偽コイビト
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#1 [なな]
初めて書かせて頂きます。よろしくお願いしますI
:13/11/26 11:42 :U1 :W175GmiE
#2 [なな]
代用の携帯からの更新なので、あまり更新できないと思いますが…よろしくお願いしますI
:13/11/26 11:48 :U1 :W175GmiE
#3 [なな]
わたしの名前は
小野寺 香奈(オノデラ カナ)
16歳の高校2年生
特別かわいい訳でもない
ハッキリ言って地味
制服のスカートも膝下だし
成績も平凡
なんの取り柄もない
地味な女子高生
:13/11/26 11:56 :U1 :W175GmiE
#4 [なな]
[香奈おはよー]
[あ、夏美おはよう]
宮本 夏美(ミヤモトナツミ)
わたしの中学からの親友
童顔でかわいくて
肩までのセミロングに
高校に入ってから染めた薄い茶色の髪が
風に靡いてて
とっても綺麗。
夏美は相変わらず今日もカワイイなぁー
:13/11/26 13:38 :U1 :W175GmiE
#5 [なな]
[最近あついよねー]
[そうだね。アイス食べたいな]
まだ5月だというのに
夏のように暑い。
蝉が鳴き出すんじゃないかってくらい
わたしと夏美は同じクラス
しかも席も近い
―ザワザワ―
いつも通りの騒がしいクラス
わたしと夏美は自分の席についた
[あ―]
[どうしたの?]
わたしが大きな声を出したから夏美は驚いている
:13/11/26 13:54 :U1 :W175GmiE
#6 [なな]
[こないだ借りてた本…図書室に返すの忘れた]
[また―?相変わらずだねぇ…香奈は]
[うっかりしてたよ(笑)まだ授業始まらないよね?返してくる]
[急いでね]
わたしは、慌てて図書室に本を返しに向かった
しかし…教室を出ると
廊下でサッカーボールを蹴っている男子2組
こんな所でボールなんか蹴ってたら危ないじゃない。
場所を考えなさいよ
心の中でそう言いながら、
わたしは図書室に向かう
だが、わたしが階段を降りようとした瞬間
ドンっ!
[痛っ]
男子達が蹴っていたボールが
わたしの顔面にあたった
:13/11/26 14:12 :U1 :W175GmiE
#7 [なな]
[わりぃ]
わたしは、あまりにの激痛に頭が真っ白になり
階段から足を踏み外して落ちそうになってしまった
[うぉ!?]
次の瞬間、階段の下から誰かの声がしたような気がした
わたし宙に浮いてる?
あーあー、わたしは
死ぬのかな?
まだ早いよ―
しかし、次の瞬間
ドンっ!
階段から落ちた
:13/11/26 14:45 :U1 :W175GmiE
#8 [なな]
・
・
・
・
・
・
・
・
あれ?
わたし 生きてる?
[いってぇ…]
[えっ?]
下から誰かの声がした
:13/11/26 14:49 :U1 :W175GmiE
#9 [なな]
[てめぇ…]
この人が助けてくれたの?
[あ、すいません…]
わたしが起き上がると
その人も頭を抱えながら起き上がった
えっ?
高橋 駿?
:13/11/26 14:54 :U1 :W175GmiE
#10 [なな]
そいつは同じクラスの高橋駿だった
女子に人気があり
いつも教室に来る度に
キャーキャー言われている
なんで
:13/11/26 14:57 :U1 :W175GmiE
#11 [なな]
そいつは同じクラスの高橋駿だった
女子に人気があり
いつも教室に来る度に
キャーキャー言われている
なんで?こいつが
ここに?
[危ね―だろ]
:13/11/26 14:59 :U1 :W175GmiE
#12 [なな]
[すいません…。]
[ん?お前は確か…同じクラスの小野寺?]
[あ、うん…]
[てか、どうやったら階段から落ちるんだよ]
そんなこと言われても……
[サッカーボールが顔にあたって……]
[あーさっきの連中か…]
本当に最悪だよ。
本を返しに行くだけで
なんでこんな目に合わなきゃいけないの
[えっと…助けてくれたんですよね?…ありがとうございます。]
:13/11/26 17:29 :U1 :W175GmiE
#13 [なな]
[じゃあさ…なにかお礼して?]
[えっ?]
[お礼…]
なにか奢れってこと?
[じゃあ、お昼でも奢りますよ]
[いや…そうじゃなくて]
[えっ?]
駿は真っ直ぐ
わたしを見つめた
なになに?
:13/11/26 17:34 :U1 :W175GmiE
#14 [なな]
[……。]
[その……なにをすればいいですか?]
