漆黒の夜に君と。V[BL]
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#34 [ちか]
鼓動の音が重なって聞こえる。
脈打つ早さがやけに安心した。
それが心地よくて、
つい瞼が重くなってくる。
でもそうすると明日が来てしまう。
そしたら恭弥と会えない日が始まる。
…それは、まだ少し寂しかった。
しかし身体は思っている以上に体力を消耗したようで、言うことを聞いてくれない。
まだ寝たくないのに。
:11/10/11 00:43
:Android
:.Nm/Yoks
#35 [ちか]
繋ぎ止めるように名前を呼ぶ。
しかしもう意識は薄い。
そのまま、瞼は重力に逆らえず徐々に閉じていく。
「きょーや…。」
「ん?」
「………」
「寝言か。可愛いな、まったく。」
まだ寝たくないのに。…―――
:11/10/11 07:00
:Android
:.Nm/Yoks
#36 [ちか]
眠ってしまったと気づいたのは、太陽が天辺に昇った頃だった。
「ん、…ー朝?」
時計に目をやり、すでに時計の針が昼に指していることを知った。
寝返りを打っても、隣に恭弥は居ない。
ベッドが広く感じるのは気のせいだろうか。
虚しさを打ち消すように起き上がり、欠伸をした。
今年最後の日の始まりだ。
今年最後の一人の日。
:11/10/11 16:02
:Android
:.Nm/Yoks
#37 [ちか]
とは言え、
とくにすることもなく、
食事を済ませるとまた部屋に戻ってきてしまった。
ベッドに倒れこみ、天井が目の前に広がる。
そう言えば、
始めてこの家で目が覚めたときも、こんな景色だったな。
:11/10/11 17:06
:Android
:.Nm/Yoks
#38 [ちか]
バイト先で強面の人達に絡まれてたら、
恭弥が現れて
助けてもらって…。
そのあとは
ワケも分からないまま、
車に載せられてキスされて、
そっから記憶が無くて。
起きたらふっかふかのベッドに寝てて、目の前は高くて広い天井が一面に広がってて。
そんなことを思い出しつつ、
我ながら変な経緯でここに来たな、と少し笑った。
:11/10/11 17:14
:Android
:.Nm/Yoks
#39 [ちか]
あの時会ってなかったら
俺は恭弥とこんな風になることも無かったのだろうか。
そう思うと、
やっぱり寂しく感じる。
悔しいけど…
もうすっかり惹かれてしまっているんだと思い知った。
:11/10/11 17:17
:Android
:.Nm/Yoks
#40 [ちか]
この数ヶ月の間に
いろんな人との出会いがあった。
優里が来たときは
本気で追い出されると思った。
神楽さんと会ったのは梅雨ごろだっけ。
あの時は振り回されたなー。
めぐさんと凌さんに会ったのは夏休みに旅行行ったときで…
この前もお世話になったばっかりだ。
そう言えば最近やたら一緒に居るような。
喧嘩はいつもと同じだけど、なんか雰囲気柔らかいし。
なんかあったのかな?
:11/10/11 17:22
:Android
:.Nm/Yoks
#41 [ちか]
思い出す度に懐かしさが込み上げてくる。
そしてその思い出のどれもに恭弥が居る。
俺の生活の中に恭弥がすっかり溶け込んでいた。
…恭弥の中に居る俺もそうだったらいいな。
:11/10/11 17:25
:Android
:.Nm/Yoks
#42 [ちか]
「なんてなっ///」
照れ隠しに、独り言を呟いてみる。
虚しく響く部屋にため息が零れた。
恭弥、はやく帰ってこないかな。
なんて、叶うはずもないことを思っているうちに視界は再び暗くなり、俺は眠りに落ちていった。
:11/10/11 17:29
:Android
:.Nm/Yoks
#43 [ちか]
― 恭弥side. ―
眠っている冥を起こさないように朝方家を出た。
今日は大事な取引先が主宰のパーティーがメインになる。
昼はいくつかの取引先と挨拶がてら食事会と今後の見通しについて話し合って、夜からパーティーというわけだ。
大物が多く集まることも会って、毎年欠かさず出ていたが、今年ばかりは気が引けた。
昼の食事会まではなんとかやってのけたものの…、
「公私混同、ですか?」
「松山…」
パーティーが始まってから、この通り時計ばかりに気が行ってしまう。
:11/10/12 00:25
:Android
:5fifT23Y
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