砂糖が甘い理由
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#1 [花]
はじめまして自作小説書きます頑張ります
つまらなぃカモ知れないケド,一生懸命書きます
学生なので,更新が遅れがちになりますが,そこら辺はスィマセン読んでくれると嬉しいなぁ-

>>2
登場人物

>>3
あらすじ

⏰:06/05/24 15:44 📱:F700iS 🆔:RlKehEjQ


#2 [花]
登場人物
城谷 紗弥(シロタニ サヤ)
高A☆バイトや家事で学校をサボりがち。自由気ままな性格 非情に振る舞っているからゆえ,周りカラ避けられがち

柿山 達也(カキヤマ タツヤ)
高A☆美穂子と付き合いながらも,紗弥が気になってしまう
優しいけど,優柔不断…

下島 美穂子(シモジマ ミホコ)
高@☆達也の彼女
裏がありそう☆ワラ

城谷 裕也(シロタニ ユウヤ)
中A☆紗弥の弟 心臓が弱い

⏰:06/05/24 15:45 📱:F700iS 🆔:RlKehEjQ


#3 [花]
あらすじ
達也は進級してからずっと空いている自分の隣の席が気になっていた
そんなある日偶然屋上で空を眺める紗弥にであい,不思議な気持ちになる
興味なのか,嫌悪なのかそれとも―恋。。。なのか

⏰:06/05/24 15:46 📱:F700iS 🆔:RlKehEjQ


#4 [花]
今日も空が綺麗だ
俺,今人生最高に幸せかもしんねぇ
[達也-!!]
可愛い高い声だ。俺のコト呼んでる
[美穂子,ぉはよう]
俺は照れながら挨拶する。
美穂子は小さくて白くて,学年で一番と言われるくらい可愛い!そんな美穂子がが俺のものになったんだ!!!!こんな幸せあるか!?
美穂子は頬を膨らませ,
[ぉはよう。ぢゃナイょ〜今日何の日だ???]
そう!今日は俺らの@ヶ月記念日☆
ちゃんとプレゼントも買ったんだ。
[ぉいおい。お二人サン!仲良しじゃ-ん]
横カラ口を挟んだのは,親友の優。 優のおかげで美穂子と付き合えた。感謝してもしきれない。今の生活,俺にとったら天国!!!!

⏰:06/05/24 15:47 📱:F700iS 🆔:RlKehEjQ


#5 [花]
[今日は一緒に帰ろうな]笑顔で言えば 美穂子は
[ぅん!!!!]
頷いて笑顔で返してくれる。
そして俺と優の間にある空いた席に小さくて細い体をおろした
[そぉいえば-さ,達也の隣の席ッて何でいつも空いてるの???]
大きな目をくりくりさせて訪ねてきた
そおいえば。。。俺も,隣の席のヤツは見たことない
いつも美穂子の座る席。とか勝手に思ってた
[さぁ。。。?登校拒否とか!?]
と,苦笑い気味に優と美穂子に言った
[たしか。。。名前は城谷 紗弥だっけ?]

⏰:06/05/24 15:49 📱:F700iS 🆔:RlKehEjQ


#6 [花]
すると,美穂子が驚いた顔して
[ぇ!?この席城谷サンなの!?達也,知らないの?しかも席隣ぃ-???美穂子,心配…]
優も何かを思い出したように
[あ!!城谷 紗弥なんだ〜この席。
平気だよ美穂子チャン♪たぶん@年に半年も学校来ないし,来たとしてもいつも遅刻か早退だったじゃん何で留年しないんだ?]
と言った。
[城谷…わかんね-。@年でもクラスにはそんな名前いなかった。
優も知ってるのか?美穂子,何が心配なんだょ]
俺は一人,その城谷紗弥とゆ-女の話についていけなかった。
[そっかぁ!!達也はD組だったもんね☆優君も美穂子も城谷サンもA組だったから。。。]
美穂子はそう説明した。

⏰:06/05/24 15:51 📱:F700iS 🆔:RlKehEjQ


#7 [花]
なるほど。エスケープ野郎,おまけにクラス違うなら知らなくて当然
優は
[お前,城谷知らないなんて…ほんとMr.オクレだな]
なんて言いやがる!!
[だから〜城谷紗弥ってどんな有名なヤツなの?それと美穂子,何が心配なんだよ(>Д<;)]

⏰:06/05/24 15:52 📱:F700iS 🆔:RlKehEjQ


#8 [花]
美穂子は,城谷の席を立ち
[城谷サンッてね,ものすごく美人なの!!]
と言った。
俺はてっきり城谷 紗弥ッて子は,昔美穂子をいじめてたとか,ヤンキーみたいなヤツとか思っていた。
拍子抜け…
[あはは,大丈夫だよ美穂子。俺には美穂子しか考えられないから]
俺はそう言うと,美穂子の頭を撫でた。
隣で小さく優が
[俺も久しぶりに城谷見たいな〜]
なんて言ったけど
美穂子は心配そうな顔はまだ少ししていたが,笑顔だった。

この頃は まだ城谷がどんな子かなんて想像もしてなかった

まさか― 俺が城谷に対してこんな風になってしまうなんて

⏰:06/05/24 15:53 📱:F700iS 🆔:RlKehEjQ


#9 [花]
その日の帰りは 美穂子と二人でどこへ行こうかという話になって,
結局近場で過ごそうと 美穂子が言ったので 学校から5分ほど歩いたところにあるファーストフード店で @ヶ月記念のために買った,ペアリングを渡した。[M.T 5.20]ッて彫ってあるシンプルなシルバーのやつ
美穂子は
[ありがとう!!!!大切にするネ]
な-んて 可愛い笑顔でいうから 俺は勃ちそうだった('□`υ)
たわいもない話を数々してから,美穂子を家まで送って 俺は満足した気分で俺も家に帰った

⏰:06/05/24 16:38 📱:F700iS 🆔:RlKehEjQ


#10 [花]
家に帰っても,浮かんでくるのは美穂子の笑顔ばかりだった。
ふと思い出した[城谷 紗弥]の名前。。。顔がわからないから,すぐその名前は頭から消えた。
でも,何で サボってばっかなんだろう…とは思った。

⏰:06/05/24 16:43 📱:F700iS 🆔:RlKehEjQ


#11 [花]
次の日,俺は美穂子のことを考えながら,自慰行為を三回もしてしまったせいか,大遅刻!!
自らを最低なヤツとか思いながら,学校へ行く準備をとろとろ始めた
学校に着くと,担任から呼び出され,一限分説教された。。。つ-か,俺より先に俺の隣のヤツ学校引っ張り出してこいよ!!!!

教室に入ると すぐ美穂子が覗きに来た。美穂子は今B組で俺はC組だから隣のクラスってわけ♪
[おはょう。寝坊???今日も城谷サンの席座っちゃお]
とか言って,笑ってる
俺は眠たさピ-クだったけど,その睡魔も美穂子には勝てない
優も今は俺と同じクラス。優がまた横から口を挟む
[達也〜遅刻なんて久々じゃん。
あ,残念だったなぁ。今日二限目まで城谷学校来てたよ]

⏰:06/05/24 19:54 📱:F700iS 🆔:RlKehEjQ


#12 [花]
[ぅそッ!!]
ガタッと美穂子は城谷の席から離れた。
[美穂子,平気だって。優,昨日会いたがってたじゃん。話したりした?]
俺が聞くと,優は笑いながら言った
[城谷なんかに話し掛けれるヤツなんかたぶんこの学校にゃいね-よ。]
美穂子も頷いて笑う
[何だそれ!?どんなヤツなんだよ]
なんだか すごく城谷がまた想像しずらくなってきた。美人なのに無口?しかもサボり魔?

⏰:06/05/24 21:59 📱:F700iS 🆔:RlKehEjQ


#13 [花]
[ぁ-ん。優君がそんなこと言うから達也が城谷サンのこと考えてる!!!!]
美穂子はまだ何か言いたそうだったが,午後の授業の予鈴が鳴ったので,自分のクラスに戻っていった。
俺は朝から怒鳴られたイラつきと,美穂子へのムラムラがあるせいか,なんだか授業を受ける気になれず
[俺,午後サボるわ]
優に言ったが,あいつはすでに寝る体制。
優を残し,先生が来る前に教室を静かに抜け出した。

⏰:06/05/24 22:25 📱:F700iS 🆔:RlKehEjQ


#14 [花]
今からどうしようかと考えながら,ふと外を見るとすげーいい天気。
[決めた☆今日の昼寝は屋上]
一人でそう呟いて,授業中のクラスの前を通らないように,渡り廊下を渡って第二本館の屋上に向かった。
第二本館は工作室や,視聴覚室などがある場所で,広いわりには午後からの授業ではほとんど使わない。
こっちなら誰にもバレずに昼寝できるな♪
美穂子も誘えばよかった。なんて 思う

⏰:06/05/24 23:49 📱:F700iS 🆔:RlKehEjQ


#15 [花]
立入禁止の立て掛けを外すと,ごちゃごちゃした携帯のストラップから秘密の鍵と書かれたキーホルダーを抜く。
一年の頃に仲がよかった先輩にもらった屋上の鍵。
俺のペアリングの次に大切な宝物だ。

⏰:06/05/24 23:55 📱:F700iS 🆔:RlKehEjQ


#16 [花]
鈍い音と共に,明るい陽射しと心地いい風が俺を包んだ。
ドアを閉めて鍵をかけ直す。
[これで今から屋上は俺の領域♪]
せっかく先輩にもらった役立つ鍵だ。これから活用していきたいと思った。一年の頃はサボりなんて考えたことなかったけど,以外とこの陽射しは病み付きになる。
そう思いながら,第一本館から死角になる場所を探す。

⏰:06/05/25 00:01 📱:F700iS 🆔:ZKjiJJZE


#17 [花]
あの後ろ,ちょうどいいなと思った倉庫の角を曲がると

驚いた―

冊から身を乗り出して,空に向かって顔を突き出す女の子がいた
まるで。。。その子が太陽にキスしていみたいに見えた。
俺は彼女を見た瞬間,なぜか直感でわかった。
この子が[城谷 紗弥]だろうなッて―

⏰:06/05/25 00:07 📱:F700iS 🆔:ZKjiJJZE


#18 [花]
☆★☆★☆★☆★☆★
これが 俺と城谷紗弥
との出会い。

この出会いが運命な
のか,偶然なのか今だ
にわからない。
でも,どっちにしろこ
の出会いから逃れる
ことはできない。逃れ
たりしたくない
☆★☆★☆★☆★☆★

⏰:06/05/25 00:15 📱:F700iS 🆔:ZKjiJJZE


#19 [花]
その子は俺に気がつくと,無言でその場から立ち去ろうとした。
[あのさ…!!君,城谷。。サンだょな?]
俺はなぜか彼女に向かって声を発していた。

彼女は立ち止まって俺の方を見て頷いたが,何も喋らない。
彼女の俺を見る目は真っ直ぐで,澄んだ綺麗な目をしているが,どっか冷たくて鋭い気がする。
俺は自分から呼び止めたくせに,彼女の目を見ていると次の言葉が見つからない。
(優が言ってた,[城谷と話せるやつはいない]ってわかる気がする)

⏰:06/05/25 00:23 📱:F700iS 🆔:ZKjiJJZE


#20 [花]
思わず 城谷から目を反らすと,城谷はまた出口の方へ歩こうとした。
[俺…俺,城谷と同じクラスの柿山。。。柿山達也!!
ちなみに,席隣だよ!今日はたまたま俺もサボりだし,遅刻だけど]
焦って早口で言うと
城谷はまた俺の方へ振返り,無表情で
[知ってるよ]
とだけ言って,屋上から消えた

⏰:06/05/25 00:30 📱:F700iS 🆔:ZKjiJJZE


#21 [花]
城谷の姿が消えたのを確認した俺は,さっきまで城谷が立っていた場所に座った。
美穂子と優の城谷についての言葉が頭を過ぎる
[たしかに美人で有名になるって話…わかるな]

俺はさっきまでこの場にいた城谷の姿をもう一度思い出す
綺麗な栗色で真っすぐな長い髪,柵から乗り出した細い体,背もたぶん170pくらいありそうだ
髪の色と似た,切れ長の大きい澄んだ目。。。

⏰:06/05/25 00:39 📱:F700iS 🆔:ZKjiJJZE


#22 [花]
優や美穂子が心配するのわかる。
城谷ッて,ほんと美人つ-か,綺麗だ…ヤベェ。なんか俺かなり城谷のこと考えてるし!!俺はもう少し城谷のことを考えていたかったが,陽射しが暖か過ぎていつのまにか寝てしまっていた。

城谷ッて…何で学校サボるんだろ?たるいのもわかるケド,半年はキツい。
それに,何であんなに綺麗な目してるのに。。。どっか寂しそうだし冷たいんだろう

とか思いながら,さっき城谷がキスしてた(みたいに見えた)太陽に照らされていると考えると,俺はなぜか嬉しくなった…のかな?