[そうだな…]
駿は、しばらく考え
[例えば…俺の彼女になるとか?(笑)]
はははははははは?
いまなんて言った?
:13/11/26 17:38 :U1 :W175GmiE
#15 [なな]
[お前さ、俺の彼女になれ]
なれ
彼女
俺の
俺の彼女になれ?!
[いやいや無理]
[は?なんで?]
[だって、わたし
あんたと話すの初めてだし…好きじゃないし!]
[お前バカ?]
[は?]
[彼女って言っても偽物ってことだろ?]
[えっ?]
待って話しが、全く
見えないよ
:13/11/26 17:53 :U1 :W175GmiE
#16 [なな]
[俺がさ…いつも女子から囲まれての、お前も知ってんだろ?]
[うん…まぁ]
[正直言ってさ…俺ウンザリなんだよ…だからさ、彼女ができれば諦めてくれると思うんだよね。]
[いや…あまり関係ないと思いますが]
あんたが女子に人気あろうが
わたしには関係のないことだし
[無理です。あなたの彼女になったら…女子の嫉妬を買うことになりますから]
:13/11/27 10:12 :U1 :scG84Q6M
#17 [なな]
冗談じゃない
[その時は俺が守るから]
[……。]
そういう問題じゃないよ
関係のない、わたしを巻き込まないでください−
[彼女にならないらここでキスするから]
[ははははぁ?]
マジなにを言ってんの?
頭おかしいよ絶対
[で?なるの?ならないの?]
そう言って近づいてくる
チクショ−こんな奴に
わたしのファーストキスを奪われてたまるか!
:13/11/27 10:22 :U1 :scG84Q6M
#18 [なな]
[…な…る…]
彼女のフリをすれば
いいだけでしょう?
ファーストキスを奪われるぐらいなら
安いものよ!
[じゃあ…今日からよろしく!彼女さん]
そう言って駿はニコッと微笑んだ
こうしてわたしは、
こいつの偽彼女になった
:13/11/27 10:25 :U1 :scG84Q6M
#19 [なな]
[はぁ−]
[どうしたの?]
お昼休み
わたしは、あんなことを言ってしまった
自分に今さら後悔している
大きなため息をついた
わたしに夏美は驚いている
:13/11/27 10:31 :U1 :scG84Q6M
#20 [なな]
[なにかあったでしょ?]
[いや…なんでもっ]
[ジッ−]
[うっ……]
夏美は(私に説明しなさい)っという顔で
わたしを見つめる
夏美なら
いいよね?
:13/11/27 10:34 :U1 :scG84Q6M
#21 [なな]
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
[ウソぉぉ−?]
わたしは、全てを
夏美に話した
[あんたどうするの?女子からの嫉妬半端ないよ?]
[そうなんだよ……はぁ−]
:13/11/27 10:39 :U1 :scG84Q6M
#22 [なな]
[でも…羨ましいな〜]
[は?]
はぁはぁ?
なんでよ―
[だってさ、あんなイケメンの彼女だよ?羨ましいじゃない]
[いやいや…イケメンだからこそ嫌なのよ!]
できれば…代わってほしいくらいだよ
:13/12/04 16:40 :U1 :IoOIYW2k
#23 [なな]
そう言って夏美は
嬉しそうに笑った
[もう〜人事だと思って]
一体、わたしは
どうしたらいいの?
[夏美たすけてよ〜]
わたしは
夏美に助けを求めた
でも夏美は……
[ヤダ]
親友が困ってるのに?
はぁ− あんなことを言わなければよかった
:13/12/04 16:47 :U1 :IoOIYW2k
#24 [なな]
キン−コン−カン−コン
[じゃあね…香奈]
[うんまたね]
その日の放課後
夏美はバイトがある為
今日は別々
わたしも荷物を持って
教室を出ようとした
:13/12/04 16:52 :U1 :IoOIYW2k
#25 [なな]
[おい!]
[へっ?]
教室を出ようとした時
後ろから引き止められた
[なんで勝手に帰るの?]
後ろ振り替えると
不機嫌そうな顔をした
俊が立っていた
[なんですか?]
[なんですかじゃねーよ!彼氏置いて帰るつもり?]
[は?]
[だから…彼氏置いていくつもりかって聞いてんだよ]
:13/12/04 16:59 :U1 :IoOIYW2k
#26 [なな]
[一緒に帰らなきゃダメなんですか?]
[そりゃそうだろ!一応、付き合ってるんだからさ]
偽ですけどね
[帰りは別々でよくないですか?]
