砂糖が甘い理由
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#151 [花]
またベッドに横になり,窓の外を眺める。

俺は…初めて会ったあの日から城谷に夢中になった。
綺麗だからだけじゃない。あの目が気になって仕方なかったんだ。
そして,城谷に近づいて知れば知るほど好きになった。
美穂子がいるから諦めるとかじゃない。
まずは城谷の気持ち知りたいし…
やっぱり明日だ!
明日会って話して,とにかく城谷をまた…抱きしめられたら何かがわかる気がする。

⏰:06/07/29 20:23 📱:F700iS 🆔:VqvEW8Wg


#152 [花]
そして待ちに待った月曜日。俺はいつもはF時起床のくせに…朝のE時ちょい前起き。
自分に呆れながら学校に向かう仕度をする。

[達也,早いな]
歯磨きしてた親父が笑顔で話し掛けてきた。
いつもはシカトか相槌。でも今日は笑顔で
[おぅ。おはよう親父]

城谷って すげぇ!
名付けて城谷マジック。俺は上機嫌でいつもより@時間早く家を出た。

⏰:06/07/29 20:36 📱:F700iS 🆔:VqvEW8Wg


#153 [花]
学校に着くまでの道のりで近所の人やすれ違う人にも挨拶をした。
時間が早いせいか,やっぱり生徒はまだ数えれるほどしか登校してない。でも俺はそんなことお構いなし♪
頭は城谷でいっぱいだった。

教室に入ると,オタク系の中西と美化委員の野田サンがいた。
野田サンは俺に気付くと,
[おはよう,柿山クン今日早いね]
って言ってくれた。
でも中西は俺なんかシカト。つーか寝てる。
[おはよう!!野田サンこそ毎日大変だな]
きっと野田サンは毎日この時間にきて,花に水あげたり机ふいたりしてたんだろう。
なんだか俺は野田サンと花たちを見て上機嫌に増して有頂天。

⏰:06/07/31 07:25 📱:F700iS 🆔:K7/IgtS.


#154 [花]
[そういえば…柿山クンって美穂子と付き合ってるんだよね]
野田サンがいきなり俺に最も答えたくない質問をしてきた。

[あっあぁ…まぁね
なんで???]
まさか城谷とのコトが好きだってバレてるのかと思って声が裏返る。

[ううん…なんでもない!仲良くやってね]
野田サンは少し様子がおかしかったけど,明るく笑ってまた花の世話をし始めた。
とにかく俺はバレてなかったコトに一安心。

そしていつのまにか,時刻はG時半過ぎ。
クラスの奴ほとんどが登校してた。
優は…たぶん今日も寝坊で遅刻だろう。

⏰:06/07/31 07:34 📱:F700iS 🆔:K7/IgtS.


#155 [花]
俺はいつもより早起きしたせいか,@限目から爆睡。話し相手の優がいないわけもある。
珍しく美穂子は俺のクラスに顔を出さなかった。

[あー暇]
あくびをしながら時間割を見る。
俺ってやっぱりバカ。
早起きして早く学校に来ても,城谷に会えるのは午後から。
今更気付いて,さらにやる気ダウン。

誰もいない隣を見る。
城谷が座ってる様子を思い浮かべながら…

そして,@限が終わる頃やっと 優が登校して来た。

⏰:06/08/01 09:04 📱:F700iS 🆔:v3uyuBOs


#156 [花]
[優!!!!おっせーよ]
俺が優に叫んだ…と同時に授業終了のチャイムが鳴った。
優に対して俺だけじゃなくて先生も激怒。優は鞄を置いてすぐ職員室に連行された。
優はいつもの調子のよさで先生と無邪気に討論していた。
そして教室を出るとき俺に振返り,ウインクをした。

[気持ち悪ッ…(笑)]