⏰:06/05/25 07:21 📱:F700iS 🆔:ZKjiJJZE


#23 [花]
E限目が終わった頃に教室に戻ると,SHRが始まりかけていたので慌てて自分の席についた。

―もちろん城谷の姿は隣にはない
(あいつ…やっぱりそのままサボりやがったな)

⏰:06/05/25 11:06 📱:F700iS 🆔:ZKjiJJZE


#24 [花]
もしかして読んでくれてる人ぃなぃのかなぁ
でも頑張る

⏰:06/05/25 13:12 📱:F700iS 🆔:ZKjiJJZE


#25 [みぃ]
いるよ今、全部呼んだぁ頑張れ

⏰:06/05/25 14:11 📱:N900i 🆔:☆☆☆


#26 [花]
その日の帰りも,美穂子と一緒に帰った。

[………ゃ,達也!!]
俺は美穂子の声で我に帰った。
[どしたの〜???さっきカラ上の空だょ!!!!]
頬を膨らませて俺の腕にしがみつく。
俺は軽く悪いって感じに頭を下げると,美穂子は何か考え込んだみたいに黙った。
[それじゃ☆また明日]
美穂子は家につくと,するりと俺の腕から手を離した。
[ぁあ…ぢゃぁな]

⏰:06/05/25 17:20 📱:F700iS 🆔:ZKjiJJZE


#27 [花]
みいサン ありがとうございます

⏰:06/05/25 17:21 📱:F700iS 🆔:ZKjiJJZE


#28 [みぃ]
ぃぇAカキコしてないけど、読んでくれてる人たくさんいると思うよ
また続き楽しみにしてまつ

⏰:06/05/25 18:00 📱:N900i 🆔:☆☆☆


#29 [花]
そう言って,俺も帰ろうとしたら美穂子が
[ぁ,忘れ物]
ッて小さく言った。俺が持ってた荷物は渡したと思った…

[え???]

びっくりした。美穂子素早くは俺の首に手を回して,そのまま。。。キスしてた

⏰:06/05/25 21:06 📱:F700iS 🆔:ZKjiJJZE


#30 [花]
[おやすみ。。。達也]
美穂子は恥ずかしそうに小走りで家に入って行った。
俺は一瞬何が起きたかわからなくなったが,なぜか頭を過ぎったのは城谷の横顔。
[美穂子。。。ごめん]

なんだかとても美穂子に悪いことをしたと思って謝っておいた。

⏰:06/05/25 21:09 📱:F700iS 🆔:ZKjiJJZE


#31 [花]
次の日も,隣に城谷の姿はなかった。
―隣にいるのは美穂子

そこは城谷の席だ。
美穂子は楽しそうに色んなことを話していた。時折遊ぶ約束なんかもしてたかもしれないけど,俺は第二本館の屋上をただ見つめていて
聞いてなかったからわからない。
美穂子は朝の予鈴が鳴ると
[お昼一緒に食べようね]って言って自分のクラスに帰って行った。
昼飯の話しか聞いてなかったな。。。俺

⏰:06/05/25 21:21 📱:F700iS 🆔:ZKjiJJZE


#32 [花]
その日の昼は,B限目から雨が降り出したので,俺は
(屋上には出れない)
と考えて,きっと城谷も屋上には行ってないと思った。
美穂子にジュースをおごり,一緒に弁当を食べていると,近くにいた女子が
[まぢで〜!?]
[信じらんない。有り得ない]
とかいう会話が聞こえた。
明らかに俺の方見て言ってる…

⏰:06/05/25 21:27 📱:F700iS 🆔:ZKjiJJZE


#33 [花]
俺はきっと[柿山君が,美穂子の彼氏!?有り得ない。釣り合わない]って言ってるんだろって勝手に被害妄想。でもきっとそうだ。前にも何回か言われたし
でも,美穂子は俺を選んでくれたんだからいいんだ なんて自己満してみた☆

今日は雨だし,きっと美穂子はすぐ家に帰るだろう。

⏰:06/05/25 21:31 📱:F700iS 🆔:ZKjiJJZE


#34 [花]
次の日も雨。その次も。きっとB日間は続いてたな。
俺は雨のおかげで少しだけ楽になれたし,美穂子の話もよく聞けた。
雨が降ってるから,屋上には城谷はいない。って思ってさ
俺の隣にもいないんだけど…

それと同時になんで こんなに学校来ないのか
気になって仕方なかった。
今度会ったときは必ず聞こうと思った。
うまく話せるかわからないけど…まだ会えるかもわからいけど

⏰:06/05/25 21:40 📱:F700iS 🆔:ZKjiJJZE


#35 [くみ]
楽しいッッ読んでます頑張って下さぁい

⏰:06/05/25 21:47 📱:N901iC 🆔:☆☆☆


#36 [花]
くみサン みぃサン
ありがとうござぃます頑張ります,見守っててさぃ

⏰:06/05/25 21:50 📱:F700iS 🆔:ZKjiJJZE


#37 [花]
やっと晴れた日にはもぅ金曜で,この一週間は早かったのか遅かったのかわからなくて,ただ城谷が隣にいるのを願ったりして通学してた。

今日は屋上に行ってみよう

⏰:06/05/25 21:54 📱:F700iS 🆔:ZKjiJJZE


#38 [花]
D限目になる前に俺は美穂子や優に見つからないことを確認して,携帯だけを持って渡り廊下を駆け足で渡った。

[城谷…いるかな]
なんて思いながら階段を急ぐ
いつものように鍵を回すと,ドアから明るい陽射しと風が漏れた
あの日と同じ匂いの屋上。
微かに甘い匂いがする。俺はもしかして,と思い倉庫がある方へ走った

⏰:06/05/25 21:59 📱:F700iS 🆔:ZKjiJJZE


#39 [花]
―倉庫の裏には誰もいなかった。
微かにする甘い匂いはきっと城谷の香水か何かだと思う。だから今さっきまで城谷はここにいたんだと思う。
俺は後悔しながら,出会ったときの様に 城谷が立っていた場所に座り,城谷の匂いを感じてみた。

どこいったのかな…城谷

⏰:06/05/26 12:02 📱:F700iS 🆔:.bgtjuBk


#40 [カォリ]
面白ィですッ(((>∀<*O)続き楽しみにしてまあす(○w'v`*●)

⏰:06/05/26 16:58 📱:W31K 🆔:m6jg.HJE


#41 [花]
カォリ サン☆ぁりがとぉ(●'V`艸)


俺は,ゆっくり深呼吸をしたあと,はっと気付いた。
城谷は,教室に戻ったのかも!!!!
俺はそう思った次の瞬間には,立ち上がり全速力で屋上を出ていた。
階段を二段飛ばしで勢いよく降りている途中に またあの甘い匂いがした。
俺は,階段の踊り場で急いでいた足を止めると,はっきり見えた。
あの綺麗な長い髪は…城谷

⏰:06/05/26 22:42 📱:F700iS 🆔:.bgtjuBk


#42 [花]
[城谷!!!!]
俺は自分が無意識に出した声に気付いて 焦った。
本当に城谷かをもう一度確認するために城谷がいる二階を見ると,城谷はあの無表情な顔で足を止めて,俺の方を見ていた。
何で城谷止めたくせに…言葉出ね-んだよ!

俺はどーにも真っ直ぐ城谷を見れない。
城谷はずっと俺を見ている。 沈黙の中,その沈黙を破ったのは

城谷だった

⏰:06/05/26 23:02 📱:F700iS 🆔:.bgtjuBk


#43 [花]
[何???]
たったこれだけ。
俺はごくっと息を飲み,城谷に向かって一気に言った
[あのさ!城谷何でいつも学校サボるのか気になってさ。
たるいのはわかるけど,俺と席隣じゃん?なんつ-か,ホラ。やっぱ寂しいんだよな〜。だからって別に探しにきてたわけじゃなくて…]
俺は自分で何言ってるのかわからなくなって,言葉を詰まらせ 城谷を見た。

⏰:06/05/26 23:18 📱:F700iS 🆔:.bgtjuBk


#44 [花]
城谷はさっきから顔色一つ変えないで,ただ俺を見ていた。

[城谷,今からどうすんの?]
ありきたりで,何ともつまらない質問をした自分に後悔する。
城谷は,無表情から一瞬うざそうな顔をして
[あんたはど-すんの?]
と言った。
俺は………
[俺は,城谷と一緒に教室に戻るつもりだ]
こ-ゆうときにかぎって,自分の素直な性格が丸出しになる。

⏰:06/05/26 23:23 📱:F700iS 🆔:.bgtjuBk


#45 [花]
城谷は何も言わずに,歩き出した。向かっている方向は…玄関。。。

[あたし,今からバイトだから。授業には出れない]

[そっか…でも明日からテストじゃん!来る?]俺は繋ぎ止めるように聞く

城谷はため息をついて
[来るよ]
と言った。
俺の顔には自然と笑みが浮かんだ…
でもそんな俺とは裏腹に俺をを見つめる城谷の目は,遠くを見るような,とても悲しそうな目をしていた

⏰:06/05/26 23:31 📱:F700iS 🆔:.bgtjuBk


#46 [あイx]
毎日見てますo(*>ч<)o
頑張ってください☆

⏰:06/05/27 09:15 📱:W32S 🆔:☆☆☆


#47 [花]
ァイ サン☆ぁりがとゥござぃます(≧∪≦●)毎日トカ。。。嬉しいィ↑↑
頑張ります!!!!


城谷は,俺がこれ以上話し掛けてこないとわかったら,さっさと靴を履き変えて 学校を出て行った。
俺はまた,城谷がサボる理由と,あの冷たい目の理由を聞くことができなかった。。。
俺は,なんか胸が苦しいような気がした。でも城谷の姿を見れて話せて 舞い上がっている自分がいるのは,しっかりわかった。

⏰:06/05/27 10:14 📱:F700iS 🆔:ibiJqfro


#48 [ぃじゅ]
読んでるょめちゃ楽しいっ頑張って書いて下さいっ

⏰:06/05/27 10:56 📱:SH902i 🆔:dfuzeXmA


#49 [あゆ]
あた∪も
毎日よンでます

楽∪いです

これからどうなるか
楽∪みですミ・ω・ミ

⏰:06/05/27 14:03 📱:P700i 🆔:OfYCmtnw


#50 [花]
ぃじゅサン あゅサン
ぁりがとぅござぃます頑張ります

⏰:06/05/27 15:24 📱:F700iS 🆔:ibiJqfro


#51 [花]
俺は,上機嫌で教室に戻った。もうE限目が終わって休み時間だ
―明日カラ,俺の隣に城谷が来る…

[達也-☆]
はっとその声に反応すると,美穂子が手を振って廊下から呼んでる。
[どうした?美穂子]
美穂子に呼ばれて,俺は今までしていたことと,考えていることに,真っ正面から向き合った気がした。
俺って,何城谷のことばっか考えてんだよ!!
もしかして…俺
でも,俺には…俺の目の前には,美穂子がいる

⏰:06/05/27 15:30 📱:F700iS 🆔:ibiJqfro


#52 [花]
罪悪感と裏腹に,美穂子への想いが滲む。
そのかわり,城谷のあの目が俺を 考え込ませる。美穂子は確かに好きだ。ぅん…たぶん!!いや,絶対。
俺にとって,城谷はきっとただの一つの疑問。俺はただ,学校をサボる理由が聞きたいだけで,城谷のこと…好きなわけない!!
自分の心はわかるくせに,わざと逆を言い聞かせて逃避をする。