[ダメ。一緒]
ご、強引だな……
[わ、わかったよ]
めんどくさいな―
帰りくらい別々でいいじゃん
:13/12/04 17:03 :U1 :IoOIYW2k
#27 [なな]
[……]
[……]
一緒に下校したのは
いいけど
お互い無言……
[なんか話せよ]
しかし、しばらく続いた沈黙を切ったのは俊だった
[……]
[なんか面白い話ししろや!]
しろや?命令ですか?
[ないです……]
:13/12/04 17:23 :U1 :IoOIYW2k
#28 [なな]
面白い話ししろやって言われても……
[てか、敬語やめろ]
[えっ?]
[同い年なんだし…タメ口でいいよ]
そういえば…わたしずっと敬語使ってたんだな
[わかった。]
[てか、なんで離れて歩くの?]
[いや……]
わたしは、俊と距離を置いて歩いている
:13/12/04 17:28 :U1 :IoOIYW2k
#29 [なな]
誰か読んでますか?K
:13/12/04 17:30 :U1 :IoOIYW2k
#30 [なな]
ミスしました…
俊ではなく駿です。
すいません
:13/12/04 17:43 :U1 :IoOIYW2k
#31 [なな]
》28
続き
[堂々して歩いたら?]
[いや…。誰かに見られたら困るもん]
只でさえ女子からの
嫉妬を買ったようなものなのに…
[見せつける為に一緒に帰ってんじゃん]
[まぁ…そうだけど]
[なんなら手繋ぐ?]
[無理。一緒に帰るだけで精一杯]
[んだよ。冷たい女だな]
:13/12/13 18:50 :U1 :f58yLVEE
#32 [なな]
[……]
わたしは、駿を無視した
[お前、男と付き合ったことね−だろ?]
[…ないけど?]
[へぇ〜やっぱり]
そう言って
意地悪そうに笑う
あ−もう!こいつ本当にムカつく
:13/12/15 10:09 :U1 :9bAwwH1.
#33 [なな]
[バカにしてるの?]
[いや…そういう訳じゃね−けど]
[あっそ。]
その後も駿は
しつこく話をしてきたが
わたしは、無視をした
[じゃあ、わたし
こっちの道だから…]
っていうのはウソで
本当は駿と同じ道…
でもこれ以上、
一緒に居たくないから
わざとウソをついた。
:13/12/15 10:15 :U1 :9bAwwH1.
#34 [なな]
遠回りになちゃうけど
まぁ…いいか(笑)
[そっか…じゃあ
また明日な。]
[…うん]
わたしは、駿と別れ
遠回りをして帰った
[ん?]
家に着くと家の前でセーラー服を着た
女の子が泣いていた
:13/12/15 10:20 :U1 :9bAwwH1.
#35 [なな]
よく見てみると
女の子と…
学ランを着た男の子?
って……裕太?
[あんた、また彼女泣かしたの?]
:13/12/15 10:24 :U1 :9bAwwH1.
#36 [なな]
3才下の弟。
彼女が居るのに
他の女の子と遊んで
いつも彼女を泣かしている
[ねぇ−ちゃん]
[ダメじゃん!彼女泣かしたら…]
[だってさ]
[言い訳しないの!ちゃんと謝りなさいよ。謝るまで…家に入って来ないでね]
:13/12/15 10:29 :U1 :9bAwwH1.
#37 [なな]
[はぁ?ちょっと待てよ!]
[ダメ…家に入れないから]
[ただいま…って、どうしたの?]
[陽菜。おかえり]
ちょうどその時、
小学生の妹も帰ってきた
:13/12/15 10:34 :U1 :9bAwwH1.
#38 [なな]
[あ−お兄ちゃん
また彼女さん泣かしたの?]
[陽菜…。お前まで…これには深い訳があるんだって!]
[早く仲直りしなよ]
そう言って陽菜と
わたしは、家に入った
[おかえり。あれ?裕太は?]
[彼女と喧嘩中ー]
わたしの両親は20才の時にわたしを産んだ
だから…2人とも
まだ、36才
若いでしょう?(笑)
:13/12/15 11:40 :U1 :9bAwwH1.
#39 [なな]
で、3才下の弟の裕太と
7才下の妹の陽菜
裕太は中学生なのにチャラチャラしてて
陽菜は口が悪い(笑)
でも、かわいい弟と
妹なのよ。
わたしは、小さい頃から2人の面倒を
よく見てきた
お父さんもお母さんも
忙しかったから
:13/12/15 11:46 :U1 :9bAwwH1.
#40 [なな]
あいつ…彼女と
仲直り出来たかな?
[香奈。お母さん
これから仕事だからあとは頼んでいいかな?]
