クソガキジジイと少年」
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#234 [ザセツポンジュ]
『そうだったなあ、月曜日は、サトちゃんを自転車で向かえに行って海を散歩して、それから火曜日はユリちゃんがウチへ来てハレンチ極まりないことを、楽しくして…へへ…へへへ…そいで水曜日はサトちゃ…』
『あ、ここで止まってください、じゃあなすーさん。気をつけてな。』
『はいはい。おやすみよ。』
きーさんは、タクシーのおじさんに、すーさんと家が隣ですよとは決して言わない。
すーさんも酔っ払っているためか、久々に会った友達と飲んでいたと言うことに設定してしまっている。
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#235 [ザセツポンジュ]
そしてすーさんは、タクシーの運転手に右だ左だと言いつつ、散々、昔の女自慢をして、きーさんをおろした場所にしばらくしてから再び止まる
『ヒック……ぅん、ココだよ。ソープ、ストーーップ、(そこストップ)ランパーーブ』
そして多めに払い、
『パイパイ、おやすみよ。』
きーさんはすでに、眠った後にすーさんは帰宅するのであった…。
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#236 [ザセツポンジュ]
:06/06/17 04:22 :P701iD :10FaedBg
#237 [ザセツポンジュ]
──決戦の土曜日がやって来た。
きーさんとすーさんは美容室の控え室で待機をしていた。仕事を終えたピーマンもかけつけた。
美容室の店長がピーマンの知り合いと言う事もあり、無理に無理を言ってインカム(無線)とカメラを設置する事に成功した。
ちょっとした番組のコーナー気分を味わいたいだけなのだろう。
7時、店は閉店した。
片付け係が3人ほど残り、他はみな帰って行った。
『まだか、きーさん。』
すーさんは貧乏ゆすりが止まらなかった。
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#238 [ザセツポンジュ]
きーさんは、エノシタさんを改造してくれる美容師、吉田(オス)にインカムを装着させた。
そして裏方に回った。
『マイクテスッッマイクテスッッ。ヨッシー聞こえるかね!!』
『OKーっす。』
おもむろに、すーさんが、マイクのついたきーさんの胸のあたりに、ケツを突き出した。
『プ〜〜〜…』
そして、すーさんはマイクを掴み
『今のオナラの音階が、わかるか!!?ヨッシー!!』
『………み、ミ!!?』
『ファ#だ。』
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#239 [ザセツポンジュ]
ゴツン。
きーさんは62年分の思いを込めて、すーさんにゲンコツをかました。
すーさんから映る映像はマンガの用にヒヨコがピヨピヨとかけまわっていた。
『お前にとっちゃ、ファのシャープかもしれんがな!!ワシにとっちゃ、ブチくさの汚い屁でしかないのだ!!全部吸ってしまった、ワシの事も考えろ!!罪だぞ!!吉田!!クイズに答えたお前も罪だ!!バカたれ!!』
きーさんは久々に切れた。
──カランカラン
切れている場合ではなくなった。エノシタさんが無事到着した姿がモニターに映っている。
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#240 [ザセツポンジュ]
『あ、エノシタさんですか!!?』
『は、はい。よろしくお願いします。』
服が、冴えないエノシタさんが店へ入ってきた。
そこでピーマンはモニターを見ながら
『あぁ…サマーセール1980円でした、みたいな服やけんが、ダサすぎる。あの子には黄色とか、はっきりした色がいい…』
『ピーマン、終わったら服をコーディネートしてやってくれないか。』
『了解なまこん』
ダサいヤツを見るとピーマンは意欲を発揮したくなる。速答でOKを出した。
:06/06/17 05:15 :P701iD :10FaedBg
#241 [ザセツポンジュ]
すーさんを起こし、エノシタさんの髪型をモニターで見させた。
ヨッシーは、とりあえず、エノシタさんを座らせた。『えーと、今日は、僕のしたいようにさせてもらうって事なんだけど、いいかな!!?絶対よくするからね。』
『あ、はい。おまかせします。』
エノシタさんは緊張しているようだ。
すーさんはエノシタさんのゴワゴワの髪の毛を見てイライラし、そして指示をだした。
『吉田。とりあえずすけ。とにかくすけ。』
『はい。』
『???』
エノシタさんはいきなり返事をした、美容師を不思議に思った。
:06/06/17 05:22 :P701iD :10FaedBg
#242 [ザセツポンジュ]
『お前は、アホか。ワシの声に返事してどうする!!』『ハイ、すません。』
エノシタさんは、いきなりあやまる吉田を見て、少し不信感を抱いた。
『きーさん、吉田はブッ殺決定だな。』
『あぁ、ぶっころ決定だ。』
吉田はマズイと言う顔をしたが、平然を装いハサミを持った。
『じゃあとりあえず、軽くすいていきますね。』
『は、はい。』
『バッサバサすいていけよ、吉田。』
『は………歯医者いいとこ知ってる!!?』
いきなりの質問にエノシタさんは戸惑った。
:06/06/17 05:29 :P701iD :10FaedBg
#243 [ザセツポンジュ]
『え、あの、あたし虫歯になったことないんです。』手強い髪の毛をすきながら、ホッとした表情をうかべた吉田。
うまく切り抜けたと安心していた。
『今のは歌うべきだったよな。』
と、すーさん。
『は…………ぁなが咲いたはーなが咲いた、真っ赤なばぁらぁがぁー♪』
すーさんは歌い出してしまった。
『真面目にやってくれないか。』
『あ、はい。』 きーさんは真剣だった。
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