キモオタな俺が美女と付き合えるチャンスを逃した話
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#24 [色えんぴつ]
何故だか桃川さんは俺が書いた漫画にハマり、書くたびに見せることになっていた。
しかも俺が漫画を書いていることは、後藤くんたちには内緒にする桃川さん。
俺は別に内緒にしてもらわなくても良いんだけど…。
:14/08/29 14:33 :SBM302SH :/Y.32Epo
#25 [色えんぴつ]
ある日の休み時間の事だった。
「のび太くーん!ねぇ、この漫画、のび太くん持ってない?」
話しかけてきたのは、ミギワさんだった。
最近までは女子と言ったらミギワさんしか話したこと無かったけど、ここ最近桃川さんと毎日話しているせいか、ミギワさんの顔面の迫力がより一層増して感じた。
やっぱ桃川さんは可愛いよなぁ。
あれ?何俺桃川さんのこと考えてるんだろう。
まずいまずい。俺なんかが叶う相手じゃないんだから、調子に乗ったらそこでおしまいだぜ。
:14/08/29 14:37 :SBM302SH :/Y.32Epo
#26 [色えんぴつ]
ジャイアンとスネ夫と俺の三人に自然に溶け込むミギワさんと、休み時間を過ごし、チャイムが鳴って、席につく俺。
なんだかじっと俺を見つめる先に座っていた桃川さん。
あまりにも直視してくるので、「な、なに…?」
と、恐る恐る聞くと、少し膨れて言った。
「のび太くんってさぁ、ミギワさんと仲良いんだぁ??」
「え!?いや、仲良いってゆうか…。」
「え!?付き合ってるの?!」
「は!?いやまさか!!ただの友達みたいなもんかな…。」
「なーんだ、良かった。」
「…。」
:14/08/29 14:50 :SBM302SH :/Y.32Epo
#27 [色えんぴつ]
良かっただと…?
それは一体どうゆう意味が込められてるんだ…。
まさか…いやいや、そんなわけない。
調子に乗ってパラダイス気分になったところで、地獄に突き落とされる、そんなオチが目に見えてるじゃないか。
「俺なんかにそんな…彼女なんて…出来るわけないでしょ…。フゥーフゥー。」
鼻息混じりにボソッと呟く俺。
:14/08/30 22:37 :SBM302SH :QzfBa6IA
#28 [色えんぴつ]
「そうかな?確かにのび太くんそうゆうの興味なさそうだけど、彼女いても全然おかしくないのに!」
桃川さんは、毎日俺にちょっかいかけて、こんな風に俺をいい気分にして、一体何を企んでるんだろう。
もしかしたらとても恐ろしい女かもしれない…。
早く席替えして、桃川さんから離れたいよ。
「」
:14/08/30 22:41 :SBM302SH :QzfBa6IA
#29 [色えんぴつ]
「だってほら、メガネ外したら、すごい可愛い目してるし。」
なに!!!???
桃川さんは突然俺のもう何ヵ月も拭いてない油でぎとぎとのメガネを勝手に外して手に取り、近距離で俺の顔を見つめる。
俺はかなりの乱視で、残念ながらその瞬間の桃川さんの表情はハッキリ見えなかったけど、興奮しまくりだった。
「か、返してよ!!!」
真っ赤になりながら、桃川さんの手元に手を振りかざすと
…ムニュ
「きゃ!!!」
:14/08/30 22:50 :SBM302SH :QzfBa6IA
#30 [色えんぴつ]
ひえーーー!!!
この感触…間違いなく胸を揉んでいる。
「わっ!あ、あ、ご、ごめんなさい!」
幸運な事に誰にも見られてなかった。
しかし、さすがにこんなことをしたら桃川さんももう俺に関わらないだろうと、少し開き直っている自分もいた。
:14/08/30 22:54 :SBM302SH :QzfBa6IA
#31 [色えんぴつ]
「ううん。ごめんね、見えなかったんでしょ?」
桃川さんは怒ることなく、むしろ少し頬を赤らめて、油でぎとぎとのメガネを返してくれた。
スローモーションでメガネをかけながら、俺は何も言えずに下を向いていた。
「…ミ、ミギワさんってさ、明るいし…誰にでも平等ってゆうか、良い子だからよいと思うよ!もし、告白とかするなら協力するし…言ってね!」
気まずい雰囲気の中、桃川さんはそんなことを言った。
:14/08/30 22:59 :SBM302SH :QzfBa6IA
#32 [色えんぴつ]
ミギワさんは、俺なんかが言うことじゃないけど、みんなから痛い子だって思われてるような存在で、誰もミギワさんを誉める奴なんかいないし、それに比べてリア充の桃川さんが、ミギワさんを良い子だって言うなんて、意外すぎてビックリした。
目立ってあか抜けてる存在の人たちは、俺たちのような地味で暗い奴のことは、全員嫌っているんだと思っていた。
それと、少しだけ、ミギワさんとの恋を桃川さんに応援されるなんて、面白くないと思ってしまった。
俺にはミギワさんくらいがお似合いだろうけど…。
:14/08/30 23:05 :SBM302SH :QzfBa6IA
#33 [色えんぴつ]
学校の帰り道。
いつも通りジャイアンとスネ夫と3人で帰っていた。
「なぁのび太。おまえますます桃川さんと仲良くなってないか、最近。」
スネ夫がイラつきながら俺に言う。
「ねぇいつも、桃川さんと何話してるの??…桃川さん良い匂いする??」
ジャイアンは安定のキモオタ。
「そうかな?そのせいで後藤くんやら、他の女子やらにいじられて、こっちは毎日ストレス溜まるんだよ。」
:14/08/30 23:09 :SBM302SH :QzfBa6IA
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