[うん…大丈夫だよ]
[じゃあ、よろしくね]
[行ってらっしゃい]
お母さんは仕事に行く時間がバラバラ
夜に仕事だったり
朝から仕事だったり…
お父さんも帰りが遅い
小さい頃は
寂しかったけど
いまは、もう慣れた
:13/12/15 12:09 :U1 :9bAwwH1.
#41 [なな]
・
・
・
・
・
・
・
・
・
〜♪〜♪
夜の11時
家事を全て終わらせて
部屋でテレビを
ゆっくり見ていたとき
携帯が鳴った
[もしもし?]
[香奈。起きてる?]
[うん起きてるよ]
電話の相手は夏美だった
:13/12/15 12:14 :U1 :9bAwwH1.
#42 [なな]
[香奈。大丈夫?]
[えっ?なにが?]
[ほら。女子から嫉妬されてない?]
あ−あ そのことね
[今のところは大丈夫
明日はわからないけど]
[駿くん人気あるからね]
[うん…まぁね]
[ごめんね。いきなり電話して]
[ううん。平気]
ちょうと眠いけど
[また明日、学校でね]
[うん…おやすみ]
:13/12/15 12:20 :U1 :9bAwwH1.
#43 [なな]
短い会話だったけど
夏美はわざわざ
電話をしてくれた
やっぱり優しいな〜
はぁ〜明日か
学校行きたくないな
嫌な予感がする…
そして、次の日
わたしの予想は当たり
案の定、女子に囲まれた
:13/12/15 13:02 :U1 :9bAwwH1.
#44 [なな]
[小野寺さんって…駿くんと付きあってるの?]
[いや…あのっ…]
[昨日、一緒に帰ってる所を見たっていう子が居るんだけど?]
やっぱり見られてたのか
[ちゃんと説明しなさいよ!]
[そうよ!説明しなさい]
説明しなさいって
言われても
説明しようがない
[偽彼女です]なんて
言える訳ないし…
:13/12/15 13:07 :U1 :9bAwwH1.
#45 [なな]
[え〜と…]
ここは正直に
言った方がいいのかな?
どうせ、ただの
[偽コイビト]なんだし
実際、本当に付きあってる訳じゃないし
[…付き合って]
[俺の彼女に何か用?]
わたしが言いかけたとき
後ろから駿の声がした
:13/12/16 19:25 :U1 :lM2UWrtg
#46 [なな]
[駿!]
[こいつ俺の彼女なんだけど…いじめないでくれるかな?]
[駿。…わたしは、別にいじめられてる訳じゃなくて]
うっ…女子からの視線が
[2人、付き合ってるの?]
1人の女子が問い掛けてきた
[あぁ…付き合ってるよ]
:13/12/16 19:56 :U1 :lM2UWrtg
#47 [なな]
駿のその返事に
クラスのみんなが驚いた顔をした
[いつから?]
[つい、こないだ
付き合いはじめた
な?香奈]
[う、うん]
[[うそぉ−−]]
クラスのみんなが
声を上げた
[えっ…そんなっ]
中にはガッカリする
女の子も…。
[こいつ俺の彼女だから…いじめたりしたら、許さねぇから]
:13/12/16 20:03 :U1 :lM2UWrtg
#48 [なな]
駿のその返事に
クラスのみんなが驚いた顔をした
[いつから?]
[つい、こないだ付き合いはじめた
な?香奈]
[う、うん]
[[うそぉ−−]]
クラスのみんなが
声を上げた
[えっ…そんなっ]
中にはガッカリする
女の子も…。
[こいつ俺の彼女だから…いじめたりしたら、許さねぇから]
:13/12/16 20:04 :U1 :lM2UWrtg
#49 [なな]
あれ?なぜ二回も?
すいません…ミスですK
:13/12/17 11:28 :U1 :ilJLX64U
#50 [なな]
あーあ、みんな
静まり返ってるよ…
駿が余計なこと言うから
[あのさ!お前に紹介したい奴が居るんだけど…。]
[え?だれ?]
[ちょっと待ってて呼んでくる]
[?]
紹介したい奴って…
だれ?
:13/12/17 11:34 :U1 :ilJLX64U
#51 [なな]
10分くらいして駿は
戻ってきて
先に席に座っていたわたしを呼んだ
[へぇ〜この子が
噂の彼女か〜]
紹介したい人って…
この人?
なんか…すごい
イケメンだな。
[はじめまして。俺
橘裕也!駿とはガキの頃からの幼なじみ]
[…はじめまして]
:13/12/17 11:57 :U1 :ilJLX64U
#52 [なな]
[駿の彼女なんでしょ?]
