10/16 13:23 📱:Android 🆔:5cqVBQH2


#146 [ちか]
ああ、もうこいつの耳にも入ってたのか。

そんなことをまるで他人事のように思った。

振り向くと頭一個分くらい下に顔がある。
目はやっぱり本気っぽい。

身長差のせいで自然と見下ろす側と見上げる側に役割は分担されるわけだが、このアングルで見ると心なしかガキ臭い顔も一瞬可愛く見えた。

医者にとって子供の患者とはそういうものだ。
そういうものなんだ、きっと。

頭の隅で蠢くモヤモヤした感情を消し去るように、自分へ言い聞かせる。
そして、
突き放す。

⏰:11/10/16 14:06 📱:Android 🆔:5cqVBQH2


#147 [ちか]
「ああ、そうだ。」

いい機会じゃないか。

既婚者の男相手じゃ、さすがに暇潰しにもならないだろう。

さっさとこんなお遊びはやめさせるべきだ。

俺が肯定すると、みるみる優里クンの表情(カオ)は複雑になっていった。
そして不安な目で俺を覗きこむ。

「…う、上手くいってるのか…?」


早く正気戻してやらないと。
たとえ嘘をついてでも。

「そりゃもう、ラブラブ。」

嘘をついてでも。

⏰:11/10/16 14:23 📱:Android 🆔:5cqVBQH2


#148 [ちか]
ピリリリリリ..ピリリリリリ..


ちょうどその時、白衣のポケットの中で電子音が鳴った。
ポケットから携帯を掴み出し、ディスプレイを見る。

「…お、ちょうど嫁からだ。」

「…………。」

通話ボタンを押す際にチラリと見えた表情は俺の目に悲しげに映った。
捕まれていた手はいつの間にか自由になっている。

これでいい。これでいいんだ。

「もしもし、おー、マイハニー。そっちは朝?そうか、そうか。うんうん、俺も会いたいよー」

俺はそのままそいつから離れるようにして足早にそこを出た。
―――――………
―――………

⏰:11/10/16 14:42 📱:Android 🆔:5cqVBQH2


#149 [ちか]
― 優里side. ―

ああ、そうだ。


そりゃもう、ラブラブ。





あいつの言った言葉が何度も何度も頭をループする。

⏰:11/10/16 14:56 📱:Android 🆔:5cqVBQH2


#150 [ちか]
俺は去っていく後ろ姿を追いかけることすら出来なかった。

「やっぱりしてたんだ…」

結婚。…――



昼より胸の締め付けは一層強くなった。

だって
愛し合っている人が居るってことは、
入り込む隙間がないってことで。

兄貴と冥のように。

⏰:11/10/16 15:32 📱:Android 🆔:5cqVBQH2


#151 [ちか]
兄貴は兄貴。
冥は良い奴。

そんなことは分かってはいるものの、やっぱり大好きだった人を奪われるのは少しトラウマだった。


相手がいる人間を素直に好きでいることは、それだけ俺にとって難しいことだった。

⏰:11/10/17 08:14 📱:Android 🆔:PYlVZMCg


#152 [ちか]
「何してるの?」

呆然と立ち尽くす俺に背後から誰かが声を掛けてきた。

「あ?」

俺に声をかけてくる奴が居るなんて珍しいな。
新人か?

警戒心全開の顔で振り向くと、そこに立っていたのは金髪の男。

「君、ユーリくんだよね。」

俺とは違って天然のブロンドヘアを持ったその男はたしか見覚えがあった。

⏰:11/10/17 08:19 📱:Android 🆔:PYlVZMCg


#153 [ちか]
ああ、そうだ
コイツたしか‥

「俺の向かいの病室の、」

「ケン。―って言うんだ。」

俺相手ににっこり微笑むなんてますます珍しい。

ケン。
たしかにそんな名前だった。

スラッとした長身で外人特有の髪色と目、どっかのモデルなんじゃないかと思うほどその顔は外人という枠を省いても整っていた。

⏰:11/10/17 08:26 📱:Android 🆔:PYlVZMCg


#154 [ちか]
「なんか用?」

いつからなのか、患者同士で馴れ合うなんてことはしたくなくて敢えて頑なな態度で接するクセがついてしまった。

大抵の人間はそれ以上俺に関わってこない。


「いや、別に?でも俺、前から君と話してみたかったんだ。」

…はずなんだけど。

⏰:11/10/17 12:41 📱:Android 🆔:PYlVZMCg


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