きらきら
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#134 [向日葵]
珊瑚「頭……大丈夫か?」
友姫「!ぁ……大丈夫。珊瑚君が早く運んでくれたし。ゴメンネ。重かったでしょ?ハハ!」

少し笑った後、なんか間があった。

『…?アレ……。なんか変なこと言った?』

珊瑚「いや、軽すぎてびっくりした……。ちゃんと食ってんのか?」

友姫「え……」

⏰:07/03/02 01:00 📱:SO903i 🆔:2jSs07xw


#135 [向日葵]
その時初めて珊瑚君の手をみた。大きくて、ゴツゴツした手だ。

『私、この手に抱えられて……』

カアァァァァァァ
気付いた瞬間恥ずかしくなった。赤い顔を見られたくなくてうつむいた。

珊瑚「……?どうした?頭痛むのか?」

サラッ……

そう言って私を抱き抱えた手で私の頭を撫でた。

⏰:07/03/02 01:09 📱:SO903i 🆔:2jSs07xw


#136 [向日葵]
ビクッ……!

友姫「―――っひゃあ!」
珊瑚「あ!ゴメン!痛いとこか?」

友姫「ち、……違うの…っ。ただっ」

ただ、すごく優しく触れたから、びっくりして……っ
・・・トクン・・・トクン

⏰:07/03/02 01:14 📱:SO903i 🆔:2jSs07xw


#137 [向日葵]
するとさっきよりももっと優しく頭を撫でてきた。

珊瑚「大丈夫か……?」

友姫「―――……っ」

・・・・トクン

どうして……そんなに優しく触れてくれるんだろ。

律[甘えじゃないよ。それは。]

・・ドクンッ!!

『律…私……っ』

もうわかったよ。私は。

⏰:07/03/02 01:19 📱:SO903i 🆔:2jSs07xw


#138 [向日葵]
珊瑚「…?友姫?どうし――。」

私―――っ。珊瑚君が好きだっ。
気付いて私は珊瑚君をみた。珊瑚君もこっちを見ていた。
また、図書室であった、時間が止まったような感覚が訪れた。

『あれ?待って?どうして珊瑚君も見つめてるんだれう……?』

だって普通何も思ってないなら、こんな穏やかな目を向けて……

『えっ……?ぇ……?』

⏰:07/03/02 01:27 📱:SO903i 🆔:2jSs07xw


#139 [向日葵]
・・・・ドクン・・ドクン

友姫「さ……珊瑚く……」
ガラガラ

保健医「はぁい。ときめきあってる途中ゴメンよー!!早くしないと氷溶けるんでねー。」

あまりに急に入ってきたのでズッコケそうになった。ってか先生聞いてたって言うか見てたな……。

珊瑚「アホ。んなわけないだろ。早く氷渡してやれ。」

⏰:07/03/02 01:41 📱:SO903i 🆔:2jSs07xw


#140 [向日葵]
[んなわけないだろ。]

『ハ……ハハ……そうだよね。』

そんなわけないか……。

保健医「はいオッケー!今日は安静にしときなさいよー。」

友姫「ハイ。ありがとうございました。」

保健医「ハイハァイ☆あ、あと寛和君。」

珊瑚君は呼ばれたので、私は先に保健室を出た。どうやら何か話してるらしい。

⏰:07/03/02 01:45 📱:SO903i 🆔:2jSs07xw


#141 [向日葵]
保健医「しっかり守ってやんなよ?ナイトさん☆」

珊瑚「…うっせぇ。」

バシン!!!!

珊瑚君は出てくるなり急に勢いよくドアを閉めたから私はびっくりして飛びはねてしまった。

友姫「?????ど、どーしたの?」

珊瑚「いや…。なんでもない……。」

⏰:07/03/02 01:48 📱:SO903i 🆔:2jSs07xw


#142 [向日葵]
何がなんだかわからなかったが、私達は授業へ戻った。

――――昼休み……

秋帆「いっやー!でもあれはすごかったねー!!他のクラスでも話題だよー?!」

友姫「ブハッ!」

思わず飲んでいたお茶を吹き出してしまった。

友姫「もぅ広まったの?!」
律「人の噂もなんてやらだわね……しばらくは耐えなさいよ〜?」

⏰:07/03/02 01:55 📱:SO903i 🆔:2jSs07xw


#143 [向日葵]
友姫「た、耐えろって言われても……」

珊瑚君を好きな人は傷つくだろうし、ましてや珊瑚君の好きな人まで傷ついちゃったら……っ!

思っていることを察した律は

律「寛和ファンっぽい子達なら、公認してたわよ。」
友姫「えっ?」

思わずスットンキョンな声を出してしまった。

⏰:07/03/02 01:58 📱:SO903i 🆔:2jSs07xw


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