漆黒の夜に君と。V[BL]
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#321 [ちか]
「で、話したの?優里に」
(俺…?)
自販機に行くには次の角を曲がればいいだけなのに、名前を出されたことが気になり、気持ちとは裏腹にそのままじりじりと体はナースステーションに近づいていった。
なんとなくしか聞こえなかった会話が、よく聞こえる場所まで着きそっと角に隠れる。
やましいことなんて無いのに、なんでこんなことしてるんだ、俺。
:11/11/02 00:06
:Android
:uZUHTXvM
#322 [ちか]
>>320訂正
目を覚えた→×
目を覚ました→○
ごめんなさい!
:11/11/02 00:08
:Android
:uZUHTXvM
#323 [ちか]
耳をすませれば、なんなく会話のすべてが聞こえてくる。
「先週話したわよ、一応…」
「一応?一応ってどういう意味?」
盗み聞きと言われても言い逃れ出来ないような状況と、自分関連の話だということに自然と体は緊張し、鼓動が速くなった。
看護婦は後ろめたそうな声で話を繋げる。
「手術のことはちゃんと言ったけど、」
「けど?」
けど、の後をなかなか言おうとしない看護婦に、俺まで「けど?」と聞き返しそうになった。
高鳴る心臓の音がうるさい。
:11/11/02 00:14
:Android
:uZUHTXvM
#324 [ちか]
いい加減聞くのに疲れたと痺れを切らし、立ち去ろうとしたその時、看護婦の小さな声が俺の足を止めた。
「……成功率80%だって嘘つい ちゃったのよ…」
「え?!何2倍増しで話してんのよ!!先生達は40%前後っておっしゃってたじゃない!」
…は?
80%は嘘?本当は40%前後?
何それ、どういう意味…?
:11/11/02 00:19
:Android
:uZUHTXvM
#325 [ちか]
「だってあの子が不安そうな顔するから…」
「だからって嘘ついていいってワケじゃないでしょ?!」
ドクン、ドクンと鼓動がさらに速くなっていく。
とっさに両手で耳を塞いだ。
嫌でも声が耳にこびりついてくる。
「あんな難しい手術を…っ」
聞きたくない。
「成功したって目が覚めないこともあるのに…っ!!」
聞きたくないッ…───
:11/11/02 00:25
:Android
:uZUHTXvM
#326 [ちか]
気づけば走りだしていた。
自分の病室に戻った俺は、
そのままズルズルと壁づたいに座り込む。
心臓の音が耳を支配していく。
今は確かに聞こえるこの音も、いつか止まって聞こえなくなるかも知れない。
いつでも隣合わせにある“死”
向き合っているようで見ていなかった“現実”…────
突然突きつけられた現実という名の恐怖に、俺は逃げるように耳を塞いだ。
──────────────………
───────────………
──────………
:11/11/02 12:57
:Android
:uZUHTXvM
#327 [ちか]
(TT)>>302訂正
読み返してて気づいたんですが、
同僚の言葉の中で手術が『今週末』になってますね(>_<)
正しくは『来週末』です!すいません(TT)
:11/11/02 21:55
:Android
:uZUHTXvM
#328 [ちか]
>>326続き
― 陽平side.―
「先生、お願いします」
「いや、でも、その日は〜…」
「前日でもいいんです!その前でも!」
「や〜…」
関わらないと再決心したのも束の間、
研究室に突然、看護婦に乗り込みをかけられた。
:11/11/03 00:19
:Android
:luRwubkA
#329 [ちか]
「優里本当に最近、人が変わったみたいに元気なくて…。きっと先生に会えば、元気も出ると思うんです!」
「いや、それは…、」
むしろ逆効果なんじゃないか
そんな発言が口をついて出そうになり慌てて飲み込む。
看護婦は腑に落ちないといった顔でこちらを窺ってきた。
踏み込まないようにすれば、なんらかのキッカケで引き込まれる。
もはやこれは何かの因縁なんだろうか…
:11/11/03 00:30
:Android
:luRwubkA
#330 [ちか]
看護婦の強引な願いに、曖昧な返事をしているがラチがあかない。
もう一時間はこうしている。
「どうにか都合つけてもらえませんか?!」
俺だって一度はそう考えたっつーの…
でも、
「や、金曜当日はたの病院と合同で研究経過の発表がありまして、今週いっぱいはその資料作りでギリギリなんです。」
どうしてもスケジュールがそれを許してくれなかった。
:11/11/03 00:39
:Android
:luRwubkA
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