⏰:06/05/27 15:37 📱:F700iS 🆔:ibiJqfro


#53 [花]
美穂子は
[明日からテストだし,今日は先に帰るね,ゴメンね]
と言って,俺の手を握った。
俺はあいまいに返事をして,美穂子を見送った。


そうだ。。。テスト!!!!
俺は,ただでさえ頭悪いのに 全く勉強なんかしてない。 まずい…(T_T)
とにかく,今日は徹夜だな

⏰:06/05/27 15:42 📱:F700iS 🆔:ibiJqfro


#54 [花]
結局,どーにもこーにも勉強が進まず テスト当日を迎えた俺は…開き直り。
[とにかく留年さえしなきゃい-んだよ!!!!]
美穂子がくすくす隣で笑った。
そう。俺の隣の席にいるのは城谷ぢゃない。
美穂子は笑顔で
[テスト終わったら,一緒に気晴らし行こうよ☆]
と言った。
[もちろん。行こうな]
っと言って,英語の単語帳を開いた。

⏰:06/05/28 11:49 📱:F700iS 🆔:PQj.7yfM


#55 [花]
予鈴が鳴ると,いつものように美穂子は自分のクラスに戻った。
美穂子の後ろ姿とすれ違ったのは
―城谷 紗弥!!
あいつが学校来たんだ。
この前は二限目までしかいなかったから,ほとんどのやつが
[城谷だ…]という顔して,城谷に視線を注いでいた。挨拶をしようとするやつなんかいない。
城谷は何も言わずに,いや…何も気にしている感じもなく,あの目で俺に近づいてくる

⏰:06/05/28 11:54 📱:F700iS 🆔:PQj.7yfM


#56 [花]
俺の隣にどさっと鞄を降ろすと,今までざわついていた周りの奴は,一斉に静かになった。
チャイムだけが響く。

[城谷,おはよう]

俺は静けさと,気まずさに耐えかね,城谷にあいさつした。まわりが俺と城谷に視線を集中させているのが痛いほどわかった。
城谷は,軽く俺に頭を下げるようなそぶりをしたが,返事はない。

[達也!!!!]

⏰:06/05/28 11:58 📱:F700iS 🆔:PQj.7yfM


#57 [花]
俺を呼んだのは,優だ。
優はすげ-顔して
[お前,すげ-よ]
と小さい声で呟いた。
まわりのやつらもそんな感じ。
先生がはいって来て,城谷の姿を見つけ
[おはよう]
と言ったが,城谷は俺にしたように頭を軽く下げるだけ。

テストが始まる…
俺は城谷が気になり過ぎて,何限もテストに集中できなかった。

⏰:06/05/28 12:03 📱:F700iS 🆔:PQj.7yfM


#58 [花]
城谷の隣…あの甘い匂いはやっぱり城谷の香りだ。 落ち着くんだけど,落ち着けない自分がいる。
テスト中に城谷を何度も何度も盗み見た。まるでカンニングだな(笑)
城谷は,書くのをやめることなく,ずっとテストだけに集中してるみたいだった。
その横顔は本当に綺麗。長い髪をかき上げるたびに甘い香りが俺に流れる。
俺はもう,テストどころじゃない。
この心臓の鼓動が,城谷やクラスのやつに聞こえてないだろうか,と思うほど大きくてはちきれそうだった。

⏰:06/05/28 12:13 📱:F700iS 🆔:PQj.7yfM


#59 [沢子]
最初からずぅっと読んで松(∪≦)すんごくおも∪ろいドラマ化してほしい感じ(∀<figntです頑張ってね〃(ちなみにざわこですヮラ)

⏰:06/05/28 18:15 📱:P700i 🆔:3OYWvSlg


#60 [花]
沢子サン ァリガdです ドラマ化トカ。。。かなり嬉しいデスッ
めっちゃ励みになるょォ頑張るネッ

⏰:06/05/28 18:29 📱:F700iS 🆔:PQj.7yfM


#61 [花]
[ゃっと終わった〜!!]

最後の古典を終わらすと,優がデカい声で行った。クラス中がざわざわし始めるのに,城谷はやっぱり無表情。疲れの一つも見せない。
城谷はSHRが始まる前に鞄に問題用紙や筆箱をしまうと,すぐに立ち上がり,教室を出ていこうとした。
俺はすぐさま追い掛ける。
[城谷!帰るのかよ]

⏰:06/05/28 18:41 📱:F700iS 🆔:PQj.7yfM


#62 [花]
[せっかくテスト終わったんだし,どっか遊びに行かね!?]
城谷は,俺の声に振り返らずに進む。
俺は走って城谷の横に並んで,歩き続ける城谷の顔を覗き込んだ。
城谷は,あの冷たい目でいかにも俺が欝陶しいといった感じで,俺を睨んだ。
[あたしはテストのために来ただけ。あんたと遊ぶ時間なんかない]
城谷がこう言った後,俺は何も言えずに 廊下に一人残された。

⏰:06/05/28 18:46 📱:F700iS 🆔:PQj.7yfM


#63 [花]
城谷って何であんな風なんだろ。何があんなに忙しいんだろう。バイトってまさか…危ない系!?
俺はこんな妄想をするばかり。
何で俺こんなに城谷が気になるのか。。。まだ認められずにいた。

でも―どうしても,もっと城谷のことを知りたいんだ。話したいんだ。
明日も晴れるはず。
屋上へ行こう

⏰:06/05/28 18:50 📱:F700iS 🆔:PQj.7yfM


#64 [花]
教室に戻ると,美穂子と優が話してた。
美穂子は少し顔が赤い。
[美穂子!!帰ろうぜ]
俺は声をかけたが,反応しない。
優が口を挟む
[達也が城谷に夢中だから,美穂子チャン悲しそうだぜ]
チクったのお前だろ!!!!(汗)
[達也…美穂子のコト嫌い?]
なんて涙目で聞かれたら,こっちだって困る。
[あ。。。あったりまえぢゃん!!!!
城谷なんかただ,隣の席なだけで,夢中になんかなってね-よ。ほら,泣くなよ,今日はおごるしさ!]
焦って話す俺を見て,美穂子は涙を拭き,笑った

⏰:06/05/28 18:59 📱:F700iS 🆔:PQj.7yfM


#65 [花]
やっぱり,美穂子を裏切るわけにはいかない。
そう思いつつも,俺の頭は城谷 紗弥でいっぱいだった。
その日の帰りは,カラオケ行って,プリクラとって,ファミレスで夕飯食って。。。美穂子ペースだった。もちろんすべて俺のおごり。
帰り際に,また美穂子にキスを迫られた。
俺は緊張しながらも,美穂子の温かい唇に自分のを重ねた。
美穂子は満足そうに
[好きだよ,おやすみ]
と言って,帰った。

―俺,何してんだろ。

⏰:06/05/28 19:28 📱:F700iS 🆔:PQj.7yfM


#66 [花]
俺は家に帰っても,何も出来ず,ただただ城谷への疑問を浮かべるばかりいた。
(今日の城谷,ほんと綺麗だったな…始めてあったときもかなり綺麗だったけど)
城谷の姿を想像しながら俺は自慰行為をした(笑)
我ながら健康な男児だな。。。
でも,今のままではどんなにもがいても,城谷に近づくのは難しいと思う。明日もし,城谷と屋上で会えたら…
(アドレスとケー番聞こう)
俺は決めた。

⏰:06/05/28 21:36 📱:F700iS 🆔:PQj.7yfM


#67 [花]
次の日,やっぱり俺の隣の席は空いていた。
俺は二限目と三限目をサボり,屋上へ出向いたけど,城谷の姿はない。
美穂子を放って昼休みにも覗きに行ったが,誰もいなかったし,城谷が来ていた形跡もない。
[今日はダメかな…]
そう思って教室へ帰る。(何がダメなんだ)

俺の机の上には昨日のテストの,回答用紙が無残に広がっている。
もちろん点数は最悪…
[何なんだよ。。。]
愚痴っぽく呟き,城谷のいない席を横目で見る。
そこには俺と同じように無数の回答用紙が散らばっていた。
俺は城谷のバラついたテストをしっかり整えた。
テストの点数は。。。
[えぇ!?]

⏰:06/05/29 17:01 📱:F700iS 🆔:SY1c0nQQ


#68 [花]
その時返ってきていた教科はBつ。
すべて満点だった。。。
[へぇ〜!城谷ッてだから留年にも退学にもならないワケだな]
優が俺の耳元で言った。
[びっくりした!!優か…
そうだな。こんな頭いいなんて,以外だな]
本当に以外だと思う。
[頭もいいし,美人!!しかもミステリアスで魅力的☆達也が夢中になるワケだ。]
優がこんなコトを言ったけど,俺は無視した。
一方で,このテストを利用に城谷に会うチャンスだと思った。
[この回答,城谷に渡さなくちゃな]

⏰:06/05/29 17:14 📱:F700iS 🆔:SY1c0nQQ


#69 [花]
テスト期間で更新できずにすぃません(PД`q)゚。
また,続き頑張ります(●'V`艸)


俺がそう言ったのを聞いた優ははじめ,とても驚いた顔をして俺を見ていたが,何も言わずに少しだけ微笑んでくれてた。
俺は優が何で驚いて,何で微笑んでくれたのか わかってる。俺らは小学校からの深友なんだ。優はきっと俺よりも俺のコトを知ってる。
―ありがとな。
自分でまとまった答が出たら,俺から話す。まだわからないんだ。俺は,城谷が―
 なんて,これも言わなくてもわかってくれてるよな…

もう一度,あの日と同じ時間に屋上へ

⏰:06/06/09 18:55 📱:F700iS 🆔:jMmLMjA6


#70 [花]
城谷のテストをまとめて,午後の予鈴が鳴る前に 教室を出た。
優と軽く目が合ったので,俺も微笑んで見せた。


屋上へ向かう俺の足は,重くもあるが,早歩きをする。
きっと,城谷はいる。

重たい扉を開ける瞬間を思い浮かべながら,丁寧に階段を上る

⏰:06/06/09 19:02 📱:F700iS 🆔:jMmLMjA6


#71 [花]
屋上のドアノブを掴み,回す。鍵はかかっている。でも,城谷は俺と同じように警戒して,鍵をかけてたし。

俺は一息ついて,扉を開けた。
城谷がいた倉庫裏は暗い。わざと足音を立てて近づく。

⏰:06/06/09 19:08 📱:F700iS 🆔:jMmLMjA6


#72 [花]
角を曲がろうとした瞬間, 強い風が吹いた。その風と一緒に[あの匂い]が俺を横切った。

[城谷!?]
無意識出た 声は,しっかり受け止められた。

[何???]
城谷は倉庫にもたれて座り,俺の顔を見ずにそう言った。

⏰:06/06/09 19:16 📱:F700iS 🆔:jMmLMjA6


#73 [花]
俺は 嬉しさと驚きを隠しきれたのかよくわからないまま 城谷に一歩づつ近づく。
城谷はまだ俺に顔を向けない。
[あのさ…コレ,テスト返ってきてたのに 机に置きっぱなしだったから]
城谷に会うための口実をおどおどと話す。
城谷は何も言わずに,俺の方をやっと見た。
やっぱり真っ直ぐ,綺麗な目だ。
[ありがとう]
無表情のままの城谷は俺に手を出した。

⏰:06/06/09 19:23 📱:F700iS 🆔:jMmLMjA6


#74 [花]
差し出された手をぼけっと眺めていると,城谷はうんざりしたように顔を歪ませて 手を引き戻した。
俺は慌てて城谷にテスト用紙を渡す。力を入れていたせいか,城谷のテストは俺の手汗と力でぐしゃぐしゃ。 城谷は点数を見ることもしずに,さっさと鞄にテストをしまて立ち上がった。

[城谷!!!!今日も,バイト?時間あるなら少し話さねぇ〜]
帰ろうとする城谷を引き止めるための俺の精一杯の言葉。
城谷は少し遠くを見つめてから,小さくため息をついて 何も言わずにさっきと同じ場所に座った。
俺も何も言わずに城谷の隣に座った。

