短編サスペンス
最新 最初 全 
#26 [正人]
:12/02/01 21:51
:W62P
:☆☆☆
#27 [正人]
エピソード2
『現場の違和感』
:12/02/02 12:51
:W62P
:☆☆☆
#28 [正人]
現場の倉庫内へ足を踏み入れた俺達。
中では数名の警官や刑事、鑑識などがちらほらと捜査中。
さっきは死体に気を取られていてよく見てなかったけど、中を改めて見渡すとかなり広い。
所々にダンボールや機材が積み上げられていて進路を塞いでいるが、かなり奥行きがあるように思える。
:12/02/02 12:53
:W62P
:☆☆☆
#29 [正人]
「さぁ、ショータイムの始まりですよ、丹葉君」
大きく手を広げて相変わらずの爽やかな表情で言う北峰。
この人の辞書に“緊張感”の文字はないのだろうか。
こう言ってはなんだが、一緒にいると恥ずかしい人材だ。
「なんですか?さっきからボクの顔を見つめて。顔に何かついてます?」
「いえ…別に」
「まあいいでしょう。見つめられるのは慣れていますので」
なんともキザな奴だ。
アニメではこういうキャラの男をよく見かけるが、実際にはそうはいないだろう。
:12/02/02 12:53
:W62P
:☆☆☆
#30 [正人]
普通な俺にとってはあまり関わりたくはない存在である。
でも彼がいるとなにかと便利なのは確かだ。
今の状況がそのいい例である。
「じゃあ、どこから調べます?」
“見つめられるのは慣れている”という彼の台詞をスルーして俺は切り出した。
:12/02/02 12:56
:W62P
:☆☆☆
#31 [正人]
「そうですねぇ…遺体があった周りは多数の鑑識が捜査中なので後に回して、今はこの倉庫内を隅から隅まで見てみる事にしましょうか」
「やけにバカでかい倉庫ですね…」
「バカでかい倉庫だからこそ念入りに調査しなくてはね。この広さですから、証拠の一つくらい落ちていてもおかしくはないはずです」
俺は“バカでかい倉庫だからこそ逆に証拠が見つかりにくい”と言いたいが、あえて言わない事にした。
:12/02/02 12:59
:W62P
:☆☆☆
#32 [正人]
「あ、ところで丹葉君。捜査用の手袋は持っていますか?」
「あ…持ってないですね」
「よければ、海外で購入したものですが…貸してあげますよ?」
そう言ってポケットから白い手袋を取り出すと、俺の方に差し出した。
海外で購入したわりには、日本で売っているものとそう変わりはない普通の手袋である。
:12/02/02 13:00
:W62P
:☆☆☆
#33 [正人]
「意外に普通の手袋なんですね」
思わず口に出すと、北峰はフフっと微笑んだ。
「君にはわからないでしょうね。この手袋は海外でも有数のメーカーが扱う高級な生地で作られたもの。値段は日本のものとは比べものになりませんよ」
「はあ…そうですか」
自慢げに語ってくれた所悪いのだが“そうですか”としか言いようがない。
:12/02/02 13:01
:W62P
:☆☆☆
#34 [正人]
「そうですね、例えて言うならば……」
「あ〜はいはい!もうわかりましたから!高いんですよね?それはすごい!」
やけくそになりながら北峰の台詞を打ち切った。
「やれやれ…本当にわかったのか、疑問ですけどねぇ」
「と、とりあえず…それ借りてもいいですか?」
「いいでしょう。ただし、一つだけ約束して頂きたい事があります」
「“手袋を汚すな”…でしょう?」
「それもありますが…もう一つ。その手袋をつけた手で必ず証拠を見つけだしてください」
そんな無茶を言われても困るが、まあこんなでかい倉庫なのだから何か一つくらいはあるだろうと思い、俺は頷いた。
:12/02/02 13:03
:W62P
:☆☆☆
#35 [正人]
「よろしい。ではくれぐれも丁重に扱ってくださいね」
俺は海外の手袋を受け取ると、早速両手にはめ込んだ。
確かといえば確かだが、生地が高級品というだけあって、とてもやわらかくて俺の手を優しく包み込んでくれているような感じはする。
今や手袋なんて100円均一でも売っているが、これとは雲泥の差であろう。
:12/02/02 13:03
:W62P
:☆☆☆
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