砂糖が甘い理由
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#301 [花◆AV8KevAYKk]
【よかったな!
で,日曜は決定した?】
優からのメールはいつも直球だし返事が早いから,メール嫌いの俺でも返す気が湧く。

【おう 一緒に紗弥の弟に会ってくるよ。
また月曜詳しく話すな】

さっさとお別れを告げて携帯を閉じた。

今日はすることねぇけど,明日のことを考えると落ち着かない。

ベッドの中で暴れたり,紗弥を考えて自分で自分を抱きしめたりしてみたり。

⏰:06/08/18 23:15 📱:F700iS 🆔:9ksKKyPQ


#302 [花◆AV8KevAYKk]
でも,裕也君に会って俺どうすればいいんだ?
話し相手ぐらいすりゃいいのかな。

紗弥の携帯に貼ってあったプリクラを見るかぎりだと,裕也君は結構おとなしくて ひ弱そう。

俺とは全く逆のタイプ。
弟がいないと,こうゆうときに不便だ,なんてヘリクツをこぼす。

⏰:06/08/18 23:19 📱:F700iS 🆔:9ksKKyPQ


#303 [花◆AV8KevAYKk]
やっぱり考えたって,明日実際に裕也君に会わなきゃ仕方ないと思った。

それから,紗弥からメールの返事はこないとわかりながらも,何度か問い合わせをする自分がいた。

諦めて,紗弥からもらった一緒に撮った写メを見返してニヤつく。
待受にしたい(笑)

⏰:06/08/18 23:22 📱:F700iS 🆔:9ksKKyPQ


#304 [花◆AV8KevAYKk]
 
 
 
結局 土曜は家でヒマを持て余して,いつものように過ごした。

明日が楽しみだと思いながらも,時計が夜中の零時を回ると 既に緊張して心臓が動いた。

明日は,I時に集合だからF時に起きて,余裕で準備をしよう。
目覚ましをしっかり確認して,布団をかぶった。

⏰:06/08/18 23:26 📱:F700iS 🆔:9ksKKyPQ


#305 [花◆AV8KevAYKk]
―ジリジリジリ…

目覚ましの耳障りな音が部屋中に響いた。
俺は嫌がる体を無理矢理起こして窓を開けた。

うん。
天気は快晴!神様っているんだな。

俺は風呂に向かって一直線。
余裕を持って完璧にしてかなきゃ…
なんてったて今日は紗弥と…初デート(?)だし。
裕也君にも俺を期待外れな男だと思わせたくない。

⏰:06/08/18 23:30 📱:F700iS 🆔:9ksKKyPQ


#306 [花◆AV8KevAYKk]
風呂から上がって,短くも長くもないに髪型をセットして金曜に買ったTシャツとお気に入りのデニムにベルトを通すと,俺は力に満ち溢れた。

鏡の前に立って全身を写したら自分がヒーローみたい?に見えた。

時刻はH時前。

あとは朝飯食って,眺めの歯磨きだけだな。

居間に入ると,俺を見た母さんが嬉しそうに話し掛けてきた。

⏰:06/08/18 23:35 📱:F700iS 🆔:9ksKKyPQ


#307 [唯]
花サン         今はじめカラ全部読ンだンですケド,すごい書き方が上手ですネ        この小説ココの小説ので1番ィィです      ぜひ完結マデ書き続けてほしぃデス      これからも読ンでいきますので花サンのぺースで頑張ッてサィね       更新楽しみにしてマス

⏰:06/08/19 20:36 📱:N902i 🆔:zAyQOUT.


#308 [花◆AV8KevAYKk]
唯サン
そんな褒め言葉花にわもったぃなぃデス
ぁりがとぅござぃます頑張りますネ

今日の夜中更新します

⏰:06/08/19 21:33 📱:F700iS 🆔:y3RjzfcM


#309 [我輩は匿名である]
夜中楽しみにしてます

⏰:06/08/19 21:35 📱:N901iC 🆔:☆☆☆


#310 [花◆AV8KevAYKk]
匿名サン
待っててくださってァリガトぅござぃます

ょしッ
更新するぞォ

⏰:06/08/19 23:15 📱:F700iS 🆔:y3RjzfcM


#311 [花◆AV8KevAYKk]
[達也珍しく早いわね〜
どこか出掛けるの?カッコイイ格好して…]

[まーね。
それより,朝飯すぐ食える?]

早めに飯食って落ち着きたいし,歯磨きしたい。

俺は母さんを急かして,朝飯を久しぶりに兄貴と親父と食べた。

家族との会話って結構いいもんだよな。
紗弥は…こんな団らんしたことないのかな。

⏰:06/08/19 23:19 📱:F700iS 🆔:y3RjzfcM


#312 [花◆AV8KevAYKk]
飯を食べ終わって,すぐ歯を磨いて部屋に戻ってお気に入りの香水をつけた。
いい匂いだけど紗弥の香りには負けるかな。

鏡に昨日買ったキャップをかぶって写ってみる。
完璧…

携帯を開くと,優からメールが入っていた。

【デート頑張れ(^^)ノシ】
自然と俺は緊張からとかれた。

⏰:06/08/19 23:22 📱:F700iS 🆔:y3RjzfcM


#313 [鷹秋]
俺を友情出演させてくれ

⏰:06/08/19 23:24 📱:P701iD 🆔:5dOT69Ag


#314 [花◆AV8KevAYKk]
珍しく,美穂子からはメールも電話も入ってなかった。安心と裏腹に,気になる自分がいた。

時計はH時S分…
余裕をもって歩いていけば,役場にI時ジャストか少し前にはつける。
よし…いくか!
鏡で髪型と全身を細かくチェックして,家を出た。

紗弥にメールする必要はないよな。
やっぱり先についてて,紗弥を待ってた。
みたいな設定のがかっこいいし。

⏰:06/08/19 23:28 📱:F700iS 🆔:y3RjzfcM


#315 [花◆AV8KevAYKk]
鷹秋サン
申し訳ありません
この話は私自身,最後まで細かく構成させてるので,途中から人物を増やすということは話も多少変えなくてならなくなるので少し難しいです
本当に申し訳ありません