⏰:06/06/09 23:27 📱:F700iS 🆔:jMmLMjA6


#75 [花]
沈黙が続く。。。
俺が呼び止めたくせに,何やってんだろ 馬鹿か!!俺は。

城谷は前を向いたまま何も話さない。こんなに静かなのに息遣いさえ聞こえない。
城谷の香水が漂う空気が気持ちよくて,だから話したいことも切り出せない。城谷の横顔がとても近くて 見とれてる。
そんな風に城谷に虚ろになっている俺をいきなり見つめた。
[あたし,D時に帰らなくちゃいけないから]
そう言って,また黙り込んでしまった。
[今日もどっか行くの?]
くだらない質問を問い掛ける。

⏰:06/06/10 11:22 📱:F700iS 🆔:rQjm4tGw


#76 [ゅω]
ヵなリぉも∪ろぃです☆★早<続きが見たレ1です(*´艸`)
更新頑張ッτ±ぃ☆

⏰:06/06/10 14:50 📱:V703SH 🆔:☆☆☆


#77 [花]
ゅω サン☆ァリガトゥござぃます(●'V`艸)
まだ火曜日までテストがぁるので,更新遅れがちですが,応援お願いします。

城谷は俺の質問に答えずに,小さく俺に言った
[あんたは,ここでいつも何してんの?]
俺は,城谷と会話をしてる嬉しさに焦り,考えようともしずに答えた
[サボりだよ!理由なんかない]
なんて 言ってみたけど,あの日サボったのは偶然で。。。今日もここに来ているのは城谷に会うため。―なんて言えない。

[理由がない?]
城谷は俺の方を見た。

⏰:06/06/10 15:24 📱:F700iS 🆔:rQjm4tGw


#78 [花]
[理由がないっていう言葉,あたし嫌いなの。
あと,普通とか。どっちでもイィって言う奴]
なんて言い出した。
俺は緊張する。だってそう,城谷の嫌いな奴=俺。俺って口癖[どっちでもいいよ]だし。
ショックで黙り込んだ俺を見て,城谷は
[あたし,この学校でこんなに話したのあんただけだよ]
って言った。
俺はその言葉で立ち直る(笑) 単純だな。
[こんなにって…まだ5分も話してなかったね]
そう言うと,城谷は薄く笑ったような顔をした。

⏰:06/06/10 15:31 📱:F700iS 🆔:rQjm4tGw


#79 [花]
[言わなかったっけ?
俺,柿山達也だよ]
城谷の顔を覗き込んで俺はしっかり目を見て言った。
城谷はうん,といったように頭を軽く頷かせた。
[城谷は,紗弥だよな!!可愛い名前だな]
きっと城谷の親は,自分の娘が美人だって予想できる人だったんだろうな。
[達也は,兄弟いる?]
いきなり名前を呼ばれた。達也って…
質問内容なんか聞き取れない。城谷が俺の名前を呼んだフレーズだけが頭を駆け巡る
[な。。。何!?]

⏰:06/06/10 15:36 📱:F700iS 🆔:rQjm4tGw


#80 [花]
城谷は,はぁッと大袈裟にため息をつくと さっきより数倍大きな声で
[達也は兄弟とかいんの!?ッて聞いたんだよ]
と言った。
俺は慌てて答える
[俺には兄貴と妹がいるよ。S歳とN歳!!]
俺の家庭はにぎやかなほうだと,自分でも思う。
[。。。そっか]
城谷は俺の答を聞いて,少し何かいいたそうだった。
[城谷は?兄弟いんの?]
話を繋げようと,同じ質問を返す。会話ってこんなもんだよな。
城谷はただでさえ無表情の顔をさらに,感情を表にはださまいといった感じに 堅くさせ
[いるよ,弟がね。]

⏰:06/06/11 13:50 📱:F700iS 🆔:Zt462Nrw


#81 [花]
そう言うと,城谷は口を閉ざした。俯き加減の顔は,地面を睨むように一点だけを見つめている。
[城谷には弟がいんだ。見てみたいな,似てる?]

なんて聞くけど,ほんとに俺が知りたいのは,城谷の悲しげな瞳の理由。とにかく今は,城谷が知りたい。まずは,城谷が知りたい。
[似てるのかな。他人に二人一緒に会ったことほとんどないから,わからないよ
あたしはきっと母親似だと思う。裕也は―…]
城谷は途中までゆっくり言った。
[裕也っていうんだ。裕也君は父親似なのか?]
俺は聞く。

⏰:06/06/13 18:44 📱:F700iS 🆔:0f6NT8xo


#82 [我輩は匿名である]
>>50

失礼しましたぁッッッ

⏰:06/06/13 23:33 📱:N701i 🆔:pSkV/rBw


#83 [花]
俺がそう聞くと,城谷はふっと鼻先で笑い
[知らない。
父親も,母親もいないから。あたしの家族は裕也だけだよ
たぶん,そうじゃないかなって思っただけ]
城谷の突然の話に,驚き言葉を失う。
[…ごめん。]
俺は何て言ったらいいのかわからず,城谷に謝った。 城谷は何も言わずに,俺を見た。少し優しい目だった。
[裕也は,心臓が弱くてさ,あたしが入院費貯めなきゃ。裕也にはあたししかいないんだよ
だから達也には悪いけど学校には今までどうり来ない。]
俺は胸を締め付けられるような気がした。それは城谷の言葉が悲しかったんじゃない。
城谷に同情したわけでもない。 ただ,何かが強く俺の中で動いた気がした。

⏰:06/06/14 17:12 📱:F700iS 🆔:ac5yCum2


#84 [花]
その気持ちは抑え切れないように俺の心臓を上下に激しく動かす。
城谷は無言の俺の顔を覗き込んで
[達也???ごめん。こんな話されても困るよね]
って小さく言った。
俺はそう言った城谷を次の瞬間抱きしめてた。自分でも驚くくらい,すげー強い力で。
城谷は始め俺の腕の中で少しだけ暴れたが,すぐに大きくゆっくり呼吸をして黙っていた。
俺も何も言わなかった。言えなかった。
けど,言いたかったコトは山ほどあった。けど,言葉にならなかったんだ。
だから城谷を抱きしめてたんだと思う

⏰:06/06/22 20:43 📱:F700iS 🆔:CSfgJbRE


#85 [花]
城谷を放すと城谷は俺を見て,またあの無表情で
[裕也はあたしが守るんだって決めたんだ]
って強い口調で言った。
俺は頷いて微笑んで見せたけど,城谷は笑うどころか,強張ったポーカーフェースで静かに空気を吸い込んだ。 俺は隣で心臓をなで降ろしながら,綺麗な城谷の横顔を眺めた

⏰:06/06/22 20:49 📱:F700iS 🆔:CSfgJbRE


#86 [花]
それからまた沈黙やら,たわいもない話やらしたけど,ぶっちゃけ俺は嬉しかった。今日一日でかなり城谷に近づけたような気がしたから。
城谷も満更でもなさそうな顔してる気もした。いつものポーカーフェースだったかもしれないけど,俺はそう信じたかった。
最後に言った俺の言葉
[今度 裕也君に会わせてよ]
城谷は落ち着いて答えた
[町病院の205号室だよ。だけど,達也一人じゃ行かせられない。]
俺は笑って城谷の肩を叩いて言ってみた
[一緒に行こう]
城谷は俺の顔は見ずに大きく頷いた。
その顔は夕日に照らされていたせいなのか,赤く染まっていた。

⏰:06/06/27 19:15 📱:F700iS 🆔:oRKFvmTM


#87 [さ-]
城谷はD時に帰ると言っていたから,C時半頃には
[もう行かなきゃ。今日はありがとう。またね]
と言って,帰っていった。俺は城谷の香水の匂いが消えるまで屋上にいた。
はっと気付く頃には,E時をまわっていて危うく管理当番に見つかるところだった。
俺も帰ろうと思い,携帯を開くと城谷と話している間に携帯にメールがI件と不在着信がD件もあった。マナーモードにしてたからな…なんて思いながら焦って確認。
メールは全部美穂子。着信は@件だけ優でそれ以外は美穂子だった。
そういえば,城谷にアドレス聞くのを忘れたことも思い出した。

⏰:06/06/27 19:23 📱:F700iS 🆔:oRKFvmTM


#88 [花]
美穂子からのメールの内容は。。。相変わらず
[何してンの〜???]
[何処にいンの〜???]
[誰といンのぉ…???]
こんな感じが繰り返し。
さっさとメールを見終えると,俺は少しうんざりしながらも着信履歴から美穂子を呼び出す。

⏰:06/07/01 10:16 📱:F700iS 🆔:4LexLe.w


#89 []
ホントにこの話大好きです大変だと思うけどがんばってください早く続き読みたいですこの話はあなたにしか書けないです

⏰:06/07/02 03:02 📱:F901iC 🆔:VaUjat12


#90 [花]
サン
ぁりがとぅござぃますめちゃX02嬉しい言葉感激です更新遅くてスミマセン
今日わ@日バイトなので,夜に更新していきます待っててさぃ

⏰:06/07/02 09:42 📱:F700iS 🆔:iPOEZ4WI


#91 [花]
美穂子はワンコールで電話に出た。
[達也!?今どこにいるの]電話に出たと同時に美穂子の言葉が飛んできた。
俺は一息着くと
[ちょっとサボりたくなってさ。今はうちに帰る途中だよ,ゴメンな]
と言った。
[も〜。。。。達也,最近変だよ???]
美穂子は不機嫌そうに言い返す。俺はどうしようもなくいらついてきたので素早く謝って
[またこっちから連絡するよ。また明日学校でな]と言い残して電話を切った。

⏰:06/07/02 19:50 📱:F700iS 🆔:iPOEZ4WI


#92 [花]
校門をくぐる頃には,既に辺りは暗くて少し肌寒かった。
俺は,城谷との約束を思いだし,ニヤつく。
どうしようもない俺の城谷への気持ちが溢れ出す。

でも…美穂子はどうする???と,頭を過ぎる。

今はそんなこと考えたくなかった。城谷との連絡手段・裕也君のお見舞い・城谷の体の感触
そんなことを考え続けているうちに家についた。
そういえば,着信履歴に優からのコールもあったコトを思い出した

⏰:06/07/02 19:56 📱:F700iS 🆔:iPOEZ4WI


#93 [花]
優の着信履歴は,一番最後で一番最近だった。
家に帰って優に電話をすると,優は眠たそうに電話に出た。
[優???悪い…電話何だった?]

[電話???俺したっけ〜???]
とぐだぐだ答えた。
何もなかったならいいんだ。と電話を切ろうとすると,優が電話口で叫んだ。
[どうした???]

[俺,城谷がバイトしてる店見つけたぜ!!あいつ駅前の居酒屋にいた。]
と眠気も吹っ飛んだみたいに言った。

優…よくゃった!!!!

こんな風に褒めてやりたかったが,俺は平然を装う
[そうなんだ。優,見たのか???]

⏰:06/07/02 20:05 📱:F700iS 🆔:iPOEZ4WI


#94 [花]
優は興奮したように続ける
[おぅ,見たんだよ!しかも,居酒屋の店長の話によると,あいつB件掛け持ちらしいぜ。居酒屋の後は,たしか達也の家の近くのコンビニだったぜ〜!]

[店長にまで探り入れたのかよ〜]
と俺は呆れ声で言ったが,ほんとは優の心遣いはかなり嬉しかった。
そして俺は携帯を片手に制服のまま家を飛び出した。
が…時間は夜のG時。
居酒屋のバイトのあとにコンビニなら,きっと深夜勤務だろうな,と思ってまた家に戻る。

⏰:06/07/02 20:18 📱:F700iS 🆔:iPOEZ4WI


#95 [いずみ]
イマまとめて全部読んだんですケド、めちャおもしろぃです(つ∀・)

ほんと目が離せませんでした()
期待してぃるので、これカラも頑張って下さい

⏰:06/07/02 21:13 📱:P900iV 🆔:5VZbTO.o


#96 [花]
ぃずみサン
ぁりがとぅござぃます嬉しいかぎりです
頑張ります

⏰:06/07/03 23:16 📱:F700iS 🆔:C8WrST7s


#97 [ニゴ]
今全部読んだんですが、とても良い作品だと思います
作者の人は微妙な表現をうまく使えているので凄いと思いました~~~
作者の方はまだ高校生ですか

⏰:06/07/04 11:47 📱:W41CA 🆔:zAqIhNFM


#98 [花]
ニゴサン
ァリガdござぃますなんだかそんな褒め言葉,もったぃナイなぁ
ァタシは現役高校生ですちなみにA年です
こんな普通な小娘が書いてるのに,褒めてくださって感激
更新は遅れがちですが,これからも続き読んでください

⏰:06/07/04 12:10 📱:F700iS 🆔:iOcvIwc.