きっと戻ってくるのはA限目の後だろう。

⏰:06/08/01 09:10 📱:F700iS 🆔:v3uyuBOs


#157 [花]
それから寝たり聞いたりしながら過ごして,やっと午前の授業が終わった。遅刻してきたくせに,なぜか優はB限目からずっと寝てる。

[優!…優 起きろ]
俺は今から城谷に会うコトを話そうと思って,優を揺すった。

[何だよ〜]
優は機嫌悪そうに机に伏せたまま返事だけした。

[あのな,頼むから寝ぼけず聞けよ!
俺 今から城谷に会う。だから美穂…!?]
途中まで言いかけるといきなり優は起き上がり,寝ぼけず目を輝かせながら

[美穂子チャンなら俺に任せとけ]
と言って,俺をドアの方に向き直らせて俺の背中を押した。

⏰:06/08/01 10:17 📱:F700iS 🆔:v3uyuBOs


#158 [花]
優に
[頼んだぞ!!!!]
と念入りに言い聞かせて美穂子が来る前に教室を出た。
天気予報は当たり,空は高く 青く 初めて城谷に会った日のように,太陽が暖かく照らしていた。

第二本館の階段は埃っぽくて汚かったけど,舞い上がる埃が日に照らされて光り,微妙に綺麗に見えた。

屋上のドアにつくと,俺は焦っているせいか,緊張しているせいか 手が震えて携帯を落としてしまった。
ストラップと鍵のぶつかるジャラッと鈍い音が館内に響いた。

⏰:06/08/01 10:26 📱:F700iS 🆔:v3uyuBOs


#159 [花]
俺は携帯を拾い,ため息交じりの不器用な深呼吸をしてから 鍵をドアにさした。

ガチャンと鍵のあいた音がすると,ますます手が震えて重たい扉を開けない。もう一度深呼吸をして扉を開けようとしたとき…
向こう側から勢いよく扉が開いた。

[いてー!!!!]
俺の額と鼻に扉がぶつかって,俺は床に座り込んだ。
向こう側から扉を開けたのは…

[ごめん!達也大丈夫??]
城谷だ。

⏰:06/08/01 10:50 📱:F700iS 🆔:v3uyuBOs


#160 [花]
俺はぼけっと頷いて城谷を見上げる。
城谷はゆっくりと俺に手を差しのべてくれた。
硬直して動けない…

[立たないの?]

城谷が手を引っ込めようとしたので,俺は急いで城谷の手を掴んで立ち上がった。
城谷の長く細い指先から手の甲は柔らかくて 温かかった。

[ありがとう]

そう言って 俺達は屋上に出て,城谷はドアの鍵を締めた。

⏰:06/08/01 11:54 📱:F700iS 🆔:v3uyuBOs


#161 [花]
城谷は俺から手を簡単に解いて,いつもの倉庫の影に消えた。
俺はドアの前に少しの間立ち尽くしたまま手を見つめ,城谷を追った。

城谷は無表情で座って俺を待っていた。
俺もゆっくり城谷の隣に座った。甘い 心地いい匂いがする。久しぶりに城谷をしっかり感じた気がした。

[久しぶり…かな]

俺は沈黙がイヤだったので何気なく会話を始めるように試みた。

⏰:06/08/01 12:01 📱:F700iS 🆔:v3uyuBOs


#162 [花]
[ん〜?そうだね]
城谷はやっぱり綺麗。
今日も顔色を乱さずに笑ったりしない。

[そういえば,何で城谷って屋上の鍵持ってんの???俺は去年の先輩からもらったんだけど!]

前から気になっていたコトを聞いてみた。
城谷は俺より先に屋上の鍵を手に入れてるはずだし…

[盗った]
城谷は短く言った。

[へぇ〜…ッて,え!?ダメじゃん。誰から盗ったんだよ]

[職員室から]
淡々と話す城谷には俺みたいに緊張している様子はまったくない。

⏰:06/08/01 12:21 📱:F700iS 🆔:v3uyuBOs


#163 [花]
[ははっ!城谷以外に悪なんだな]
俺は笑って横目で城谷を見るけど,城谷は真っ直ぐ冊の先にある林を見てるだけ。
…目合わしたいな。

[だって床に落ちてたから。
サボったりするのに便利だと思って。達也だって人のこと言えないよ?]
城谷は自分の指を絡ませて,おとなしく喋る。
それから しばらく沈黙が続いた。
気まずいな〜なんて思ってたら