⏰:06/08/19 23:32 📱:F700iS 🆔:y3RjzfcM


#316 [花◆AV8KevAYKk]
待ち合わせ場所に近づくほど,やっぱり緊張する。足が硬くなるし,心臓も痛い。
だけど,最近やっと紗弥が俺に慣れてきてくれてるんだ…
俺が積極的にいかなきゃいけない。

やっぱり紗弥を知りたいから,今日も時間があったら話したいな。

時間はI時ジャスト。
役場の玄関には人影…

紗弥は俺より先に来ていた。

⏰:06/08/19 23:35 📱:F700iS 🆔:y3RjzfcM


#317 [花◆AV8KevAYKk]
紗弥の私服姿は,いつも制服を見ているせいか,ヒールを履いているせいか,一段と大人びて見えた。
ダメージデニムを履き熟し,黒いスカルのタンクトップにゴールドの大きなネックレスを纏って,髪型はいつも通り真っ直ぐなロング。
カツカツと靴を鳴らし俺に向かって歩いてきた。

[丁度だね]

そう言って紗弥に見とれている俺を抜かしてさっさと行ってしまった。

[まっ待てよ…]
いかん!つい紗弥に見とれて遅れをとった。
畜生…
紗弥より早く来るつもりだっのに。

⏰:06/08/19 23:39 📱:F700iS 🆔:y3RjzfcM


#318 [花◆AV8KevAYKk]
紗弥は俺に振返り,小さくため息をついた。

[あたしさ,絶対待ち合わせには待ち合わせ時間のI分前には来るの。

だから達也が遅れたわけじゃないから気にしないで。ごめんね]

え?紗弥ってエスパー?
[えッ…ああ。
わかっちゃった???]

俺はキャップをかぶり直したりして,照れを隠した。

[達也はわかりやすい]

紗弥は一言呟くとまたカツカツといつもの早歩きで,歩き出した。

⏰:06/08/19 23:43 📱:F700iS 🆔:y3RjzfcM


#319 [花◆AV8KevAYKk]
でもいくら足が長くて早歩きでも,やっぱり女の子。
俺はすぐ紗弥の横に並んだ。ちょっと優越感♪こんないい女連れて歩いてるんだ。

[何ニヤニヤしてんの?]

[なッ…なんでもないっす!]
やべー。焦った!
だけど何だかこんな会話も嬉しい。

[あっそ。…あ!]

紗弥は何かを思い出したのか,役場からきた道を少し戻った。

[紗弥???忘れ物かよ!?]

⏰:06/08/19 23:50 📱:F700iS 🆔:y3RjzfcM


#320 [花◆AV8KevAYKk]
[違う!あ…そう!]

どっちだよ!?汗
紗弥は小走りで今曲がったばかりの角を戻った。

何だかいい匂いがする。甘い…けど紗弥の香水とは全く違う。
俺も紗弥を追い掛けて角を曲がると,紗弥が立っていた。

小さなケーキ屋の前で。

[裕也はここのケーキが大好きなんだ。
毎回買ってくんだ。

達也が変な顔してるから,忘れちゃってたじゃん!]

紗弥はケーキ屋を指差して笑った。

⏰:06/08/19 23:56 📱:F700iS 🆔:y3RjzfcM


#321 [花◆AV8KevAYKk]
げっ。
俺ってば人のお見舞い行くのに手ぶらだったよ…
昨日服とか買ってる場合じゃなかった。

そう思って暗い顔をしてたら紗弥が俺の手を掴んで店に入った。

甘いバターの匂いが立ち込めた。

[B人で一緒に食べよ!
裕也はショートケーキと焼きプリンと…
あたしもショートケーキ。
達也は???]

紗弥はさっさと店員に注文をしてケーキを選んだ。俺は何だか呆然。
ケーキなんか久しぶりに食べるし,特に好きなケーキなんかない。

[あ…俺は紗弥と一緒でいいよ]

⏰:06/08/20 00:02 📱:F700iS 🆔:hUwWG9uI


#322 [花◆AV8KevAYKk]
そう言った俺を見て,紗弥は一瞬不快そうな顔をしたが

[お姉さん,やっぱりショートケーキはBつね!
それから,ケーキスティックA本,そのままさぃ]

紗弥は嬉しそうにレジに向かって歩いてく。

[あ!紗弥,俺が出す]
そうだよ。
せめて金くらい出さなきゃ。何のためにきてんだかわかんねーし。

でも紗弥は,小さく首を横にふって,俺に向かってピースサインを出して,店員のお姉さんに

[じゃあAで割ってください]
と言った。

⏰:06/08/20 00:07 📱:F700iS 🆔:hUwWG9uI


#323 [花◆AV8KevAYKk]
もうその場の雰囲気は紗弥のペース。
俺は口出しできないまま,店員のお姉さんに言われたとおりの金額を払って,俺はケーキの箱。紗弥は棒みたいなケーキ?を手に持って店を出た。

さっききたところの角を曲がると,紗弥は包みを半分まであけたケーキスティックを俺に差し出した。

[はい!
これちょ〜ウマイよ]

お金のことや俺の不安を気にさせないように,気をつかってくれているのがよくわかった。
だから俺も何も言わずに紗弥の行為に甘えた。

[うん。ちょ〜ウマい!]
そのケーキスティックはドライフルーツやクルミが入っていてほんとにおいしかった。

⏰:06/08/20 00:22 📱:F700iS 🆔:hUwWG9uI


#324 [花◆AV8KevAYKk]
同時に紗弥らしいな,って思った。

[あたしも裕也も甘いもの大好きだからさ〜]

紗弥は嬉しそうに俺を見て話した。
最近,紗弥は「あの目」をしない。

[そうなんだ。
俺も結構好きだよ]

[まじで?以外〜
なんで好きなの???]