#99 [花]
優は落ち着きを取り戻したようにもう一つの用件を話し出した。
[そういえば…美穂子チャンかなり心配してたぜ〜
一応フォローしといたけど,達也疑ってたし
お前まじで城谷のコト好きになった???]
優は返事はいらないけど。と,真剣にかつ冷静に話してくれた。
電話の向こう側で悩む俺を察知してくれたんだろう,優は正しい。きっと俺は今じゃ答を出せなかったから

[優……ありがとな,ごめんな]

俺は呟くように嘆くと,優はあっさりいつもの明るい口調に戻り
[いいってことよ!!そのかわり俺にも可愛い子の情報教えろよ]
と言ってさっさと電話を切った。
俺は城谷を抱きしめてしまった自分の腕を強く睨みつけた。

⏰:06/07/05 07:27 📱:F700iS 🆔:8xklNsrQ


#100 [ゲット]
100
頑張れ

⏰:06/07/05 10:18 📱:SH901iC 🆔:K2v5FvLg


#101 [寿]
俺不器用だからうまく言えないけど・・・この小説好き・・・読んでると心が優しくなる感じがする・・・続きまってます。

⏰:06/07/07 16:04 📱:P901iS 🆔:TknfuYr6


#102 [花]
寿サン
ぁりがとぅござぃます男性の方に感想ぃただけるのは多分始めてなので嬉しいデス
今日の夜に,また少し更新したいと思います

⏰:06/07/07 19:47 📱:F700iS 🆔:Kz.tby9A


#103 [花]
そろそろ J時を回る。
俺は夕飯も風呂もゆっくりできずに,ただ時間が過ぎるのを待った。

携帯の時計がちょうどJ時になったとき,俺は家を出た。

行き先は―
コンビニ。そう,優が言っていた城谷が働いているらしいコンビニだ。
にぎりしめた携帯を再度確認する。
いいたい言葉も練習した。

[連絡先教えてよ]

って何度も何度も。

⏰:06/07/07 21:00 📱:F700iS 🆔:Kz.tby9A


#104 [花]
チャリを飛ばしてD分。
細道から国道沿いに出ると,明るく電灯が光るコンビニに着いた。
きっと城谷はいるはずだ。
チャリを駐車場の際に起き,深呼吸をして胸をなで降ろす。 そして入る前にもう一度 あの言葉を練習する。

横目で覗いたレジの中に見えた―
髪を二つに結んだ女の子… 城谷だ。

⏰:06/07/07 21:08 📱:F700iS 🆔:Kz.tby9A


#105 [花]
城谷の姿がしっかり確認されると,俺は怖じ気づいたように 心臓が揺れた。
しかし足は震えながらも動いていた。
城谷がいるコンビニの扉の方へ…

ピンポン ピンポ-ン

入ってしまった。
どうしようもなくなり城谷のほうを見ると
[いらっしゃいませ,こんばんわ]
城谷が軽く投げ掛けた。
そして城谷は俺の顔を見ると,驚いたように目を丸くしていた。俺は城谷から目を反らせなくなっていた。足も扉から動かない。

[達也…???]
城谷が俺の名前を呟いた

⏰:06/07/07 21:14 📱:F700iS 🆔:Kz.tby9A


#106 [花]
俺は顔がほてる自分に気がつき,焦って城谷に返事を返す
[おす。何だよ,城谷こんなとこでバイトしてたんだ。俺ん家すぐそこだからさ〜]
平然を装ったつもりが,逆に声が裏返った。

[うん。深夜勤務だから会うことなかったんだね]と,城谷はまた呟くような声で言った。

俺は お茶と雑誌を素早く選んで城谷のいるレジに立った。
言わなくきゃいけない…あんなに練習もしたんだ。
言わなきゃ。
今,言わなきゃ…

[城谷!!!!あのさぁ〜]

⏰:06/07/07 21:24 📱:F700iS 🆔:Kz.tby9A


#107 [花]
城谷はレジを打ちながら,上目で俺をちらりと見た。
以外に背が高くないのかも。
170pくらいあると思っていた城谷の身長は165pあるかないかだった。俺は180pだから二人の差は…とくだらない計算を始めて,言おうと思っていた言葉のタイミングを失う。

[バイト,こんな時間まで大変だな]
笑顔で吐き出した言葉は全く練習してきたものとは違う言葉。
俺は自分の不甲斐なさに呆れる。
城谷は無表情で
[これくらい平気だよ]
と言った。

⏰:06/07/07 21:41 📱:F700iS 🆔:Kz.tby9A


#108 [花]
そう言った城谷の目はいつものように綺麗だが,冷たく鋭い。
きっと今の城谷の言葉のあとに続くのは
[これくらい平気だよ…裕也のためなら]
だと勝手に思った。

俺は城谷の髪型の感想やら,品揃えの話やらを口走るが,いいたい言葉は出ない。
たった少しなのに。
だんたんにぎりしめていた携帯が汗で滑る。
明日は土曜だから学校もない。
言うなら今日しかないんだと思った

⏰:06/07/07 21:46 📱:F700iS 🆔:Kz.tby9A


#109 [花]
城谷はお茶と雑誌を袋につめ終わって
[ありがとうございました]
と言って俺に袋を差し出した。
俺は城谷と目を合わせた。城谷も不思議そうに俺を見つめる。

[城谷…]
俺はごくりと唾を飲む。

[あの……連絡先…教えてくれる???]

⏰:06/07/08 16:09 📱:F700iS 🆔:75UxT/gw


#110 [花]
言った!!!!
ついに出した言葉は,震えていたし,小さかったし,何とも情けなかった。勇気を振り絞って言ったものの城谷からの返事はない…
沈黙が少々続いたあと,城谷が申し訳なさそうに返事をくれた
[ゴメン達也。あたし携帯持ってない。
家の電話番教えても,ほとんど家にいないから出ないし…今時ダサいよね。でもあたしには必要ないし]
恥ずかしそうに俯いて,それ以上何も話さない城谷。

⏰:06/07/08 16:28 📱:F700iS 🆔:75UxT/gw


#111 [花]
俺は城谷がすごく愛おしくなった。
俺は俯いた城谷の顔を優しく持ち上げ
[いいんだ。俺こそ悪かった。じゃあ変わりに月曜…屋上で話がしたい]
と言った。
あれだけ連絡先を聞くのに戸惑っていた俺なのに,この時はこんな大胆な言葉がすんなり出たのか自分でもわからない。
でも,城谷と話したい気持ちが強かったからだと思う。

⏰:06/07/08 16:29 📱:F700iS 🆔:75UxT/gw


#112 [我輩は匿名である]
BookMarkに登録しちヤイましたョ
早く続き見たイです

⏰:06/07/08 19:46 📱:SH901iS 🆔:vOG7/W2Y


#113 [花]
匿名サン
ぁりがとぅござぃますすごく嬉しいデスなるべく更新の機会を増やしていきます

⏰:06/07/08 21:01 📱:F700iS 🆔:75UxT/gw


#114 [花]
城谷は,また黙って少し考え込んでから何も言わずに頷いた。
俺は城谷が了承してくれただけでもう充分胸いっぱいだった。

[じゃあ…月曜午後から屋上に行くよ]
と,時間の約束をして俺はコンビニを出た。
帰る途中,何度もニヤけそうになった自分の顔をひっぱたいた。
俺はきっと校内で城谷に誰よりも近い存在だと思う。城谷は俺をどう思っているんだろう。
熱い心をさらに焦がす。城谷の甘い香りが肌に絡み付いているような気がした。

⏰:06/07/08 21:10 📱:F700iS 🆔:75UxT/gw


#115 [花]
俺は家に着いてからもずっと城谷のことを考えていた。
城谷が学校に来ない理由は裕也君の医療費を稼ぐために沢山の場所で働いているから…
そのために自分の携帯さえ買っていない。

こんなことを考え始めると,次は裕也君のことが気になり始めた。
どんな心臓の病気なんだろうとか,城谷に大切にされてるんだからいい子なんだろうな… とか。

とにかく早く月曜日になれ。まだまだ聞きたいことがいっぱいあるんだ。

⏰:06/07/08 23:02 📱:F700iS 🆔:75UxT/gw


#116 [花]
俺は始め,城谷の姿に夢中になっていたが,いつのまにかありのままの城谷を知りたいと思った
と同時に
まだ城谷が笑ったところを見たことない俺はあの冷たい瞳を溶かしたいとも思った。
城谷を思うとそんな欲張りな自分が生まれたんだ。
不思議と城谷のためならなんでもできる気がした。城谷の隣にいれたら…城谷が隣にいてくれたら

⏰:06/07/08 23:06 📱:F700iS 🆔:75UxT/gw


#117 [梨奈+゚]
読ませてもらッてまス`)この小説面白いし^口)ハマってます(圉*'V`)+゚
コレカラも頑張ッて下さい

⏰:06/07/09 08:35 📱:SH902i 🆔:☆☆☆


#118 [花]
梨奈サン
ァリガdです
今日わバイトなので,更新できるかわからナイけど応援お願いします

⏰:06/07/09 16:00 📱:F700iS 🆔:Z9bLWnv6


#119 [花]
そんなことを考えているうちに 時刻は深夜A時過ぎになっていた。
俺は今まで城谷のことで頭がいっぱいだったのに,時間を思ったら急に眠たくなった。
できれば城谷のことを考えたまま眠って,城谷の夢をみたかった。


その日の夢には,案の定 期待外れに城谷は出てこなかった。だけどどんな夢かはあまりはっきり覚えていないけど,不思議と暖かくてとても心地いい夢だったような気がする。
ずっと覚めずにいたくなるような…
そんな夢

明日は土曜だし,予定もない。でもきっと城谷は明日もバイトだ。
だけどいいんだ。
今日の夜テレビで見た月曜日の天気予報のマークは晴れだった気がする。
俺には,城谷との約束があるから。

⏰:06/07/10 12:58 📱:F700iS 🆔:97TFzTaY


#120 [花]
ずっと覚めずにいたくなるような…
そんな夢

明日は土曜だし,予定もない。でもきっと城谷は明日もバイトだ。
だけどいいんだ。
テレビで見た月曜日の天気予報のマークは晴れだった気がする。
俺には,城谷との約束がある。

⏰:06/07/10 12:59 📱:F700iS 🆔:97TFzTaY


#121 [花]
 
 
次の日の朝は,優の電話で起こされた。
よりによって優からのモーニングコール。勘弁してくれよ,と呟きながら電話に出た。

[おーす!達也ぁ???
今日 俺に付き合ってほしいんだけど,暇だろ?]優は朝からハイテンションで話した。

[あぁ〜???何だよせっかくの休みなのに]
俺は不機嫌に答える。

[いいだろ!昨日重大報告してやったの忘れたのかよ,この恩知らずが!]

