きらきら
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#655 [向日葵]
佳苗「暁ちゃん。なんで……。」

暁「……この子をかばったらしい……。」

『――――っ』

深夜「珊瑚が…私をフッたから……腹が立って帰ろうとしたら……道路…渡ってる時、車来てるの知らなくて…………」

―――……

<放課後>

深夜「あ!さーんご!♪」

⏰:07/04/07 21:36 📱:SO903i 🆔:fVOPQGbk


#656 [向日葵]
珊瑚「またお前か……昼休みにもうやめろって言っただろ。」

深夜「アタシも嫌だっていったじゃん☆ねぇ1回でいいからデートしてってばぁ!」

昼休みに珊瑚が深夜といた訳。それは深夜に付きまとうのをやめるようにと言う内容だった。

珊瑚「だから嫌だ。」

深夜「1回くらい浮気になんないって!いいじゃん!!そんなにあの子大事なの?」

珊瑚「当たり前だろ。」

⏰:07/04/07 21:40 📱:SO903i 🆔:fVOPQGbk


#657 [向日葵]
それまで楽しそうに笑ってた深夜の顔が意地悪そうに笑った。

深夜「じゃああの子に何かしてもいいんだ?」

帰ろうとしていた珊瑚の背中がピクリと動く。

深夜「駄目ならデートしてよ……」

珊瑚は振り向き、これ以上ないほどの不機嫌な顔をして深夜を睨む。

珊瑚「やってみろよ……。」

深夜「……!」

珊瑚「俺が守るまでだ……。」

⏰:07/04/07 21:44 📱:SO903i 🆔:fVOPQGbk


#658 [向日葵]
悔しそうに顔を歪ませた深夜は珊瑚を突き飛ばして歩いていった。

珊瑚「おい!ちょっと待てよ!」

深夜「何よ!あの子のどこがいいのよ!私の方がカワイイのに!!」

プァァァ…ン

深夜「……え?」

珊瑚「……っ!危ない!!」

キィィィィ!!!!!

⏰:07/04/07 21:47 📱:SO903i 🆔:fVOPQGbk


#659 [向日葵]
――――……

友姫「……さ……」

私は絶句して足がフラついた。

秋帆「ぁっ!友姫……」

そんな私を秋帆が支える。

友姫「な……で……なんで……こん…………な……」

涙がとめどなく流れる。

もうあの手に触れることも……
柔らかい声を聞くことも……
優しい笑顔も……

⏰:07/04/07 21:51 📱:SO903i 🆔:fVOPQGbk


#660 [向日葵]
見ることが出来ないかもしれないのに……。

深夜「ゴメンナサイ!!」

友姫「謝らないで…………!!!貴方の…せいじゃない……から……」

赤く点灯する「手術中」のランプ。

友姫「珊瑚君……どうか……」

生きて……
戻ってきて……

⏰:07/04/07 21:55 📱:SO903i 🆔:fVOPQGbk


#661 [向日葵]
バン!!!!

手術室の扉がいきなり開かれた。

看護師「家族の方ですか?」

暁「いえ……。珊瑚は……っ」

看護師「まだオペ中ですので。寛和さんの血液が足りません。この中でO型の方いらっしゃいますか?」


友姫「―――っ!私!私O型です!!」

看護師さんはニコッと笑って私を部屋へと案内した。

⏰:07/04/07 22:03 📱:SO903i 🆔:fVOPQGbk


#662 [向日葵]
看護師「ちょっとチクッとしますねー。」

針が、私の腕に食い込む。

友姫「……っつ」

『珊瑚君…。私の血を全部あげてもいい……。だから頑張って……。』

しばらくして終わり、血が早急に運ばれて行った。

血を抜かれたので私は少しめまいがした。

⏰:07/04/07 22:06 📱:SO903i 🆔:fVOPQGbk


#663 [向日葵]
――――……

珊瑚「真っ暗だ……」

珊瑚は暗闇にいた。
どこまでも果てしなく続く闇の中で1人立たずんでいた。

『なんか……体ダルいな……。』

ペタペタと歩きだす。
すると仄かに光が見えた。

『出口……?』

光に向かって歩き出す珊瑚。

その時

⏰:07/04/07 22:09 📱:SO903i 🆔:fVOPQGbk


#664 [向日葵]
「――…ん」

珊瑚「……?何だ?」

―――……

ピ――――

心臓停止を告げる音が手術室内に流れる。

執刀医「心臓マッサージ。」

看護師「ハイ。」

ドッドッドッドッド

ピ―――――

依然珊瑚の心臓は動かない。

⏰:07/04/07 22:13 📱:SO903i 🆔:fVOPQGbk


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