紗弥はいつも理由を気にしてなんでなんでと俺に聞くことがあった。
携帯の機能にまでも,なんで?と聞いていた。

⏰:06/08/20 00:26 📱:F700iS 🆔:hUwWG9uI


#325 [花◆AV8KevAYKk]
[またなんでかよ〜!
理由なんかないよ]

…しまった。
案の定,紗弥を見ると不機嫌そうに目を細めて俺を見た。

[出たよ。
達也はいつもそればっかり!]

[う…
じゃあなんで紗弥は甘いのが好きなんだよ?]

俺は紗弥に今までこんな風に聞き返したことはなかったけど,理不尽だったので意地悪そうに紗弥に聞き返した。

⏰:06/08/20 00:29 📱:F700iS 🆔:hUwWG9uI


#326 [花◆AV8KevAYKk]
[え!?あたし?え〜と…]

[やっぱり紗弥だって…]

[うるさい!
裕也が好きだから好きになったんだよ]

紗弥はすごい理由をつけて,一気にケーキを口に放り込んだ。

[理由になってねーよ]

こんな感じでしばらく俺達は笑いあったまま歩いた。
でも,紗弥が何にでも理由を求めるのにもきっと何かわけがあるんだとも心の隅で考えたんだ。

それほど紗弥の「なんで」は異常だった。

⏰:06/08/20 00:34 📱:F700iS 🆔:hUwWG9uI


#327 [花◆AV8KevAYKk]
病院につくと,紗弥は俺に,自分の後ろをついてくるように言った。

俺は言われたとおりに,紗弥の@メートルくらい後ろを歩いた。
エレベーターは使わずに階段を上がっていく。
途中で何人も患者さんとすれ違った。
こんな小さな町病院にも結構人がいるもんなんだな。

B階につくと,紗弥は携帯を取り出して,画面を確認していた。
俺もマナーモードになっているか確認をした。

それから,また俺の手を掴んで奥までずんずんと歩いていく。

⏰:06/08/20 00:52 📱:F700iS 🆔:hUwWG9uI


#328 [我輩は匿名である]
ァケ"-

⏰:06/08/21 21:13 📱:F902iS 🆔:☆☆☆


#329 [我輩は匿名である]
あげ

⏰:06/08/21 21:14 📱:N901iC 🆔:☆☆☆


#330 [花◆AV8KevAYKk]
F902iSの匿名サン
ぁげぁりがとぅござぃます

N901iCの匿名サン
毎回嬉しいです頑張ります

ゃっぱりダメですね宿題を夏休み最後に溜めちゃぁ
夜に更新しますネぉ待ちさぃ

⏰:06/08/21 21:37 📱:F700iS 🆔:9MSW5YGA


#331 [花◆AV8KevAYKk]
ゃっぱり今カラ更新します


俺は病室の番号を見ながら紗弥に連れられるまま,廊下を歩いた。

先端にほど近い,広そうな個室の前で紗弥は足を止めた。205号室…
名前は【城谷 裕也】

うわ…やべ。
俺なんだか緊張してる。
紗弥を横目で見ると,俺の方を見ていた。

[仲良くしてあげてね]
紗弥が裕也君のことを大切にしてる気持ちが伝わる。

[おッおう。ケーキ,一緒に食べるんだもんな]

⏰:06/08/21 21:51 📱:F700iS 🆔:9MSW5YGA


#332 [花◆AV8KevAYKk]
病室の扉を開けると,柔らかい風が吹いた。
紗弥の甘いかおりが漂う…
いや,部屋中紗弥と同じ匂いがする。

[裕也ぁ〜]

紗弥は広い部屋の片隅にある白いベッドのカーテンを勢いよく開けた。

ベッドの上には水色のパジャマを着た,細くてなんとも華奢な男の子が体を半分だけ起こして,空を見上げていた。
髪は茶色くて,目が丸い。髪がもう少し長かったら女の子に間違いそうだ。
[お姉ちゃん!]
裕也君は紗弥を見て嬉しそうに言った。

⏰:06/08/21 22:01 📱:F700iS 🆔:9MSW5YGA


#333 [花◆AV8KevAYKk]
しかし,その愛らしい顔は紗弥の後ろについていた俺の姿を見て,一瞬だけ顔色を曇らせた。

紗弥はそれに気付いて

[ほら,この前写メで見せた…達也だよ?]

[あッ,初めまして!柿山達也でーす…]

一応俺なりの最大の微笑みをしたつもり。
裕也君は写メを思い出したみたいに,あッという顔をして紗弥と目を合わせて笑った。

そしてすぐ俺に向き直して,白くて綺麗な歯を出して笑ってくれた。

[城谷裕也です!]

⏰:06/08/21 22:07 📱:F700iS 🆔:9MSW5YGA


#334 [花◆AV8KevAYKk]
[ねぇ裕也!うちら一緒に裕也の好きなケーキ買ってきたんだよ〜?
ねッ,達也]

[え!ほんとう?]

裕也君は,可愛い笑顔をより一層にして笑い,ベッドの窓側から椅子をとって並べてくれた。

[ほらッ。俺も一緒に食っていい?]

俺は愛想よく裕也君がとってくれた椅子に座って,ケーキの箱を裕也君に渡した。紗弥もすぐ横に座った。

紗弥は学校の紗弥じゃ考えられなかったくらい,裕也君の前ではよく笑って,よく喋った。
俺もなんだかそれが嬉しかった。

⏰:06/08/21 22:14 📱:F700iS 🆔:9MSW5YGA


#335 [花◆AV8KevAYKk]
紗弥は棚から小皿とフォークを出して,ケーキを取り分けた。

[裕也,今は一個ね。]

[うん!]

裕也君にはガトーショコラ。俺と紗弥は苺のショートケーキ。
だけど箱にはまだケーキが残ってる。一体裕也君に何個買ったんだよ。

B人でケーキを食べていると,なんだか俺も家族の一員みたいになれた。

裕也君はおいしいね,と俺に笑ってくれた。
可愛くていい子だな…

みんなが食べ終わると,紗弥はすぐ使った食器を洗ってくると言って,ついでに花瓶を持って病室を出て行った。

⏰:06/08/21 22:22 📱:F700iS 🆔:9MSW5YGA


#336 [花◆AV8KevAYKk]
…おいおいおいおい!!
A人にされると何話したらいいのかわからねえーよ。
と思っていたら案の定沈黙…

裕也君はさっきみたいに窓の外を見て,まぶしそうにしていた。

[あ…カーテン閉めようか?]