[あ。そうだ]
城谷が呟いた。

⏰:06/08/01 22:25 📱:F700iS 🆔:v3uyuBOs


#164 [花]
[何!?どうした???]
俺は,城谷の話が聞きたくて身を城谷に近づける。城谷の匂いがする。

[…あたし…携帯買ったよ]
照れ臭そうに城谷は言った。
近づいた俺から背いて,俯く。

もしかして俺のため?
俺が連絡先聞いたから?
俺の勝手な妄想が広がる。そんなことより嬉しい!しかも照れる城谷が一層俺を嬉しくさせる。

[じゃあ…アドも番号も教えてくれるのか?]

⏰:06/08/01 22:33 📱:F700iS 🆔:v3uyuBOs


#165 [花]
俺が問い掛けると,城谷はいつものように何も言わずに黙って頷いて鞄をあさりだした。

[でも…全く使い方がわかんないんだ。
だから…その,達也が…]

[俺が城谷の携帯借りて登録すればいいんだよな?]
俺は笑顔で皮肉っぽく城谷をのぞき込んで言った。
城谷は少し欝陶しそうにまた頷いて

[ついでに使い方教えてよ]

俺の返事は勿論…
[もちろん!](笑)

⏰:06/08/01 22:40 📱:F700iS 🆔:v3uyuBOs


#166 [花]
鞄から取り出して渡された城谷の携帯は
今時の女の子みたいにシールやキラキラした石で埋め尽くされたりしてなくて,真っ白でコンパクトでまさにThe 大人!!!!みたいな感じ。

でも裏側に二枚だけプリクラが貼ってあった

[へぇ〜 城谷もプリクラとか撮るんだな!!]
俺も撮ったことあるけど,美穂子と優とか男友達と遊びで撮るくらいだ。

[あたしだって友達と遊ぶときくらいあるよ]
城谷は無表情で答える。
一枚は,城谷とおなじくらい可愛い子二人と一緒だ。でもうちの制服じゃないから,他校だろう。
☆ぅちら最強に仲良し☆なんて落書きしてある。
城谷は,真ん中で友達二人にしっかり挟まれて,すげぇ幸せそうな笑顔で笑ってた。

⏰:06/08/01 22:46 📱:F700iS 🆔:v3uyuBOs


#167 [花]
[城谷が笑ってる!!
このプリクラ俺にちょうだい]

