漆黒の夜に君と。V[BL]
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#95 [ちか]
「はぁ?!からかってねえよ!!」
部屋中に響く怒気の混ざった声。
頭に血が上ってるのか顔まで赤い。
「十分からかってるだろうが。昼間っからいきなりヒトの研究室入ってきて告白?なんだ、ドッキリか?最近流行ってんのか?そっちの病棟で。」
見る限りたしかにからかってるようには見えない。
が、
本気にするワケもない。
:11/10/14 11:40
:Android
:0c0hhoR2
#96 [ちか]
ただ1つ言えることは、
「検査抜け出してまでドッキリ仕掛けに来るほど俺は暇じゃない。」
こいつは筋金入りのバカだと言うこと。
:11/10/14 12:51
:Android
:0c0hhoR2
#97 [ちか]
「はぁ?!バカかお前は!自分の病棟に帰れ!今すぐ帰れ!直ぐ様帰れ!」
研究室のドアを指差し怒鳴った。
だが、こいつは断固として動こうとしない。
「あんたが返事をくれるまで帰らない。」
ため息は増えるばかりだ。
毎日毎日こう熱烈に告白されちゃ、こっちの身がもたない。
怒鳴った勢いで上げた腰をもう一度椅子に沈め直し、頭を掻いた。
「……、そもそもなんで俺なんだよ。」
ため息に混ざっていつの間にかそんな声が漏れていた。
「それは…、」
:11/10/14 12:58
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:0c0hhoR2
#98 [ちか]
― 優里side. ―
それは
一目惚れだった。
.
:11/10/14 14:01
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#99 [ちか]
遡ること一週間前。
俺は病院を抜け出して近くの街をアテもなくぶらついていた。
そんなことはいつものことで、
特に変わったことでもなかった。
だけどこの日は違ったんだ。
:11/10/14 17:36
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:0c0hhoR2
#100 [ちか]
急に右胸がズキンと痛みだした。
脈はどんどん速くなっていく。
「〜…ッ」
目の前がだんだんぼやけてきて、意識が途切れそうだ。
意識朦朧となりながら、ポケットの中にある予備の薬を探していたその時。
煩すぎるほどのクラクションが鳴り響く。
瞬間的に、それが俺に向けて鳴らされているものだと分かった。
:11/10/14 17:46
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:0c0hhoR2
#101 [ちか]
しかし動こうにも、体がそれを許さない。
足は地面から離れないし、まともに目を開くことも叫ぶことも出来なかった。
死ぬかも知れない。
そう思ったその瞬間。
「危ないっ!!!」
:11/10/14 17:48
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:0c0hhoR2
#102 [ちか]
そんな声が聞こえた時にはもう何か分からない浮遊感を感じていた。
その直後に身体中に痛みが走る。
どうやらアスファルトに叩きつけられたようだ。
俺…死んだのか?
しかし確かに痛みはある。
死んでも痛みって感じるのだろうか。
そんなことを意識が途切れそうになりながら思う。
それにしても体が重い…
「って〜…、危ないだろうが!!お前目ついてんのか?!どう見ても赤だろ!!」
え?
:11/10/14 17:54
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:0c0hhoR2
#103 [ちか]
よく見ると、俺の上に男が覆い被さっている。
俺助けられたのか。
ていうかこの声、さっきの…
「聞こえてんのか?!おい!!」
あー、ダメだ
「ちょ、お前、顔真っ青だぞ!?おい、しっかりしろよ!!」
もう、
「安心しろ、俺は医者だ…――っ!!」
無理。
:11/10/14 18:26
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:0c0hhoR2
#104 [ちか]
そこで意識は途切れた。
ただなぜか頭に鮮明に残っている。
その男の顔と声が。
.
:11/10/14 19:16
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