俺が立ち上がって動こうとすると,裕也君は俺の服を掴んで,ゆっくり首を横にふった。

[ありがとう!でも僕,空が好きだからいいんだ]
そう言って笑った顔は,決して紗弥には似ていないんだけど,雰囲気や瞳の奥が紗弥にそっくりだった。

⏰:06/08/21 22:30 📱:F700iS 🆔:9MSW5YGA


#337 [花◆AV8KevAYKk]
そういえば,紗弥とはじめて会ったときも,紗弥は空っていうか,太陽を見上げてたよな。
そんな部分がそっくりってわけか。

それからしばらく,俺の話や裕也君の質問攻めに答えたりして,仲良く話した。

[ねぇ,お姉ちゃんって優しいでしょ?僕,お姉ちゃん大好きなんだ〜!
お兄ちゃんは,お姉ちゃんのこと好き?]

裕也君は何とも純粋で真っ直ぐだった。
Aでこんなこと言うのはきっと裕也君くらいだろうな。
菜々子なんか絶対言わない。

でも,そんな顔されるのはすごく嬉しかったけど,少しだけまたなぜか胸が苦しくなった。

⏰:06/08/21 22:39 📱:F700iS 🆔:9MSW5YGA


#338 [花◆AV8KevAYKk]
[俺も好きだよ,紗弥のこと大好きだよ。]

[ほんとー?やっぱりお姉ちゃんは人気者なんだね]

裕也君は無邪気に笑う。
うん…ほんとに,好きだよ。俺は紗弥が大好きだ。

そんな話を終えたころ,紗弥が部屋に戻ってきた。と,もう一人。
白衣を着た長身の男の人。もちろん一目で医者だとわかった。

⏰:06/08/21 22:45 📱:F700iS 🆔:9MSW5YGA


#339 [花◆AV8KevAYKk]
[あッ,中林先生!こんにちは。
お兄ちゃん,僕の担当のお医者さんだよ]

裕也君は,その中林先生という人に丁寧にあいさつをして,嬉しそうに俺に紹介してくれた。

[はいこんにちは,裕也君。元気だね。
えっとお兄さん…?]

中林先生は細い目を俺に向けて,頭を少し下げた。
[あッ俺は…]
俺が自分のことをはなそうとするとすぐ紗弥が横から口を出した。

[私の同級生です。
裕也に会わせたくて,今日連れてきただけで…]

⏰:06/08/21 22:55 📱:F700iS 🆔:9MSW5YGA


#340 [花◆AV8KevAYKk]
[そうかね。優しそうなお兄さんだね〜
裕也君,紗弥さん]

と言って,顔を緩めた。

[はい!
先生,今日はどうしたんですか?]

紗弥も裕也君と同様,隣で頷いてくれた。

[今日はね,大事なお話があるんだよ]

俺はなんだか中林先生の口調と,紗弥の優しそうだけど,深刻を交えた顔付きを見て,手術の話だと思って,席を外そうとした。

⏰:06/08/21 23:00 📱:F700iS 🆔:9MSW5YGA


#341 [スィミー]
あげ
名前つけましたぁ
頑張ってくださぃ

⏰:06/08/22 17:50 📱:N901iC 🆔:☆☆☆


#342 [たけのこ山]
毎日見てますよ
めっちゃ楽しいです早く続きみたいです頑張って下さい

⏰:06/08/22 23:26 📱:F901iC 🆔:Q1XPEe1I


#343 [花◆AV8KevAYKk]
匿名サンスィマーサン
ぃッつもァリガトぅ
頑張ります

たけのこ山サン
毎日トカ 嬉しぃ
応援ぁりがとぅござぃます

今カラ 少しダケゃけど更新します

⏰:06/08/22 23:34 📱:F700iS 🆔:MU5SA70Y


#344 [花◆AV8KevAYKk]
でも,紗弥は部屋を出ていこうとした俺の腕を掴んだ。

[いいから…てゆーか,傍にいて]

俺は黙って紗弥に寄り添うように隣に立った。

中林先生は笑顔で話を続ける。
裕也君も紗弥も中林先生を見つめる顔は真剣。

[裕也君はそろそろ入院して長いんだ。
体も前よりは成長してきてるし,手術には耐えれるように思える。]

裕也君は不安げだけど,中林先生から視線を外さない。
心臓がどう悪いかは全く知らないけど,今はいい方向に進んでるんだよな???

⏰:06/08/22 23:40 📱:F700iS 🆔:MU5SA70Y


#345 [花◆AV8KevAYKk]
そして,俺達に気を使ってくれたのか,中林先生は紗弥だけを連れてまた部屋を出ていった。

裕也君はまた空を見上げた。

[僕ね…元気になったらいっぱいやりたいことがあるんだ]

黙り込んでいるかと思ったら,また明るく話を仕出した。

[そっか〜例えば?
俺も一緒にできることある?]

[うん!例えばサッカーとか,遊園地に行くとかさ…
とにかく学校に行きたいんだ〜]

え?いつから裕也君は病気だったんだ?
なんだかだんだんわからなくなってきた。

⏰:06/08/22 23:46 📱:F700iS 🆔:MU5SA70Y


#346 [花◆AV8KevAYKk]
紗弥は中学を長野から転校して来ているのに,弟の裕也君が病気だってことは優は知らなかった。
でも両親が何らかでいなくなったんだから,きっと転校したのはそれと同時ぐらいだろう。
プリクラは古かったけどどう考えても,紗弥は高校生だった…
でも学校に行きたいって?ただ名残惜しんでるだけ???

[裕也君は…いつから入院してるの?]