⏰:06/07/11 18:57 📱:F700iS 🆔:ObfepiuY


#122 [花]
うそだよ。ほんとは不機嫌に答えたけど,断るつもりなんかないよ。
俺は心の中で優にしっかり伝えた。

[仕方ねえなぁ。
付き合ってやるよ!!!!]俺は,優に言い返すように不器用に言った

[サンキュー☆]
上機嫌の優は,時間と待ち合わせ場所を話して電話を切った。

優には毎回世話になってばかりだ。俺だって優の役に立ちたいと思うけど,いつも優には逆に 迷惑かけちゃうんだよな。
ありがとな…

⏰:06/07/11 19:04 📱:F700iS 🆔:ObfepiuY


#123 [寿]
もう一回いちから読んだけど、まじ楽しい     俺と同い年でこんだけ良い小説かけるのは素直にすげぇと思った       更新待ってます

⏰:06/07/16 23:32 📱:P901iS 🆔:2E3TU0c2


#124 [みゆ]
いっきに読んでみましたぁ((*>∀<*))ノかなりおもしろぃです

⏰:06/07/17 10:37 📱:D902i 🆔:nDlKK97g


#125 [花]
最近忙しくて更新できずにすいません

寿サン
A度も,嬉しい言葉ァリガトぅござぃます
ァタシなんか ただの高校生ですょ でもそぅ言ってもらぇると,かなり嬉しい
同い年ですかそれわ,ァタシ的にも親近感
これカラも ょかったら感想ァタシに伝えてくださぃ

みゆサン
ァリガトござぃます
これからもよろしくお願いします

⏰:06/07/17 16:52 📱:F700iS 🆔:m588wMvw


#126 [花]
優との待ち合わせ場所は駅前の公園だった。
俺の家からは結構遠い。遠いといっても,チャリを走らせればS分くらいでつく。
小さい町だし。

公園にはスケボーをしてはしゃぐ中学生や,子連れの夫婦の姿がちらほらあったが,肝心の優がいない。
俺は渋々携帯を開き,優をコールする。

⏰:06/07/18 22:29 📱:F700iS 🆔:i5Qy/rTM


#127 [花]
Aコールしたとき向こうから電話を切られた。
俺は舌打ちをしてもう一度かけ直そうとすると,通りから手を降る優の姿が見えた。

[悪い悪い,達也!!!!]

笑顔で走ってくる優は汗をかいていたし,とても暑そうだった。
きっと 遅れそうだったから走ったんだろう。

[おせ〜よ]
俺は優にタックルして二人で笑いあった。

⏰:06/07/18 22:34 📱:F700iS 🆔:i5Qy/rTM


#128 [花]
[で,今日は何なんだよ。付き合ってくれって…
どっか行きたい場所とかあるのか???]

用件を聞かされていなかった俺は,優のいつもの気まぐれだろうと予想して,イヤミっぽく優に問い掛けた。

[聞いて驚くなよ!]
優もイヤミっぽく言い返す

[いいから,さっさと話せよ〜]

[実は,城谷の卒業した中学を探したんだよ。
そしたら,隣の市に見つけたんだ]
優は得意げにそう言った

⏰:06/07/18 22:40 📱:F700iS 🆔:i5Qy/rTM


#129 [花]
[どういうことだよ???]

[城谷って,あんなに美人なのにみんな連絡先とか,家族構成とか,出身知らないじゃん?
あんな奴だぜ,こんな小さい町や市なんだ。すぐに噂になるハズなのに,高校に入るまでみんな城谷の事知らなかっただろ?
俺にはそれが謎でさ〜
知り合いにガサ入れして出身調べたんだ!]

優は,汚いアルバムを鞄から取り出しながら話を続けた。
俺は黙って 優の話を聞いた。

⏰:06/07/18 22:46 📱:F700iS 🆔:i5Qy/rTM


#130 [花]
[城谷は,隣の市にも中二のときに転校してきたらしいぜ。
その前はたしか,長野県にいたって。
…で,このアルバムが中学の!!!!知り合いのイトコが偶然城谷と同じ中学でさ〜。あいつ弟がいるんだってよ
昔から美人で成績優秀。まあ性格は相変わらず無愛想だったらしいけど]

優の持ってきたアルバムには[緑ヶ森中学校]と書いてあった。
そういえば,中学の部活の試合でこんな学校あったかな,と思った。

⏰:06/07/18 22:52 📱:F700iS 🆔:i5Qy/rTM


#131 [花]
そう思った矢先,優も同じ事を言った。
[たしか,俺らがサッカー引退した時試合して負けたのってここじゃなかったっけ〜?]

[俺もそう思った]
俺はぶっきらぼうに答えて,優に渡されたアルバムを手に取った。

やっぱり???と優は自分の記憶力すげーとかでかい声でほざいてる。(笑)

アルバムの最初には卒業生全員の集合写真があった。一人一人が小さすぎて表情はわからない。
学ランとセーラー服の中学だった。
城谷はここにいたんだ…

⏰:06/07/18 23:09 📱:F700iS 🆔:i5Qy/rTM


#132 [花]
アルバムを順番に見ていくけど,知らない顔に知らない名前ばかり。
当たり前の事だけど,知らない土地にいた時の城谷がなんだかとても心配になった。

―きっとあの目をして,まわりに避けられながら一人で…いや,裕也君と二人きりで過ごしてきたんだろうな。。。

[あっ!!]
優が叫んでアルバムをめくる手を止めた。
[達也!これ,城谷!]

⏰:06/07/19 10:20 📱:F700iS 🆔:tbkOFwww


#133 [花]
優が止めたクラスはB年D組
城谷は一番下の左隅に写っていた。
今より少し幼いけど,あの目は今と全く変わらない。綺麗な顔でまっすぐこっちを見ていた。
俺はその写真を見つめながら,公園のベンチにゆっくり座った。

⏰:06/07/19 11:35 📱:F700iS 🆔:tbkOFwww


#134 [花]
[達也!]
俺が城谷の写真にみとれているうちに,優は近くの自販機でジュースを買ってきてくれた。

[サンキュー…]
ぼーっと城谷を眺めながら月曜のことを考えた。城谷に会える。
中学の話聞いてみようかな,なんて考えた。

[達也さ〜…もしかして昨日俺と電話したあと城谷に会った???]
優が意外な事を聞いてきて 俺は驚いた。
鋭い…

⏰:06/07/19 21:58 📱:F700iS 🆔:tbkOFwww


#135 [花]
優の真っすぐな言葉に俺は隠し切れずに,小さく頷いた。
優はやっぱりといったように,俺を見下ろし,空を仰いだ。

[でも,城谷とはコンビニで少し話しただけで,すぐ帰ったんだ]
俺は焦って話す。

[連絡先とか聞かなかったのか?達也らしくないな〜]
見透かしたように優は軽く言った。

[別に俺は…]
俺が言葉に詰まっていると,優はため息をついた。

⏰:06/07/20 17:38 📱:F700iS 🆔:vh5TIEvQ


#136 [花]
[無理にうそつくなよ。らしくない
俺は何もやましく思ってねーし,達也の事なら少しは理解してるつもりだよ]
話しながら優は飲み終えた缶ジュースをごみ箱に投げた。

…少しじゃねーよ。優は俺の全て理解してくれてるじゃん。
泣きそうになった。
俺城谷のことが好きなんだ…!!
逃げ続けてきた俺の中の事実をしっかり自分自身で確かめた。
優は泣きそうな俺を察して,背を向けたままでいてくれた。

⏰:06/07/20 17:44 📱:F700iS 🆔:vh5TIEvQ


#137 [花]
そんな時,俺の携帯がいきなり鳴った。
正直二人とも驚いて,優は背を向けていたが振返り,苦笑いをした。
携帯の着信の相手は美穂子。まさにバットタイミング…
俺はため息をついてから思い切りまた空気を吸い込み,電話に出た。

[もしもし,美穂子???]

⏰:06/07/22 19:09 📱:F700iS 🆔:O2aYlb92


#138 [花]
[達也ァ-!今どこにいる???家???]
美穂子はハイテンションで明るく話し掛けてくれる。
俺は少しためらったが,すぐ返事を返した。

[今は駅前の公園。優と一緒だよ]

[そっかぁ。ねぇ明日会える???]

この美穂子の言葉に
[悪い。明日は家族で出掛けるんだ]
と咄嗟に言ってしまった。明日は何も予定なんかないのに…
優は黙って俺のほうを心配げにみている。
弱くて卑怯な自分がいやになった。

⏰:06/07/22 19:24 📱:F700iS 🆔:O2aYlb92


#139 [寿]
仕事中だけど更新まってます           頑張ってね

⏰:06/07/28 12:45 📱:P901iS 🆔:RTRQQiHE


#140 [花]
最近更新してなくてスミマセン
まだ ゥチの夏休みになってナイんです


寿サン
たしか,花とタメでしたょね???
お仕事なさってるンですか大変なのに更新待ちァリガトぅござぃます
ぅれしぃです

⏰:06/07/28 17:30 📱:F700iS 🆔:YbfMQd/6


#141 [花]
美穂子は一瞬電話の向こうで静まった。
そしてすぐ
[わかった!!!!また連絡する]
と言って,明るく返事をした。
俺は自分の弱さに加えて美穂子に申し訳なくて,また涙が出そうになった。
電話を切ったあと,また深いため息が出た。
優は俺の肩を軽く撫でてくれた。

[なぁ…優
俺 どうしたらいいんだろう。わかんねぇよ]

⏰:06/07/28 17:40 📱:F700iS 🆔:YbfMQd/6


#142 [花]
情けなくて,不甲斐なくて,優柔不断な自分。
俺は城谷のコトを思えば思うほど,城谷に魅かれていく。
でも美穂子に別れを告げる自信なんか…あるわけない。

優は少しの間黙っていた。
[…達也は優し過ぎるんだよ。
でもその優しさがきっと両方をいつか傷つけることになる。
ケジメ…つけるんだよ]
と おおらかに言った

⏰:06/07/28 17:47 📱:F700iS 🆔:YbfMQd/6


#143 [花]
優と別れてからどれくらい時間が経ったんだろう。
駅から俺の家までこんなにかかったっけ…。
そう気がついた頃には,もう午後D時過ぎ。
そして虚ろな俺がたどり着いた先,それは

―学校

[何してんだよ。俺…]

俺は優に貸してもらった城谷の中学のアルバムを片手に学校を見上げた。
夕焼けと屋上が重なってすげー綺麗。
また目が潤んで空が霞んだ。
俺 いつからこんなに涙脆くなったんだっけ。

⏰:06/07/28 17:55 📱:F700iS 🆔:YbfMQd/6


#144 [花]
フラフラな足取りで玄関に手をかけたが,もちろん開かない。
グラウンドの方から野球部の声が微かに聞こえた。

俺は玄関先に座込み,アルバムを開いて城谷の写真を見ると,心が熱くなった。
じーんと体に響くみたいに,あの目の冷たさが伝わる。
部活動別の写真の中に城谷を探す。
[女子テニス部]
赤のユニホームにポニーテールをした城谷がいた。可愛いけどやっぱり笑ってない。
その他の行事のページも見たが,城谷の姿はひとつもなかった。

⏰:06/07/28 18:04 📱:F700iS 🆔:YbfMQd/6


#145 [レイザーラモンHC]
砂糖わ甘いに決まってるふぉ〜
常識four

⏰:06/07/28 18:07 📱:W41CA 🆔:☆☆☆


#146 [花]
中学の頃から不登校だったのかな…
やっぱり城谷には誰か傍にいてあげなくきゃいけないと思った。
それが俺であればいい。
城谷がそう望んでくれたら,もっといい。

アルバムを閉じ,急いで家に帰った。
やっぱり今は城谷のコトしか考えられない。
無我夢中になって家までへの道則を必死になってチャリをこいだ。

早く月曜になれ。

会いたい…
城谷に会いたい。

⏰:06/07/28 18:23 📱:F700iS 🆔:YbfMQd/6


#147 [新]
この小説大好きデス
主サン~ガンバって~くださぁいヘヘ

⏰:06/07/28 18:56 📱:W41T 🆔:☆☆☆


#148 [花]
新サン
ァリガトぅござぃます嬉しいデス
これカラも お願いします

⏰:06/07/28 20:18 📱:F700iS 🆔:YbfMQd/6


#149 [花]
それから家に着いて,眠るまでは覚えていない。いつのまにか眠っていた。気付いた頃にはもう日曜の昼。

携帯を開くと,メールが@件 美穂子からだ
[お出かけいってらっしゃい(*б∀б*)
楽しんで来てね☆]
だって…
また胸が少し痛んだ。

これからどうするか。
昨日ヒステリックになって泣いた分だけ今日しか考える時間は残されていない。
でもやっぱり…美穂子に別れを告げるなんて俺から告白したくせにできるわけない。俺って弱い。
頭を抱えて唸るけど,何も思い浮かばない。
それどころかまた,考えたく無くなる。

⏰:06/07/29 19:54 📱:F700iS 🆔:VqvEW8Wg


#150 [花]
階段をおりて,キッチンに向かった。
暑いし,嫌なコト考えたし,喉渇いた。
俺は勝手に半ギレ

居間では母さんが洗濯物をたたんでいた。
[あら,達也今おきたの??勉強してるの?
いい加減大人になりなさい]
なーんて小言。
[昨日は少し色々あったんだよ〜]
そう言い返して冷蔵庫からお茶を取り出してラッパ飲み。
―ゲシッ!!!!