ただ可愛かったから欲しかったんじゃない。
城谷でも笑うってこと,友達がいるってことがなんだか俺は嬉しくて…安心もしたから。
城谷は無表情な顔を少し苦い顔に歪めて

[ヤダよ]
と言って,携帯を俺から取ろうとした。

[まだもう一枚見てないし♪登録するんだろ?]
俺は城谷の手を軽く交わした。

⏰:06/08/01 22:47 📱:F700iS 🆔:v3uyuBOs


#168 [花]
今日わここまで

今日わ久しぶりに沢山更新したなぁ

ょかったら感想お願いしますネ

⏰:06/08/01 22:58 📱:F700iS 🆔:v3uyuBOs


#169 [花]
花チャン…ちょっと読ましてね

>>1-50
>>50-100
>>100-200
>>200-300
>>300-400
>>400-500

⏰:06/08/01 23:11 📱:SH902i 🆔:NPKjQgds


#170 [花]
ぁ-
花サンだぁ
ァリガトぅござぃます
ょかったら
感想
さぃネ

⏰:06/08/01 23:15 📱:F700iS 🆔:v3uyuBOs


#171 [寿]
お疲れ様です      すごい楽しかった    また頑張ってな

⏰:06/08/01 23:16 📱:P901iS 🆔:eUDAVmC2


#172 [花]
寿サン

毎回ァリガトゥ
なんか何度も
感想
もらぇて
すごぃ嬉しい
ずっと読んで
くれてるんだぁ
ッて
感動します

⏰:06/08/01 23:20 📱:F700iS 🆔:v3uyuBOs


#173 [寿]
これからもずっと読むよ だって俺ん中のNO.1小説だから

⏰:06/08/01 23:26 📱:P901iS 🆔:eUDAVmC2


#174 [花]
花チャン
今一気に読ましてもらったよなんかハラハラ、ドキドキな展開になりましたね
達也と美穂子はどぅなるんだろ……
なんかうまく言えないけどめちゃおもしろいよ


長文失礼しました

⏰:06/08/01 23:26 📱:SH902i 🆔:NPKjQgds


#175 [花]
花サン
わぁ- ァリガト
頑張りますネ
美穂子と達也は…
これから
楽しみにしてて
さぃ


寿サン
g@
メッチャ 嬉しぃです
何かやる気になった
また今から
少-しだけ
書きます

⏰:06/08/01 23:29 📱:F700iS 🆔:v3uyuBOs


#176 [花]
もう一枚は結構 機械が古くて,写ってるのは…男!?
焦げ茶の髪と大きな目をした可愛いげのある男と,隣で優しく微笑む城谷が写っていた。
落書きはハートのスタンプが無造作にしてあるだけで,文字は書かれてない。

[まさか…彼氏???なんかじゃないよな!!??]
俺は城谷の目を真っ直ぐ見て聞いた。
今日初めて目が合った。
城谷は驚いたように,俺を見て

[バカ,それが裕也だよ。
可愛いでしょ]
と言って笑った。

そう,城谷が笑ったんだ。

⏰:06/08/01 23:36 📱:F700iS 🆔:v3uyuBOs


#177 [花]
始めて俺の前で城谷が笑顔になった瞬間だった。

城谷の笑顔は見たいと願い続けてたこと。嬉しさで胸がいっぱいになる。
だって,すげー可愛いんだ。
ほんと,世界一ってくらい可愛いんだ。

[城谷が笑った…]

そう呟くと,それを聞いた城谷ははにかんだ様子を見せて,俯きながら顔を赤らめて言った。

[達也は…楽しい。
…達也といると,楽しい]

⏰:06/08/01 23:40 📱:F700iS 🆔:v3uyuBOs


#178 [花]
それを聞いた俺は,もう城谷を抱きしめずにはいられなかった。
片手に城谷の携帯を握ったまま,隣にいる城谷を両手で力いっぱい自分の腕の中に押し込んだ。

二度目の城谷の感触…
甘い匂いと 城谷のサラサラの髪 息遣いが聞こえる。
城谷は一度目みたいに暴れたりしずに,俺の腕の中で黙っていた。

…気のせいかな。
城谷が[達也]って呟いた気がしたけど。

城谷の髪を撫でて,力をもう一度込めると,城谷も俺の背中に手を回して軽くシャツを掴んだ。

⏰:06/08/01 23:49 📱:F700iS 🆔:v3uyuBOs


#179 [花]
俺達はお互い黙ったまま何秒かの間抱き合っていた。

俺が城谷を離そうとすると,城谷はほんと聞き取れないくらい小さな声で

[必ず連絡して…]
と言った。
俺は強く頷いて城谷から腕を解いた。

⏰:06/08/01 23:54 📱:F700iS 🆔:v3uyuBOs


#180 [我輩は匿名である]
うはーついに笑ったww

⏰:06/08/02 00:22 📱:F901iC 🆔:☆☆☆


#181 [花]
匿名サン
そ-なンですょ
これから紗弥がたくさん出ま-す
そして
つぃに弟・裕也が…
これからもょろしくお願いします

⏰:06/08/02 09:05 📱:F700iS 🆔:x0QNdQWM


#182 [新]
この小説すごく大好きです
主さん頑張ってください

⏰:06/08/02 14:37 📱:W41T 🆔:☆☆☆


#183 [花]
新サン
二度も感想
ァリガトぅござぃます
頑張ります

⏰:06/08/02 15:58 📱:F700iS 🆔:x0QNdQWM


#184 [花]
俺は城谷を離して,また横に向き直して一息ついた。
そして落ち着きを取り戻そうとすると自分の顔が熱くて赤くなっているんじゃないかと思って城谷を見れなかった。