単刀直入。
裕也君は少しだけ暗い顔をした。紗弥が無表情のときと一緒の…あの目をして。

[小学校のC年生からだよ]

⏰:06/08/22 23:54 📱:F700iS 🆔:MU5SA70Y


#347 [花◆AV8KevAYKk]
ってことは紗弥はその時中@…
たしか転校は中A。
じゃあ裕也君が入院してからしばらくは,両親はまだ亡くなってなかったてことだよな。

[紗弥とプリクラ撮った頃は,動けたんだ?]

[あ!あの時は気分転換だって,お姉ちゃんが…
あとで看護婦さんにすごく怒られたよ]

やっぱり。
あのプリクラの時期にはもうここに入院していたんだ。
紗弥は高校からバイトを始めて学校をサボってた。
両親が亡くなったのは…A,B年前ってことか。

⏰:06/08/22 23:58 📱:F700iS 🆔:MU5SA70Y


#348 [花◆AV8KevAYKk]
いや。俺の馬鹿野郎!
紗弥はただ[両親はいない]としか言っていなかった。
亡くなったとか勝手に俺が決めちゃってるよ。

だけど,だけど何でかわからないけど,その時は直感でそう思ったんだ。

[紗弥の両親は死んだ]

って。

裕也君の話もそっちのけで,俺は自分の勝手な推測にイラついたりした。
何度心の中で余計なことを考えるなと思っても,どうしてもその結果にたどりつく。
どうして…

⏰:06/08/23 00:16 📱:F700iS 🆔:yVQQiEVU


#349 [スィミー]
ぁげぇ

⏰:06/08/23 22:57 📱:N901iC 🆔:☆☆☆


#350 [スィミー]
あげます

⏰:06/08/26 23:49 📱:N901iC 🆔:☆☆☆


#351 [花◆AV8KevAYKk]
スイミーサン
何度もァリガトゥ
そして更新できなくてゴメンなさぃ


月曜から必ず
もぅ少々お待ち願います

⏰:06/08/26 23:58 📱:F700iS 🆔:zxtXzMJY


#352 [スィミー]
楽しみに待ってます

⏰:06/08/27 00:15 📱:N901iC 🆔:☆☆☆


#353 [あちゃ]
上げたい

⏰:06/08/28 18:48 📱:N901iS 🆔:ThZMpCmQ


#354 [☆MIKU☆]
あげっハマりました

⏰:06/08/28 21:47 📱:N901iC 🆔:zXiwp3Gk


#355 [花◆AV8KevAYKk]
スイミーサン
ぁちゃサン
MIKUサン

ぁりがとぅござぃますお待たせしました
また頑張ります
文化祭やテストで忙しくて
遅れがちになりますが,見守っていてさぃ

⏰:06/08/28 22:04 📱:F700iS 🆔:RgcItfyE


#356 [花◆AV8KevAYKk]
[あ,お姉チャン!]

俺が驚いて後ろを振り返ると,紗弥が戻って来ていた。
中林先生とは一緒じゃないから,話は済んだみたいだ。
どうなるのか…手術の話って。

[達也,まだ時間ある???]

[余裕!]

紗弥は頷いて,裕也君の隣に座って裕也君を見て微笑みながら言った。

[あのね,裕也…
手術は結構難しくて,長い時間がかかるの。]

裕也君は黙って紗弥を見つめる。

⏰:06/08/28 22:09 📱:F700iS 🆔:RgcItfyE


#357 [花◆AV8KevAYKk]
[で…裕也がいいって言ってくれるなら,中林先生は,早く手術への準備を整えて,完全な状態で望みたいんだって]

裕也君は少し涙目で,毛布をぐっと握っていた。

紗弥はゆっくり,まるで本を読み聞かせるように話し続けた。

[裕也は…平気???
お姉チャンも恐いの。でも,早く裕也とまた外へ出掛けたい。色んな事が裕也としたいの]

裕也君はためていた涙をこぼした。

⏰:06/08/28 22:14 📱:F700iS 🆔:RgcItfyE


#358 [花◆AV8KevAYKk]
[裕也…]

紗弥は裕也君の頭を軽く撫でながら,俺の方を見て,微笑んだ。
あのすげぇ可愛い顔で。
それは自信に満ち溢れた顔だった。

[僕は…恐くないよ]

裕也君は涙を流しながら,真っ赤な目に顔まで真っ赤にして俺達に向かって言った。

[うん。恐くないよね]

紗弥も嬉しそうにそう繰り返した。

⏰:06/08/28 22:19 📱:F700iS 🆔:RgcItfyE


#359 [花◆AV8KevAYKk]
せの二人のやり取りを見て,俺も泣きそうになった。

[でも…お金とかは???
新しい病院に行かなきゃダメなんでしょ?]

裕也君は幼いながら自分達の置かれた現実を,しっかりと紗弥に突き付ける。

[平気よ!こーみえてもあたしは働き者だよ?]

紗弥は俺の腕に自分の腕を絡ませて元気よく跳ねた。

裕也君はそれ以上詮索はしずに,涙を拭いてニコニコ俺達がはしゃぐ姿を見ていた。

⏰:06/08/28 22:26 📱:F700iS 🆔:RgcItfyE


#360 [花◆AV8KevAYKk]
 
 
 
それから俺達は手術の話はやめて,またおしゃべりを続けた。
なんか,家族みたいですげぇ幸せだった。

[じゃあ,明日も来るからね。いい子にしててね]

[また来るね。裕也君]

俺達は裕也君の部屋を綺麗に整頓して,病院を出た。

また来るね…か。

[ねぇ達也…]

[ん〜?]