[いってぇ!!!!]

[チョット!!お兄チャン汚いんだけど。
もう菜々子 お茶飲めないじゃん馬鹿!]
俺の足を蹴って,馬鹿だと言い放ったのは妹の菜々子。 顔は可愛い癖に生意気…
俺はシカトでまた自分の部屋に戻った。

⏰:06/07/29 20:09 📱:F700iS 🆔:VqvEW8Wg


#151 [花]
またベッドに横になり,窓の外を眺める。

俺は…初めて会ったあの日から城谷に夢中になった。
綺麗だからだけじゃない。あの目が気になって仕方なかったんだ。
そして,城谷に近づいて知れば知るほど好きになった。
美穂子がいるから諦めるとかじゃない。
まずは城谷の気持ち知りたいし…
やっぱり明日だ!
明日会って話して,とにかく城谷をまた…抱きしめられたら何かがわかる気がする。

⏰:06/07/29 20:23 📱:F700iS 🆔:VqvEW8Wg


#152 [花]
そして待ちに待った月曜日。俺はいつもはF時起床のくせに…朝のE時ちょい前起き。
自分に呆れながら学校に向かう仕度をする。

[達也,早いな]
歯磨きしてた親父が笑顔で話し掛けてきた。
いつもはシカトか相槌。でも今日は笑顔で
[おぅ。おはよう親父]

城谷って すげぇ!
名付けて城谷マジック。俺は上機嫌でいつもより@時間早く家を出た。

⏰:06/07/29 20:36 📱:F700iS 🆔:VqvEW8Wg


#153 [花]
学校に着くまでの道のりで近所の人やすれ違う人にも挨拶をした。
時間が早いせいか,やっぱり生徒はまだ数えれるほどしか登校してない。でも俺はそんなことお構いなし♪
頭は城谷でいっぱいだった。

教室に入ると,オタク系の中西と美化委員の野田サンがいた。
野田サンは俺に気付くと,
[おはよう,柿山クン今日早いね]
って言ってくれた。
でも中西は俺なんかシカト。つーか寝てる。
[おはよう!!野田サンこそ毎日大変だな]
きっと野田サンは毎日この時間にきて,花に水あげたり机ふいたりしてたんだろう。
なんだか俺は野田サンと花たちを見て上機嫌に増して有頂天。

⏰:06/07/31 07:25 📱:F700iS 🆔:K7/IgtS.


#154 [花]
[そういえば…柿山クンって美穂子と付き合ってるんだよね]
野田サンがいきなり俺に最も答えたくない質問をしてきた。

[あっあぁ…まぁね
なんで???]
まさか城谷とのコトが好きだってバレてるのかと思って声が裏返る。

[ううん…なんでもない!仲良くやってね]
野田サンは少し様子がおかしかったけど,明るく笑ってまた花の世話をし始めた。
とにかく俺はバレてなかったコトに一安心。

そしていつのまにか,時刻はG時半過ぎ。
クラスの奴ほとんどが登校してた。
優は…たぶん今日も寝坊で遅刻だろう。

⏰:06/07/31 07:34 📱:F700iS 🆔:K7/IgtS.


#155 [花]
俺はいつもより早起きしたせいか,@限目から爆睡。話し相手の優がいないわけもある。
珍しく美穂子は俺のクラスに顔を出さなかった。

[あー暇]
あくびをしながら時間割を見る。
俺ってやっぱりバカ。
早起きして早く学校に来ても,城谷に会えるのは午後から。
今更気付いて,さらにやる気ダウン。

誰もいない隣を見る。
城谷が座ってる様子を思い浮かべながら…

そして,@限が終わる頃やっと 優が登校して来た。

⏰:06/08/01 09:04 📱:F700iS 🆔:v3uyuBOs


#156 [花]
[優!!!!おっせーよ]
俺が優に叫んだ…と同時に授業終了のチャイムが鳴った。
優に対して俺だけじゃなくて先生も激怒。優は鞄を置いてすぐ職員室に連行された。
優はいつもの調子のよさで先生と無邪気に討論していた。
そして教室を出るとき俺に振返り,ウインクをした。

[気持ち悪ッ…(笑)]

きっと戻ってくるのはA限目の後だろう。

⏰:06/08/01 09:10 📱:F700iS 🆔:v3uyuBOs


#157 [花]
それから寝たり聞いたりしながら過ごして,やっと午前の授業が終わった。遅刻してきたくせに,なぜか優はB限目からずっと寝てる。

[優!…優 起きろ]
俺は今から城谷に会うコトを話そうと思って,優を揺すった。

[何だよ〜]
優は機嫌悪そうに机に伏せたまま返事だけした。

[あのな,頼むから寝ぼけず聞けよ!
俺 今から城谷に会う。だから美穂…!?]
途中まで言いかけるといきなり優は起き上がり,寝ぼけず目を輝かせながら

[美穂子チャンなら俺に任せとけ]
と言って,俺をドアの方に向き直らせて俺の背中を押した。

⏰:06/08/01 10:17 📱:F700iS 🆔:v3uyuBOs


#158 [花]
優に
[頼んだぞ!!!!]
と念入りに言い聞かせて美穂子が来る前に教室を出た。
天気予報は当たり,空は高く 青く 初めて城谷に会った日のように,太陽が暖かく照らしていた。

第二本館の階段は埃っぽくて汚かったけど,舞い上がる埃が日に照らされて光り,微妙に綺麗に見えた。

屋上のドアにつくと,俺は焦っているせいか,緊張しているせいか 手が震えて携帯を落としてしまった。
ストラップと鍵のぶつかるジャラッと鈍い音が館内に響いた。

⏰:06/08/01 10:26 📱:F700iS 🆔:v3uyuBOs


#159 [花]
俺は携帯を拾い,ため息交じりの不器用な深呼吸をしてから 鍵をドアにさした。

ガチャンと鍵のあいた音がすると,ますます手が震えて重たい扉を開けない。もう一度深呼吸をして扉を開けようとしたとき…
向こう側から勢いよく扉が開いた。

[いてー!!!!]
俺の額と鼻に扉がぶつかって,俺は床に座り込んだ。
向こう側から扉を開けたのは…

[ごめん!達也大丈夫??]
城谷だ。

⏰:06/08/01 10:50 📱:F700iS 🆔:v3uyuBOs


#160 [花]
俺はぼけっと頷いて城谷を見上げる。
城谷はゆっくりと俺に手を差しのべてくれた。
硬直して動けない…

[立たないの?]

城谷が手を引っ込めようとしたので,俺は急いで城谷の手を掴んで立ち上がった。
城谷の長く細い指先から手の甲は柔らかくて 温かかった。

[ありがとう]

そう言って 俺達は屋上に出て,城谷はドアの鍵を締めた。

⏰:06/08/01 11:54 📱:F700iS 🆔:v3uyuBOs


#161 [花]
城谷は俺から手を簡単に解いて,いつもの倉庫の影に消えた。
俺はドアの前に少しの間立ち尽くしたまま手を見つめ,城谷を追った。

城谷は無表情で座って俺を待っていた。
俺もゆっくり城谷の隣に座った。甘い 心地いい匂いがする。久しぶりに城谷をしっかり感じた気がした。

[久しぶり…かな]

俺は沈黙がイヤだったので何気なく会話を始めるように試みた。

⏰:06/08/01 12:01 📱:F700iS 🆔:v3uyuBOs


#162 [花]
[ん〜?そうだね]
城谷はやっぱり綺麗。
今日も顔色を乱さずに笑ったりしない。

[そういえば,何で城谷って屋上の鍵持ってんの???俺は去年の先輩からもらったんだけど!]

前から気になっていたコトを聞いてみた。
城谷は俺より先に屋上の鍵を手に入れてるはずだし…

[盗った]
城谷は短く言った。

[へぇ〜…ッて,え!?ダメじゃん。誰から盗ったんだよ]

[職員室から]
淡々と話す城谷には俺みたいに緊張している様子はまったくない。

⏰:06/08/01 12:21 📱:F700iS 🆔:v3uyuBOs


#163 [花]
[ははっ!城谷以外に悪なんだな]
俺は笑って横目で城谷を見るけど,城谷は真っ直ぐ冊の先にある林を見てるだけ。
…目合わしたいな。

[だって床に落ちてたから。
サボったりするのに便利だと思って。達也だって人のこと言えないよ?]
城谷は自分の指を絡ませて,おとなしく喋る。
それから しばらく沈黙が続いた。
気まずいな〜なんて思ってたら

[あ。そうだ]
城谷が呟いた。

⏰:06/08/01 22:25 📱:F700iS 🆔:v3uyuBOs


#164 [花]
[何!?どうした???]
俺は,城谷の話が聞きたくて身を城谷に近づける。城谷の匂いがする。

[…あたし…携帯買ったよ]
照れ臭そうに城谷は言った。
近づいた俺から背いて,俯く。

もしかして俺のため?
俺が連絡先聞いたから?
俺の勝手な妄想が広がる。そんなことより嬉しい!しかも照れる城谷が一層俺を嬉しくさせる。

[じゃあ…アドも番号も教えてくれるのか?]

⏰:06/08/01 22:33 📱:F700iS 🆔:v3uyuBOs


#165 [花]
俺が問い掛けると,城谷はいつものように何も言わずに黙って頷いて鞄をあさりだした。

[でも…全く使い方がわかんないんだ。
だから…その,達也が…]

[俺が城谷の携帯借りて登録すればいいんだよな?]
俺は笑顔で皮肉っぽく城谷をのぞき込んで言った。
城谷は少し欝陶しそうにまた頷いて

[ついでに使い方教えてよ]

俺の返事は勿論…
[もちろん!](笑)

⏰:06/08/01 22:40 📱:F700iS 🆔:v3uyuBOs


#166 [花]
鞄から取り出して渡された城谷の携帯は
今時の女の子みたいにシールやキラキラした石で埋め尽くされたりしてなくて,真っ白でコンパクトでまさにThe 大人!!!!みたいな感じ。

でも裏側に二枚だけプリクラが貼ってあった

[へぇ〜 城谷もプリクラとか撮るんだな!!]
俺も撮ったことあるけど,美穂子と優とか男友達と遊びで撮るくらいだ。

[あたしだって友達と遊ぶときくらいあるよ]
城谷は無表情で答える。
一枚は,城谷とおなじくらい可愛い子二人と一緒だ。でもうちの制服じゃないから,他校だろう。
☆ぅちら最強に仲良し☆なんて落書きしてある。
城谷は,真ん中で友達二人にしっかり挟まれて,すげぇ幸せそうな笑顔で笑ってた。

⏰:06/08/01 22:46 📱:F700iS 🆔:v3uyuBOs


#167 [花]
[城谷が笑ってる!!
このプリクラ俺にちょうだい]

