クソガキジジイと少年」
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#686 [ザセツポンジュ]
ーガサゴソ、、、。
トミーは手当たり次第、
ゴミをあさった。
「ん?うん、、、。うん。ふ〜ん。、、、了解生コン!」
:08/04/04 13:58 :PC :1Bn.IsqU
#687 [ザセツポンジュ]
「誰と話してるの〜?」
ゴミと話していたトミーに
かけてきた女の声で
顔を上げた。
「エ!エノモトさん!」
トミーは紙くずをグシャっと
ポケットにつめこみ、変態トミオの
スイッチを軽く押した。
:08/04/04 14:01 :PC :1Bn.IsqU
#688 [ザセツポンジュ]
この男、よっぽどついているのか
意中の相手から声がかかるという
強運の持ち主である。
「エノモトさん、冬休みはどうお過ごしで?」
:08/04/04 14:02 :PC :1Bn.IsqU
#689 [ザセツポンジュ]
トミーはエノモトさんの手を
優しくひっぱり、靴箱の隅っこに
しゃがみこんだ。
「う〜ん、、、。特に予定は。」
トミーの目がギラリと光った。
「じゃあ、よく聞いて。クリスマスに俺とチュウするのと、クリスマスに俺とチュウするの、どっちがいい?」
片田舎のスーパースターじゃなかったら
殺されるほどの勘違い発言だが
木田トミオ、ギリギリセーフで通過できた。
「どっちも同じじゃん。」
:08/04/04 14:06 :PC :1Bn.IsqU
#690 [ザセツポンジュ]
そんなエノモトさんも
トミオマジックにかかり
照れて下を向いた。
「わかった。じゃあ頑張って1か2で答えてみよう。」
トミーはうつむくエノモトさんの顔を
覗きこんだ。
:08/04/04 14:09 :PC :1Bn.IsqU
#691 [ザセツポンジュ]
「い、、、いちばん、、?」
チラっとトミーを見る
エノモトさん。
「、、、お前、ヤリマンか?」
「は?」
<キーンコーンカーンコーン。>
予鈴が鳴った。
:08/04/04 14:11 :PC :1Bn.IsqU
#692 [ザセツポンジュ]
「じゃないよな。とりわけ、この俺のメアドにとてつもない速さでメールちょうだいね。」
トミーは事前に用意しておいた
マイアドレスのメモを
エノモトさんに渡し、立ち上がった。
「え、トミーは今彼女いないの?」
しゃがみこんだまま、
メモ紙を手に持ち顔を上げたエノモトさん。
トミービジョンから見下ろした、
そのエノモトさんの上目使いが
トミーのツボと言うツボを付き
もう一度しゃがみこんで、エノモトさんの目を見た。
:08/04/04 14:16 :PC :1Bn.IsqU
#693 [ザセツポンジュ]
「いない。エノモトさんが、俺の彼女になると簡単に思ってたんだけど、まだわかんない。エノモト争奪戦に参加して、なおかつ優勝しないとダメなんだよ、俺。それで冬休み忙しいんだ。」
エノモトさんは携帯を取りだして
トミーにメールを送った。
:08/04/04 14:21 :PC :1Bn.IsqU
#694 [ザセツポンジュ]
<優勝するようにおまじないしてるね☆>
何ともむずがゆい鳥肌の立つような
二人だが、本鈴がなるまでの
わずがな時間、トミーはエノモトさんと
靴箱の隅っこにしゃがみこみ、
甘いひと時を過ごしていた。
:08/04/04 14:25 :PC :1Bn.IsqU
#695 [ザセツポンジュ]
_______________
「あの女、あと二日もすれば落ちるな。ほんっとどいつもこいつもヤリマンだ。日本の女はヤリマンだ。あいつもこいつもヤリマンだ。ヤリマンダーヤリマンダー」
バシッッ。
「木田。もうちょっとマシな独り言にしろ。チャイム過ぎてるぞ。」
担任は持っていた教科書で
トミーの頭を憎しみを込めて
殴った。
「ヤリマンダー。」
バシッッッ
担任はそのまま階段を上がっていった。
(先生こそチャイム鳴ったのにどこ行ってるんだろう。)
:08/04/04 14:29 :PC :1Bn.IsqU
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