帰り道は俺の提案で,無理矢理ながらも紗弥を誘って遠回りをして帰ることにした。

⏰:06/08/28 22:30 📱:F700iS 🆔:RgcItfyE


#361 [花◆AV8KevAYKk]
[手術さ…ほんとに,本当に難しいんだって]

紗弥は口を強くしているが,目は今にもこぼれそうに潤んでいる。

[成功するかなぁ…]

裕也君が泣いたときの様に一気に涙をこぼした。
さっきの強気の笑みは,裕也君を丸め込めるのに自信があっただけで,本当は紗弥自信もきっと心では涙を流していたんだろう。

[必ず成功するよ。
俺も願ってるしさ…]

俺は右手で紗弥の手を握って,左手では紗弥の目を擦った。

⏰:06/08/28 22:36 📱:F700iS 🆔:RgcItfyE


#362 [花◆AV8KevAYKk]
ちょうど遠回りしてくるつもりだった公園までは,あと坂道を上るだけ。
日が落ちかけて,生暖かい風が俺達を横切った。

紗弥の目はいつものように硝子みたいで,流す涙も冷たくて,俺も少し震えた。

[ありがとう…]

俺の手を握り返した紗弥は,涙を拭った俺の手に軽くミニキスをしてくれた。

そして俺の手を引いて坂道を駆け上がり,声を出して笑った。

つられるように,紗弥に合わせて俺もわらった。

⏰:06/08/28 22:40 📱:F700iS 🆔:RgcItfyE


#363 [花◆AV8KevAYKk]
俺はそんな紗弥の後ろ姿を見て,好きで好きで仕方ないってこうゆうことを言うんだと本気で思った。

[人を好きだ]
ということに理由がないのも,こうゆうことなんだと思う。

紗弥はきっと一人じゃ生きていけないだろう。
俺だってそうだ。

だから…
俺と紗弥が一生一緒にいればいい。

うん。
それがいい…

⏰:06/08/28 22:53 📱:F700iS 🆔:RgcItfyE


#364 [あちゃ]
やたッ

ホントにこの話スキだから、これからも頑張ってください

⏰:06/08/28 23:29 📱:N901iS 🆔:ThZMpCmQ


#365 [☆MIKU☆]
よっ待ってました花様、色々と忙しいんだねでも私は完結までシッカリと見守りますよったまにコメントしてもいいですかそれと、体壊さないように頑張ってください次も楽しみにしています

⏰:06/08/29 00:21 📱:N901iC 🆔:v0MTi01I


#366 [リリー]
初めまして
最初からずぅッと読んでました
すごく良いお話ですね
完結まで、温かく見守ってるので頑張って書いてくださいね
この話がここだけで展開されるのは何だかもったいないですね
個人的には本やドラマなどでたくさんの人に知ってほしいです
私はずーっとファンです頑張ってください

⏰:06/08/29 13:11 📱:P701iD 🆔:☆☆☆


#367 [花◆AV8KevAYKk]
あちゃサン
ぁりがとぅござぃます下手ながら頑張りますネッ好きだなんて。。。。照れます

MIKUサン
はぃ来週カラまたテスト期間になったりと,忙しくて遅れがちですが,必ず完結するので,最後まで見ていただきたいデス
[花様]だなんて,花は高Aのガキです様なんて呼ばれるようなィイ作家?でわナイです
もちろん,たまにコメントして下さるのは,何よりも励みになります
お願いしますネ
体のお気づかい,ほんと-にァリガトウござぃます

リリーサン
最初からァリガトゥゴザィマス嬉しいこんな作品が,本やドラマなんて,有り得ませんでもそんな応援をいただくとかなり嬉しいし頑張れます

⏰:06/08/29 23:02 📱:F700iS 🆔:oGI3eSwE


#368 [花◆AV8KevAYKk]
スミマセン
>>367
ぁちゃサンKUMIサンリリーサン
へのお返事は書きました
続き… をクリックしてくださぃ
でわ。。。少し更新します

⏰:06/08/29 23:05 📱:F700iS 🆔:oGI3eSwE


#369 [花◆AV8KevAYKk]
紗弥は坂の上の公園の入口までいくと,追い掛けた俺を振返り,手を出した。
もう涙は消えて,いつもの無表情な紗弥がそこにはいた。

紗弥は何も言わずに手を出したけど,俺にはわかった。

紗弥と手を繋ぎ,夕焼けに照らされたの公園を歩いた。
もうすぐ夏というのにやっぱりまだ少し肌寒い。
田舎の証拠だ。

[紗弥…]

⏰:06/08/29 23:10 📱:F700iS 🆔:oGI3eSwE


#370 [花◆AV8KevAYKk]
[何?]

紗弥は一応目だけ俺のほうを向いた。

[裕也君の手術は,どこまで行かなきゃならないんだ?
あと,お前お金って…]

やっぱり心配だ。
いくらぐらいかかるのかな。やっぱり何百…何千とか!?
紗弥は今までどうり学校へ来ないかもしれないけど,こうして会えなくなるくらい忙しくなるのは決定的だ。

[ん〜…愛知病院だよ。
お金は,実は恐くて先生に詳しく聞けなかった]

紗弥は顔を歪めて頬をかきながら小さく言った。

⏰:06/08/29 23:15 📱:F700iS 🆔:oGI3eSwE


#371 [花◆AV8KevAYKk]
[そっか…
でもさ,やっぱり今以上忙しくなる…よな?]

俺は言葉がギクシャクしてうまく話せない。

[まーね。
でも…テストの日は行くし,また裕也に会いに行かなきゃいけないから]
[っていう日は俺も誘ってくれる???]

つい興奮して紗弥の手を引っ張る。

[たぶんね]
紗弥は欝陶しそうに言った。
けど,軽く口を緩めて笑っていた。

⏰:06/08/29 23:21 📱:F700iS 🆔:oGI3eSwE


#372 [花◆AV8KevAYKk]
やった。紗弥とまた約束交わしたぜ〜!
舞い上がった俺は大変な事情もなんだかうまくいくような気がした。

―紗弥達のこと何も知らなかったからかも知れないけど…


[だけどお金の心配は達也はいちいちしないで]
紗弥はいきなり強い口調になって,俺を黙らせた。

[親からの保険は昔おりてて貯金くらいあるし,今までも一生懸命働いてきた。
それに…]

保険?親の保険って何?
俺が固まっていると,紗弥はしまったという顔をして俯いた。

⏰:06/08/29 23:28 📱:F700iS 🆔:oGI3eSwE


#373 [花◆AV8KevAYKk]
[紗弥,あの…]

さっき考えた,俺の予想がまた頭を掠めた。

[家の親は死んだから。
何か言えなくて,てゆーか言う必要ないし]

やっぱり…

俺の中で紗弥の口調と親の面影,裕也君の瞳までもが何かと重なった。

[何かの事故…?]