[まぁ…一応、]
[香奈ちゃんだよね?これからよろしくね]
[はい…]
裕也くんは
駿と違って優しそう
ちょっとチャラそうだけど
[いつから付き合ってるの?]
[つい最近]
[いいな〜俺も彼女ほしいわ〜]
:13/12/17 12:02 :U1 :ilJLX64U
#53 [なな]
[そのセリフ聞き飽きた]
[香奈ちゃん。俺と付き合わない?(笑)]
そう言ってニコッと笑う裕也くん
[えっ?]
[アハハ…冗談だよ(笑)本気にした?]
[本気にはしてないです。だだビックリして…]
[アハハ…大丈夫!いくら俺でも親友の彼女には手出さないから]
:13/12/17 12:09 :U1 :ilJLX64U
#54 [なな]
わたしたちが話してると
夏美が登校してきた
[香奈。おはよう]
[おはよう…]
[あ、ごめんっ……お取り込み中?]
[ううん…大丈夫]
[香奈ちゃんの友達?]
[うん]
[え〜と香奈の親友の夏美です…]
夏美は少し緊張しているみたい
[俺は橘裕也!よろしくね]
:13/12/17 12:17 :U1 :ilJLX64U
#55 [なな]
[…はい…。]
夏美は少し顔が赤くなり
なんだかソワソワしている…
[じゃあ、俺そろそろ教室戻るよ]
そう言って裕也くんは
教室に戻っていった
[ヤバい]
[えっ?]
[…超カッコイイ]
夏美は顔が赤くなりながら呟いた
[えっ…?]
あの−夏美さん?
どうしちゃたんですか−?
[もしかして一目惚れ?]
:13/12/17 19:36 :U1 :ilJLX64U
#56 [なな]
[…そうみたい]
[マジで?]
[…うん…。]
ウソぉぉぉ−
[まじか(笑)あいつと仲良くしてやってよ。]
赤くなってる夏美を見て
駿は笑いながら言った
[…でもよく知らないし…]
[大丈夫(笑)あいつスゲーいい奴だから]
夏美は裕也くんに
一目惚れしてしまい
またいろいろ大変になりそう…(泣)
:13/12/19 18:39 :U1 :psjuBNuU
#57 [なな]
ー1週間後ー
夏美が裕也くんに
一目惚れして
約1週間
「昨日、裕也くんと2人きりで話しちゃった♪」
「…そうなんだ。」
夏美は、ここ最近
裕也くんの話しばかり
「で?香奈はどうなの?」
「どうって…?」
「だーかーら、駿くんとは!」
:14/01/01 18:03 :W61SH :khB3azvo
#58 [なな]
「別に…いつも通りだよ」
「まぁ…会えば喧嘩ばかりだもね」
「だってムカつくもん!あいつ」
駿の(偽彼女)を演じて
しばらく経ったけど
駿は相変わらず意地悪
:14/01/01 18:11 :W61SH :khB3azvo
#59 [なな]
「はよっ…」
噂をすれば駿が登校してきた
「……」
「おい!朝からボッ一としてんなよ。」
相変わらず
不機嫌そうな態度。
「してない…」
「てか、お前…昨日さき帰ったろ?」
「だって、ずっと先生と話してるんだもん!」
「せっかち女!少しは待つって事を知らないのかよ。」
:14/01/01 18:21 :W61SH :khB3azvo
#60 [なな]
「待ってたし」
「あっそ」
うわーやっぱり
ムカつく!
「まぁいいや…。今日は、さき帰んなよ?」
「はいはい」
「クスックスッ」
横を見ると夏美が
クスックスッ笑っていた
「なんで笑うの?」
「いや〜仲良いなーって思ってさ(笑)」
:14/01/01 18:28 :W61SH :khB3azvo
#61 [なな]
「…良くないし」
「でも、そうやって言い合えるって事は相性が良いからだと思うなー。」
そんなこと思ってもなかったけど…
そうなのかな?
「わからない…(笑)」
やっぱり良いわけないよ
うん。絶対ない
「ふふっ」
夏美はまた笑った
「夏美!笑いすぎだよ」
:14/01/02 17:28 :W61SH :oz9ZTBkU
#62 [我輩は匿名である]
毎回たのしみにしてます!
:14/01/03 19:29 :SC-04E :/L7WmouE
#63 [なな]
↑
ありがとうございます
忙しいので、あまり来れませんが
少しずつ更新していきますね。
:14/01/05 11:44 :W61SH :jQLXDJdM
#64 [なな]
「ごめんごめん(笑)」
「もう〜(笑)」
「頑張りなさいよ」
「えっ?」
何をですか?