ただ可愛かったから欲しかったんじゃない。
城谷でも笑うってこと,友達がいるってことがなんだか俺は嬉しくて…安心もしたから。
城谷は無表情な顔を少し苦い顔に歪めて

[ヤダよ]
と言って,携帯を俺から取ろうとした。

[まだもう一枚見てないし♪登録するんだろ?]
俺は城谷の手を軽く交わした。

⏰:06/08/01 22:47 📱:F700iS 🆔:v3uyuBOs


#168 [花]
今日わここまで

今日わ久しぶりに沢山更新したなぁ

ょかったら感想お願いしますネ

⏰:06/08/01 22:58 📱:F700iS 🆔:v3uyuBOs


#169 [花]
花チャン…ちょっと読ましてね

>>1-50
>>50-100
>>100-200
>>200-300
>>300-400
>>400-500

⏰:06/08/01 23:11 📱:SH902i 🆔:NPKjQgds


#170 [花]
ぁ-
花サンだぁ
ァリガトぅござぃます
ょかったら
感想
さぃネ

⏰:06/08/01 23:15 📱:F700iS 🆔:v3uyuBOs


#171 [寿]
お疲れ様です      すごい楽しかった    また頑張ってな

⏰:06/08/01 23:16 📱:P901iS 🆔:eUDAVmC2


#172 [花]
寿サン

毎回ァリガトゥ
なんか何度も
感想
もらぇて
すごぃ嬉しい
ずっと読んで
くれてるんだぁ
ッて
感動します

⏰:06/08/01 23:20 📱:F700iS 🆔:v3uyuBOs


#173 [寿]
これからもずっと読むよ だって俺ん中のNO.1小説だから

⏰:06/08/01 23:26 📱:P901iS 🆔:eUDAVmC2


#174 [花]
花チャン
今一気に読ましてもらったよなんかハラハラ、ドキドキな展開になりましたね
達也と美穂子はどぅなるんだろ……
なんかうまく言えないけどめちゃおもしろいよ


長文失礼しました

⏰:06/08/01 23:26 📱:SH902i 🆔:NPKjQgds


#175 [花]
花サン
わぁ- ァリガト
頑張りますネ
美穂子と達也は…
これから
楽しみにしてて
さぃ


寿サン
g@
メッチャ 嬉しぃです
何かやる気になった
また今から
少-しだけ
書きます

⏰:06/08/01 23:29 📱:F700iS 🆔:v3uyuBOs


#176 [花]
もう一枚は結構 機械が古くて,写ってるのは…男!?
焦げ茶の髪と大きな目をした可愛いげのある男と,隣で優しく微笑む城谷が写っていた。
落書きはハートのスタンプが無造作にしてあるだけで,文字は書かれてない。

[まさか…彼氏???なんかじゃないよな!!??]
俺は城谷の目を真っ直ぐ見て聞いた。
今日初めて目が合った。
城谷は驚いたように,俺を見て

[バカ,それが裕也だよ。
可愛いでしょ]
と言って笑った。

そう,城谷が笑ったんだ。

⏰:06/08/01 23:36 📱:F700iS 🆔:v3uyuBOs


#177 [花]
始めて俺の前で城谷が笑顔になった瞬間だった。

城谷の笑顔は見たいと願い続けてたこと。嬉しさで胸がいっぱいになる。
だって,すげー可愛いんだ。
ほんと,世界一ってくらい可愛いんだ。

[城谷が笑った…]

そう呟くと,それを聞いた城谷ははにかんだ様子を見せて,俯きながら顔を赤らめて言った。

[達也は…楽しい。
…達也といると,楽しい]

⏰:06/08/01 23:40 📱:F700iS 🆔:v3uyuBOs


#178 [花]
それを聞いた俺は,もう城谷を抱きしめずにはいられなかった。
片手に城谷の携帯を握ったまま,隣にいる城谷を両手で力いっぱい自分の腕の中に押し込んだ。

二度目の城谷の感触…
甘い匂いと 城谷のサラサラの髪 息遣いが聞こえる。
城谷は一度目みたいに暴れたりしずに,俺の腕の中で黙っていた。

…気のせいかな。
城谷が[達也]って呟いた気がしたけど。

城谷の髪を撫でて,力をもう一度込めると,城谷も俺の背中に手を回して軽くシャツを掴んだ。

⏰:06/08/01 23:49 📱:F700iS 🆔:v3uyuBOs


#179 [花]
俺達はお互い黙ったまま何秒かの間抱き合っていた。

俺が城谷を離そうとすると,城谷はほんと聞き取れないくらい小さな声で

[必ず連絡して…]
と言った。
俺は強く頷いて城谷から腕を解いた。

⏰:06/08/01 23:54 📱:F700iS 🆔:v3uyuBOs


#180 [我輩は匿名である]
うはーついに笑ったww

⏰:06/08/02 00:22 📱:F901iC 🆔:☆☆☆


#181 [花]
匿名サン
そ-なンですょ
これから紗弥がたくさん出ま-す
そして
つぃに弟・裕也が…
これからもょろしくお願いします

⏰:06/08/02 09:05 📱:F700iS 🆔:x0QNdQWM


#182 [新]
この小説すごく大好きです
主さん頑張ってください

⏰:06/08/02 14:37 📱:W41T 🆔:☆☆☆


#183 [花]
新サン
二度も感想
ァリガトぅござぃます
頑張ります

⏰:06/08/02 15:58 📱:F700iS 🆔:x0QNdQWM


#184 [花]
俺は城谷を離して,また横に向き直して一息ついた。
そして落ち着きを取り戻そうとすると自分の顔が熱くて赤くなっているんじゃないかと思って城谷を見れなかった。

城谷を横目で見下ろすと,城谷は俯き加減で黙って指を絡め弄んでいる。

[明日からまたバイト???]俺が沈黙を破る。

城谷は頷くだけ。

[今週末に裕也クンに会いたいんだけど…
城谷空いてる?]

俺は裕也クンのプリクラを再度見つめた後,城谷の携帯を開いて勝手にボタン操作音を消す設定をしながら聞いた。

⏰:06/08/03 22:50 📱:F700iS 🆔:3z8jcOXg


#185 [花]
 
 
[…午前中なら空いてる]
城谷は小さい声で言った。
俺はその返事だけで,一緒に裕也クンに会いに行ってくれるのだと確信して,城谷の頭を撫でた。
髪が指の間にするりと流れる。
城谷はそのまま俺の肩にもたれかかった。

⏰:06/08/03 22:57 📱:F700iS 🆔:3z8jcOXg


#186 [かな]
ぁげ
毎日楽しみにしてます

⏰:06/08/05 00:00 📱:P902i 🆔:wJcXJxsQ


#187 [花]
かなサン
ぁげァリガトぅござぃます
最近 部活ゃバイトで更新してなくて
申し訳ナイです
これカラも
応援お願いします

⏰:06/08/05 13:13 📱:F700iS 🆔:0zSK32/g


#188 [みなみ]
花サン来たよ
メチャ×02ハマッた
頑張って(o>∀<o)
良かったらアタシの小説も読んでね

⏰:06/08/05 15:23 📱:SH700i 🆔:Ce647zVY


#189 [ioN]
著者座談会で花サンのコトが気になったカラこっちに遊び来ちゃいました
もちろん小説も全部読んだょ(*'V`)+゚
ァタシ純愛系の小説の方スキだから、この小説も因スキになったァァ
ァタシもぃちょ-小説書いてるケド…大変だょね
これからも応援してるカラ頑張ってネェ

⏰:06/08/05 17:58 📱:P902i 🆔:☆☆☆


#190 [我輩は匿名である]
この小説一番好き  情景描写とかもメッチャ自然だし純愛って感じ(* ´艸`)

⏰:06/08/05 18:18 📱:N901iC 🆔:☆☆☆


#191 [花]
ゃっと直りましたネょかったァ

みなみサン
ァリガdです
ァタシも覗きに行きますネ

ioNサン
ァリガdです
頑張ります

匿名サン
ァリガトぉござぃます
@番トカ。。。メッチャ嬉しぃデス
細かな感想マデ伝えてくださるとかなり励みになります

⏰:06/08/07 19:49 📱:F700iS 🆔:9FVKnRAQ


#192 [花]
少しの間俺も黙っていた。城谷の頭は軽くて,もたれているフワフワとした感触が嬉しかった。

それから俺から口を開いた。
[裕也クンが入院してるのって,町病院だったよな。
…病状ってどうなの?]

城谷は何も答えなかった。まずい…俺ヤバイこと聞いたちゃったかな。

⏰:06/08/07 19:56 📱:F700iS 🆔:9FVKnRAQ


#193 [花]
俺が何も言えないでいると,しばらくして城谷が俺を覗き込んで言った。

[達也,あたしのアドと番号登録できたの?]

[あ!早くやらなきゃな]
俺は沈黙を何とかするのに集中していて,城谷の携帯を開いたまま手に握っていた。

[なぁ〜…城谷]
俺は話しながら自分の携帯を取り出して城谷の携帯と向き合わせて,赤外線を繋ぐ。

[何?]
城谷は俺の行動を不思議そうに見つめながら返事をする。


[紗弥って呼んでいい?]

⏰:06/08/07 20:05 📱:F700iS 🆔:9FVKnRAQ


#194 [花]
城谷は驚いたのか,俺にもたれていた体を震わせて俺の肩から離れた。

[だ…ダメ???]
調子こいて言ってみたケド,城谷の行動に何となく不安を感じた。

でも城谷の返事は普通だった。
いつものハスキーな声と,いつものポーカーフェイスで一言

[いいよ]
そう言って また俺の肩にもたれかかった。

[じゃ…今から紗弥で☆]
落ち着いて言ったけど実際俺は心臓が弾けるほど嬉しかった。

⏰:06/08/07 20:13 📱:F700iS 🆔:9FVKnRAQ


#195 [花]
紗弥のアドが俺の携帯に完璧に移ったので俺は紗弥に携帯を返した。
俺はすぐさま紗弥にメールを打った。

【達也だよ(^-^)病院行くのは日曜でいい?】

間もなく紗弥の携帯が鳴った。
着信音@ みたいなシンプルな音。買ってからまだ何も設定してなかったんだ。以外に機会音痴???

紗弥は俺を横目で見て,携帯を開いた。何も言わずに画面を凝視。

あ…メール打ってる。

⏰:06/08/07 20:31 📱:F700iS 🆔:9FVKnRAQ


#196 [花]
《サーマーターイム!〜チャンチャラ…》

俺の着信音が鳴ったと同時に,紗弥はびくっと震えた。 大音量だったもんな…。

紗弥からの返信は
【うん。日曜でいい!
達也が電話帳000だよ】

可愛い…俺は紗弥からのメールを即保護した。

【決まりな。また詳しいことは連絡する。
000番 ありがと(^3^)】

【うん。携帯またわからないとこ教えて。
あたしも着信音MINMIにしようかな!】

俺らはしばらくメールで会話をした。

⏰:06/08/07 20:42 📱:F700iS 🆔:9FVKnRAQ


#197 [花]
それから紗弥が口を開いたのは何分くらいたってからだろう…
俺は紗弥の言葉に硬直した。

[ねぇ達也。彼女いるのに,今みたいな時間とか,日曜とかまで潰していいの?心配しない?]

俺は紗弥から腕を離した
[知ってたのか???]

紗弥は頷く。

[小さくて可愛いよね。名前まで知らないけど]

[平気だよ。
それに,俺ら別にやましい関係じゃないじゃん]

[そうだね]
紗弥の目は笑ってない。
俺も笑えない状況。

⏰:06/08/07 20:52 📱:F700iS 🆔:9FVKnRAQ


#198 [花]
それから紗弥はずっと携帯を触っていた。

俺は話し掛けなかった。
時々紗弥が,わからないと言って,携帯を俺に突き出したので一緒になって設定や待受を変えた。
紗弥が待受にしたのは,ネットワーク接続して拾った外人の画像。
俺には誰なのかわからない。何となく長い髪とか紗弥に似てる。
紗弥はご機嫌な様子で待受を眺めていた。

[ね,達也!達也の写メ撮っていい???]
紗弥はカメラを起動して俺に向けた。

⏰:06/08/08 17:34 📱:F700iS 🆔:QX54pnUE


#199 [花]
[ダメだよ。恥ずかしいじゃん!
紗弥が一緒に入るならいいよ]
俺は紗弥の携帯のレンズを軽く指で弾いた。

[え…でも裏返すと,うちらの顔どんな風に写ってるか見えないじゃん]

紗弥は携帯を裏返して自分に向けたりして,レンズを覗き込んでいた。

[こうするんだよ]

俺は紗弥から携帯を取り上げ,内側カメラのボタンを押して紗弥の肩を抱いた。

⏰:06/08/08 17:40 📱:F700iS 🆔:QX54pnUE


#200 [しぉり]
200ぉめでとさんッ
続き頑張って

⏰:06/08/08 19:27 📱:P900i 🆔:☆☆☆


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