きらきら
最新 最初 全 
#200 [向日葵]
友姫「い、いいよ!珊瑚君が寒くなっちゃう。」
珊瑚「寒くないから。」
友姫「駄目!」
珊瑚「じゃあ……ハイ。」
ブレザーのポケットからカイロを出して今度は私の手を掴んで手のひらに置いた。今度はありがたくもらうことにした。
友姫「ありがとう……。」
:07/03/09 19:31
:SO903i
:s1sBUtC6
#201 [向日葵]
ここでさっきの話の続きをした。
友姫「珊瑚君はずっとあそこに住んでたの?」
珊瑚「いや、引っ越してきたんだ。中学卒業してから。」
『あ、そーいえば前に……。』
珊瑚[母子家庭だから]
:07/03/09 19:33
:SO903i
:s1sBUtC6
#202 [向日葵]
『どーしよ……。』
またやってしまった。しかも今度はちゃんと身の上を知ってたのに。立ち入って聞いてしまった…。
悩んでる私を見て、気にしてるのがわかったらしく、珊瑚君は私のおでこを手の甲でコツンと叩いた。
珊瑚「聞きたい事あるなら言え。」
私はおでこを押さえながら『さすがエスパー』と思った。
:07/03/09 19:46
:SO903i
:s1sBUtC6
#203 [向日葵]
友姫「じゃあ前は違うとこに居たんだ。」
ここで風が吹いたせいで、髪の毛が顔にかかってしまった。
それを珊瑚君が無言でとってくれた。その時顔に少し触れた珊瑚君の手が冷たくて、少しビクッとした。
そしてその後向かいのホームの方に向き直った。
珊瑚「今住んでるとこから車で1時間のトコにいた。」
私はその横顔を見つめた。
:07/03/09 19:53
:SO903i
:s1sBUtC6
#204 [向日葵]
珊瑚「中学卒業してすぐに親が離婚して、ばぁさんがこっちに住んでたから弟とかも一緒に母さんとこっちに来たんだ。」
友姫「おばあさんはお一人?」
珊瑚「あぁ。俺が7歳くらいの頃にじいさん死んだから。こっちに来るって言ってもニコニコして大丈夫しか言わなかった。」
『淡々と喋ってるけど…』
友姫「寂しくなかった…?」
:07/03/10 00:15
:SO903i
:9xwwV1GY
#205 [向日葵]
珊瑚君は目線だけこっちに向けて、またすぐ前を見た。
珊瑚「さぁな…。その時の感情なんか忘れた。寂しかったかも知れないし、そぅでもなかったかも知れない。……ただ、母さんは泣いてた。普段泣かないような人が泣いたから、あん時は少し驚いた。」
その時珊瑚君が少し悲しそうな、儚い顔をした。
私はどうしたらいいのかわからなかったから、背伸びして、珊瑚君がいつもやってくれるポンッをやった。ただ、少し届かなくて後頭部だが。
:07/03/10 00:23
:SO903i
:9xwwV1GY
#206 [向日葵]
珊瑚君は叩かれた事に気付き、今度は顔ごとこっちを向いた。
友姫「私がいるよ。……寂しかったら私がいるから。」
少し悲しい顔で笑った。でもわざとじゃない、なんとなくこぅなってしまったのだ。
珊瑚君は手を掴んで、悲しそうな、でも穏やかな笑顔を私に見せた。
:07/03/10 00:29
:SO903i
:9xwwV1GY
#207 [向日葵]
ファン……
この駅には止まらない電車が通り過ぎた。
通り過ぎた後、辺りを静寂が包み、キーンと耳なりのような音が聞こえた。
珊瑚君と私は前を向いた。会話はもう終わった。
手は握られたまま……。
全身で自分の鼓動を聞いた。
珊瑚君の冷たい手はいつの間にか、私の温度が移ったのか温かくなっていた。
:07/03/10 00:56
:SO903i
:9xwwV1GY
#208 [向日葵]
ガタンガタン
電車が来た。
帰宅ラッシュらしく、中は満員で入ってすぐのトコしか場所はなかった。
プシュー…
ドアが閉まり、電車が進むと人が揺れに合わせてよっかかってくる。
友姫「わっ…ぷ!」
それに気付いた珊瑚君が、端に移動さして、前に立って人混みから私をかばってくれた。
:07/03/10 01:02
:SO903i
:9xwwV1GY
#209 [向日葵]
丁度今の体勢は少女漫画でベタな告白の仕方のようだ。珊瑚君は体勢を保とうとドアに手をついている。
珊瑚「大丈夫か?」
『心臓が限界です。』
パッと上を見てみるとすぐそこに顔があったのですぐ下を向いた。が下を向いたは珊瑚君の胸に頭が当たってしまった。
『ひえぇぇぇぇっ』
友姫「だ…大丈夫……っです。」
会話はそれで終わった。降りる駅まではあと15分はかかる。それまで多分この体勢……。
『シャンプーちゃんとしておけば良かった…。』
:07/03/10 01:09
:SO903i
:9xwwV1GY
★コメント★
←次 | 前→
トピック
C-BoX E194.194