「いろいろと♪」
「…あ、うん」
夏美はニコッって笑い
自分の席に向かった
:14/01/11 19:17 :W61SH :k4WjPGRg
#65 [なな]
ー駿Sideー
俺の名前は高橋 駿
17才の高校2年生だ
「ふぁぁ〜」
で、いま俺の隣で
あくびをしているのが
俺の彼女。
っとは言っても……
「偽彼女」だけど
訳があって俺たちは
偽コイビトを演じてる
:14/01/11 19:24 :W61SH :k4WjPGRg
#66 [なな]
クラスのみんなは
本当に付き合ってると思ってる
「お前てさ、いつもボッーとしてるよな」
「…うるさい。」
こいつ、イジメがいがあるんだよな〜(笑)
からかうと面白い
「なに笑ってんのよ」
「面白いから」
「は?」
:14/01/11 19:30 :W61SH :k4WjPGRg
#67 [なな]
「面白いモノを笑って何が悪いんだよ?」
「あんたムカつくわ本当に。」
「そらゃ…どうも」
俺たちは
いつもこんな感じ
「可愛いげないよなお前ってさ」
「元々、可愛くないし」
:14/01/11 19:33 :W61SH :k4WjPGRg
#68 [なな]
「まぁ…そうだな」
「そこは否定してよ(笑)」
「俺は素直なんで」
「…馬鹿(笑)」
そう言って、香奈は微笑んだ。
「お前って、そんな顔もできるんだ」
「どういう意味?」
「いや、いつも怒ってる顔しか見てないから(笑)」
:14/01/12 11:09 :W61SH :UTOZi5E6
#69 [なな]
「ひどい」
そう言ってまた笑った
俺は笑ってる方が
かわいいって思った
「笑ってる顔の方が俺はいいと思うよ。」
「え?」
香奈は少し顔を赤らめ
「…ありがとう。」
そう言った
:14/01/12 11:15 :W61SH :UTOZi5E6
#70 [なな]
……。
よくわかんねぇけど香奈と一緒に居ると
なんか楽しいって思う。
この気持ちはなんだ?
「…じゃあ。」
「また明日な」
一緒に帰って来たけど
ここからは別々
「」
:14/01/12 11:43 :W61SH :UTOZi5E6
#71 [なな]
「なんか切ねぇな」
マジでなんなんだよ
この気持ちは…。
よくわからないまま
俺は家に帰った
「…おかえり」
「愛美!帰ってたのか」
「うん…まぁ」
中学2年の妹。
「…早いんだな」
:14/01/12 12:03 :W61SH :UTOZi5E6
#72 [なな]
「まぁね…。」
妹の愛美は何を考えてるのか少しわからない
まぁ…年頃だから
仕方ないのかもしれないが
父さんと母さんは
そんな愛美に手を焼いている
「あのさ。お兄ちゃん」
「なに?」
:14/01/12 12:06 :W61SH :UTOZi5E6
#73 [なな]
「…彼女いるの?」
「えっ?まぁ…一応。」
「紹介して♪」
「…気が向いたらな」
「うん」
愛美はニコニコしながら部屋に戻っていた
なんだ?あいつ。
変なやつ
:14/01/12 19:43 :W61SH :UTOZi5E6
#74 [なな]
「なぁなぁ。」
「なんだよ?」
次の日…
「夏美ってさ、彼氏いるのかな?」
「居ないはずだけど
それが、なんで?」
「マジで!?フリーなのか!?そうなんだよな?」
「だから、そうだって、お前テンション高すぎ」
裕也は興奮してる
もしかして、こいつ
夏美のこと好きなのか?
:14/01/22 13:21 :W61SH :8t.3ua/2
#75 [なな]
「…好きなのか?」
「まぁ…気になってるかな。」
ぷっ(笑)
「マジか(笑)」
「夏美って…どんな男が好きなのかな?」
「は?俺に聞くなよ」
「だよな…。」
まさかの両想いか…
:14/01/22 13:25 :W61SH :8t.3ua/2
#76 [なな]
「告白するなら、早めの方がいいんじゃね?夏美モテるらしいから」
「今度、香奈ちゃんに聞いてみる」
そう言って裕也は
自分の教室に戻っていた
大丈夫か?あいつ…
夏美と付き合っても長く続くんだろうか…
「ねぇ。裕也くんと
なに話してたの?」
:14/01/22 17:34 :W61SH :8t.3ua/2
#77 [なな]
香奈が興味津々で
聞いてきた
「男同士の話しかな」
「ふ〜ん」
「あ、そうだ。お前に渡したい者があったんだ」
「なに?」
「これ。」
男は香奈に携帯を渡した
「携帯?」
「そう、俺専用のな」
:14/01/22 17:45 :W61SH :8t.3ua/2
#78 [なな]
↑
者×
物〇
:14/01/22 17:46 :W61SH :8t.3ua/2
#79 [なな]
「は?」
「だから、俺専用!」
「いやいや…」
「いいから持てろよ俺専用だから、他の奴の番号は登録するなよ」
俺は携帯を香奈に
強引に持たせた
「わかったよ」
:14/01/22 17:50 :W61SH :8t.3ua/2
#80 [なな]
「俺が電話したら絶対
出ろよな?」
「はいはい…」
まぁ。こいつのことだから
絶対、無視するだろな(笑)
「でもさ、よくやるよね」
「は?」
「あんた。」
俺、褒められてんの?