城谷を横目で見下ろすと,城谷は俯き加減で黙って指を絡め弄んでいる。

[明日からまたバイト???]俺が沈黙を破る。

城谷は頷くだけ。

[今週末に裕也クンに会いたいんだけど…
城谷空いてる?]

俺は裕也クンのプリクラを再度見つめた後,城谷の携帯を開いて勝手にボタン操作音を消す設定をしながら聞いた。

⏰:06/08/03 22:50 📱:F700iS 🆔:3z8jcOXg


#185 [花]
 
 
[…午前中なら空いてる]
城谷は小さい声で言った。
俺はその返事だけで,一緒に裕也クンに会いに行ってくれるのだと確信して,城谷の頭を撫でた。
髪が指の間にするりと流れる。
城谷はそのまま俺の肩にもたれかかった。

⏰:06/08/03 22:57 📱:F700iS 🆔:3z8jcOXg


#186 [かな]
ぁげ
毎日楽しみにしてます

⏰:06/08/05 00:00 📱:P902i 🆔:wJcXJxsQ


#187 [花]
かなサン
ぁげァリガトぅござぃます
最近 部活ゃバイトで更新してなくて
申し訳ナイです
これカラも
応援お願いします

⏰:06/08/05 13:13 📱:F700iS 🆔:0zSK32/g


#188 [みなみ]
花サン来たよ
メチャ×02ハマッた
頑張って(o>∀<o)
良かったらアタシの小説も読んでね

⏰:06/08/05 15:23 📱:SH700i 🆔:Ce647zVY


#189 [ioN]
著者座談会で花サンのコトが気になったカラこっちに遊び来ちゃいました
もちろん小説も全部読んだょ(*'V`)+゚
ァタシ純愛系の小説の方スキだから、この小説も因スキになったァァ
ァタシもぃちょ-小説書いてるケド…大変だょね
これからも応援してるカラ頑張ってネェ

⏰:06/08/05 17:58 📱:P902i 🆔:☆☆☆


#190 [我輩は匿名である]
この小説一番好き  情景描写とかもメッチャ自然だし純愛って感じ(* ´艸`)

⏰:06/08/05 18:18 📱:N901iC 🆔:☆☆☆


#191 [花]
ゃっと直りましたネょかったァ

みなみサン
ァリガdです
ァタシも覗きに行きますネ

ioNサン
ァリガdです
頑張ります

匿名サン
ァリガトぉござぃます
@番トカ。。。メッチャ嬉しぃデス
細かな感想マデ伝えてくださるとかなり励みになります

⏰:06/08/07 19:49 📱:F700iS 🆔:9FVKnRAQ


#192 [花]
少しの間俺も黙っていた。城谷の頭は軽くて,もたれているフワフワとした感触が嬉しかった。

それから俺から口を開いた。
[裕也クンが入院してるのって,町病院だったよな。
…病状ってどうなの?]

城谷は何も答えなかった。まずい…俺ヤバイこと聞いたちゃったかな。

⏰:06/08/07 19:56 📱:F700iS 🆔:9FVKnRAQ


#193 [花]
俺が何も言えないでいると,しばらくして城谷が俺を覗き込んで言った。

[達也,あたしのアドと番号登録できたの?]

[あ!早くやらなきゃな]
俺は沈黙を何とかするのに集中していて,城谷の携帯を開いたまま手に握っていた。

[なぁ〜…城谷]
俺は話しながら自分の携帯を取り出して城谷の携帯と向き合わせて,赤外線を繋ぐ。

[何?]
城谷は俺の行動を不思議そうに見つめながら返事をする。


[紗弥って呼んでいい?]

