きらきら
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#661 [向日葵]
バン!!!!
手術室の扉がいきなり開かれた。
看護師「家族の方ですか?」
暁「いえ……。珊瑚は……っ」
看護師「まだオペ中ですので。寛和さんの血液が足りません。この中でO型の方いらっしゃいますか?」
友姫「―――っ!私!私O型です!!」
看護師さんはニコッと笑って私を部屋へと案内した。
:07/04/07 22:03
:SO903i
:fVOPQGbk
#662 [向日葵]
看護師「ちょっとチクッとしますねー。」
針が、私の腕に食い込む。
友姫「……っつ」
『珊瑚君…。私の血を全部あげてもいい……。だから頑張って……。』
しばらくして終わり、血が早急に運ばれて行った。
血を抜かれたので私は少しめまいがした。
:07/04/07 22:06
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#663 [向日葵]
――――……
珊瑚「真っ暗だ……」
珊瑚は暗闇にいた。
どこまでも果てしなく続く闇の中で1人立たずんでいた。
『なんか……体ダルいな……。』
ペタペタと歩きだす。
すると仄かに光が見えた。
『出口……?』
光に向かって歩き出す珊瑚。
その時
:07/04/07 22:09
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#664 [向日葵]
「――…ん」
珊瑚「……?何だ?」
―――……
ピ――――
心臓停止を告げる音が手術室内に流れる。
執刀医「心臓マッサージ。」
看護師「ハイ。」
ドッドッドッドッド
ピ―――――
依然珊瑚の心臓は動かない。
:07/04/07 22:13
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#665 [向日葵]
看護師「寛和さん!」
執刀医「輸血の流れる速度早くして!」
看護師「ハイ!」
―――――……
知ってるこの声。
どこかで聞いた。
「―――……ごくん!」
珊瑚「…佳苗?」
いや違う。
その声を聞けば嬉しくて、振り向かずにはいられない。
:07/04/07 22:17
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:fVOPQGbk
#666 [向日葵]
大好きで……大好きで大好きで仕方ないくらい。
でも自分は泣かせてばかりで、守れてなくて……
でも、君は言ってくれた。
自分も俺を守ると。
だから……帰るよ。
珊瑚は声のする方に足を進めた。
嬉しかった。その言葉。
俺の愛しい人……。
「珊瑚君!」
珊瑚「…友姫……」
:07/04/07 22:21
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#667 [向日葵]
その名を呟いた瞬間。
珊瑚は光に包まれた。
――――……
パッ
手術中の電気が消えたのに気付き、私達はその方に目をやった。
バンッ
看護師「……もぅ心配ありませんよ。」
友姫「……!!――っふっ…うわぁぁぁ!!」
私は支えてくれてた秋帆の胸に顔を埋めて泣いた。
よかった……
ホントによかった……
:07/04/07 22:29
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#668 [向日葵]
みんなが喜ぶ中、深夜は涙を堪えている様子だった。
私はかまっていられず、ひたすら泣いていた。
?「!ハァハァッ!」
暁「あ、おばさん……。」
私は走ってきた様子の女性に目を向けた。
『珊瑚君の……お母さん……』
珊瑚母「さ……っ珊瑚……は?」
暁「大丈夫ですよ。途中血が足りなくて、こちらの友姫ちゃんが輸血してくれたんだ。」
:07/04/07 22:33
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#669 [向日葵]
白月君が紹介してくれた私を見る珊瑚君のお母さん。
年はわからないくらい若く見える。
よく見れば珊瑚君に似てるのかもしれない。
珊瑚君のお母さんはゆっくり私に近づいてきた。
私は涙を急いで拭き、珊瑚君のお母さんに向き直った。
珊瑚母「…っありがとう……本当に……ありがとうねぇっ……」
:07/04/07 22:38
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#670 [向日葵]
涙を流して震える手で私の手を握って珊瑚君のお母さんはお礼を言ってくれた。
その手の暖かみが、珊瑚君を思い出させて私もせっかき涙を拭いたけどまた沢山流れてきた。
友姫「ぃ……いえ…いえっ……!」
それだけしか言えなくて、ただただ喜びあった。
―――……
今日は面会は出来ないらしいので私達は帰ることにした。
:07/04/07 22:42
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