「それって褒めてんのか?サンキュー」
「う、うん…。(別に褒めてないんだけどな…まぁいいや)」
:14/01/22 18:08 :W61SH :8t.3ua/2
#81 [なな]
クラスの奴らが俺らのことを見ていた
「ラブラブカップル。専用携帯すっか?仲良いな〜おい(笑)」
一人の男子が笑いながらからかってきた
「うざい。」
香奈は男子にそう言った
「でもよ〜ぶちゃけ
小野寺の何がよくて付き合ってるんだ?」
その男子は続けて話しをしてきた
「もっと可愛い女いるだろ〜?」
:14/01/26 12:47 :W61SH :A48bVc4M
#82 [なな]
「お前って、女見る目ねぇ〜な(笑)
イケメンのくせして」
チッ
なんだ?こいつ…
お前に香奈のなにが
わかるんだよ
「余計な世話だつーの。俺が誰と付き合おがお前には関係ねぇし、それにお前にこいつの何がわかるんだよ?」
「いや、俺は別に。」
「だったら、こいつのこと悪く言うなよ。一応、彼女なんで…傷つくんだわ」
:14/01/26 12:57 :W61SH :A48bVc4M
#83 [なな]
俺がそう言うと
「悪かったて…少し
からかっただけだろ
そんなにキレるなよ」
必死に否定しやがった…
てか、何でこんなに
向きになってんだ?俺。
いいじゃねーか
こんな女
「…いや、俺の方こそ
キレたりして悪かった」
俺はそう言って席に着いた
:14/04/06 11:23 :au/SH34 :NkuV3iQ6
#84 [なな]
「なんで助けたの?」
香奈が不思議そうに
聞いてきた
「一応、彼女ってことになってんだし…助けなきゃ怪しいだろ」
本当は…こいつなんか
助ける必要ないけどな。
「そうだね。ありがと…少し嬉しかった」
そう言って香奈は
少し笑った
:14/04/06 11:28 :au/SH34 :NkuV3iQ6
#85 [なな]
「へぇ〜お前ってそんな顔もできるんだな」
笑うと結構、可愛いんだな…。
って…。なにドキドキしてんだ俺はー。
:14/04/06 11:37 :au/SH34 :NkuV3iQ6
#86 [なな]
いや、ドキドキなんかしてない
そうだ。してないんだ
だいだいこの俺が
こいつなんかに…。
「ちょっと!!」
「えっ…?」
「さっきから1人でぶつぶつ何言ってんのよ?頭おかしくなったの?」
しまった!完全に
自分の世界に入っちまった
「なんでもねーよ」
:14/04/06 11:45 :au/SH34 :NkuV3iQ6
#87 [なな]
「情けない顔(笑)
イケメンが台無しだよ?(笑)」
「うっせぇ。早く自分の席戻れ!くそ女」
「うわー超ムカつくわ
人がせっかく親切に教えてあげたのに」
「余計なお世話だつーの」
やっぱり可愛くねぇな
少しでも可愛いって思った
俺がバカだった。
:14/04/06 11:55 :au/SH34 :NkuV3iQ6
#88 [なな]
それ以前に、俺たちは
偽コイビトだし
俺たちの関係を知ってるのは
夏美と裕也の2人だけで
クラスの奴等は知らない
でも…もし知られたら
俺たちはどうなるんだ?
俺たちの関係は
なかったことで終わるのか?