紗弥は頷く。

[結構お金は入ったし,あたしも裕也も納得できる年頃だった。
A人で頑張ろうって]

[うん…]
俺は紗弥の手を強く握り,話をただ聞くしかできなかった。

⏰:06/08/29 23:35 📱:F700iS 🆔:oGI3eSwE


#374 [花◆AV8KevAYKk]
そこまで話したところで公園の入口まできた。

紗弥は指で,あたしはこっち とジェスチャーした。俺の家とは逆方向。

[送るよ]

[いいよ。まだ少し明るいし…]

ただ早く帰りたいだけなのかもしれない。

[またメールするから]

そう言って紗弥は俺に背を向けて既に歩き出していた。

[うん。
あ!紗弥!!さっきの「それに」の続きって…]

俺は未練がましく紗弥を止めるが紗弥は止まらない。

⏰:06/08/29 23:41 📱:F700iS 🆔:oGI3eSwE


#375 [花◆AV8KevAYKk]
聞こえてないのかな。
紗弥は振返りも,手も降らずに,帰って行った。

俺も紗弥の帰った道に背を向けて,歩き出した。
結構遠回りしたけど,あの公園は以外と俺の家から近い。

家についたと同時に携帯がなった。

受信は紗弥。
…?

【それに,達也には心配かけたくなかったの!




って言いたかった。】

俺は思わず携帯を抱きしめて声を出して笑った。

紗弥の素直じゃない態度は逆に俺をまた強く紗弥に引き込む。

⏰:06/08/29 23:46 📱:F700iS 🆔:oGI3eSwE


#376 [花◆AV8KevAYKk]
家に入ると,兄貴が丁度出掛けるところだったみたいで,玄関先ですれ違った。

[兄貴,どっか行くの?]

[あ〜ぁ…今日さ,夕飯彼女も一緒に食うから]

[ってことは今から迎えに行くとか?]

[正解♪じゃーな。
あと,表でおかしな声出して笑うなよな〜達也]

げっ!バレてた…ダセぇな俺ってば。
兄貴は機嫌よく家を出て行った。
つーか,一緒に夕飯って…もちろん俺もだよな。

⏰:06/08/30 22:53 📱:F700iS 🆔:rYfyUQ/2


#377 [花◆AV8KevAYKk]
兄貴に彼女がいることは知っていたけど,まだ会ったことない。
少し前に菜々子とお袋は会ったと言って,騒いでたっけ…

なんか緊張する。
兄貴も菜々子も俺と違って綺麗な容姿をしてるし,なんだかイヤだな。

夕飯と聞いて,キッチンを覗くとお袋が一生懸命料理をしていた。
結構兄貴の彼女のこと気に入ってるのかな。
楽しそうに鼻歌なんか歌ったりしてさ。

⏰:06/08/30 23:00 📱:F700iS 🆔:rYfyUQ/2


#378 [我輩は匿名である]
続き書かンの?

⏰:06/09/01 19:43 📱:SH702iD 🆔:K/fh4pr2


#379 [花◆AV8KevAYKk]
匿名サン
前レス見ていただければわかる通り,今大変忙しくて申し訳ないのですが,遅れがちな更新になっています。
でも必ず,最後まで書くので,見守っていただけることをお願いしたいです。

今日の夜更新します。

⏰:06/09/01 20:33 📱:F700iS 🆔:PTuWyS9k


#380 [花◆AV8KevAYKk]
俺はお袋に声はかけずに,二階に上がった。

さっきの兄貴の言葉を思い出して,携帯を開いて紗弥にメールを打った。

【案の定,心配してるよ。口は出さないけど(^^)
でもあまり無理するなよ!また一緒に裕也君とこ行こうな。
じゃあバイト頑張れ!
またな〜】

こんな感じで。
うん,いいかな…
送信ボタンを押した俺はなぜか前みたいに緊張とかしてなくて,すんなりとメールを送れた。

紗弥が心を開いてきてる気がしたからかな。

⏰:06/09/01 22:22 📱:F700iS 🆔:PTuWyS9k


#381 [花◆AV8KevAYKk]
それから適当にスエットに着替えて,ベッドに倒れた。
ゆっくりまぶたが重く閉じる…
眠たいな。



[達也〜!]



あ…誰か呼んでる。
紗弥???
違う 美穂子???

[達也!!!!]

俺の背後から騒がしい音が聞こえて,俺は目を覚ました。

⏰:06/09/01 22:27 📱:F700iS 🆔:PTuWyS9k


#382 [花◆AV8KevAYKk]
誰かが部屋のドアを叩いていた。

[達也!ご飯よ〜]

なんだ…お袋か。

[ああ母さん,今行くよ]

重たくて硬い体を起こして,のろのろと階段をおりた。

リビングからいい匂いが伝わる。
食卓は親父以外そろっていた。

あ…兄貴の隣…

⏰:06/09/01 22:31 📱:F700iS 🆔:PTuWyS9k


#383 [花◆AV8KevAYKk]
[お兄チャン遅いよ!
沙耶華サン待っててくれたんだよ〜]

隣にきた菜々子が俺を軽く抓った。
え?紗弥???