⏰:06/08/07 20:05 📱:F700iS 🆔:9FVKnRAQ


#194 [花]
城谷は驚いたのか,俺にもたれていた体を震わせて俺の肩から離れた。

[だ…ダメ???]
調子こいて言ってみたケド,城谷の行動に何となく不安を感じた。

でも城谷の返事は普通だった。
いつものハスキーな声と,いつものポーカーフェイスで一言

[いいよ]
そう言って また俺の肩にもたれかかった。

[じゃ…今から紗弥で☆]
落ち着いて言ったけど実際俺は心臓が弾けるほど嬉しかった。

⏰:06/08/07 20:13 📱:F700iS 🆔:9FVKnRAQ


#195 [花]
紗弥のアドが俺の携帯に完璧に移ったので俺は紗弥に携帯を返した。
俺はすぐさま紗弥にメールを打った。

【達也だよ(^-^)病院行くのは日曜でいい?】

間もなく紗弥の携帯が鳴った。
着信音@ みたいなシンプルな音。買ってからまだ何も設定してなかったんだ。以外に機会音痴???

紗弥は俺を横目で見て,携帯を開いた。何も言わずに画面を凝視。

あ…メール打ってる。

⏰:06/08/07 20:31 📱:F700iS 🆔:9FVKnRAQ


#196 [花]
《サーマーターイム!〜チャンチャラ…》

俺の着信音が鳴ったと同時に,紗弥はびくっと震えた。 大音量だったもんな…。

紗弥からの返信は
【うん。日曜でいい!
達也が電話帳000だよ】

可愛い…俺は紗弥からのメールを即保護した。

【決まりな。また詳しいことは連絡する。
000番 ありがと(^3^)】

【うん。携帯またわからないとこ教えて。
あたしも着信音MINMIにしようかな!】

俺らはしばらくメールで会話をした。

⏰:06/08/07 20:42 📱:F700iS 🆔:9FVKnRAQ


#197 [花]
それから紗弥が口を開いたのは何分くらいたってからだろう…
俺は紗弥の言葉に硬直した。

[ねぇ達也。彼女いるのに,今みたいな時間とか,日曜とかまで潰していいの?心配しない?]

俺は紗弥から腕を離した
[知ってたのか???]

紗弥は頷く。

[小さくて可愛いよね。名前まで知らないけど]

[平気だよ。
それに,俺ら別にやましい関係じゃないじゃん]

[そうだね]
紗弥の目は笑ってない。
俺も笑えない状況。

⏰:06/08/07 20:52 📱:F700iS 🆔:9FVKnRAQ


#198 [花]
それから紗弥はずっと携帯を触っていた。

俺は話し掛けなかった。
時々紗弥が,わからないと言って,携帯を俺に突き出したので一緒になって設定や待受を変えた。
紗弥が待受にしたのは,ネットワーク接続して拾った外人の画像。
俺には誰なのかわからない。何となく長い髪とか紗弥に似てる。
紗弥はご機嫌な様子で待受を眺めていた。

[ね,達也!達也の写メ撮っていい???]
紗弥はカメラを起動して俺に向けた。

⏰:06/08/08 17:34 📱:F700iS 🆔:QX54pnUE


#199 [花]
[ダメだよ。恥ずかしいじゃん!
紗弥が一緒に入るならいいよ]
俺は紗弥の携帯のレンズを軽く指で弾いた。

[え…でも裏返すと,うちらの顔どんな風に写ってるか見えないじゃん]

紗弥は携帯を裏返して自分に向けたりして,レンズを覗き込んでいた。

[こうするんだよ]

俺は紗弥から携帯を取り上げ,内側カメラのボタンを押して紗弥の肩を抱いた。

⏰:06/08/08 17:40 📱:F700iS 🆔:QX54pnUE


#200 [しぉり]
200ぉめでとさんッ
続き頑張って

⏰:06/08/08 19:27 📱:P900i 🆔:☆☆☆


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