それは…少し寂しいかもしれねぇな。
:14/04/06 12:47 :au/SH34 :NkuV3iQ6
#89 [なな]
ザァーザァー
「雨かよ…最悪。」
放課後
外に出ると大雨が
降っていた
傘持って来てねー
しょうがねぇ
走って帰るか
:14/04/06 13:06 :au/SH34 :NkuV3iQ6
#90 [なな]
「あれ?あんた傘は?」
「忘れた」
「えっ?馬鹿じゃん
どうするの?」
「走って帰るしかねぇだろ。今日は先に帰るから、じゃあな」
ついてねぇな
傘忘れた自分が悪いから仕方ねぇけど
「待ちなさいよ」
:14/04/06 13:13 :au/SH34 :NkuV3iQ6
#91 [なな]
「なんだよ!」
急いでんだつーの
「…入れば?」
「は?」
「走って帰ったら
風邪引くよ。入れば?」
「は?相合い傘!?」
「なに嫌なの?」
「いや…嫌じゃないけど」
「じゃあ入りなよ」
:14/04/06 13:36 :au/SH34 :NkuV3iQ6
#92 [なな]
結構、相合い傘で
帰ることになった俺達
「どういう風の吹きまわしだ?」
「なにが?」
「お前が親切にしてくれるなんて珍しいから(笑)」
「まぁね…お礼だよ
あの時の」
「ふーんそっか」
そういえば…こいつが階段から
落ちそうになって
俺が助けたんだよな
いま思えば、あれが
出会いだったんだよな
:14/07/07 09:05 :W61SH :1.hAaz6o
#93 [なな]
同じクラスで
お互い顔は知っていた
けど
話したことはなかった
そんな俺達が毎日
一緒に居るようになるなんて
不思議な感じだよな
「あ!お前ら相合い傘してんのかよ(笑)」
同じクラスの奴が
俺達を見かけて
からかってきた
:14/07/07 09:21 :W61SH :1.hAaz6o
#94 [なな]
「さすが!ラブラブ
カップルすっね〜」
「うっせぇ。ほっとけ」
そいつ等は笑いながら
どっかに走っていた
俺はふっと隣を向いた
ん?こいつ…ほどんど
濡れてるじゃねーか
自分が濡れたら意味ねぇだろ
俺は、もうこの辺で
いいや
「もうこの辺でいいよ。ありがとな」
「えっ?まだ家じゃないよね?」
「あとは走って帰るから。じゃあな」
「あ!ちょっ」
俺はダッシュで家に
帰った
:14/07/07 11:11 :W61SH :1.hAaz6o
#95 [なな]
ー香奈Sideー
「なにあいつ。」
そんなにわたしと
相合い傘すんの
嫌だったわけ?
だったら
言ってくれれば
良かったのに
なによ。バカ……。
:14/07/07 11:15 :W61SH :1.hAaz6o
#96 [なな]
って…
なに わたし
落ち込んでんのよ
落ち込む必要ないじゃん
うん。ほっとこう
あんな奴
風邪でも引いちゃえ
そして学校来んな
:14/07/07 11:21 :W61SH :1.hAaz6o
#97 [なな]
「相合い傘か〜羨ましいな〜」
夏美に昨日のことを
話すと
すぐにノッてきた
「全然、よくないよ
からかわられたし」
「本当は嬉しいじゃない?」
:14/07/07 11:29 :W61SH :1.hAaz6o
#98 [なな]
「なにが?」
「…わかってるくせに」
どういう意味ですか?
夏美が何を言いたいのか
私は理解できなかった
「香奈さ…本当に駿くんのこと何とも思ってないの?」
「思ってるわけないじゃん!意地悪だし性格悪いしさ最低で最悪な奴だよ」
夏美は真剣にわたしを
見つめて
「香奈…アタシには
あんたが自分の気持ちを必死に否定してるようにしか見えないなぁ…。」
「え…?」
:14/07/07 18:56 :W61SH :1.hAaz6o
#99 [なな]
「まぁ…頑張りなさいよ。」
夏美はそれだけ言うと
自分の席に戻っていた
「ちょっ…。」
夏美の言ってることイマイチわかんないよ。わたしが自分の気持ちを否定している?そんなわけないじゃない
あ〜もう!辞めよう
考えないことにしよう
:14/08/10 10:38 :au/SH34 :mbpt5c0A
#100 [なな]
こないだ借りた本でも読もうかな…
「あの小野寺さん」
「は…はい?」
本を読もうとしたら突然、同じクラスの3人組の女子に呼ばれた
「ちょっといいかな?」
「え〜と…なに?」
「いいからきてよ!」
「ちょっと…痛いんだけど」
わたしは腕を引っ張られ
どこに連れて行かれた
:14/08/10 10:46 :au/SH34 :mbpt5c0A
#101 [なな]
連れて来られたのは
裏庭だった
「な、なに?」
「あんたさ、目障りだから消えてくれないかな?」
「は?なに言ってんの?わたしなんかした?」
「なんかした?じゃねーんだよ!」
ドンっ!
「痛っ!」
わたしは思いきっり
お腹を蹴られ
尻餅をついてしまった
:14/08/10 10:52 :au/SH34 :mbpt5c0A
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