[こんばんは,達也君。
あと…初めましてかな?木村 沙耶華です]

何だ…沙耶華か。
この人が兄貴の彼女なんだ。
セミロングの髪は綺麗なブラウンでパーマをかけたゆるいウェーブ。
花柄のワンピースのうえから白いカーディガンをきて,愛らしい顔をしている。
まさに お嬢様系大学生。

真面目そうで顔立ちのいい兄貴とはよく似合っていた。

⏰:06/09/01 22:39 📱:F700iS 🆔:PTuWyS9k


#384 [花◆AV8KevAYKk]
[初めまして…]

大きな瞳に見つめられて,俺は少し恥ずかしくなった。
こんな格好してるし。

沙耶華サンは,菜々子やお袋と楽しそうに話しながら夕飯を食べて,片付けまでしていってくれた。

兄貴も手伝っていて,流しに立った二人の後ろ姿はまるで新婚夫婦みたいだった。

夕飯の途中に菜々子が

[達兄も美穂子サン呼べばよかったのに]

と,余計なことを言った以外は順調に夕飯を済ませれた。

⏰:06/09/01 22:45 📱:F700iS 🆔:PTuWyS9k


#385 [花◆AV8KevAYKk]
あと,沙耶華サンは俺に

[洋人と似てるね]

って言ってくれた。
俺はその場では迷惑そうな顔をして見せたが,内心はまじ嬉しかった。

兄貴はほんとに器量もいいし,頭もいいから。

お世辞だとしてもなんだか沙耶華サンは信じれた。
ただの自己満かな…

⏰:06/09/01 22:49 📱:F700iS 🆔:PTuWyS9k


#386 [花◆AV8KevAYKk]
お知らせがあります

明日の夜カラをSO902iに変更します
ので,混乱を招かないようにお知らせさせていただきました

今までどうり,花なので変わっても疑わないでくださぃ

また明日カラ頑張ります

⏰:06/09/02 18:49 📱:F700iS 🆔:shPU6PsM


#387 [寿]
更新楽しみに待ってます。。。頑張ってな

⏰:06/09/03 00:51 📱:P901iS 🆔:VSZINido


#388 [リリー]
1日3回くらぃココ来ちゃいます
更新楽しみにしてますねッ頑張ってくださぃ

⏰:06/09/03 09:24 📱:P701iD 🆔:☆☆☆


#389 [スィミー]
ケータイ変えるんですね了解しました
ガンバッてくださぃ

⏰:06/09/03 19:48 📱:N901iC 🆔:☆☆☆


#390 [花◆AV8KevAYKk]
寿サン
こんばんゎぃつもァリガトゥござぃます頑張りますネ

リリーサン
そんなに覗いてぃただぃてるのに、ご期待にたおこたえできずにゴメンなさい
頑張ります
更新ゎだぃたぃこの時間です

スイミーサン
頑張りますネ

⏰:06/09/03 22:01 📱:SO902i 🆔:gV7v2V6o


#391 [☆MIKU☆]
こんばんわ花様お返事ありがとうごじゃぃすんごい嬉しかったですいやぁしかし、花様あなたの小説、人気作家さんに負けないくらい素晴らしいですもしも将来、花様が本を出したら私はソッコー買って友達とかにも薦めまくりますよしかも大事にブックカバーかけちゃいますよ
忙しくて大変なんだろうと心配ですが、頑張ってくださいねすんごぃ応援してます長文申し訳ないですほぃではまた来ます

⏰:06/09/04 18:45 📱:N901iC 🆔:g0v7pmxs


#392 [リリー]
花さんお返事ありがとうございます大好きな小説の作者さんからお返事いただけるなんて、本当に嬉しいです
更新の時間帯にのぞくので花さんのペースであせらず更新してください
私も邪魔にならない様に気を付けてコメント書かせていただきますね
それでは長文失礼しました
これからも頑張ってください

⏰:06/09/04 20:18 📱:P701iD 🆔:☆☆☆


#393 [スィミー]
あげ(ゝω・)
花サンのペースでがんばってクダサイ

⏰:06/09/04 20:45 📱:N901iC 🆔:☆☆☆


#394 [花◆AV8KevAYKk]
MIKUサン
ァリガトゥござぃますそんなこと言われるなんて、本当に花は幸せデス
残念ながら、将来作家にはなりませんがここでは続けていきたいです頑張ります
本当にありがとう

リリーサン
コメント嬉しいデス花頑張ります
邪魔なんて思いません
またコメントしてぃただきたぃです

スイミーサン
ぃつもぁげありがとうございます
更新遅くてゴメンなさい

⏰:06/09/04 21:27 📱:SO902i 🆔:1WReuBEw


#395 [花◆AV8KevAYKk]
兄貴は沙耶華サンを送って行くと言って,家を出ていった。
沙耶華サンは深々とお袋にお礼を言って,菜々子には可愛い花みたいなのがついたキーホルダーを渡していた。
俺も一応玄関さきまで送った。
沙耶華サンは俺にも優しい顔をして笑いかけてくれた。

兄貴と俺はヤッパリ似てないかも。
顔だけじゃなくて,性格なんか,全く違う。

俺は兄貴みたいに沙耶華サンに優しくしてる姿を家族に見せるなんてできないし,素直に笑いあったり出来ない。

紗弥のことは好きだけど。

⏰:06/09/04 21:36 📱:SO902i 🆔:1WReuBEw


#396 [花◆AV8KevAYKk]
沙耶華サンと兄貴を送り出し,自分の部屋に戻った。
携帯を見ると,メールがA件入っていた。

美穂子…

【明日会いたい】

月曜は特に予定がなかったから【いいよ】とだけ返事をした。

もう@件はメルマガ。

紗弥からの返事はなかった。少し寂しかったが,何となく気にならなかった。

⏰:06/09/04 21:43 📱:SO902i 🆔:1WReuBEw


#397 [我輩は匿名である]
>>285-396

⏰:06/09/05 18:00 📱:SH902i 🆔:☆☆☆


#398 [スィミー]
あげ
がんばってくださぃ

⏰:06/09/06 17:38 📱:N901iC 🆔:☆☆☆


#399 [☆MIKU☆]
花様ぇ
あらぁ作家志望ではないのですかそれは誠に誠に、残念ですだ
…ぅ〜ん、でも花様の人生だし、ここで頑張ってもらいたいですしかしもったいない←しつこいこの小説に出逢えて幸せですぞよそれではまた来ます

⏰:06/09/06 18:50 📱:N901iC 🆔:ZZ4rSLKg


#400 [新]
早く続きが読みたいですZZ

⏰:06/09/10 08:09 📱:W41T 🆔:☆☆☆


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