クソガキジジイと少年」
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#892 [ザセツポンジュ]
大好きな人に
裏切られたんじゃないかと
疑うこと。
それを受け入れなければ
いけないのかと
疑問を持つこと。
何かを信じて
“待つ”と言うこと。
クリスマスの夜に。
:08/07/03 15:39 :PC :l1y/MU3Q
#893 [ザセツポンジュ]
:08/07/03 15:40 :PC :l1y/MU3Q
#894 [我輩は匿名である]
あげ。
:08/07/05 19:23 :F906i :r0G5r4Ls
#895 [ザセツポンジュ]
きーさんとすーさんは
鈴木家の床暖房にこたつに
日本酒くらって
いい気分。
『おい、きーさん。トミオちゃんは大丈夫かね。』
『大丈夫じゃ。ワシには分かる。シンイチロっちゃんこそ大丈夫かね。』
『ワシは関わっておらん。今日まで知らんかったんじゃ。おそらく六さんとこで飯でも食ったんじゃろ。あいつが自分で決めた事。大丈夫に決まっておる。』
:08/07/06 01:39 :PC :JyF5mtcA
#896 [ザセツポンジュ]
きーさんはついにうとうとしだして
こう言った。
『ありがとうと、、、ごめんなさい。』
すーさんはきーさんを2度見、3度見した。
『いえいえ、どういたしまして。』
目をパチっと開けた
木田家の老人。62歳。
『お前な、ありがとうと言われるような事もしてなけりゃあ、謝られるような事態にも巻き込まれてないだろ、バカか。何がいえいえどういたしましてじゃ、全く。』
:08/07/06 01:39 :PC :JyF5mtcA
#897 [ザセツポンジュ]
『いや、あるぞ。ワシはな、きーさんの企みにはシブシブ付き合っているし、時間も裂いておる。』
この町の
近所迷惑代表と言う事を
忘れて誇らしげな
鈴木家の老人。62歳。
『人はな、ごめんねと言われると許してしまう事もある。その言葉を一言聞きたかっただけなんじゃ。』
『きーさん、すまんな。』
『。。。。許そうと思った事もないわ。』
共に62歳の仕掛け職人は
2人して
コタツで眠りについた。
:08/07/06 01:40 :PC :JyF5mtcA
#898 [ザセツポンジュ]
友達が
いると言う事。
ひとりでもいい。
友達が、ここに
いると言う事。
クリスマスの夜に。
:08/07/06 01:41 :PC :JyF5mtcA
#899 [ザセツポンジュ]
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『真っ赤な〜太陽〜』
『沈む〜さぁばく〜に』
『おおき〜な怪獣が』
『の〜んびり暮らしてたっ。フフフ。』
怪獣のバラードを
変わりばんこに
口ずさみながら
夜道を歩く二人の少年少女。
ジョウは続けた。
『ある朝目〜覚めたら』
『遠〜くで〜キャラバンの』
『鈴の音聞〜こえたよ、お〜もわず叫んだよっ。』
『海が見〜たぁ〜い〜』
『人を〜。』
“人を愛したい、怪獣にも心はあるのさ。”
:08/07/06 01:41 :PC :JyF5mtcA
#900 [ザセツポンジュ]
エノシタさんは止まった。
ジョウが次のフレーズを
歌う番だ。
(ひ〜と〜を〜あ〜いしたい、、、、。ボクにも心はあるんだよ。)
『あ、、、。』
ジョウは、足を止めた。
エノシタさんは、笑ってる。
『なんか恥ずかしいね。』
そう言ってエノシタさんは
歩き出した。
『エ、エノシタさん、あのね!』
ジョウの声に
驚いて振り向いた少女は
一瞬にして空気が変わるのが
分かった。
:08/07/06 01:43 :PC :JyF5mtcA
#901 [ザセツポンジュ]
『あの!ボクね!、、、え〜と、、、。』
切り出したのはいいものの
緊張から
困惑するジョウジロウちゃん。
人のいいところを
見つけると言うこと。
人を好きになると
言うこと。
想いを
伝えると言うこと。
『エノシタさんのことね、結構前から好きでした、、、。』
クリスマスの夜に。
:08/07/06 01:44 :PC :JyF5mtcA
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